兄を持ち運べるサイズにのレビュー・感想・評価
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純粋な人が生きづらい時代に
日々、せわしく過ごしてるなかで忘れてしまった事や自分の思い込みで記憶が都合良くアップデートされている中で、本当に大事な事や物事の本質が何なのか、そして家族とは。今の私にとってこの映画に出会えた事に感謝し、そしてご縁を感じる作品でした。
「遠くまで行った甲斐が」
しみじみとした良い映画でした。
身近にありそうな話で、あまり刺激的ではありませんでしたが、しみじみとした良い映画でした。家族を大切にしたいと思いました。お兄さんが見えるという演出は賛否あるようですが、僕は良いと思いました。
クスクス笑えて、ぽろっと泣けた
愛しているのに憎む複雑な心理
絶縁していた兄が亡くなったという突然の知らせ。兄妹が決別することになったエピソードから語られていく始まり方。人たらしのクズを演じさせたらオダギリジョーに勝てる俳優なんていない。なんてやつ!と思わせるシーンが続く。主人公理子が絶縁しているが故に冷たい反応を示すのだが、彼女の2人の息子や夫の反応が普通だよなと思わせる。
原作のエッセイは未読だからわからないが、たびたび登場する兄は映画オリジナルと思われる。この想像の兄、兄の妻、兄の子どもと話しながら、兄とのエピソードを思い出していく流れ、湯沸かし器、ピアノ、といった金を無心してきたメールについてもなんとなくの答えが提示される。それぞれのその後が提示されて、前向きないい終わり方だった。始まりのシーンに収束していく感じも好きだ。
少し違和感を感じたのは、兄が離婚して、息子を連れて東北に移住したことについて明確な理由は語られないこと。震災が関係しているのか。震災を受けて再生しようとする地域の姿を自分に重ねていたのかなと想像したりする。いろんなことを器用にこなすが、どれも長続きしない兄。彼にとってはいろいろと生きづらい世の中だったのかもしれない。
愛しているのに憎む。そんな複雑な感情は、裏切られたりしながらも愛する気持ちを拭うことができないときに起こるんだよな。相手に対する愛情の深さとも関連性があるか。妹も妻もやはり彼を愛することがやめられずにいたってこと。人たらしのダメ男が築いた家族の絆が残っていく話だと考えれば納得がいく。泣けるわけではないが、いい話だったなとは思える映画だった。
持ち運ぶ側になるか運ばれる側になるかどっちもありそう
ここのところテンションが落ちていて、映画を観ても感想を上げる気持ちが沸かず。大宮OttOの横浜聡子特集で観た「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」の作品情報が映画.comにないことに失望したからかもしれない。卒業制作の映画に迸る熱量、すごかった。
それでも、「湯を沸かすほどに熱い愛」の中野量太監督の最新作、「兄を持ち運べるサイズに」には、書き残しておきたい気持ちを刺激するものが確かにあったので、重い指先を動かしています。
自分が5人きょうだいの4番目ということもあり、ドキっとするタイトルが公開前から気になってた。今年3作目のジョーさん出演映画。今回もらしさ満点の役どころと演技。ダメ男だけど人間味ある役が本当に合う。「夏の砂の上」では妹だった満島ひかりさんが今回は元嫁。この2人しっくり。主人公は兄の訃報にも心を動かす気配のない文筆家の妹・理子で柴咲コウさん。「でっちあげ」の役柄がオーバーラップして、必要以上に警戒したけど、理子の仕事柄俯瞰した(ネタになるかも!な)感じで捉えてしまうのはわかるんで、モンスターシスターではなかったかな。最終的に、優しかった兄を思い出すことができて良かったね。
兄弟姉妹の関係は千差万別なんだろうけど、うちの場合は、それぞれが独立して家庭を持ってからは、どんどん疎遠になって存在を意識すらしなくなってる。親が亡くなっていれば本当に連絡があるのは死亡通知くらいだろうと思う(うちの場合は母が健在)から、理子と兄の感じはとてもよくわかるケース。この映画のおかげで忘れていないけど、思い出すことがなくなっている姉兄妹のことを考えたし、別にどのきょうだいのことも嫌いじゃないんだけどなって考えることもできた。アラ還のいま、姉兄*2妹の死亡通知が来るのか、自分の死亡通知が他4人に行くことになるのかはわからないけど、前者になってしまった場合の気持ちや行動の準備はしておこうと思う(喪服はせめて持っていかないとですよ)。
