万事快調 オール・グリーンズのレビュー・感想・評価
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ヤバすぎ
田舎の、家庭に問題大ありの高校生たちの閉塞感が良くわかる。
しかしいくら無知とはいえ、やっていることがヤバすぎる。
(自分が「ナイトフラワー」や「愚か者の身分」でそっちの世界の怖さを見たから言えるのかも?)
秀美たちがたびたび口にする「悪いことしているわけじゃない」ってまるで犯罪という意識がないのがまた怖い。
簡単にあぶく銭が入って高揚感でいっぱいの彼女たちにずっとはらはらしていた。
案の定、じわじわ怖い目に遭わされていくオールグリーンズ。
世の中の怖さを知ったからと言ってひるまないのが気持ちがいいですが。
原発の脇の海岸でまったりとか、「シンプソンズ」ばりのブラック寄りのユーモアがあってそこそこ笑えるが、大きな流れではリアル社会の枠組みからはみ出さない。
ビニールハウスの中で爆発に遭遇した金子大地があれで済むだけのはずないし、屋上から転落した秀美がすぐにあんな風に走っていけるかどうかも??? だけどあの全力疾走はこの映画の希望というか、閉塞感からの脱出を意味していると思うのでなくてはならないシーンなんでしょうね。
最後にちゃぶ台ひっくり返されるのはお見事です。
観ている大人の方が、あぶなっかしさにハラハラするのも、青春そのものだったりする。
南沙良は「愛されなくても別に」に続き、毒親を自身の人生から切り離していいと自力で思い至るティーンエージャー。彼女がこういう思考に行きつけたのはおそらく本の虫で、外の世界の広い思考を本を通じて知ることができたから。
美流紅の出口夏希は、これまた「かくしごと」のミッキーみたいな役。完璧な女子高生(小悪魔)やらせたら右に出る子はいないかも(知らんけど)。隠していた相当ヤバい内面を出すか出さないかの違いのように思える。
彼女もたくさんの映画から広い思考を身に着けたんだと思うけど、娘を縛り付けておきたい母は見事な悪知恵を発揮。みるく、という名前の由来を娘に話して「お父さんは、ハーヴェイ・ミルクのように、弱い者を見捨てない人になって欲しかったのよ」って。あくまでも父があなたに託した思いであるとして話す、この「見捨てない人」というのがキーワード。こうやって娘が自分を見捨てることに二重三重に罪悪感を植え付け良心に訴える。姑息すぎてムカつく。そうやって娘を自分に縛り付けておこうとする。愛しているのは自分だけで娘の幸せなどどうでも良いのだ。まるで「愛されなくても別に」の陽彩の母。手が込んでおり巧妙で、世に擦れていない年若い娘なら浸食されて母の思うつぼになりそう。
こういう母親、結構いると思います。
東海村、太っ腹です。
これだけ悪しざまに言われても覚悟の上? 「翔んで埼玉」の自虐を含めた地元愛に通じるものがあるんでしょうか。茨城でも「上京」っていうんですかね、私は埼玉出身ですが東京に行くのにそういう意識はなかったです。隣が東京だったからでしょうか。
ゴダールの「万事快調」は未見です。
サブカル小ネタが満載で楽しい
原作未読。とても楽しい青春クライムエンターテインメント映画だった。スマッシュヒットの予感、というかヒットして欲しい作品。
地方都市(東海村)で、各々家庭の事情を抱えて閉塞感に押しつぶされそうな女子高生3人が、ある契機で大麻の製造・販売に手を染めて、やがて…てなお話。
あらすじだけだと暗〜いハナシなうえ、ポリコレ的にも女子高生が学校でモク吸って、チューハイあけて、オヤサイ栽培ってってアカン内容だけど作品全体はとても明るく爽やか
主役の3人の女の子の怖いものなしの屈託のない雰囲気ががとても魅力的、特に美流紅役の子が良かった。エンディングの後日談も、ふーんと見てたらちゃぶ台ひっくり返された。
SF好きの秀美の愛読書とかシネフィルの美流紅がばら撒く映画サブカルネタもオタクのツボを押してくれる(美流紅の演説ーファイトクラブーとか。映画の題名もゴダールの映画由来と教えてくれる。)
不適切にもほどがある犯罪劇でありながら、青春映画としての爽やかさを堪能できる
冒頭で、学校にも家庭にも居場所がなく、ラップ以外には、現在にも将来にも希望を見い出せないでいる主人公の状況が理解できる。しかし、夜の交差点で同級生の3人が交通事故を目撃したり、主人公の分身が合言葉を教えたり、クラスの人気者が実習中に小指を切断したり、関係を迫ってきたDJを殴り倒した主人公が大麻の種子を持ち去ったりと、一体何の話なのかが一向に見えてこない。
