愛の喜びはのレビュー・感想・評価
全3件を表示
タイトルなし(ネタバレ)
ドン・ファンの末裔の色事師中年男性ド・ビューラドール(ピエール・アルディティ)。
彼は、火山口脇で見つけたのは、自殺者の遺品。
ド・ビューラドールは、自殺者の青年にに成り代わって孤島に向かう。
孤島では美しい三人の女性が待ち構えており、外国にいるローティーン娘が帰ってきたら、その家庭教師をしてほしいと請われるものの、娘はなかなか帰って来ず。
その間に、ド・ビューラドールは三人の女性と関係を持つが・・・
といったところからはじまる物語。
『ウィッカーマン』+『白い肌の異常な夜』みたいな雰囲気で、恐ろしい女性と愚かな男を描いたコメディ。
すっとぼけた中に、『バニー・レークは行方不明』のようなスリラー味もある。
フランソワーズ・ファビアン、ドミニク・ブラン、セシル・サンス・デ・ アルバ演じる三人の美女も魅力的。
面白かったよ。
ドンファンもたじたじの美女一族
この映画はどう見えるか?
それは、見る人の環境(家庭、教育、職場、住んでいる地域、友人知人パートナー)や今までの経験と思考に関係していると思う。この映画で私はたくさん笑った。同時に、とても若い時の自分の頭の中の反抗心と怒りを強烈に思い出した。男性があることをすると当然とか普通とか(場合によっては)凄いと評価される、でも同じことを女性がするとなぜネガティブに思われたり、年上から説教されるのだ?という大きな疑問のもと、男性相手にいろいろ言ってみたりやってみたり質問してみた。やっぱりそうなのかということがわかりいい経験させてもらった。
この映画は、男性は所有欲と支配欲と規律欲と威嚇癖から自由になれないことを明確に見せてくれた。多くの男性は別の男性をまずは敵か味方か格下かと判断する。味方であれば共にホモソーシャル世界(人事が大好き)に浸る、その裏側にはミソジニーが張りついてる。ヒトラーとムッソリーニの時代を背景に、三人の女性は個性的でありつつヘアメイクもドレスもトーンをなにげに揃えている。知的で理性的。土地は土地、それを開墾・開発して利益を得ようと考える植民地主義的・資本主義的な考え方とは無縁。だから昔からその土地に住んでいる先住民と女性は同じだ。
三世代女性達は、自分達の為に働いている男性二人にはやりたいように働いてもらっている。裸足で屋敷内を歩いてもそれが何か問題でも?だし、給仕の仕方が野蛮でも食事中にドンドコ片付けられても文句を言う女は一人もいない。彼女たちは作られた「女」の無垢やお行儀とも無縁だ。何て自由で素敵!自分達の絹の下着は洗濯してもらっているし、日光が当たらないよう細心の注意を払ってアイロンしてもらっている、そのアイロンが故障したら世代2の女がテキパキと完璧に修理する。イギリス貴族名物の「執事」と真逆の男性二人はのびのびと自由に仕事をしている。だからみんなが幸せだ。
全3件を表示


