劇場公開日 2025年8月22日

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「続編を期待せざるを得ない魅力たっぷりな作品」バレリーナ The World of John Wick TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 続編を期待せざるを得ない魅力たっぷりな作品

2025年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

8月も下旬となり、公開作品も「夏休みムード」がようやく弱まりつつあります。と言うことで、今週はまずレイティング「R15+」の本作をチョイス。今回は(『ジョン・ウィックシリーズ』の)スピンオフ作品ということで「復習」はしなくてもいいかとも考えましたが、結局は前日までにシリーズ4作を観直して挑むことに(ま、嫌いじゃないんで)。ちなみに本作は(映画.comの解説にもある通り)シリーズ3作目にあたる『John Wick: Chapter 3 - Parabellum』とのクロスオーバー。一部シーンは既出の場面を目線を変えて見せたりもするため、細部を忘れているのであれば事前に観直しておくとより楽しめると思います。逆にシリーズ未見だと、メインキャラクターの存在や「(この世界独特の)ルール」などが解っている前提で説明なく進みます。そのため、アナ・デ・アルマスの魅力で十分に画はもちますが、さすがにストーリーはチンプンカンプンだと思いますのでご留意を。
幼くして父を目の前で殺され、打ちひしがれた様子のイヴ(ビクトリア・コンテ/幼少期)。ニューヨ ーク・コンチネンタルホテルの支配人・ウィンストンによる保護の後、「ルスカ・ロマ」のディレクター・アンジェリカに預けられたイヴ(アナ・デ・アルマス)は、殺しのテクニックを磨きながら成長して「暗殺者」となります。初めの「仕事」こそ躊躇や戸惑いもあってスマートさに欠けますが、それから2か月もすると相手の攻撃による負傷に溜息し、憤まんやるかたない態度で無慈悲に殺しまくる変貌に「天性」を感じさせます。スタイルとしてはジョン・ウィックと比べるとガン・アクションはやや少なめ。「Ballerina」のイメージ通り、優雅でありながらも機敏な動きで手持ち武器(本来の用途でない使い方を含む)を手当たり次第に繰り出す様は、期待通り素晴らしくて大変に見応えがあります。勿論、フルコンタクトのアクションもしっかりと重みを感じて痛々しく、シリーズお馴染みの長回しアクションシーンも、あまりにスムーズ過ぎて観ているこちらが呼吸を忘れそうになるくらいの連続アクション。まさに圧巻です。
なお、話の展開やそもそもの対立構造についてもある意味で「本シリーズクオリティ」が保たれており、或いはファンでなければ納得いかないかもしれませんが、そこはこの世界観における「ルール」として受け入れさえすれば楽しめるはず(?)。敵の人数は増えても武器自体は過剰にインフレさせずに収め、アクションそのものに注力させるための必要な「お約束展開」と解釈すれば素直に楽しめると思います。そして何より、アナのアクションに続編を期待せざるを得ない魅力たっぷりな作品に仕上がっています。大変楽しめました。

TWDera