離婚後に兄(父)と二人で暮らしていた良一くんがとてもいい子で、その複雑な心情を演じる味元耀大くんがとても良かったなー。久しぶりに会う弟を気遣うお姉ちゃんの距離感の表現も達者だった。実話ベースの話だそうなので、こちらの姉弟の2人は一緒にいる時間は短いかもしれないけど、映画で描かれた先の年月でいい関係を築けてたらいいなって思いました。
と、半分自分語りになってしまった本作は、少し油断していたら上映が午前中や昼早めばかりになっていて、慌てて都合つけてなんとか捕まえられて良かったです。
今度の正月は年明けの挨拶LINEくらい7~8年は会っていない姉兄兄妹に送ろうかなー
亡くなった兄貴を思いだした作品
原作未読。
7月に公開された「夏の砂の上」では、兄妹役を演じていたオダギリジョーさんと満島ひかりさんでしたが、今作では元夫婦役でしたね。どちらの役も似合ってました。
妹(理子)の柴咲コウの眼鏡姿が、キュートでした。当初の兄に対する嫌悪感が、徐々に変化していく表情が、とても良かったと思います。満島ひかりさんは、芸達者ですね。児童施設での息子の良一と
のシーンでは、涙ぐんでしまいました。離ればなれになっていた家族が、一緒に住むことになって良かったです。
柴咲コウさんと満島ひかりさんたちが、部屋の後片付けをするシーンでは、私も亡くなった兄貴の部屋を片付けた経験が有り、その時のことを思い出してしまいました。
映画では、親子の関係、兄妹の関係(血の繋がり有)や夫婦の関係(血の繋がり無)
に於いての家族の在り方を描いていると思いました。
映画館の大きなスクリーンで見る必要があるのかな?
ストーリーも面白いし、俳優の演技も素晴らしかった。
兄は自分の感情や考えをストレートに、何のフィルターもかけずに表現し行動してしまう、ある意味で問題児。普通の人ならば、考えが浮かんだとしても行動するには躊躇してしまうことを平気でやってのける。自分に嘘はないが、これは悪い面。一方で良い面として、とことん優しい。やりたいか、やりたくないか、兄の行動原理は一貫している。兄の悪い面にうんざりしている妹は、兄の死に直面し後始末をしていく中で、兄への気持ちと、家族の絆について気づいていく。ストーリーは面白かった。柴咲コウ、満島ひかり、オダギリジョーの大御所はもちろん、映画初出演の青山姫乃の初々しい演技にも好感を持った。
ストーリーも面白いし俳優の演技も素晴らしい。けれども私には映画館の席に座っていて⁇の感覚が‥。特撮が素晴らしいわけでもなく、原作がエッセイのせいかストーリーは淡々と進んでいく。これを映画館の大きなスクリーンで見る必要があるのかな?星2つ落としたのは単純に私の映画に対する嗜好の問題です。
良い映画だったけど、予告で見ていたまんまの映画だったかな。。
宮城県の多賀城市が舞台の映画。
公開翌日、仙台市の映画館でオダギリ・ジョーが来ての舞台挨拶があったんですよね。
よく行く映画館からの会員向けメールで知って、予約を試みたんですが開始5分で席は埋まってしまい、ちょっとモタついてしまった私はチケットが取れなかった。
この映画館だけではないだろうと思って、いろいろ検索してみるとその日は仙台市内の他の二つの映画館でも舞台挨拶が行われていた。
時間的に合わなかったので舞台挨拶はあきらめ、あらためて家の近所の映画館に見に行ってみた。
オダギリ・ジョーって昔からなんとなく気になる俳優さんなんですよね。
映画では『メゾン・ド・ヒミコ』『ゆれる』『たみおのしあわせ』、ドラマでは『時効警察』『リバースエッジ 大川端探偵社』あたりが好きだったし、印象に残っている。
深夜食堂の役みたいな変わった謎なキャラクターが合うイメージ。
この映画の主人公は柴咲コウ演じる妹。
妹目線で話は進む。
ホント、ダメな兄。
家族に迷惑を掛けてばかり。。
嘘だけはついていなかったみたいだけど、これはダメでしょうと思ったかな。
兄が死んだ後の骨壺を持ってかえるまでの4日間の話。
オダギリジョーだからこそ、ダメダメな兄を愛嬌たっぷりに演じれたのでしょう。
忘れていた温もり
