ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男のレビュー・感想・評価
全26件中、1~20件目を表示
ビートルズの自作曲を使えないわりには健闘
ビートルズのオリジナル曲を映像作品などで二次使用したくても、手続きと使用料の両面でハードルが高くなかなか実現しないと言われている。製作費が潤沢とは思えない「ブライアン・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」でも残念ながらそれは同じ。ただし映画で描かれるデビュー前の頃から活動期前半までは、ロックンロールやR&Bの既成曲をカバーしてライブで演奏したりアルバム用にスタジオ収録していた。劇中のバンドの演奏シーンでも、そうしたカバー曲のパフォーマンスを描くことで、有名なオリジナル曲が不在の物足りなさを埋め合わせている。
エプスタインがキャバーンで初めてビートルズと衝撃の出会いをするシーンでは「サム・アザー・ガイ」(オリジナル曲:米国人歌手のリッチー・バレット)、エプスタインによって洗練された4人が再度キャバーンで演奏するのは「プリーズ・ミスター・ポストマン」(同:女性R&Bコーラスグループのマーヴェレッツ)、アビーロード・スタジオでのオーディションでは「ベサメ・ムーチョ」(1940年にメキシコ人音楽家コンスエロ・ベラスケスが作詞作曲、のちに幅広いジャンルでカバーされたスタンダード曲)といった具合。
英王室主催のチャリティーコンサートでジョン・レノンが言い放った有名なジョークも再現されている。ただし史実ではあの「高い席の方は宝石を鳴らして」の後に演奏したのは「ツイスト・アンド・シャウト」で、これもカバー曲だから問題なく再現できたはずなのに、本作では「マネー」に置き換えられたのがファンとしては少々残念。ジョンが強烈な皮肉でばっちり決めたのに、その後に「俺が欲しいのは金」と歌う同曲が続くのはくどいし下品だなと。
オリジナル曲抜きでビートルズがメジャーになっていく様子を工夫して描いたことに感心するけれど、たとえばエプスタインがメンバーらに「『抱きしめたい』が米国で1位になった」と報告して喜び合う場面など、やはりその曲が流れないさびしさはある。彼らの曲のタイトルを聞いただけで脳内再生できるファンなら問題ないが、そうでないと不満に感じるかもしれない。
エプスタインが主人公の映画なのに、ビートルズ曲の話ばかりになってしまって申し訳ない、ファンなもので。彼らの音楽にはまった十代の頃、関連本も読みあさったのでエプスタインのことも一通り知っているつもりだったが、ビートルズ以外のアーティストの発掘と売り出しも手がけていたことや、私生活においてゲイのセクシュアリティーで悩みトラブルも招いたことなどはほぼ忘れていた(イングランドでは1967年に法改正されるまで同性同士の性行為は違法だった)。
そんなことも考え合わせると、単にビートルズを見出し、見た目を洗練させて、根気強く売り込んで成功に導いた功績だけでなく、エプスタインの人間性にまで迫ろうとした本作は、満足のいく出来とまではいかないにせよ、制約もある中で健闘したのではないかと思う。
うーむ
実物のブライアンよりもだいぶ眼光がするどく、
雰囲気に違和感・・・
ビートルズ4人はかなり顔や話し方も似ているのだが
ジョン役がいちばん背が小さい点にこれまた激しく違和感・・・
話の展開や演出もあまりハマらず、
これはイマイチだったかも。
どこに焦点を
ビートルズをロック史上最高峰のバンドに押し上げながら32歳の若さで亡くなった伝説上の敏腕マネージャー、ブライアン・エプスタインの半生記です。
う~ん、やはり2時間の映画にするには難しい素材だったなぁ。主人公がエプスタインだと言っても、ビートルズの来歴はきっちり追わねばならないし、エプスタインを描くにもビジネスマンとしての側面も個人的な内面も描く必要があります。その結果、結局あれもこれもになって焦点が定まらない作品になってしまいました。
僕が観たかったのは、自分が育てた4人が、ビジネス的な成功のみならず音楽的に自分の手の届かない高みにまで登ってしまった姿を彼はどの様に見ていたのかという事でしたが、何だかそこもあっさりと過ぎてしまいました。
そして、これはこれまでのビートルズ関連の映画の宿命だったのですが、彼らの曲が権利の都合で一切流れない事でした。”I Want to Hold Your Hand" も、”Twist and Shout” も、ここぞと言う場面で聞く事ができないのです。音楽映画としてやっぱりこれは辛いなぁ。
