劇場公開日 2025年12月12日

エディントンへようこそのレビュー・感想・評価

全266件中、1~20件目を表示

3.5アリ・アスターが広げたハイコンテクストな風呂敷

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0アリ・アスターが怒った!!

2025年12月31日
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SNS文化を中心に、混迷の満ちた現代社会への絶望を全方位に向けた笑うに笑えないブラックコメディ。こりゃあこまったね、と言われてもそんなことは知ってるよ!という気持ちと、ああ、この八方塞がりな感じよくわかります、という気持ちが入り混じる。とはいえ絶望の質がいかにもアリ・アスターっぽいというか、不安にとらわれてがんじがらめになっている感覚がすべての登場人物たちを通して伝わってくる。今回はそこに明らかな怒りが滲んでいることと、ロケ主体で箱庭感がなくなったことが過去作との違いだろうか。ただ、SNSは手段やツールでしかないということはアリ・アスター監督もインタビュー等で発言しているのだが、「みんなSNSが悪いんや!」と思いそうになる作りなのは、ちょっと露悪すぎかなとも思うし、そういう反応が出ることも含めてまな板の上に陳列されている気もする油断ならない作品でもある。

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村山章

4.0狂ったコンパスのように振り切れていく予測不能な世界

2025年12月28日
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鑑賞方法:試写会

アスター作品はおそろしい。『ヘレディタリー』の直接的な恐怖を経て、『ミッドサマー』『ボー』は存在の深淵にまで達する異質の怖さが我々を震わせた。対する『エディントン』で描かれる情景の多くは人々がコロナ禍で生々しく体験したことばかり。だが勝手知ったる日常を歩いているかと思えば、途端に予測不能の濁流へ飲み込まれ、あらゆるものは狂ったコンパスのように振り切れていく。コロナ、選挙活動、BLM、陰謀論、そして巻き起こる驚異的な修羅場。誰もが自らの正義や信条を貫きたいと願うが、握り締めた手綱は決して彼らを思い通りの場所に導いてはくれない。これまで同様、どこか人知を超えた第3の目が本作を見つめているかのようであり、まるでこの世はガラスケースの実験箱。スローな序盤こそ賛否が分かれそうではあるものの、アスター流の不条理に身を晒すことは至福の喜びである。誰も提示し得ない無二なる荒野の神話を私はおそれ、楽しんだ。

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牛津厚信

4.5価値観の相対化が分断をあおる現代のノワール西部劇

2025年12月14日
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鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

驚く

アリ・アスター監督が娯楽性を保ちつつ、現代の問題へのチューニング精度を一気に高めたことは嬉しい驚きだ。監督の過去3作は、謎の呪いで家族が崩壊する「ヘレディタリー 継承」、北欧の楽園のような村を訪れた若者たちが地獄を見る「ミッドサマー」、不安症の中年男が母の葬儀に向かう途上で災難に見舞われる「ボーはおそれている」。これらはいくらかの現代性を含みつつも、オカルト、カルト宗教、不条理な展開といった要素により、大半の観客から自分には直接関係のないフィクション、娯楽作として鑑賞されただろう。

だが最新作「エディントンへようこそ」を観て揺さぶられる感覚と感情の切実さは、アスター監督の過去作とは大きく異なる。本作を端的に形容するなら、パンデミック期のノワール西部劇。主人公の保安官ジョーは喘息持ちのため厳格なマスク着用ルールに反対し、情緒不安定な妻ルイーズと陰謀論者の義母にも悩まされている。ロックダウンを実施しマスク着用を義務付けた市長テッドと反目し、ジョーが次期市長選出馬を決めてからは、SNS動画のフェイクニュースで中傷するなど対立が激化。市長の息子が加わるブラック・ライブズ・マター(BLM)の抗議デモ、ルイーズに接近するカルト教祖、遠くから来た武装テロリスト集団などもからみ、かつての静かな田舎町エディントンに混乱と暴力と破壊の嵐が吹き荒れる。

往年の西部劇と言えば、町の住民と秩序を守る保安官は絶対的な善、住民の生命や財産を脅かす無法者や“蛮族インディアン”が絶対的な悪だった。だが、“世界の警察”を自認していたアメリカがベトナム戦争で失敗し、ニクソン大統領が違法行為で辞任し、CIAによる反共イスラム勢力への支援が中東や西アジアの問題を一層複雑化して911テロの遠因にもなり、自分に不都合な情報をフェイクニュースと言い放つトランプが2度大統領に選ばれたこの半世紀ほどを経て、もはや絶対善のリーダーなど誰も信じなくなった。誰かにとっての正義は、別の誰かにとっての悪。つまり善悪などの価値観は相対的なものだということを、大勢が受け入れるようになった。また価値観の相対化には、「自分の考えが正しく、異論はみな間違い」という偏ったメンタリティを助長する負の面があり、それが分断をあおる現状もある。

