兄を持ち運べるサイズにのレビュー・感想・評価
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でも、許せない
最近身親類の死後整理をしました。死んだ人間にも迷惑をかけられたけど、生きてる人間にも散々振り回されました。人ひとりの人生を片付けるのがこれほど大変なのだと身にしみて思い知りました。
こんなに泥臭くて重いテーマを、実に軽やかに的確に描き出している秀作です。オダジョーは勿論、満島ひかりの繊細で自然な演技はさすがでした。ちょっと野暮ったい柴咲コウとの掛け合いも絶妙で。お姉ちゃん、良一くんの思いも丁寧にコンパクトにまとめられていたと思います。
「兄」の名前が出てこないので、オダジョーは妹から見た人物。加奈子さんやお姉ちゃん、良一くんから見た「夫」や「父」の姿を垣間見せる演出も心憎いです。
とはいえ、家族って本当我慢ならない時があります。
「あんたは冷たい子だけど、あの子は優しい」って、私は姉ですがウチの母も同じことを言います。どんなに不出来でも、不出来だからこそ息子の方が可愛いのでしょう。
母に代わって故人の死後事務を取り仕切り、頼りになるとは言われても、優しいとは決して言われません。
好き勝手に振る舞った故人も、何もしない弟も、やっぱりどうしても許せない。個人的理由で、星半分減らしますw
実話だと思うとなかなかの話
2025年劇場鑑賞336本目。
エンドロール後映像無し。
ダメな兄が亡くなって、妹と元嫁がその後始末にやってくる話。兄が亡くなったと聞いてもそっけないお母さんにドン引きな息子たちからもう面白いです。この柴崎コウ演じる主人公も結構すごい気がします。
妹の記憶にある兄は、よくある陽気なバカ兄貴という感じじゃなくて、ちょっと陰湿な部分もある兄で、これは嫌いになるよな、という感じでした。しばらくして出てくる兄はそこまででもなくて、そういう風に心の整理をつけたのかなと思うと少し都合のいい気もしましたが、物語としては救いになっていたと思います。どこまでが実話というか、エッセイの内容なのかは非常に気になりました。
愛すべきダメ兄貴
予想以上の良作
見方によっては既に死んでしまった駄目な人間の良かった部分を(生きてる人間の脳内で)フォーカスして感動物語に仕上げた作品とも言えるが、それが妙にきちんと感動物語に仕上がっている。理性的な妹と感情的な兄の対比も面白いが、やっぱりオダギリジョーの存在感が最大の魅力なんだと思う。元妻と実妹というそれぞれの『家族』、元妻が引き取った娘と夫が引き取った息子、いろんな対比があって面白く感じました。そして結構泣きました。
特に終盤の、アパートでそれぞれが対面を果たすシーンは妙案だったと思います。
色々思い返して良い人だったと思いはするも、でもやっぱり駄目な人間だったよねと、しっかり認識して終わるのも、ちゃんとしていて良かったと思います。
ムカつくけど憎めなくて、でもやっぱりギリムカつくお兄ちゃん(笑)
正直そこまで期待してなかったんですよね。なんかほのぼのしててちょっと笑えるのが観たかったってだけで…。そしたらなんかもう、終盤ずっと泣いてたんですよ。
特に「ここが感動のシーンです!はいっ、泣いてください!」って感じでもなく、さりげなーく泣かされちゃった感じ。さっきまで「だらしねぇお兄ちゃんやなぁ、どうしようもねぇなぁ」なんて思ってたのに…。なんならちょっと腹立つくらい。いや、その「振り」が効いていたということでしょうね。脚本の素晴らしさにジワジワと気付かされます。
オダギリジョーが最高なんですよね。このムカつくんだけど憎めなくて、でもやっぱりギリムカつくっていう(笑)絶妙な愛されキャラを見事に演じております。
妹、元嫁の両視点からの兄を描いた点もお見事!ここから生まれる2つの価値観の違いが作品に深みを与えています。家族の幸せとは?観客が何かしら「家族」について顧みるような作品になっていました。
古くはアルベール・カミュなんかが「死を定義することは難しい。死を知らされていない者の中では、確かにその人物は生き続けているのだから」みたいなことを言ってますが、心の中で生き続けるって本当にあるんだよねって思える、素晴らしい作品でした😊
心の豊かさだけでも、生活の豊かさだけでもダメよね。
全てはバランスが大事⚖️
音信不通…と云うより、一方的に無視をしていた兄が、突然…ポックリと逝った。
離婚を機に、再起を賭けて、、地団駄踏んでゴネてゴネてゴネまくって【絶対に幸せにする!】条件で、姉弟の内、息子の親権を分けてもらって…一路、東北は宮城県の多賀城へ!
