劇場公開日 2025年8月22日

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「007の時の方が魅力的だったかもなー。長い髪がアクションで邪魔にな...」バレリーナ The World of John Wick インステアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 007の時の方が魅力的だったかもなー。長い髪がアクションで邪魔にな...

2025年12月15日
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007の時の方が魅力的だったかもなー。長い髪がアクションで邪魔になるからか、おでこを出してかっちり固めてしまった前髪がルックス的に残念で、いつもほどの美人に見えないのが辛い。

前半、これはハズレじゃないかと思って、見るのを中断してネットで感想を漁ったら、「後半の村へ行く辺りからは俄然盛り上がる」みたいなことが書いてあったので、続きを見たところ、中断後の直後が武器屋での戦いで、そのすぐ後が村へ行く話だったから有り難かった。

村は「プリズナーNO.6」のハードアクション化路線みたいな感じで、住人みんなが次々襲ってくる「ザ・レイド」的な面白さがあるが、またすぐ捕まっちゃって拍子抜け。でも戦いが始まったら盛り上がる。気取ってばかりの会話劇がつまらなくて、アクションになると引きつけられて、の繰り返しなのは「ジョン・ウィック」と同じ。

でも殺し屋にジョン・ウィックが派遣されるのは、ファンが大喜びするのを狙ってのことだと思うけど、ストーリー的には先が見えてしまって緊張感を削いだ。あの2人が本気で殺し合うとは思えず、ジョン・ウィックが加勢して共闘しちゃうのは目に見えていたから、主人公の単独での戦いというサスペンスが軽量化してしまった。事実、最後に敵ボスはなぜか主人公の銃口の前に、いつもの余裕を持って立つのだが、本気で殺しに来ていると判っていて、いったいなぜあんな態度をとるのか。あっさり銃殺されて終わり。このへん爺さんとは思えない反撃ぶりをするとか、もうひとラウンドほしかった。

スケート靴を鎖鎌のように使って敵を斬りつけたり、火炎放射器対消火栓ホースという馬鹿馬鹿しい戦いだったりが、アイディアとしては小学生レベルでも、丁寧に映像化するとこれだけのものになるというのは、なかなか楽しい。でもジョン・ウィック・シリーズでもいつもそうなのだが、こんなにアクション描写を面白く出来るのなら、ストーリーの方もあの訳の分からない殺し屋集団とか掟とかじゃなくて、もうちょっと感情移入しやすい設定や展開にしてもらえないものかなと思う。最後も賞金首をかけられて、続編あるかもで終わるのも、ジョン・ウィックと同じ。

バレリーナなので、爪先立ちの技で危機を乗り越えるとか、そんなとこが1回ぐらいはあるんじゃないかと思ったけど、バレリーナ関係なかったんだね。

「アトミック・ブロンド」や「トゥームレイダー ファースト・ミッション」もそうだけど、女性主人公のアクションものは女優が頑張ってるのに、話がかなりつまらないのはなんでだろ。女性の弱さを入れないといけないと思いすぎてないか。007に出た時のアナ・デ・マルテスのように、飄々とした態度で敵を次々やっつける痛快さがあってもいいと思うんですけど。

インステア