劇場公開日 2025年7月4日

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夏の砂の上のレビュー・感想・評価

全177件中、1~20件目を表示

3.5事実を知ると、見方が変わる

2025年7月10日
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鑑賞方法:映画館

なんの前知識もなく、タイトルと出演者が気になって鑑賞。

観終わって最初に思ったのは、

「これ、雰囲気映画なの? 結局何が言いたいん…🤫」

満島ひかりさん、松たか子さんという、主役を張れる実力派のお二人を脇に配し、主演は雰囲気俳優の代表格・オダギリジョーさん。

年齢を感じさせない若々しさと整ったお顔立ちは、無精髭や不造作なロングヘアで隠しても、まったく隠しきれない。

オダギリジョーさん扮する主人公・小浦治には
・子どもを不慮の事故で亡くす
・誇りを持っていた仕事を失う
・妻に不倫される
・大切な仲間の死
・そして、自らの指を3本失う事故…

という、人生の5連不幸パンチが容赦なく襲いかかる。

──なのに、舞台となる長崎の映像は、どこまでも静かで美しい。

そして私の中に生まれた違和感。

「こんな不幸が一度に襲ってきた人が、あんなにも静かで美しい“佇まい”でいられるのか?」

どうしてもリアリティに欠けて感じた。
そう思った時点では、正直これは“雰囲気映画”だと思ったのです。

しかし家に帰ってから、映画について調べてみて、オダギリジョーさんが、かつてご自身のお子さんを亡くされたことを知り、思わず言葉を失いました。

「この役に、彼がどんな思いで向き合ったのか──」
それを知ったとき、私の中でこの映画の意味が静かに反転しました。

これはきっと、映画というより“祈り”だったのだと。

愛する人を失っても、生き続けるということ。
再び、誰かと向き合おうとすること。
そしてその姿を、スクリーン越しに見せてくれたオダギリさんの覚悟。

その存在こそが、
この映画の答えだったのだと思います。

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ななやお

4.0坂の街、長崎の日常に人生の縮図が見える

2025年7月20日
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夏の長崎にある坂道を、買い物袋を持った男がゆるゆると家路を急いでいる。その男、治は長く務めていた造船所が倒産後も、定職のないまま日々、そんな風にゆるゆると過ごしている。しかし、彼の周辺は慌ただしい。突然訪ねてきた妹の佐和子は17歳の娘、優子を治に預けたまま、男が待つ博多に行ってしまうし、優子はなかなか扱い辛い娘だし、別れた元妻、恵子の事情もなかなか複雑だし。。。

以上、大まかな物語の間には、日本の造船事業の行き詰まりや、目的をなくした老後の殺伐や、そして、原爆の記憶が垣間見えてくる。閉塞的な日常を描いているようでいて、実は構造はけっこう複雑で、じっくりと向き合う価値がある味わい深い作品なのである。

そこから、坂の多い長崎を人生に例えて考えるというアイディアが湧いてくる人もいるだろう。筆者は、留まる者(治)と出ていく者(その他)の対比から、人生という旅の縮図を見た気がした。恐らくこの日本にも多数いるはずの出ていく者たちに届けたい、留まる者の声にならない叫びが聞こえてきそうだ。

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清藤秀人

5.0一見の価値ある、是枝裕和作品かと思わせる完成度。才能を感じる「演出 × 脚本 × 役者」により誕生した長崎が舞台の名作!

2025年7月5日
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本作は、タイトルだけを見ると正直パッとしない印象を受け、内容も分かりにくそうに感じるかもしれません。
しかし、予備知識が一切なくても問題なく楽しめるほど、非常にクオリティーの高い作品に仕上がっています。
物語が進むにつれて人間関係や登場人物の背景などが自然と浮かび上がってくるような、巧みな脚本と演出。そして、きめ細かい描写の数々は、まさに「映画ならでは」と言えるものです。
一言で表せば、「是枝裕和監督の作品を彷彿とさせる才能が詰まった一本」と言えるでしょう。
強いて気になる点を挙げるなら、音楽の使い方にはやや途上な印象がありました。
作品全体として音楽の使用は控えめですが、冒頭のシーンは印象的だった一方で、中盤のデートシーンでは若干の違和感が残りました。
とはいえ、それもほんのわずかな懸念に過ぎません。全体を通して、本作は間違いなく「名作」と呼べる作品です!
個人的には、台風のようにやってきて台風のように去っていく満島ひかりの存在が興味深かったです。
映画好きなら一度は観ておきたい、そんな一本です。

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細野真宏

2.0朝ドラキャストがたくさん

2026年1月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

森山直太朗が出演ということで主題歌でも歌うのかと観ました
似合わない博多弁?話してました
特に盛り上がりもなく、朝ドラキャストがたくさん出てるなーくらいで終わりました

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amycinema

3.0個人的に今作に乗れなかった理由

2026年1月20日
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鑑賞方法:映画館
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komagire23