ビートルズが家族
ブライアン・エプスタインの家族はビートルズ、
というのが本作が伝えたたかったことではないか。
5人目のメンバーというのもさることながら、
家族だと。
そのくらいビートルズの成功を最初から信じて、
全世界に打って出るという
ブライアンの卓越したビジネスセンスは疑う余地もないが
私生活の孤独さを理解していたのは母親のみ。
公私混同でビジネスにおいても危機を迎えるが、
なんとか乗り切るブライアン。
映画でも描かれている通り、
ゲイであることから家族がいない、人に支えられないから
薬を頼るという悪循環が早逝の要因なのだろう。
いくら仕事で成功しようとも、
身体を壊しては何もならない。
私自身への警鐘としても受け止めた作品。
ビートルズの楽曲を楽しむ作品ではないため、
それを期待すると肩すかしをくらう。
曲さえ使用できていたら……
All You Need Is Love(愛こそはすべて)
人は何のために生まれてくるのか。そんなことを考えさせてくれるビートルズのマネージャーの話だった。
ビートルズをキャバンクラブでブライアンが発見し、マネージャーになる。ビートルズの版権が使えなくてもこのあたりは、レッドベリーをパクったスキッフルからの文脈で誠実に描く。ビートルズが初期はチャックベリーなどブルース起点の黒人音楽のカバーからスタートしたことは知っていたから納得。今やってるツェッペリンと同じ感じ。ここがわかるから、その後のアメリカでの活躍の歓喜が伝わる。
中盤からこの映画の描きたかったことが、徐々に姿を現す。このあたりから、ビートルズの音楽映画を期待していた観客は何を見せられてるかわからなくなるのもわかる。特にビートルズの版権が使えないからなおさらだと思う。
ラスト3分。とんでもない経験をした。スクリーンで鳴ってる劇伴と違う、ビートルズのあの曲が脳内で高らかに再生される。これが幻聴か?違う。確かに聴こえる「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」。涙が止まらない。
いろいろな問題を抱えながらみんなに愛されたブライアンの生き様が胸にせまる良作。映画好きの方なら、きっと「愛こそはすべて」と感じていただけるのではないか。
ザ•ビートルズの敏腕マネージャーの伝記映画 まあまあの出来ですが ビートルズのオリジナル曲が入っていたら⭐️1個増えたかも
ブライアン•エプスタインの名前と彼が早逝だったことは知っていましたが、その他のことでこの映画で初めて知る内容は多かったです。一般的に「5人目のビートル」と言われる場合には、彼よりも音楽プロデューサーのジョージ•マーティンを指すことが多いと思いますが、マーティンがビートルズのメンバーよりもかなり年上(年長のジョン、リンゴより14歳ほど上)だったということから、エプスタインも同様にかなり年上と思っていたのですが、実際には、ジョン、リンゴと6歳差で割と若かったんだなあという印象を持ちました。彼らのレコード•デビュー当時、エプスタインはまだ20代だったんですね。
同性愛者だったことはこの映画で初めて知りました。Wiki で調べてみると、エプスタインはジョン•レノンに惹かれていて恋愛感情めいたものを持っていたようなのですが、まあ「商品には手を出すな」という鉄則は守っていたみたいで4人には平等に接していたそうです。Wiki には彼の31歳時の写真(晩年の写真とも言えてしまうのが悲しい)も載っていますが、甘いフェイスのなかなかのイケメンで、この映画で彼を演じたジェイコブ•フォーチュン=ロイドよりもハンサムな感じです。
英国はよく「階級社会」と言われますが、この映画でも新興ブルジョワジーっぽい家庭出身のエプスタインと労働者階級出身のビートルズの4人(前半ではジョン、ポール、ジョージと当初のドラマーであるピート•ベストですが)の違いが出ていて面白かったです。労働者階級出身のちょっとやんちゃなリバプールのあんちゃんたちという彼らのイメージを、彼らのデビューに際して、エプスタインはドラマーをリンゴに入れ替え、ファッションもニートにして、彼らをもっと普遍的に受け容れられるように変えてゆきます。アメリカに進出し、有名なTV番組「エドサリバンショー」に出演させます。この映画を観る限りでは、彼らのとてつもなく大きな成功には、エプスタインのビジネス•センスが大きく寄与していたことは明らかです。