二人きりの肉親でありながら最近は疎遠になり、数日前のお金の無心メールも無視してた兄(オダギリジョー)の訃報を突然受け、兄の離婚した元嫁・加奈子(満島ひかり)とその娘・満里奈(青山姫乃)と共に葬儀を行い、ゴミ屋敷と化した兄とその息子・良一(味元耀大)二人が住んでいたアパートを片付けるのだが、ふと壁に目をやると理子と兄の子供の頃の写真だったり、兄が築いた家族の写真だったり、クズの様に思って居た兄の別の部分を思いのほか知る事になる。
それは多分、母親に溺愛されてた兄に対しての嫉妬、僻みみたいな物が邪魔をして忘れていただけだったのかも知れない。子供の頃の兄は共働きで忙しくしている両親に代わって理子の事を大事にしてくれていた。
離婚しているとは言え、兄の事を今でも大切に思っている様な加奈子や子供達の姿も又、兄の知らなかった部分を知らされた様であった。
臭い物に蓋をする様に後始末をして来たが、最後は其々の思う兄と暖かなお別れをする事となって一件落着。
心温かく不器用だった兄に迷惑はかけられたけど寂しさもひとしおだったのでは…
兄を持ち運べるサイズに〜呪縛じゃなく支え〜
「兄を持ち運べるサイズに」を鑑賞しました。
川崎アートセンターでしたが、観客は7割程度。
映画の集客の厳しさが、サブスクリプションの時代と繁栄を感じます。
SNSの宣伝は世界中に広がるが、興味のない人には届かない。
良い映画が世間に伝わらない寂しさ。
情報過多なのに人にキャッチされない。
矛盾を感じる時代になりました。
そんな事を感じながら、上映を待ちました。
さて、この作品は、実話を基に作られています。
お金を無心して、迷惑ばかりかける兄を持つ妹。離婚した元妻とその子供達の、訃報連絡から葬儀と後処理の数日を描いています。
駄目だけど人情家の兄役に、オダギリジョー。
妹役に柴咲コウ。元妻役に満島ひかり。その子供役に青山姫乃。
作品は賛否が分かれていましたが、私は鑑賞して良かった作品でした。
美談すぎる、感情移入できない。
そんな意見が散見していました。
しかし兄妹の不仲や、感情のこじれは、リアルを追求するとエンタメにはならない。
家族の不仲や不穏は、近い存在であればシリアスな物語になります。
この作品はリアルでネガティブな感情を、前向きでポジティブな感情に昇華させています。
兄への想いはリアルで、再会はファンタジー。
亡き者声は聞こえない。
こちらの声もとどかない。
敢えてのファンタジーだと理解しました。
亡き者を美化しない尊さ。
美化しない事によって、浮かぶ人物像。
そこに現実味を感じます。
人間の多面性を、コメディとファンタジーに寄せて演出してあります。
亡くなった兄に、妹、元妻、息子達が想像しながら再会するシーンが終盤にあります。
本当に素晴らしいシーンでした。
みんなの心に住む、それぞれの兄。
感謝とその答え。
ファンタジーとリアリティの狭間にあったのは、涙でした。
柴咲コウはふっくらしたかな?と思ったら、この作品の為に主婦に寄せたようでした。プロ根性に脱帽です。
このキャラクターも、パブリックイメージとは逆の役柄で幅広さを感じました。
特に良かったのは、満島ひかり。
感度の高いお芝居で、喜怒哀楽が魅力的に映りました。
「ラスト・マイル」とは違うキャラクターで、新たな一面を垣間見ました。
もう直ぐ過ぎ去る一年。
過去に過ぎ去った人が、思い浮かんだ1日でした。
家族の愛
「湯を沸かすほどの熱い愛」や「浅田家」を見て、中野量太監督の作品だから面白いだろうと、恵比寿まで遠征して観に行った。
相変わらず、テーマは「家族の愛」。
近頃疎遠になっていた遠くに住む兄が急死したと警察から、突然遺体を取りに来てほしいと言われ、エッセイシストの村井理子(=柴咲コウ)が滋賀県大津市から宮城県塩釜市まで忙しい合間を縫って取りに行く。仕事の合間は4日間。とりあえず、兄を持ち運べるサイズにすることが大事と考えていく。理子の知る兄は、好き勝手に自由にやっていたというイメージが強く、あまり良い印象は持っていなかった。
ところが一緒に遺体に会いに来た、元妻の加奈子(=満島ひかり)の方は違う印象を持っており、未だにプロポーズが素晴らしかったとか言っている。別れたのは、お金に無頓着すぎて一緒に暮らしていけなくなったからで、他の印象は良いまま。加奈子とその娘と片づけをしていく中で、だんだん知らなかったり忘れかけていたことを思い出したりして、兄を懐かしむ気持ちが強まっていく。
