劇場公開日 2026年1月9日

架空の犬と嘘をつく猫のレビュー・感想・評価

全72件中、1~20件目を表示

3.5床の間のシヴァ神

2026年1月10日
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鑑賞方法:映画館

 ここ十年で、最も出会ってよかったと心底思う作家、寺地はるなさん。そんな寺地さんの作品が映像化される!と知り、居ても立っても居られず、早朝初回に駆け込んだ。予告もちらしも未見。とはいえ、スタッフ、キャストとも申し分なく、期待はこわいくらいに高まっていた。
 登場人物、一人ひとりが役柄にとてもしっくりくる。冒頭の祖父(柄本明)は、十数分後には遺影になってしまうのに、不可思議な存在感を残す。飄々とした祖母(余貴美子)が時折発する鋭い言動も、随所随所に効いている。メインはもちろん、主人公•山吹の幼馴なじみの恋人(森田想)や姉の同居人・樹(ヒロコヒー)など、出番もセリフも少ないながら、印象的な人々も続々と。持ち重りのする物語を支え、包んでくれる、欠かせない存在だった。
 風にそよぐ白いシーツ、じりじりとした日差し、叩きつける雨…など、映像ならではの語りも、色を失った家族たちに、彩りと躍動を添える。加えて、床の間に鎮座するシヴァ神の置物など、彼らの生活と変化が垣間見える家の様子も興味深かった。(シヴァ神は破壊と再生の神。放浪癖のある祖母の気まぐれな土産物なのだろうが、羽猫家にふさわしく、最後までひっそりと居座っている。)いわば、久しぶりに実家に戻り、変わらないなと部屋の内側を見回すうちに、ちょっとした変化に気付く感覚。別居家族が今を生きていることの安堵と、自分が知らない時間が流れていることの寂しさがまざる。そんな思いが呼び起こされた。
 反面、どうにも勿体ないというか物足りなく感じたのは、はるなさんらしい、どこかとぼけた笑い、人を喰ったようなおかしみが、余りにじんでこなかった点だ。幼な子が先に逝き、取り残された家族とはいえ、日々泣き暮らしてはおらず、常に感情を押し殺しているわけでもない。ときには、ランドセルをカタカタいわせながら友達と走り、じゅうじゅうと焼けるお好み焼きをじっと眺め、唐揚げに手をつけずに唐揚げ弁当を黙々と食べ進め、スワン印刷でせっせと働く。そんな彼らの様子に、ふっと気持ちが和んだ。本作だけではなく、最近、どうも映画館では笑いが起きにくく、終始静まり返っている(コロナマナーの名残り?)。静寂なのか沈黙なのか判然とせず、重たいと感じることがある。酷すぎて、救いがなさすぎて、笑ってしまう、笑うしかない。そんなちょっと不謹慎な笑いに、一瞬の救いや元気をもらう。そういった描写の難しさを感じた。
 とはいえ、寺地さんが生み出した街に2時間余り身を置き、彼らの息遣いを感じながら、時と場を共有できたことは至福だった。改めて原作を含めた寺地作品(作品間で登場人物が重なり繋がっている)を、一つひとつ読み返したくなった。今後にも、期待。

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cma

3.5人は皆なりたくない大人

2026年1月18日
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naichin

3.0優しすぎる

2026年1月18日
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ことって、人の事を思っている様で、結局、自分の保身の場合も多いですよね。自分が責められないために、人にも優しくしてしまう。自分もそんな面があるから反省です。

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ごっとん

4.0センター試験の国語の読解問題なら不合格?

2026年1月18日
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唐突ですが、この1月『一穂ミチを味わい尽くす』と銘打った読書フェアをひとりで実施中です。従って、頭の中は映画モードに文学モードが重なって、日常のさり気ない心の揺れを文章でどう表現するのか、とか、微妙な距離感(好きなのに、今の関係性を深く発展させたくないとか)を維持している時の会話とか、そんなこんながごっちゃになって、もどかしさ、愛おしさ、痛さ、酸っぱさ、苦さ、甘さなどあらゆる感情が、いつも以上に映画の登場人物の中に、投影されています。
もちろん、すべては私個人の感性を通してのものなので、センター試験の国語の問題ならば誤回答ばかりだと思います。

