ひとつの机、ふたつの制服のレビュー・感想・評価
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いつの時代もどこの国も受験と青春は大変
うーん、邦題とポスターデザインは完全にミスリードだなぁ。その2つを見ると2人の女子高生の友情物語のようだが(そう見せかけたほうが見に来てくれるという計算だったんだろう。実際あまり情報を入れずに観に行った僕はそう思ってた)、実際に観てみると完全に夜間部のメガネっ娘女子高生の単独主人公。当然ながら原題『夜校女生』のほうが的確な内容で、もちろん2人の友情と仲違いも重要な要素の1つではあるのだが、あくまでメインはコンプレックスに苦しむ夜間部少女の高校生活をめぐる物語。むしろ全日制少女よりも、2人が共に憧れる男子高校生のほうが2番手っぽい。さらに就職後に学歴の重要さに気づいて夜間部に入った20歳の同級生や、貧困の中で主人公を大学に進学させようとする母親、幼い妹、母親が塾経営のかたわらで副業経営するレンタルビデオでバイトする男、主人公がバイトする卓球場の老コーチなど、主人公を取り巻く人々が描かれていく。
90年代後半当時の台湾の高校生たちの流行も描かれており、台湾の人たちにとってはノスタルジックな懐かしさを感じる描写なんだろう。日本のマンガ『SLAMDUNK』やドラマ『ビーチボーイズ』の話も出てきて、そういやあの頃の台湾では“哈日(ハーリ)”というカルチャー&サブカルチャー的日本ブームが起きていた。今となっては懐かしい。それが21世紀に入ると台湾も日本も韓流ブームに飲み込まれていくわけだ。クライマックスは1999年に起こった921大地震で、やはり台湾の人たちにとっては非常に大きな出来事だったんだろう。
前半はこの手の青春ドラマにはよくある話で、よく出来てはいるもののそれなりに面白いって程度だが、後半に入り主人公の小さな嘘が次々にバレて、さらには不運も含めた不幸が怒涛のように降りかかってドン底まで落ちるあたりからぐっと面白くなる(もちろん主人公はそこからなんとか再び立ち上がっていく)。全体的にはなかなか面白かったが、そこまで傑出した作品でもなかったというところかな。
感謝相逢‼︎
NHKの中国語講座で紹介されているのを拝見し、中国語を勉強中の身としては是非観てみたい!と思っていたところ、大宮に新しくできたミニシアターで上映されると知り、1人足を運びました。
90年代後半の台湾。私自身も同じ頃に学生でしたので、ちょっぴり懐かしさを感じながら世界観に入り込んでいきました。主人公の小愛がとにかくチャーミング!少し背伸びをした友達付き合いから芽生えた友情、好きになった人に好かれたい一心で重ねてしまった嘘、劣等感でパンクしそうな心、母親との衝突…と、その豊かな表情から気持ちが痛いほど伝わり、胸がいっぱいになって涙が出るほどでした。台湾の受験事情も垣間見ることができ、最後に勉強スイッチが入った小愛も格好良かった。
机友となった敏敏役の女優さんも素晴らしいですね!敏敏にとって、小愛は気を使わずに自分らしく居られる存在。思い通りになるというか、小愛のことをちょっと見下しているところもありそう。好きになった路克が、小愛のことを好きになるなんて思いもしなかった。プライドが傷ついた。でもやっぱり離れてみて、小愛は大切な友達だと気がついた。そんな気持ちの揺れが、クールな表情からも伝わってきました。
甘酸っぱい青春ストーリーなど観るような年代ではないかな?と、観に行く前に少し躊躇う気持ちもありましたが、それは杞憂でございました。最後まで心を掴まれました。台湾映画は初めてでしたが、とっても素敵でしたので、これを機にミニシアター系の映画もチェックして色々なカルチャーにも触れてみたいと思わせてくれた映画でした。良き出会いに感謝です!