印象的だったのは、兄の息子の小学4年生で、離婚後も兄と一緒に暮らしていた良一君(=味元耀大くん)。お父さんをすごく慕っていて、元のアパートで最後のお別れをする場面や、涙をいっぱい目に浮かべたシーンがすごく良かった。
またスーパーで、兄と「再会」し、亡くなった両親も出てきて、一緒にお別れするシーンでは、思わず眼がしらが熱くなった。
私も、死んだ両親や疎遠になっている姉がいるが、もっと考えていこうと前向きな気持ちになった。
65点ぐらい。甘め評価
ダイノジ大谷ノブ彦 映画会、にて観賞。
大谷さんの映画会に通ってまして、そこで取りあげられたから観た。
そうじゃなかったら、自分の感性だったら、観てない(笑)
邦画キライなので…
事実に基づく話で、原作があって、疎遠になった兄がいて、家族の話で…
ホノボノしてて、家族モノやホッコリ系が好きな方は好きなんでしょうね(笑)
悪くないけど、自分はタイプじゃないです(笑)
オダギリジョーさん演じるダメ兄貴ですが、動物に優しいみたいだし悪い人じゃない、憎めないな…(笑)
満島ひかりさんの演技は初めて観たけど、演技うまくて綺麗で、いい役者だと思った。
韓国映画でも案外ありそうな話だけど、これが韓国や台湾の映画だったら文化が違うので興味深く感じて、喜んで観るんだろうな…
そう思いました(笑)
家族
リアルな感情移入
家族の絆
実は今週月曜日に父が急逝したんだ。福岡にずっと住んでいた人だったから、遺体の引き取りから諸手続きをし、荼毘に付し、遺骨を持って東京に帰ってきた
私の場合は「父を持ち運べるサイズに」だ笑
散々家族に迷惑をかけ、好き勝手に生きた父。幼少期に父と母が離婚したため、私の中では父に甘えた記憶はほとんど残っていない。それでも、もうこの世で無条件に甘えられる人がいなくなる現実を前にすると、私は哀しい。切ない
映画は原作者も主演も女性。優しい目線で作られている。ファンタジーの要素が多く、死をユーモアに描いている。死という誰にでも訪れる現実を丁寧に描いてる点に共感できた
死は怖くない!
なぜなら細胞が死んでも、記憶の中で魂は、心は生き続ける。前向きなメッセージ
思い出を胸に前に進んでいく姿に涙
柴咲コウさん演じる主人公が、オダギリジョーさん扮する亡くなった兄の幽霊?に翻弄されながらも、兄との思い出を振り返っていくというストーリー。
なぜか家族愛に触れて泣きたい気分だったことと、
監督の作品『湯を沸かすほど熱い愛』を観て号泣した記憶があったので、鑑賞しました。
狙い通り、しっかり感動して泣いてしまいました。
最初はどうしようもない嘘つきな兄だと思っていたのが、
物語が進むにつれて、本当は優しい嘘をつく不器用な兄だったことを思い出していく過程が描かれています。
信じたいけれど、信じられない。
人間関係の構築は兄妹間であっても簡単なことではないとリアルに感じられ、切なくなりました。
しかし、人生は続いていくもの。
残された人々が、思い出を大切に胸にしまい、新たな生活に前向きに進んでいこうとする姿に涙してしまいました。
兄の人生の結末は少し悲しいものでしたが、そのどうしようもない人間性をオダギリジョーさんがうまく演じていたと思います。
嘘と思いやり
故人への想いを持ち運べるサイズに
主人公の柴咲さんが、兄の死によって残された(元)家族との
葬儀や身辺整理による交流を通じて、
ときに過去に想いを馳せつつ、長年疎遠だった兄の知らなかった一面を知り、
気持ちに区切りを付けて一歩を踏み出すまでを描く。
特別に感動するエピソードが盛り込まれているわけではないが、
遺族たちの心の動きを丁寧に辿っていく展開、構成がすばらしい。
愛憎半ばの曲線的な感情の移ろいが
細かいシーンの積み重ねや小道具で表現されている。
元妻の満島さんの喜怒哀楽の入り混じった複雑な表情や
男の子の表情にもすごく引き込まれたが、
なによりお金にルーズで問題児の兄のカウンターとして
基本しっかり者の柴咲さんのちょっとユニークなキャラクターが滲み出るシーン
(子供に諭される。葬儀屋とのやりとり。本作品のタイトル命名。分骨 等)が、
時折いいアクセントになっていて面白く、
かつ映画全体の色調を明るく、鑑賞後感を爽やかにしていると感じた。
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