いくつか記憶に残ったセリフ(そのままではなく、少し変えてます)の使い方について応用が効くかどうか検討してみます。

「どこまで自分を見くびるのか」
男女関係において、どちらがどちらかは様々ですが、いつも一方的に貢がされている人。
そろそろ、そう言って突き放してもいいのではないでしょうか。

「君のことが好き過ぎて、こどもを授かっても、君以上には愛せないと思う。だから私は親になる適性がない、と神さま(のような人)が判定してるんだと思う」
使い方を間違えると却って気持ちを逆撫でするかもしれないので、あまり応用しないほうがよさそう。

「いなくても困らないし、いたとしても世の中の役には立たないかもしれない。でも、そんな人がいる世界のほうが、私は好きだな」
これも使い方を間違えると、相手を酷く傷付けることになるので、迂闊には使えない、高難度問題。

あれ?なんの話をしてるんだ⁈

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グレシャムの法則

3.5家族ってこんなものかもと思わせる

2026年1月17日
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地味で無骨さはあるけど、家族を描いた作品としてはなかなかよかった。

家族のひとりの死によって、家族が砂の城が崩れるように少しずつおかしくなっていく。まずは気持ちが離れて、ひとり、またひとりと家からも離れていく。

やがて、またひとりが亡くなったことをきっかけにして家族がひとつに寄り添っていく。

フィクションだとはわかっているが、リアリティがある。

遊園地、肉親への嘘、絵本など、物語を通して癒しだったり、希望を見出すことなども伝わった。

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minavo

4.0家族を維持するために必要な距離感を否定できる人は幸福な家庭に生まれたのだと思う

2026年1月17日
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悲しい

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Dr.Hawk

3.5紅さんサイフは赤だね

2026年1月16日
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幸せ

弟の事故死が切っ掛けで関係がおかしくなった家族と向き合う長男の25年間の話。

1988年、主人公山吹小3、面倒見の良い姉紅小5と遊園地を作ると言う爺ちゃん、インドに行っているという婆ちゃん、次男青磁の死受け入れず現実逃避する母親、そこから逃げ出し愛人宅に入り浸る父親という家族をみせて始まって行く。

あらすじ紹介には唯一まともにみえるのが紅と記されているけれど、両親以外はまともにまえるし、なんなら紅もちょっと拗らせている感じもするし。

全ては甘ったれて依存した母親と、向き合わずに全てを先延ばしした父親のクソっぷりからおかしくなった家族の話しだけれど、爺ちゃん&婆ちゃんがユニークではあるもののちゃんとした人だし、両親を反面教師に育った子供たちの優しさと絆を絡めてみせていく感じでとても良かった。

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Bacchus

3.0優しさとは

Kさん
2026年1月16日
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淡々としているので賛否がわかれそうですが
家族全員が嘘で塗り固められた世界観と
俳優陣の演技に引き込まれました。

完全な悪人はいない。
愛人を作っている父親もどこか憎めない。

静かに進みながら余白の深さに浸る。
人は何かにしがみつきながら
生きていく生きものだと改めて思いました。

『愛に乱暴』も夢中になって観ましたが
こちらの作品も素晴らしかったです。

森ガキ侑大監督が届ける映画が大好きです。

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K

4.0家族の物語

2026年1月15日
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知的

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コタロー

4.0クマ人間と犬

2026年1月15日
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原作小説は未読。
闇を抱えた少年・羽猫山吹(はねこやまぶき)と、その周囲の人々を通して、約30年の時間を静かに見つめるヒューマンドラマ。

主役の高杉真宙さんが好演していて、脇を固める俳優陣も実力派揃いなので、終始安心して観ていられました。

猫の嘘とは? 架空の犬とは?
山吹の優しさはどんな家庭環境で形成されたのか …それらが腑に落ちたとき、心が震えます。

とても良い余韻が残る秀作です。

尚、“クマ人間” は「ホントの姿を隠して生きる人間」…きっと山吹自身のことなんでしょう。

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つもろう☆

1.5たいくつ

2026年1月15日
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単純

終始、退屈な映画で、耐えきれなくて途中で退場しました。
私の好みではなかったです。

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ルチル

3.0カワイカー!