母の語る言葉の持つ説得力
序盤は、こそばゆくて身悶えしてしまう展開。
高校進学を機に、新しい世界がひらけて、ちょっと背伸びをしてしまったり、好きな子の前で見栄を張って後戻りできなくなったり…。
誰しもが大なり小なり経験のある青春のイタさに、観ていてうわ〜っとなるが、それは中盤のとある場面まで。
その後は、しっかりと地に足のついた展開に収斂していき、温かな余韻を残す良作に仕上がっている。
東アジア特有の過熱した大学受験競争や学校名のブランド化。それに付随する偏見やレッテル貼りの問題。全日制と夜間部(日本でいう定時制)の対立。持てる者とそうでない者の、そもそもの立ち位置の格差。そうした問題が現実としてあることをあからさまに描きながら、正しさの押し付けのいやらしさや胡散臭さを感じないのは、ちゃんとそれぞれに言い分や事情があって、一方的に誰かを断罪しないところに理由があるのだと思う。
新年、劇場鑑賞一作目だったが、仕事を早引けして観に行った価値があった。
<ここから内容に触れ、一部ネタバレになりますます>
・この映画を引き締めていたのは、間違いなく主人公の母親の存在。
・お金に苦労しているのは確かだろうけれど、無理してそこまでケチらなくてもいいじゃんと思うのは、主人公のみならず、観ている観客も一緒。
耐えきれずに、八つ当たりのようにそれをぶちまける主人公に対しての母親の切り返しには、ハッとさせられた。
自分の身の上に起きたことを呪うのではなく、その経験をもとに、子どもにツケを回さないことを幸せと感じられる彼女の愛情の深さに、胸が詰まって泣けた。
・主人公が成績を誤魔化していたことを知っても、最後まで自分で責任を取らせるところも、日頃からちゃんと自分の子どもをみているからこその信頼と判断を感じ、この人は教師としてもかなり優秀なんだろうなと思った。
・日本で1.17や3.11といえば、みんなそれだけで共通理解できるように、台湾の人たちも9.21は特別な日なのだということを知った。
本当に一緒にいたい人は誰なのか。1.17や3.11などを経験してきた者なら、きっとその時に誰もが考えたことだろう。
主人公たちの仲直りのきっかけがあの日だったという展開は、とても素直に体に入ってきた。
・死に物狂いの努力の象徴だった主人公の髪。
統一試験の会場で、鉛筆を交換し終えたあと、チャイムと同時に、風が主人公の髪を揺らした場面があったが、意図だったのか偶然だったのか。
すっかり雲の上と思っていた彼が、ちゃんと手が届くところにいて、卑屈になっていた自分も同じ場に立てているんだという彼女の自信が、さわやかに伝わってくるいいシーンだった。
・「May the Force be with you.」の使われ方も含めて、登場人物たちのセリフがどれも浮いてない。それに、敏敏も小愛もどこかに合格したことは匂わせるが、成績のよかった路克や隣の席の彼女とは違って大学名までは出さないところとか、「あんなに成績悪かったのに、そこに受かるの?」みたいな、絵空事にしない配慮が細やかに行き届いているところも好感が持てた。
台湾流キラキラ青春ムービー、教育格差は存在するけど。
台湾映画は「赤い糸輪廻のひみつ」以来2本目の鑑賞ですが、同じように展開が早くて観る人を飽きさせないような小ネタがいっぱい詰まっていて良かったです。浅い知識しかないけれど、台湾には出自によって格差があり、だんだん解消されつつあるとはいえ、本人や家庭の努力だけではどうにもならない部分もありそこにもさりげなく触れながら物語は進んでいきます。
2人が仲よくなるきっかけとなった「机友」という存在は、途中から無くなります。夜間部専用の教室が整備されたためです。バイトをしていて、知り合うきっかけとなった卓球クラブも無くなり、自宅の学習塾やレンタルショップも消え、短い間に時代が早く流れていきます。インターネットは話題に出てきますがまだ一般的ではないようです。日本は「失われた30年」とか言って停滞している時に台湾は経済成長していきます。今の台湾の人たちはその時代を懐かしんでいるようでした。
意外とストレートな物語
【”月と太陽。”今作は自分の境遇に不満を抱え且つ自信が無い女子高生が”机友”と同じ男子を好きになり様々な経験をする中で、現実から逃げず嘘をつかず前向きに生きるようになる様を描いた青春成長物語である。】
■1997年、台北が舞台。