脚本も担うアリ・アスターは、考え方や利害が相容れないキャラクター(または勢力)たちの間で緊張が高まり、やがて対決を迎えるという往年の西部劇のフォーマットを下敷きにしつつ、コロナ禍、陰謀論、フェイクニュース、カルト、テロリスト、BLM、社会の分断などなど、あまたの現代的な題材をごった煮のごとくぶち込み、怒涛のストーリーテリングで観客を圧倒する。エディントンで巻き起こる騒動の多くは、マスク論争を筆頭に、私たち自身や身近に起きたこと、昨今の報道で見聞きしたことと重なる。だからこそ、ジェットコースターに自ら乗り込んで体験するかのごとく、不安、恐怖、衝撃、余韻がよりリアルに、切実に感じられるのだろう。

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高森郁哉

4.5現実を直視する

2026年1月27日
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コロナ・トランプ・SNSによって生まれた分断を突きつける風刺ホラーのような作品。マスクをしない保安官、データセンター誘致に奔走するリベラル市長、陰謀論を撒き散らす若者。どのモチーフもわかりやすく直球描写だが、もはやオブラートにくるんだような、暗喩で示すような、そんな伝え方じゃダメなんだと言われているようでグッときた。それぐらい我々の状況は悲しいほどに追い込まれてる。

意見や価値観の相違が火種だとしたら、それらに向けられる数多のスマホのカメラが着火剤となり、方々で火の手が上がる。焼け野原に残されたのは巨大なデータセンター。我々はそれをぼんやりと眺めるしかないのかと途方もない虚無感に襲われる。そういう意味ではある種の鬱映画と言えるが、目を逸らさずにちゃんと現実を見ようよと肩を掴まれ、揺さぶられているような感覚になった。紛れもなく2025年に公開される意味がある作品。そして、今アメリカはますます混沌を極めている。

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galarina

3.0得手不得手

2026年1月18日
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鑑賞方法:映画館

インタビューで本人がそう語るように、アリ・アスターは『エディントンへようこそ』をブラックコメディ色の強い作品と位置づけています。アリ・アスターといえば『ヘレディタリー/継承』に代表されるようにホラーを得意とする監督と言って差し支えないと思いますが、果たして本作はどうかというと、ゾッとしたり楽しいなと思う場面はいくつもあるのですが、ブラックコメディとして楽しむにはどうも抜け切れない感があるのです。もっとシニカルで突き抜けた笑いみたいなのもあったらいいなあと思ったのですが、好みもあるのでしょう。

コメディが得意な方って、ホラーも上手かったりしますよね。分かりやすいところでいくとジョーダン・ピールとか。『ゲット・アウト』とか素敵じゃないですか。もしかしたら、アリ・アスターという方はホラーは得意でもブラックコメディはそれほどなのかもしれないですね。

まだ長編は4作しか撮っていないアリ・アスターですが、一番好きな作品は人によって意外と別れますよね。もちろん前作『ボーはおそれている』が一番という人も一定数いるし、既にいろんなファンを生み出している時点ですごい監督さんですよね。(私は結局『ヘレディタリー/継承』です)

得手不得手があろうとも、シャマランみたいにこれからもバンバン自分の映画を作っていってもらいたいです。どこかで『アフター・アース』みたいなトンデモ映画をフィルモグラフィーに追加してもらうのもアリですよ。アリ・アスターだけに。

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ジョリー

3.5期待どおりの不快感

2026年1月16日
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昨年「ボー」でアリアスターに初めて触れ、心底不快ながら深く心に残る不思議体験、をもう一度求めて楽しみにしていた。前半、違う方向性ながら期待どおり?に不快オンパレード!1時間経ってついまだかと時計を確認してしまう。その直後くらいに隣席の客は脱落。わかる、わかるよ。。でも後半、人がどんどん死に出してから一気にハラハラ展開になってきた。ぜひ後半まで耐えると良いと思う。

ボーの時は「家族は万人を不快にさせるテーマ」という監督の言葉通りに、自分の心の中を抉られた。
今回の不快の元はなんだろう。ボーよりは現実世界、身近な不快さだけど、口だけの正義感を振りかざす人、自分の意見を是として相手を否定し見下す人は昔から苦手だ。劇中の人はほとんどそれらにあたり、それは都度不快だった。特にBLMのサラちゃん。かといって、自分も逆にそういった人を冷ややかな目で見て、相手はそれを見下されていると感じるのだろうからお互いさまなのだろうけど。
こういった運動は、行動を起こす人はもちろん信念貫いていてそれだけですごいことだと思うけど、どうしても偽善というか自己陶酔に感じてしまい共感できない。。まだ宗教(陰謀論か)に溺れていく弱さの方が理解できる。しかし妻がエマストーンだと忘れていて結局最後まで気づかなかった。。

ストーリー展開が面白いとかではないけど、段々混沌としてきて怒りが爆発してある意味予想を超える展開になっていく、前半の不快をふっ飛ばす展開であることは間違いない。最後しっぺ返しはあるけど、色々ぶっ壊してあースッキリした、となりそうで、それは人間としてはダメな気がする。やはりアリアスターおそろしや。

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alv

3.0「こんな時期もあったなあ…」というコロナ禍の感傷も束の間、気づけば...