最初はイイ。
最初は本当に本気で頑張る予定だった。でも、、いつしかナシ崩し的に…有言不実行😫
やる事為すこと全部…嘘になる。
オダジョー演じる主人公作家の兄は、そんな男である。
好きな事には何処迄も熱中して上手く出来るのに…
ソレ以外は、からっきし😰
挙句の果てには困難からは直ぐに目を背けて、直ぐ逃げる。
兄の突然死を受けて、否応なしに兄と向き合わざるをえなくなった妹からは、
そうとしか…そう云う人間にしか視えなかった。
でも、、知らない事が多すぎた😖
汚部屋とかした安アパートを片付けている内に、少しずつだけど垣間見える、兄の知らなかった一面。
いや、知ろうとしなかった別面。
無責任でいい加減なくせに、飄々とした愛されキャラで、誰とでも割りと直ぐに仲良くなれる奴…
母から一心の愛を受け、溺愛され、、家族と無難に相対せる自分より、問題児の方が親からすれば可愛いの?と思わせてくる奴…
私に嫌われていると知りながら…図々しい金の無心だろうが、繋がりを切らずに、関わり合いを持とうとしてくる奴…
私に見捨てられたクセに、私が困って助けを求めたならば…即座に助けてくれる奴…
荼毘に付して、運べるサイズの壺🏺に収まった兄を見て、思い出し、想い返す…兄特製:焼きそばの味。
……無駄に器用だったから、何気に美味かったんだよなぁと。
誰もが持つ家族の好き・嫌い…
それが自分自身のオリジン…起源を、勝手に定める呪縛にならない様に、
自分を嫌いにならないように…
まぁ、それが一番難しいのだけれど😜
なかなかの良作
ダメ男を演じるとオダギリ・ジョーは上手い。
「支えであり、呪縛ではない」家族の関係性について考えさせられる
ちゃらんぽらんでだらしがないのに、どこか憎めない兄のキャラクターが強烈で、オダギリジョーの個性が、ピタリとそれにはまっている。
エッセイストである主人公が、その時々に思ったり、感じたりしたことが、画面のあちこちに、ワープロで入力された文章となって表示されるという手法も、分かりやすくて面白い。
兄のことをダメ人間だと思っていた妹が、兄の元妻や娘と一緒に、突然死した兄のアパートを片付ける中で、彼のことを見直していくという物語だが、同一人物でも、妹と妻では捉え方が違うということには、「確かにそうだろうな」と納得することができた。
実際、妹は、嘘ばかりついて金の無心をしてくる兄のことを疎ましく思い、はっきりと嫌っていたのだが、元妻は、必ずしも彼のことを嫌いになって別れたのではなく、借金癖のある彼から家庭を守るために、やむなく離婚したのだということが分かってくる。妻と暮らしている娘も、父親のことを嫌っていないし、父(主人公の兄)と暮していた息子の方も、貧乏暮らしはしていたものの、虐待を受けていた訳ではなく、父親のことを「好きか?」という質問には、はっきりそうだと頷くのである。
妹と元妻では、兄の「嘘」についての見解も異なっていて、「彼には人を騙すつもりはなく、結果的に嘘になってしまっただけだ」という元妻の指摘からは、兄の人間性が垣間見えるし、妹が嘘だと思っていた息子のピアノのレッスンや給湯器の爆発が、本当のことだったと分かる展開には、兄の正体が明らかになる面白さが感じられた。
そうした兄に対する認識の違いからは、生まれながらに血のつながっている親子や兄弟という関係性と、血のつながりはないものの愛情で結ばれている夫婦という関係性の違いのようなものも感じられるのだが、どちらの関係性にしても「家族」であるということには違いがない。
それは、切っても切れない「腐れ縁」のようなものなのかもしれないが、オープニングとエンディングで示される「支えであり、呪縛てはない」という関係性こそが望ましいということには疑いの余地はないだろう。
その点、死してなお、幻覚(脳内現象)となって家族の前に姿を現す、兄のとぼけた様子を見るにつけ、確かに、この男は、妹や、元妻や、息子にとって、「支えにはなるかもしれないが、呪縛にはならないだろう」と思われる。
その一方で、終盤の、新幹線の車内での分骨というギャグのようなシーンでは、兄が「突っ込み」を入れに出て来てもよさそうなのに、ここでも、あるいは、それ以降も、彼が姿を現さないところを見ると、妹たちは、空っぽになったアパートで、兄としっかり「お別れ」することができたのだろう。