本命の高校受験に失敗し、教職を持つ⺟の勧めにより名⾨⼥⼦校「第⼀⼥⼦⾼校」の”夜間部”に進学したアラレちゃんみたいな大きな眼鏡が可愛い⼩愛:シャオアイ(チェン・イェンフェイ)。
夜間部がある学校あるあるの、同じ教室で同じ机を使うことになった全⽇制の成績優秀な⽣徒、敏敏:ミンミン(シャン・ジエルー)と、⼩愛は机に⼿紙を⼊れるやりとりから“机友”になる。
夜間と全⽇制では制服は同じでも、胸の刺繍の⾊が違う。
ある⽇、⼩愛は敏敏とお互いの制服を学校のトイレで交換し、ふたりで学校を遊びに⾏くようになるが、やがて同じ長身のバスケットが得意な男⼦校⽣ルー・クー(チウ・イータイ)を想っていることに気づいていき、二人の関係は微妙になって行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作を観ていて気持ちが良いのは、登場人物が色々な悩みや葛藤を抱えつつも、皆、根が善なる所であろう。
・キャラクター設定も良く、特に⼩愛:シャオアイは際立っている。亡くなった父が友人の連帯保証人になったために借金を背負い(はっきりとは描かれないが、母の台詞から分かる。)貧乏暮らしをしている家庭環境への不満や、自分に対しても第一志望の高校に入れずに、将来の事を考える母の勧めで名⾨⼥⼦校「第⼀⼥⼦⾼校」の”夜間部”に進学した事を、何処かで悔いている姿を、チェン・イェンフェイさんが可愛らしく演じているのである。
・全⽇制の成績優秀な⽣徒、敏敏:ミンミンを演じたシャン・ジエルーさんも、それを鼻にかける事無く、⼩愛:シャオアイと友達になる綺麗な女子高生である。
ー だが、彼女も学年トップの美人さんには憧れと、嫉妬に似た気持ちを持っているし、最後半に彼女自身の口から明かされる、一浪して「第⼀⼥⼦⾼校」に入学した事を告げるシーンで、彼女が何故に⼩愛:シャオアイと仲良くなったのかが明らかになるのである。設定が上手いなあ。ー
■そんな二人が、長身のバスケットが得意な”スター・ウォーズ好きの”男⼦校⽣ルー・クーに惹かれて行く姿。そして、ルー・クーが、⼩愛:シャオアイの事が好きと分かった時に敏敏:ミンミンが、⼩愛:シャオアイが隠していた「第⼀⼥⼦⾼校」の”夜間部”に通っている事を、ルー・クーの母の絵の展示会で皆の前で話してしまう姿には、彼女の気持ちも良く分かるし、何とも言えないが、実は一番後悔しているのは、敏敏:ミンミンじゃないかとおもったのだよなあ。
・⼩愛:シャオアイは家計を助けるために、日曜日は卓球場でアルバイトをする良い子である。序でに言えば、レンタルビデオ屋に通う映画好きの良い子でもある。彼女がニコール・キッドマンに憧れて、ビデオ店の英語が得意な超君に、英文で手紙を出してもらうシーンと、超君が⼩愛:シャオアイの事を思って書いた返事の手紙の”ロブスター”の話なども良いのだな。⼩愛:シャオアイは真実を知って傷ついてしまうのだけれども。
ー この映画は1990年代の映画も頻繁に登場するところも、何だか嬉しいのである。-
■⼩愛:シャオアイが高校三年になり、母が涙ながらに話す、自分を含めた家族の事を大切に思う想いを聞いた時に、彼女は少し成長するのである。
そして、彼女は統一試験に臨み、見事に合格するのだが、このシーンの描き方もとても良いと思う。ジャン・ジンシェン監督は新聞紙上を必死に見て、自分の名前を見つけて喜ぶ⼩愛:シャオアイの姿を撮り、何処の大学に合格したかは映さないのである。ここは、どこの大学に入ろうとも、喜びを感じられるようになった成長した⼩愛:シャオアイの姿を端的に見せていると思うからである。
彼女はもう、何処の大学が良いのかと言う範疇を越えて、自分の未来が開けるであろう大学合格を素直に喜べる女性になったのである。
<今作は自分の境遇に不満を抱え、且つ自信が無い女子高生が、”机友”と同じ男子を好きになり様々な経験をする中で、現実から逃げず嘘をつかず生きるようになる様を描いた台湾青春成長物語なのである。>
<2025年12月14日 刈谷日劇にて鑑賞>
■「刈谷日劇」の近くには、県内でも屈指の進学校がある。
私服だったので、推測であるが私の斜め後ろに座った若き女性が途中から、啜り泣きをしていたんだよね。
今は受験生にとっては苦しい時期だもんなあ、と勝手に思いつつオジサンは
”どこの大学に入るかよりも、大学で何を学ぶかが大切だよ。”などと自分の大学時代を棚に上げて、少し考えながら、優しい気持ちで映画館を後にしたのである。
海都って
青春がピッカピカに輝いている