2026年1月15日
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癒される

カワイイ

伊藤万理華。エローい深川麻衣。
動き出しからずっとゆっくりで少しイライラするけれども、この人達には人が居なくなったり居なくなったりのスパンが必要だったと思えば。送迎バスで、神様的な人・・に笑いを堪えてるのは良かったし、少し傷口も癒えたのなら。
何処かと思えば小城かー、羊羹。
あの単価で3個730円はおかしくないか、唐揚弁当。

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トミー

2.0お前も赤鼻にしてやろうか!

2026年1月14日
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uz

3.5許さなくていいとおもう

2026年1月14日
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淡々としずかな物語だが、伊藤万理華さんと深川麻衣さんがいい。深川さんの品よく清楚な魔性みたいなものが存分に発揮されていたけれど、先輩もまた家庭や環境の呪いに囚われていて、いつか救われてほしいなあと思った。

少女の紅さんもおとなになった紅さんも強いまなざしが印象的。すごくしんどい話をしているのに、ヒコロヒーがたんたんとお弁当を食べているのかよかった。

神様みたいなひとがそう判断している、ということの言いたいことはわかるんだけど、同じ状況のひとがきいたら、かなり残酷な台詞では・・・とちょっと思いました。

紅、山吹、青磁、きょうだいの名前がとてもうつくしい。
でもやっぱり、ふたりは(先輩も)親を許さなくていいとおもう。

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kikisava

4.5なかなか揃わない家族

2026年1月14日
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2026年劇場鑑賞14本目。
エンドロール後記憶無し・・・。なんかイラストだけ出た気がするけど別の映画だったかなぁ・・・。映像はなかったです。情報求む。

最初おばあちゃんとお父さんがいない状態で始まり、2人が戻るとお姉ちゃんが家に帰らなくなり、その後も弟が家を出たり、お母さんが入院したりと、とにかく誰かいない家を描いた話。やっと全員そろった時はちょっと泣いてしまいました。
時間は年単位で経過していくので、ある程度の流れがあるのは分かるのですが、どこを着地点にするのか分からないなぁ、と思って観ていました。
この映画ドットコムでも使われている、火葬場に行くバス内のシーンの、高杉真宙演じるヤマブキが話しているのをみんなが聞いているところで、バスだからみんな前を向いているからその表情をカットを変えずに同時に見せられているのが上手いな、と感心しました。あのシーンだけでもこの映画観て良かったです。

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ガゾーサ

4.0家族は離れたりまた集まっても良い

2026年1月14日
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掘り出し物と評せば失礼だろうか。時間が合うので何となく見たのだがとても良かった。
複雑な家族なのにどこかユーモラスでゆったりした空気感。それぞれが自分勝手で少しずつ思いやっている。未成年の娘にあっさりし過ぎでは?と思うが正解の家族などは無く結局それぞれに作った歴史があるのだ。

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木曜日

3.5時の流れとともに・・・

2026年1月14日
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悲しい

幸せ

癒される

一つの家族のそれぞれの気持ちや状況が、時の流れとともに少しづつ変わっていく。
どうしようも出来ないことと、それぞれが向き合って少しづつ変わっていく。
自分は、紅ちゃんが『今、凄い幸せだよ』って、おばあちゃんに語るシーンがじ~んときました。
こういうことを描いている作品って、なかなかないので鑑賞できて良かったです。

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ドアラッキー

5.0静謐なタッチで温かい演出が嬉しい。

2026年1月14日
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泣ける

知的

癒される

とても幸せな気分にしてくれる。高杉真宙も伊藤万理華も素敵だ。深川麻衣の安定感も見逃せない。監督の前作「愛に乱暴」は、それこそ乱暴な演出だったけど、今作は静謐なタッチで、かつ温かいのが嬉しい。何となく「横道世之介」を思い起こさせてくれた。早く次回作が見たい監督だ。

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羅生門

4.0佐賀平野

2026年1月13日
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幸せ

癒される

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にっく

3.5刈谷先輩(舞い上がれ)

2026年1月13日
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高杉真宙さんが売れてる理由がわかりました!
素晴らしい演技です!
ただ物語はあまり波が立ちません…
でも最後までしっかり観れます^_^

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マスキ
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