まあでも、当時、同性愛というのは今では考えられないくらいの大きなタブーでしたから、エプスタインも人知れない悩み抱えていたのでしょうね。薬物が手放せなくなり、過剰摂取によって1967年32歳の若さで彼はあっという間にこの世を去ります。ビートルズのアルバムの歴史に沿って言うと、『サージェント•ペパーズ•ロンリー•ハーツ•クラブ•バンド』はエプスタイン存命中に発表されていますが、『ザ•ビートルズ』(2枚組の通称「ホワイト•アルバム」)は制作開始時点からエプスタインは既にこの世にいなかったことになります。なんだか象徴的な巡り合わせです。4人それぞれのソロ•アルバムの集合体みたいな感じで散漫な印象があり、録音時にメンバーの不協和音が取り沙汰されていたホワイト•アルバムがエプスタインの死の直後に制作されていたというのはーー。音楽史に残る大きな「もしも」の問いを尋ねてみたくなります。「もしもブライアン•エプスタインが生きていたら、ザ•ビートルズの活動期間はもっと長くなっていたのではないか」と。
この映画のクライマックスには、1967年6月に行われた通信衛星を使って世界24ヶ国への宇宙中継TV番組にビートルズが英国代表として出演するシーンが出てきます。「史実」ではここで彼らは “All You Need Is Love” (邦題『愛こそはすべて』)を披露するのです。この映画では楽曲の権利の問題でビートルズのオリジナル曲が一曲も出てきませんが、ここだけはオリジナルを使って欲しかった…… ここの You need の You は一般人をあらわす You でしょうけど、You をブライアン•エプスタインその人であるとしたら…… 性的マイノリティとして孤独のうちに世を去った彼に対する鎮魂歌を、彼が思いを寄せていたかもしれないジョン•レノンが歌っている、というクライマックスになって余韻の残る終わり方になっていたのではないでしょうか。
合掌。
鵺の泣く夜は恐ろしい…
25-113
もう1人の天才
ブライアンエプスタインの話はビートルズマニアな私にとって、本などでよく知っているつもりなのですが、
ジェイコブ・フォーチュン=ロイドがブライアンに寄せる事なく演じたところが良かった。ビートルズはそれぞれ似てましたが、ジョンのカリスマティックな魅力が表現弱かった。ブライアンと同じく物真似にしないで演じた方が良かったかも。と思いました。シラブラックはとてもチャーミングでした。ブライアンの自分の感性を信じて諦めず果敢に挑戦し世界にビートルズと新しい時代を届けた素晴らしい才能ととてつもない孤独の物語。もっと称賛を受けて良い人だと思います。ビートルズを愛し、成功に導いた最大の功労者の1人なのにレノンマッカートニーの曲がひとつもなかったのとジョンの有名なスピーチの後のエリザベス女王の前で演奏した曲がマネーってそれはないんじゃないかってブライアンの伝記映画としてあまりにも…さみしいと思ったので星一個減ってしまいました。
You'll Never Walk Alone
マイダス王の男、
オリジナル曲を使わなくても作れる!
The Beatlesの4人のメンバーはもちろん有名だが、関わった人も有名だったりする。特に有名なのはブライアン・エプスタインとジョージ・マーティン。彼ら6人でThe Beatlesというバンドを作ったと言える。本作は、マネジャーであるブライアン・エプスタインの物語。
やったことがないのにマネジャー業をやろうと思い立ったことがすごい。それもThe Beatlesの魅力のせいだったのかもしれない。ハンブルクでライブをやっていたこと、ドラムがピート・ベストからリンゴ・スターに代わったこと、エド・サリバン・ショーへの出演、キリストより人気がある発言、いろいろとThe Beatlesの基本知識として知っていることが散りばめられている。それをマネジャー側のストーリーとして観るのは興味深い。4人のメンバーの顔もなんとなく似てるし、声(特にジョン)も似てたりする。あまり違和感なく観ることができた。
ただ、本作はブライアン・エプスタインの物語。彼の父親との確執、同性愛者としての苦悩などが描かれている。当時のイギリスでは同性愛は犯罪だったから、必死に隠さないといけない事情もあったりして、当然親との確執もそんなところから生まれている。この孤独感はなかなか深みがある。
The Beatlesの活動期間は驚くほど短い。同時期に活躍したThe WhoやThe Rolling Stonesが未だに活躍しているのと比べると本当に短い。あれだけの影響力があるのに。それなのに彼が解散まで見届けることができなかったことは本当に心残りだっただろう。そんなに若いとは思わなかった。