とても晴れやかな気分になれる台湾映画の秀作だと思います。
お母さんの勧めでイヤイヤ第一女子校の夜間部に入った小愛(シャオアイ)も全日制で成績優秀な敏敏(ミンミン)の方もいわゆる青春がピッカピカに輝いていた。1990年代後半の台湾は921大地震という大災害はあったが、国は発展し人々が活き活きしきた頃でもあるのだろう。経済が動き豊かになるということは同時に競争の社会になっていく。よりレベルが高い高校や大学に行きたいと思うのは当たり前である。挫折も苦悩も当然ある。映画の中で「今どこにいるかではなく次にどこへ行くかだ」とあったが、人生は長い。そして一人一人のドラマは続いていく。
色んな出来事があり心が傷ついた小愛が猛烈に勉強し受験に臨み、見事合格(新聞に合格者が載るんだぁ)し皆で喜びを分かち合う姿がとても爽やかだった。
敏敏を演じたシャン・ジエルーが台北映画祭主演女優賞にノミネートされた「愛という名の悪夢」も気になったのでこちらの方もNetflixで検索し鑑賞した。雰囲気が全く違い彼氏を束縛する神経質な女性を演じていたが演技力は抜群でこれからも台湾映画界で注目されていくと思います。
台湾は身近なので何度か行ってるが日本人が気軽に楽しめる良い国だ。中国と変な事にならず今の文化を守ってもらいたい。その為にも日本は中国を刺激すべきではない。良識ある対応をお願いしたい。
青春の自分探し
お母さんが・・・。
劇中、お母さんが娘(ヒロイン)の制服を着てはしゃぐ場面があるのですが
これは所謂「サービスカット」なのでしょうか?
ここで
娘「お母さん、やめてよ。パツパツじゃない」
娘の妹「お姉ちゃんの300倍いい」
とリアクションも完璧過ぎました。
なお、お母さんは家庭争議の時は「お母さん」なのですが
家庭円満のときは、二人の娘と「三姉妹」オーラを出しまくりで
胸が一杯です。
雰囲気はいいのだけれど
雰囲気としては過剰な演出や過剰な説明を排した落ち着いた作品で、テアトル系映画館の客層に合いそうな雰囲気を出しているし、90年代末のネガティブな世相、アジア通貨危機、松山大地震を主人公の心情の変化とよく絡めているんだけど、結局ストーリーはありきたりな青春映画と言ったところか…「可」以上「良」以下って感じかな
追記:主役の女優さん、眼鏡を外すと可愛いけど、目の辺りに以外と歳を感じるな、と思ったら25歳だったのか
小愛はどんな将来を描いたのだろうか?
1997年から1999 年の台湾を舞台とした女子高生小愛の日々。原題は「夜行女生 The uniform」で日活ロマンポルノみたいなタイトルだね。「ひとつの机」をくっつけたのは邦題。よくできた邦題だとは思うけど「机友」は最小愛が敏敏に出会う最初のエピソードにすぎなくて、ここをもっと膨らませたストーリーかと思って観るとちょっと戸惑うかも。
自己肯定感が低くて、将来へのビジョンもない、母親に押し付けられて名門高校の夜学に入ってしまった女子高生が、友達を見つけ、恋らしきものも見つけ、時としては挫折もしながら、最後には自分の進路をおそらくはみつけるに至る3年間を描いている。
ちょっと台湾の学制というか教育事情に触れておくと、第一高校とか第一高女とかいわゆるナンバースクールが最上位に置かれるのは日本占領時代の名残でしょうね。師範学校なんていうものがあって進路として人気があるのもその影響。
統一大学入試は名高い「聯考」の血筋をひく。1999 年だともう移行期に入っていたのかもしれないけど、映画で見る限り、この試験一発で、どの大学へ進めるか、どの学部で学べるかまで決まっていたらしい。そしてこの試験は7月だった。一切、不正が入り込まない形を、ということでのやり方だったらしいが、あまりにもフレキシビリティがないねということから現在では大学入試は1月の能力測験と7月の分科測験の二段組になっている。
だから台湾の人は、ああ、昔はそうだったねと懐かしく振り返る、「ふてほど」的作品でもあるわけだ。
(全日と夜学で学籍番号の刺繍の色が違っていたなんかは台湾人でも知らないかもしれないが)
そうそう、あくまで25年以上前の話です。今どきあんな純真な外見も地味な女子高生はいないでしょ。映画紹介の動画で小愛を演じたチェン・イェンフェイという女優さんがコメントをしているけど、ギャルです。全くの。