同級生の3人で、大麻を栽培して売りさばくことになって、ようやく、どんな物語なのかが明らかになり、そこで本作のタイトルが映し出されて、それまでがプロローグだったことが分かるのだが、結局、大した伏線が張られた訳でもなかったので、こんなに長いプロローグが必要だったのかという疑問が残った。
ただし、本題に突入してからのテンポは快調で、大麻を栽培してから、それを販売し、大金を得るまでの過程が小気味良く描かれて、何かのサクセスストーリーを観ているかのような痛快さを味わうことができた。
彼女たちのやっていることは犯罪行為で、決して許されるものではないのだが、それでも、どん底から這い上がり、閉塞感の漂う東海村(実際の地名で大丈夫なのか?)から抜け出そうとしている彼女たちを、思わず応援したくなる。
貧しい後輩に「事業」を引く継ぐことで、「良いことをしている」と思い込もうとする彼女たちの気持ちにも共感を覚えざるを得なかった。
缶チューハイを片手にくわえタバコをくゆらせる「行儀の悪さ」満載の南沙良にしても、荒っぽい言動で仲間たちを引っ張り、友達を絶対に見捨てないと「男気」を見せる出口夏希にしても、これまで見たことがないような新たな魅力を垣間見ることができて嬉しくなった。
やがて、彼女たち自身が予想したように、そんなに都合よく悪事を続けられる訳がなく、意識を取り戻したDJに脅迫されたことで「事業」は破綻するのだが、ここで、観ているこちらもバッドエンドを覚悟しなければならなくなる。
実際、卒業式の最中に、大麻を栽培していた温室を、DJもろとも吹き飛ばすといった行為は、当然、警察沙汰になるだろうし、主人公が屋上から飛び降りたところでは、やはり、自己破滅型の結末だったのかと思ってしまった。
しかしながら、大麻の煙が卒業式の場に蔓延して、先生も生徒もハイになる様子や、飛び降りた主人公が、怪我の一つもせずに走り去っていく様子からは、閉塞感を打破するような開放感が感じられて、紛れもないハッピーエンドを満喫できた。
エンディングで映し出される3人の「その後」にしても、海辺で語り合ったそれぞれの夢を絶妙に叶えながらも、結局は平凡な結婚生活やペットとの一人暮らしに落ち着いていて、いかにも現実的だと思えたのだが、出口夏希の「な訳ないだろ!」の一言によって、もっと型破りな未来にも思いを馳せることができた。
極めて不謹慎で、不適切にもほどがある犯罪劇ではあるものの、少女たちの冒険と友情を描いた「青春映画」としての爽やかさを感じることもできて、観賞後には、心地よい後味が残った。
⭐︎3.0 / 5.0
1月17日(土) @映画館
万事快調 オール・グリーンズ
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早く終わってくれ!って思っちゃったよごめんなさい🙄途中から出口さんの頭の分け目が気になって仕方ないぐらい万事不調⤵️
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Go All Greens
原作未読、ゴダールの万事快調も未見。予備知識なく単にポスターの演者に惹かれて鑑賞。冒頭から様々な要素が色々投げ込まれ、引き込まれて感心したり考えたりしているうちにスピーディーに物語は進む。想定通りと言えばそうだが、居場所のない仲間がいくつかのきっかけで繋がり、協力して何かを達成し、そして失敗したり立ち直ったりする。絵空事のイベントが、ちょっと古かったり新しかったりするディテイルで語られる中に、妙にトラディショナルな真理を突いていたりする。主人公たちの演技や間が自然で、とても楽しかった。
原作者の波木銅氏、かなり古めの引用があったりするから中年かと思ったら99年生まれとな。俺の次男と同い年なんだけど、はあ。そして監督の技術もしっかりしていると見られて、未見の「猿楽町」もみなければと思った次第。
役者陣は南沙良、タバコスパスパ吸うやる気のない役も上手で、何よりラップが堂に行っていた。元々はそれほど気にしていなかったがだんだん気になる存在に。今年も様々なところで見かけるだろう。出口夏希も乱暴な設定だったが、とにかくいるだけで華やかな「出口夏希力」が、悲しい中にも発揮されていた。
そして珍しくパンフを買ったのだが、小型のサイズでちょっと割高だけど、中の仕掛けに笑ってしまった。おすすめ。
雑談。立川駅近くには映画館群がざっくり3箇所あるのだが本作は上映なく昭島まで。ちなみに「ウォーフェア」は3箇所とも上映してる。ポスターには3人で写ってるのに名前は南沙良と出口夏希だけ名前がデカくて、吉田美月喜はちょっとかわいそう。劇中であまり深掘りされてないから妥当ではあるけど。
一見交わらなそうな3人組が各々の現状を打破するために大麻を栽培し、...