でも、本当に驚いたのはエンドロールを観ている時。使用曲にThe Beatlesのオリジナル曲が使われていなかったことに気づいた。たしかに初期のThe Beatlesはカバーも多いし、またカバー曲がとても魅力的で彼らの代表曲的な扱いの曲もあったりするから気づかなかった。オリジナル曲を使わなくてもThe Beatlesの映画って作れるんだなと。この映画にオリジナル曲を使っていたらまた印象も違っていたかもしれないと思う。うまく作ったなと思う反面、オリジナル曲を使ってほしかったとも思う。単純に許可が出なかっただけかもしれないけど。
イギリスらしい重厚で端正な映像美を楽しめました
ライブエイドのシーンが削除されたボヘミアンラプソディのようだ
ビートルズのファンで、バイオリンベースも持っている。アルバムも当然アナログレコードでイギリスオリジナル編集版で全て揃えている。この映画は私のようなビートルズファンにしか「見に行こうかな」と思わせるパワーが無い。それは仕方ない。
しかし、ここまで駄作にするとは・・・
冒頭、エプスタインがビートルズのレコードは入荷していないのか?という客の問い合わせを気にしてキャバーンクラブへ出向き、革ジャン姿の4人(ドラムはピート)がステージに上がってくるところが、この映画の最高潮ポイント。
もし、この映画がNETFLIXやAmazonPrimeで無料視聴できるようになったら、ここまで見てあとは見なくていい。そんな作品。
邦題「世界最高のバンドを育てた男」のシーンは?
原題「Midas Man」(触れる物を何でも黄金に変えてしまうミダス王)としても、内容が伴っていない。ゲイ描写で苦しむ作品にしたかったのか(そこから生まれる孤独による薬物依存含めて)であれば、演出が浅すぎる。
観客は「ボヘミアンラプソディ」で、そういうのは経験済みだ。二番煎じのテーマを扱うなら、それを超える演出と演技が無いと、どうしようもない。
世界中継の「All You Need is LOVE」が、ボヘミアンラプソディのライブエイドシーン?
「この二か月後~」って文字だけで終わり?
せっかくビートルズの4人が、そこそこ似せてきてるんだから、この4人との絡みを大幅に増やすべきだったと思う。ピートベストを首にするシーンもジョンやポールに「首を言い渡すのはマネージャーの仕事だろ」と押し付けられるところとか。
もっと「敏腕マネージャー」として無名だった4人が世界的バンドになっていく部分(4人の音楽性だけでなくブライアンがいたから売れた、5人目のビートルズ)と呼ばれた部分にフォーカスすれば見れた作品になったと思う。
多分、曲の版権使用料とかで、あれ以上演奏シーン入れられなかったんだろうけど、それが駄作にしてもいい理由にはならんよね。
ビートルズファン必見⁈
ビートルズのマネージャを務めていた、ブライアン・エプスタインの伝記映画です。
ファンならばご存知の方なので特に説明は不要でしょう。
ビートルズのそっくりさん達の演技・演奏も楽しいです。
エプスタイン氏が同性愛者であることは本作で初めて知りました。
当時ですから、今と違って表ざたになると大スキャンダルになるわけです。
そのためか、薬物中毒にもなっています。こちらの方は古くからというか、死去時から報道されていますね。
劇中、何度かエプスタインが、観客に説明を語りかけています。この手法は以前「青春デンデケデケデン」で観ましたので、特に驚きません。恐らく映画の歴史と共に古い手法でしょう。
リバプール時代の、ピートも含めた5人のまだ少年たちのエピソードに浸るのも良し。
知らなかった
ビートルズ好きには有名な敏腕マネージャーさんなんですかね。
全く知らなかったもので。汗
この作品はあくまでも、ブライアンがメイン。
ビートルズの曲はほとんど流れない。
なので、彼らをうっかり忘れそうだった。
実話には忠実に…だと思うけど。
何がそこまで彼を惹きつけたのか。
わかりづらい。
というか、わかりません。
ビートルズがトップに登り詰めるまでの彼の苦労というのもあまり伝わってこなかった。
薬に依存して…ってそのあたりくらいしか。
実際どうだったかわからないけど、人気絶頂期がうまく端折られてるので、押し上げたとか、育てたとか言われてもなんかピンとこない。
最後アビーロード渡るところ、良かった。
全26件中、1~20件目を表示
