おそらく、それこそが、呪縛からの開放ということなのだろうし、そのことが窺われるエンディングからは、後味の良さを感じ取ることができた。
憎み切れないロクデナシ
憎み切れないのは、オダギリジョーさんだったからかな。
兄は子供の頃からマイペース過ぎて、自分勝手で無責任なのに、母親の愛情を独占していた。大人になっても、器用で人当たりは良いけれども、仕事が長続きしない。嘘つきで、しかも金の無心ばかり。よく作ってくれた焼きそばは家族の為と言うより、自分のこだわりだと思いました。そんな兄から多大な迷惑をこうむって来た理子。
こんな人とは縁を切って二度と関わりたくないです。だけど、死んだ?…兄からはもうせびられる事は無いのだから、遺体の引き取りはしてやろうか、と思えたのは、理子に金銭的な余裕があったからですね。そして兄の息子の良一の存在が大きかった。自分も2人の子供がいる理子は甥を放っておけません。
作家の仕事も一段落して、滋賀県から宮城県まで出向き、遺体を引き取って火葬し、遺骨にして持ち帰る事を決意しました。警察署に着くと、兄の元妻加奈子と娘満里奈も来ていました。
火葬までの手続きも納棺師にお願いするとお金がかかり(3万5千円⁉)、ごみ屋敷と化したアパートも業者に頼むと高いから3人で片付け、ごみも処理場に持ち込み、とか諸々の作業が切実です。
食べ散らかしたゴミや布団をどかしたらテーブルや畳に染み1つ無かったのはリアルじゃなかったです。
アパートの部屋の壁には、兄が自分の失った家族との幸福な時間の写真が貼ってあったのですが、これは映画オリジナルのシーンでしょうか。家族に愛情があるのにきちんと責任を果たせない、つくづくダメ人間と感じました。2回も結婚、離婚しているから女性に依存しがちな人間ではなかったかと思います。というか、究極の人たらしで、女性の方が放っておけなかったんでしょう。
それでも映画の後味は良いです。元妻も子供たちも良い子。
満島ひかりさんの演技が素敵で、柴咲コウさんも良かったです。
加奈子との会話で、理子は兄との良い思い出もあったことに気付き、加奈子も夫の長所を思い出しました。
理子の家族との絆も見せ、心温まる作品です。
所々ユーモアもあって面白かったですが、ちょっと綺麗事に描きすぎかもしれません。
いなくなりますよーに
今は亡き兄の本質
兄が亡くなってから、
その兄(オダギリジョー)と関わった人々とともに過ごすことにより
生前の兄の解像度があがっていく。
理子(柴咲コウ)がうそつきと思っていた兄は、
実はそうではなかった。
愛情に満ちた人だった。
幼少期の頃からそれは一貫していたことを思い出す理子。
家族の大切さをあらためて感じる。
本音で語ることでスッキリする加奈子(満島ひかり)、
優しいうそでもついてほしくないと思うようになる理子。
それは兄が全部本当のことを言っていたから。
オダギリジョー演じる兄は実に軽やか。
最近はエキセントリックな役が多かった柴咲コウの演技も
実によい、特に笑顔がよい。
この役もちょっぴり変だったりはするのだが雰囲気がすごく良いのだ。
コミカルな表現がありつつも、じんわり心に沁みる
実に巧みな紡ぎ上げられ方をしていて感動したし、非常に鑑賞後感が良かった。
こういう作品をもっとたくさんの人々に鑑賞してほしい。
家族愛
原作未読
5年ぶりの中野量太監督作品でしたがハズレなし。
家族愛に満ち溢れていました。マジか!って笑いながら涙が止まらなくなっていました。兄の死を通して気付き、考え、学ぶことがたくさんだけど全く重くならない。
金の切れ目が縁の切れ目?疎遠になってしまっていたけど残された家族としては多少の後悔が残る。
あっけなく亡くなって、みんななかなか受け入れられなくてどうしようもない兄だったかもしれないけど、実は相思相愛だったんだなぁと気付く。
家族の在り方なんてわからないし、決まった家族の形なんてない。すごく大変で変わっているかもしれないけど家族が笑って暮らせたら良いのかも。お金は無いよりあったほうがいい!頑張って働こう!