こういう疾走感が堪らなく好きだ!
原作は発刊時(確か4~5年前)に読了済みでしたが、詳細はほとんど忘れていました。
ただ、『コインロッカーベイビーズ』(村上龍)を彷彿とさせる疾走感や昭和世代の人間まで思わず頷いてしまうほど80年代や90年代の映画のことまでよく知っていることにびっくりしたのは鮮明に記憶しています(当時21歳の大学生なのに、なんでそんな映画まで知っているの!?)。
この映画でも監督の配慮が行き届いていて、『夏への扉』(SF小説の古典)や『ファイトクラブ(映画ファンには説明不要!)』などサブカル的琴線に、これでもかっ!というくらいに触れてきます。
監督は、原作の核となる部分をどのように分析し脚本作りを進めたのかという質問に対し「ある種の定型を壊したいのではと感じさせる反逆的な部分がとにかく面白くて、そこは原作の核として絶対に大事にしたいと思いました」と答えています。そして、ラストについても「ありがちな結末、その定型を高らかに否定すること」を絶対にしたいと考えていたそうです。
だからこそなんですね。出口夏樹さんのラストのひとことは。
本当に気持ちよくて、思わず拍手しそうになりました。
お前ら、決めつけんじゃねえよ!!という若者の怒りと、そこから生まれてくる爆発的で破滅的な行動力は見ていて気持ちいいのです。ただし、映画を離れたリアルな世界ではすぐに止められるし、相応の処罰を受けることになるから要注意!!
昭和や平成まで色濃く残っていた「分かってもらえないからこその反発心」からくる衝動的な行動はある程度発露されていたし、それなりに抑えつけられてもいたが、最終的には若気の至りのような受け止め方で世間的にはまあ大体のところは許されてきた。
令和の時代となった今は果たしてどうなのだろう。マスコミや行政制度も含めた世間は、ジェンダーや貧困や孤独などの問題に対して、こぞって優しく寄り添ってくれるし、理解しようとしてくれる。〝表面的〟には。
だから、寄り添われた側の人間は、「私はこんなに理解してますよ」という押しつけがましい優しさやいたわりに対して、居心地の悪さを感じることもあるはずだが、実際には声を上げられない。校則や世間的な常識に基づく「分相応に振る舞いなさい」という圧に対して単純に反発したような、ある種のガス抜きが今の時代はとてもしづらい(ような気がする)。
独りよがりの懐古主義は、あまり好ましくないが、「とにかく走りたくなったら、あとさき考えずに全力で走ってしまう」のが許される時代や環境にはやはり癒されるものを感じて懐かしさを覚えてしまう。
共感できないが気持ちは良くわかる!
機械科 2年A組
スーパーハイ
イイじゃん‼️❓ルツクバツク‼️❓明日に向かって走れ‼️❓
この映画がコメディであることは、彼女たちが常にヘアメイクバツチリで肌すべすべ、校舎の屋上から飛び降りて無傷、そんなわけないだろ、で、静かに面白い。
悲惨な家庭環境だし、ストロングのロング缶とタバコの女子高生でも、イイだろ、朴の彼女も綺麗だ。
小指の無いミルクも美しい出口だ、何気にグラマーだ。
漫画描こうぜの、ルツクバツク声優も、良く見れば一番綺麗かも。
大麻を校内で栽培して流通させても、変な組織に酷い目には遭わされず、警察からも狙われない、襲われた男を半殺しにして、また回復して、燃やしても、服しか燃えず、なんだこれ。
いや、コメディだから、因果応報なんて無い、東海村は今日も元気でイイじゃん。
久しぶりにワロタ、大変素晴らしいコメディでした、ありがとうございました😊😭
希望を持つための時間を稼ぐことはできた
映画予告では見なかったのですがフライヤーの出口夏希が作業着で真面目な顔して変なポーズしてるインパクトあって気になってました
前半というか本題に入るまでなげーな…と
じんわりじんわりとイヤーな感じで
ただ仲間となって共犯関係になってからはテンポ良く楽しく見れた気がします😄
ただ売り捌くところは凄く順調にいくな…(笑)
大麻ってビニールハウスで育つんだな温度管理とかしっかりしないとダメかと思ってました
ヤクザか半グレが勝手に商売すんなって怒ってたけどそらそーだよな
ご都合ヘルプあったから良かったけどまたある時どうなるんだろうと勝手にヒヤヒヤしてました
南沙良は好きなんですが主人公の妙にいけすかない分かってますよ?感があんま好きになれなかったかな ロング缶のストゼロとアメスピがイキった大学生みたいで(笑)
出口夏希は相変わらずかわいかった😶🌫️
口悪いのも良いな(笑)
主人公たちが大麻吸うとかなくて良かった!