2026年1月9日
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知的

難しい

驚く

「こんな時期もあったなあ…」というコロナ禍の感傷も束の間、気づけばA24特有の、シュールで理不尽な世界観に引きずり込まれてました!!

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門倉カド(映画コーディネーター)

2.0藤原先生、作品のチョイスのポイントがよく分かりません!

2026年1月8日
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怖い

知的

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TRINITY:The righthand of the devil

2.0アメリカ人感覚と日本人感覚の違いを思い知らされる

2026年1月8日
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他に"観たい映画"が無かったので、予備知識もなく、上映時間が丁度良かった理由だけで、たまたま鑑賞しました。

本作は、前編と後編が別映画です。
前半は、ド田舎での ドタバタ選挙映画、後半が13日の金曜日とでもいうのか、ハチャメチャな映画
各登場人物の背景も性格も解らず、まともなストーリーもなく、お金を払って観る劇場映画と言うよりも
平日昼間・深夜に無料放送で"ながら鑑賞"するレベルの質

この映画を観たら、「13日の金曜日(1980年)」で 手短に中身を楽しんだ方が賢明だ。

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YAS!

4.5陰謀論

2026年1月7日
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2026初映画ということで、昨年観逃していた「エディントンへ~」

劇場ほぼ満員、さすが主演ホアキン、監督アリ・アスター

2時間超え作品なので、途中ウツラウツラ睡魔に襲われるも、中盤の展開から一気に話が動き出しましたね~

終盤のホアキン、前作「ボー」同様ボロボロ展開→まさかの◯◯ボー→◯◯こ締め!、と大暴れ

アリ・アスター作品はナンダカンダ言いながら観てしまいますね

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たれぞう

3.0病的な現代社会を反映した映画

2026年1月7日
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アリ・アスターの映画をはじめて観たけれど、こんな感じなのか。

現代アメリカの諸問題を盛り込んで制作した不条理劇、と言っていいのかな。

でも、はっきり言って、そんなに面白くなかったです。
もっと興味深く、明快なストーリーを想像していたのだけど……。
脚本が凝りすぎているのか、僕の理解が悪いだけなのか、終わりのほうはちょっとわかりにくかった。

いろいろと監督なりのメッセージを込めているのだろうけど、もうちょっと面白いものを作ってほしいです(アメリカ人だったら、もっと楽しめるのかな?)。

ところで、この映画では、それ抜きにはストーリーが成立しないほどデジタル機器やSNSが頻繁に登場します。
そんなシーンの数々を見ていると、我々はスマホやパソコンや SNS を操っているようで、実はそれらに操られているのではないか? というか、本当はそれらの背後に存在する大きな勢力に操られているのだろうな(奴らの思う壺だな)――と、ふだん僕が考えているそんなことを再確認したような思いになったのでした。

何はともあれ、こういうビョーキ映画が作られることこそ、現代が病的で不健全な社会であることの証しだな。

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peke

5.0予想外の展開

2026年1月5日
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怖い

興奮

驚く

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零零2015

3.5今のアメリカの縮図的作品

2026年1月4日
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怖い

興奮

難しい

正月休み最終日こちらの映画を見てきました。正しさがどのようにして作られるのか、民意がどのように作られるのかを見ることができました。今のアメリカが、というか世界全体かもしれませんし、また、本質的には昔も今も同じなのかなとも思います。ただ、とてもスピーディに情報が伝わり、スピーディにムーブメントが起きます。熟慮深慮や反省がないまま進んでいくのですぐに取り返しのないことになってしまうのではないかと憂慮します。SNSのパワーを見せつけられます。小さなエディントンという町で起きていることは小さな範囲でしかないですがアメリカの縮図で、移民問題、白人至上主義、暴力、性、カルト、ポピュリズム、SNS、銃等々、様々な問題が詰め込まれています。それを市民レベルの目線で見ることができました。
ここにきてベネゼエラを力で転覆しようとしているアメリカと重ね合わせると一体どこに行ってしまうんだろうと、不安になってしまいます。

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むっ、むいちろう

3.0無茶苦茶ですな。

2026年1月4日
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大阪ぶたまん

5.0アメリカだと本当にありそう

2026年1月3日
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けんしろー

4.0コロナ×マスク×喘息…

2026年1月2日
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難しい

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せった

4.0かなり面白い

2026年1月2日
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笑える

興奮

驚く

タガが外れてからのジョーにドン引きしてしまったが、多分笑っていいとこなんだと思う。アリ・アスター新境地か?いや、そんな感じはしない。現実がアリ・アスターに寄って来てるのか?

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shinkato

3.026-004

2026年1月1日
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コロナ禍のアメリカ。
マスク着用に端を発した
市長と保安官の対立。

ストーリーは予想の斜め上
どころか明後日の方向へ。
おいおい、どうなるんだよって感じで
ラストは???

見どころがあるような、無いような
長尺作品でしたねぇ😅

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佐阪航

3.5淡々と進むけど

2026年1月1日
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要所要所で意外な展開が入るので飽きない。
分かりにくいシーンもあったけど楽しめた。

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masa