ラストノート 名もなき者たちの歌のレビュー・感想・評価
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ドキュメンタリーのような不思議な感覚
目標に向かってもがいていた日々を思い起こしました。
痛いほどわかる気持ちもあったり、30代ならグサグサと感じる痛みも、もう少し歳を重ねた今は懐かしさと共にチクチク胸に感じる痛さだったり、苦しいこと胸が熱くなること、懐かしい色んな思いが湧き上がりました。
帰りの電車でも色んなこと思い巡らせながら帰宅の途につきました。
今の私にとってとてもタイムリーな刺激をいただきました。
ステキな時間をありがとうございました。
エネルギーを感じる不思議な感覚
最初は、あまりにも自然で、こんな場面あるよなーと、どんどん引き込まれていきました。エピソードを語るシーンもリアリティあります。セリフで情景が一気に浮かびました
だんだん過去の仲間を偲びながら、エネルギーが湧き上がる様子。
劇団の仲間って、お芝居と現実を知っているから私たちとは違う感性なのかもと思いました。
掃除のおばさんは、ミチルのお母さんかな。とかいろいろ考えながら帰りました。
それにしても、池袋の怪しさは変わっていないですね。
あの辺りは、かなりディープゾーンです。
あなたは、独りではなかった」――『ラストノート』が描く、表現者たちの孤独と救済の真実
池袋シネマロサでの上映2日目。劇中で叶わなかったチェーホフの『かもめ』を俳優陣が実際に演じるという、映画と現実が交錯する神回に立ち会えた幸福を噛み締めている。
本作『ラストノート 名もなき者たちの歌』は、全編iPhone撮影という「生の質感」によって、観客を否応なしに役者たちの呼吸の届く距離へと引きずり込む。モノクロの稽古場とカラーの映画パートが交錯する中、古本恭一監督は、役者たちの葛藤や爆発する感情を、逃さず、そして慈しむように切り取っていく。
何より私の胸を打ち、涙が止まらなかったのは、水津亜子さん(まどか役)とsufaさん(ミチル役)の二人の場面だ。 交わされるセリフ、そして一つひとつの表情。そこに宿る痛みと愛情に、ただただ圧倒され、気づけば涙が溢れていた。
物語の中盤まで、まどかは周囲の議論の輪に加わらず、静かに事態を静観している。だが、彼女が沈黙を破り、勇気を出してその想いを吐露する瞬間、この映画の「本当の物語」が動き出す。誰よりもミチルを知り、親友としてその魂を見つめ続けていたまどか。彼女がセリフを書き留め続けていたのは、ミチルの情熱を、そして彼女が生きようとした証を、誰よりも深く理解していたからではないか。
そして私は、この物語の中に「救い」を見た。 亡き演出家、あるいはたなかもとこさん演じる役者仲間が放った、ふとしたセリフ。記憶を辿りながらその言葉を反芻する時、ふと気づかされるのだ。彼らは、ミチルのことを決して突き放してなどいなかった。彼女を、ちゃんと同じ志を持つ「役者」として、対等に見つめていてくれたのだと。
「独りだと思っていたけれど、実はちゃんと見られていた」 その事実に気づいた瞬間、この映画は単なるドキュメントを超え、今を生きるすべての人への力強いエールへと姿を変える。
一度目は何も考えず、この世界に身を任せてほしい。 二回目は、まどかの眼差しの先にあるもの、そして役者たちが交わす視線の裏側に宿る「敬意」を追いながら、物語を辿る旅をしてほしい。 観るたびに、全く違う感情の残り香(ラストノート)があなたを包み込むはずだ。
古本恭一監督は、間違いなく映像界のエンターテイナーであり、表現者の孤独を救う魔法使いでもある。
エネルギーがすごい
自己満ですかね?
解散した劇団の元演出家の三回忌に集まった元劇団員たちが過去を回想する話?
あらすじ紹介には三回忌?と記されているけれど、作中で言ってたかな?
とりあえず、当時使用していたと思しき劇場に元団員が続々やって来て、ステージと客席の間にレジャーシートを敷き、写真を飾って献杯して始まって行く。
長〜い前フリで演出家のことを語ったりチェーホフの「かもめ」の稽古のことを語る中で、劇団員て何人だっけ?1人いない?となって行くけれど…。
たった12人のうちの1人だし、しかも結構インパクトあるキャラを忘れるとか…(´・ω・`)
そこからちょっと揉め事みたいな展開になって行くけれど、演技が大き過ぎません?
しかも話し自体に面白味がないし、オチらしいオチもなくみどころは?
何がしたいのかわからない肩透かしな話だった。
ロストノート
不在の人物をキーとする『ゴドーを待ちながら』のような構成に惹かれて鑑賞。
序盤はエチュードのような芝居に魅せられた。
非常に自然で実在感のある会話が重ねられ、自然と登場人物が過去のある人間に見えてくる。
ところが、それがあまりに長い。
同時に複数の会話が飛び交い、どれが意味のある台詞か分からないし、聞き取りづらくもある。
人物名も判然とせず、喋ってる人を映さないことが多いため、誰の言葉かも掴めない。
リアルなぶん余計に“知らない会合に紛れ込んだ”ような感覚に…
そのため、過去の映像が挟まれるパートに行き着く頃には睡魔に襲われてしまった。
派手髪であったり、急な指名で鮮烈な芝居をしたオザワをみんなが忘れてるというのも無理がある。
清掃のおばちゃんが母親かと勘繰るも、何もナシ。
もしかしたらチェーホフの『かもめ』が象徴的な役目を果たしてるのかもしれないが、不明。
(Wikiで予習しようとしたけど、粗筋が分かりづらくて断念した)
上映後に3シーンほどキャストによる公開読み合わせがあったが、内容は理解できず。(試み自体は楽しい)
「光の当たらない人々や名もないまま亡くなった芝居仲間たちへの思い」というのは理解する。
ドキュメンタリータッチというのも分かる。
ただ、ちょっと身内寄りに偏り過ぎて、バランスを欠いていたように感じた。
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