ところで映画では、ついに最後まで、小愛がどこの大学に行くのか、どのような職業を目指すのか明らかにならなかった。私としては、ニコール・キッドマンとのいきさつもあったところから映画の勉強をして、映画の仕事とかしているといいなと。現在だと43歳くらいになっているのかな、映画監督としてばりばり働いているとかだったら面白いよね。
そして少女は自立して、一人の女性となった。
数ヶ月前にNHK総合の朝イチの映画コーナーで取り上げられていて、何か良さそうと思っていたので、今回観に行った。
名門女子校「第一女子高校」の全日制の受験に失敗し、強引な母親の勧めで夜間部に入った小愛。全日制とは制服が同じだが胸の刺繍が全日制が太陽の黄に対し、夜間部は月の白となっている。
机が全日制と共通で、全日制の方の綺麗で活発な敏敏と仲良く机友になっていくが、やがて卓球バイト先のイケメン高身長男子高生路克にときめきを感じていくが、実は敏敏も路克が好きということに気づく。
ここで日本と台湾のお国柄の違いというか、一見3人で仲良くしていてもさりげなく嫉妬から邪魔をしたりして女性がはっきりしているなあ、と思った。
やがて小愛は夜間部なのに路克とかに嘘をついていることに耐えられなくなってきて、しばらく敏敏や路克と距離をおく。
小愛はクサクサして、自分の家が貧乏で家具はどっかで拾ってきたものばかりだと、旦那に突然死された母親に文句を言うが、ここでの母親のセリフが素晴らしかった。
確か「私がものを拾う度に娘たちの未来がより良くなっていく景色が見える」とか言ってたけど正確に思い出せない。
これと台湾で起こった大地震で小愛の目が覚めたのだと思う。
小愛は、守られてばかりだったが、自立していき大学受験はうまくいき、かつての友達とも対等に付き合い始める。
こうして、全日制か夜間部かとかいうことのくだらなさから解き放される。
女性が自立していく様を台湾の1990年代の様子を交えて描いた作品で、良かった。
机を共有する関係がかわいらしさ、キラキラした青春 格差のコンプレックスを越える希望、若さ、たくましさ
全日制と夜間部で、同じ机を共有する生徒の間の友情、恋愛、格差を描く。
このしきたりが実にかわいらしい。
そして、二人がキラキラしている、輝いている青春の日々。
主人公のシャオアイは、自分が夜間であることに常に劣等感を抱きながら、全日制を装ってミンミンと遊びまわり、恋をする。
この二人と友人たちの若さ、みずみずしさが素晴らしい。
しかし、そのウソがばれてしまい、恥ずかしさと罪悪感から一転して失意のどん底の日々。
それでも友情を取り戻して、友人たちと将来の夢を語る。
そこにはいつしか、全日と夜間の差などは、その一時のことで、そのコンプレックスを乗り越えて未来を語る姿に、少年少女たちの生きるたくましさ、明るさがあり、希望に満ちた結末に感動した。
その背景に、震災など台湾の当時の社会、雰囲気も描かれていた。
デスクメイト
タイトルの雰囲気が好きで気になってた作品が近所にきたので、鑑賞。
W主人公かと思ったら、小愛メインなのね。
導入で小愛や世間の夜間部に対する意識を描き、タイトル後は反発も虚しくしぶしぶ入学。
入学案内に併せて“机友”について提示し、早々に敏敏と交流を開始する。
仲を深める様子は挿入歌に乗せてダイジェスト。
この演出は全部で3回ほど使われ、そのため大味ではあるがテンポはよく、必要な情報は入ってた。
敏敏や路克と交流していく中で、非常に分かり易くいくつかの火種が撒かれる。
展開はド定番のため、これにいつ火が点くかをニヤニヤしながら見守ります。
何につけても小愛が可愛い。
ハニカミ笑顔も、ふくれっ面も、最終盤の変顔まで、終始愛くるしさを振りまいてくれる。
見栄をはるのも「バカだなぁ」なんて思いながら、恋心ゆえに納得はした。
敏敏は嫉妬心からいぢわるもするし、路克はもっとちゃんと追いかけろとは思う。
しかしいずれも年齢を考えれば悪印象まではいかず、メイン3人の好感度が作品を爽やかにしてた。
全日制との対立や、超との手紙の一件はあまり必要なかったかな。
(“ニコール•キッドマンの手紙”とか出していいのか、と思ったら…)
関係性が曖昧に終わるのは賛否別れそう。
でも、友情•恋愛•家族愛•受験など、多くを入れ込みながら綺麗にまとまっていた。
母の節約の理由もよかったが、料理は…笑
20歳のコなど脇を絡ませすぎないバランスも見事。
ベタだけど後味のよい、青春映画の秀作です。
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