音楽もとっても素敵でした。
リアルな家族愛の物語
てっきり兄をポケットにでも入れて持ち運ぶコメディ映画だと思ったけど全然違って泣けた。
家族は尊いだけではなく鬱陶しい、好きでもあって嫌いでもある。家族だからこそ許せないことも多い。
柴咲コウ、オダギリジョー、満島ひかり、3人ともハマり役という感じ、当て書きかと思った。
3人とも素晴らしいけど、特に満島ひかりは良かったな。
原作者がそのまま村井理子さんなので、調べたらほぼ実話ベースのよう。本当は孤立死だったようなので、息子など入れて、物語にしたようです。
そのおかげで泣けたけど笑えた。
私的には息子が大人に気を使ったり不安になっているところは嗚咽寸前。
また、そんな子供に対する大人たちにも感動した。
それぞれ、ちょっと変なところがあるけど、実は、、、、といつ流れは面白い。
笑えるし泣けるしいい映画でした。
残された家族の想いのたけ
長く関係を絶っていた兄の訃報を受け、
ゴミ屋敷同然のアパートを訪れた妹の『理子(柴咲コウ)』が
兄の元妻『加奈子(満島ひかり)』やその娘『満里奈(青山姫乃)』と三人で
遺品整理を進めるうち、今まで知らなかった彼の姿にふれることになる。
兄を演じるのは『オダギリジョー』。
自堕落なダメ人間に嵌っている。
が、嘗て『三浦しをん』がエッセイで、
「オダジョーのシャツにイン」と表現した色気は変わらずダダ洩れ。
どこか憎めない人たらしの中年男を好演。
とは言え、原作でも実際の兄は
肉親への、特に母親への依存度が強く、
平気でお金もたかるような人物だったよう。
昔から「死ねば仏」とも言う。
当事者同士の恩讐を戒める言葉とも捉えるが、
果たしてそうだろうか。
本作では、とりわけ前半部で、
兄の非人道的な行いが幾つも描かれる。
わけても、亡くなった母の葬儀の際のエピソードは
観ている者に義憤を感じさせるほど。
嘘を積み重ね、
妹からお金を巻き上げることも平気で行う、
外面はよくとも、内実は羞恥心もないような男に見える。
が、後半部になるほど、
自身が意識していなかった、
兄の別の側面が露わになることで、
頑なだった主人公の心は次第に解きほぐされる。
金をむしり取るための方便と断じていた言い分が、
実際は一片の真実を含んでいたことと併せ、
幼い頃に体験した彼の優しい行いが、
切ない記憶として蘇って来るから。
急ぎ荼毘にふし、
借りていた汚部屋の片付けも事務的にこなすつもりだったのが、
短い時間でも兄が暮らした土地で過ごすうちに起きる心境の変化は
ハートウォーミング。
彼が度々亡霊として現れるのはメルヘンチック。
〔蜘蛛の糸〕の『犍陀多』ではないけれど、
99%の悪でも僅かな善行をしているのだろう。
もっとも、多くの人は
それだけでは他者を許容する気にはなれぬもの。
その意味では、本作からはあくまでもファンタジーとの印象を受ける。
「持ち運べるサイズ」とは遺骨のこと。
兄が住んでいた多賀城から、
『理子』が住む滋賀までの移動の際の表現も、
実際は遺骨は「ゆうぱっく」でも郵送可。
ネット検索すれば、専用のキットも売られている。
もっともそれではあまりに味気ない。
たとえ骨であれ、人生の最期に肉親と短いながらも旅をするのが
えも言われぬ余韻を醸すし、
意表を突くエピソードも用意し、秀逸。
意外と重い血の繋がり‼️❓
白昼に死んだ両親や兄との交流は穏やかです、多分、自分もそうなればそうだと思う。皆んな自然で、いつもより演技が自然だ。余談だが、オダギリジョーは莫大な資産を受け継いでるので、母子家庭だが留学もしてるし稼がなくても良いので自分の好きな仕事しかしていない、どころか映画の製作費を自費で賄えるほどだ。といゆうことで彼が創りたい映画なのだな、家族の在り方とかじゃなく、やりたいようにやる家族、それでも会いたいとゆう家族、これは理想だからこんなやつなら死んですら思い出したくも無いのだろうけど、こんなふうに思えるような関係も良いのかもしれない。オダギリジョーも柴咲コウも満島ひかりも自然だ、自然だからそれで良いんだろう、自分なら嫌だけど、映画だから良いんだ、ありがとうございました😊😭
ええ加減な兄やのに泣きます
忘れていた傷を思い出した
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