最後は先生生徒がハイになってたけどな
締めにんなわけねーだろ!っていうのは面白いですな
キラキラもきゅんきゅんもしない、かなりトンガった青春映画。
正直、南沙良、出口夏希で期待していたのだが…
【”ニューロマンサー!”今作は東海村にある底辺工業高校で学ぶ女子高生三人が、園芸クラブを作り、汗水流して植物を一生懸命に育てる様を描いた映画である・・、ってそんな訳ないだろ!な斬新な青春映画である。】
<Caution!内容に触れています。>
ー いやあ、今作、タイトルロールが出るまでは”やっちまったか!”と思ったのだが、そこからの展開が、マア、予想を超えて来たね。
ボクヒデミは、崩壊しかけている家庭に見切りを付けつつ、ラップで鬱屈を発散する日々だし、ヤグチミルクは、クラスの人気者かと思ったら実習中に、フライス盤で小指を切り落としてしまい、カーストトップから陥落。
地味なイワクラマコは、漫画を書くが入選すらしないという、閉塞感タップリの展開からの、【東海村脱出一発逆転栽培】に臨む展開が、モー堪りません。
映画好きのヤグチミルクがチョイチョイかます、映画ネタ『太陽を盗んだ男』を東海村を揶揄して言うシーンや、自分の名前ミルクの所以を”あの親がハーベイ・ミルクなんて、知る訳ねーだろ!”と言う台詞からの、旦那が自殺してオカシクなっていた母親が言った”あれは、父さんがハーベイ・ミルクにあやかって付けたんだよ”何て言う台詞は、チョイ沁みたなあ。
三人が栽培した草のお陰で大枚を稼ぐシーンからの、ボクヒデミに”種”を取られた先輩の脅しで東京に行き、換金しようとするシーンからの、卒業式の最中にボクヒデミが屋上のボロッチイ栽培ハウスにガソリンを撒いて、火を付けて、その煙を吸った卒業式出席の先生、生徒達がラリッチャウシーン。
そして、ボクヒデミが屋上から飛翔するシーンもナカナカでありました。
でもって、三人のその後がテロップで流れたと思ったら、ヤグチミルクの”そんな訳、ねーだろ!”の締めもバッチリでしたね。じゃーね!-
夢を持つのは悪いことなのか
■一言で表すと
残酷な人生で書き換えられないが、描いている最中の夢中は最高に楽しい!
■ あらすじ
茨城県東海村、ラッパー、映画監督、漫画家を夢見る3人の高校生、村での生活から脱け出す為には、お金が必要だった。ラッパー繋がりで大麻の種を入れることになる。お金を貯め、街から出る為に3人が動き出す。
■ よかったところ
・映画と小説の知識を取り込んだ作品
・ハッピーエンドにもならず、バッドエンドでもない作品。劇中もそんなうまくいかないかと感情が揺さぶられる。
・3人の演技もよかった。
■ いまいちなところ
・前置きが少し長く感じるが、3人のキャラクターが丁寧に描かれている。
■ 考察・思ったこと
・地方の課題を描写される作品はいくつもあるが、まるで同じ国とは思えない。今回は東京にまだ近い地方の街でありながら、憧れを持つようになる。夢を持つことが悪だのような風習はどこから生まれるのか。
・本当の悪は何か、行動したくても、制限はある、夢持ち続ける為にはどうすれば正解なのか。
■ 10項目評価(スコア)
ストーリー
★★★★
構成・脚本
★★★
演技
★★★★
演出
★★★★★
映像美
★★★
音楽・音響
★★★★
テンポ
★★★
世界観
★★★★★
感情の揺さぶり
★★★★★
余韻
★★★★
全46件中、1~20件目を表示
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