4.5函館三部作に通じるもの

2026年1月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

この作品を観て思い出すのは、函館ドックの閉鎖の街を描いた『海炭市叙景』、『そこのみにて光輝く』『オーバーフェンス』の三部作である。場所は違えど、大企業の事業撤退により解雇された従業員の生活が、丁寧に描かれている。従業員仲間の三人は、ひとりは職を失ったまま、ひとりはタクシー会社に再就職、ひとりは広島の造船所に転職と様々な事情がある。 特にオダギリ・ジョー役の主人公は失職中、妻が同僚とできて家を出て、おまけに奔放な妹のおかげで17歳の姪っ子を預かることになる。まさに踏んだり蹴ったりである。

登場人物はみな、これら閉塞状況をなんとかしたいと思っている。ある者はこの地から旅立ち、ある者は家族の呪縛から逃れていく。だが、そこに踏みとどまるしかない者もいる。この作品は、その踏みとどまる者の飽くなき葛藤を、長崎の風情になぞらえながら、丁寧に映し出している。ある時は坂、ある時は雨、ある時は昔ながらの襖で。それらは、生きているという感覚を失わないための安全装置のように思えた。

『ばけばけ』以来私の「推し」になっている高石あかりが、17歳の姪っ子を演じている。『ばけばけ』とも『ベイビーわるきゅーれ』とはまた一味違った感性で、複雑な感情を見事に演じている。
 彼女とオダギリジョーが織り成す、答えを求めないラストが心に響く。

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ジョー

3.5父だし男だし人間だし

2026年1月12日
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りか

0.5期待値の高さに応えられなかった、空洞の映画化

2025年12月28日
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鑑賞方法:VOD

単純

難しい

松田正隆の傑作戯曲を原作に、気鋭の演出家・玉田真也が映画化した『夏の砂の上』は、事前の触れ込みからすれば“筋金入りの本格派作品”として大きな期待を抱かせる企画だった。
さらに、オダギリジョーと近年存在感を増す髙石あかりの共演というキャスティングも、作品への期待値を自然と押し上げていた。
しかし、実際の映画は、その期待に応えるどころか、作品の核となるテーマがまったく立ち上がってこないという致命的な問題を抱えている。

玉田監督は、自身の劇団で上演した思い入れの深い戯曲を映画化したはずだが、その“思い入れ”が映画表現に昇華されていない。
物語はただただ進行するだけで、登場人物の関係性や裏切り、内面の揺れといったドラマの核心部分が、雰囲気だけで語られ、セリフや表情から読み取れるものが極端に少ない。
主人公・小浦治の孤独や喪失感も浅く、役作りは単調。
オダギリジョーは、監督の意図が見えない中で“これまでの自分のキャラクター”に寄せて無難に演じるしかなかったように見える。

松たか子の淡々とした演技も、複雑な関係性を浮かび上がらせるには至らず、物語の深度を支えるには弱い。
さらに問題なのは、髙石あかりのキャスティングだ。
特にバケツを持ってオダギリと盛り上がるシーンは、キャラクターの必然性も感情の流れも見えず、観ていて理解に苦しむほどだった。

演出と役者の身体性が噛み合っておらず、映画としての説得力が著しく欠けている。
そして、作品のテーマがブレた背景として見逃せないのが、オダギリジョーが共同プロデューサーを務めている点である。
監督が何か譲歩せざるを得ない状況が生まれたのか、あるいは互いを尊重し合うあまり、作品の方向性が曖昧になってしまったのか──
いずれにせよ、“誰の映画なのか”が不明瞭なまま制作が進んだ印象が残る。
その結果、映画全体が焦点を欠き、登場人物の感情も物語の主題もぼやけてしまったのだろう。

最終的に、この映画が何を描きたかったのか──
孤独なのか、複雑な人間関係なのか、社会から逸脱した人々への賛歌なのか──
テーマが曖昧なまま観客に丸投げされており、作品としての責任を放棄した印象すら残る。
期待して観たにもかかわらず、心の琴線に触れる瞬間は一度も訪れなかった。

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シモーニャ

2.5みんな救いのない作品

2025年12月1日
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鑑賞方法:映画館

豪華キャストの少人数で作ったので
俳優陣の実力が如何なく発揮されていると思った
夏を強調したいのか、蝉の声がうるさい
ものすごく暑い夏、例えば35℃を超えると蝉の声は聞こえないんだよね
長崎の8月が猛烈に暑いのであんなにセミの音を挟まなくていい
それと画角が統一されてないことが残念でした
人の動きに対して連動するのか
固定にこだわるのか
アップを印象的な使うのか
監督のポリシーのようなものが伝わらなかった
伏線回収は
手をやっちゃうところ、タクシー会社を覗くところ
少なからずあったけど、それだけでは新人の監督と大差ないと思った
内容自体は首記のとおり
誰も、何も救いようのない映画だった
登場人物の中で、あの夏に救われた人はいただろうか
福山へ行った夫婦とて救いはないと思う
そういう作品を描くなら、それ相応の意気込みで作り上げて欲しかったなぁ

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おっちょ

5.0映像がキレイ

2025年11月30日
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みよ

3.5乗り越えられないことについて

2025年11月19日
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鑑賞方法:VOD

「夏の砂の上」観了。観ていて思い出したのは「マンチェスター・バイ・ザ・シー」だな。”乗り越えられないこと”についての映画なんだと思う。まるで袋小路の様な路地と坂を彷徨う様に歩くオダギリ・ジョーが素晴らしい。

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ピンボール

4.5断水にも地域差があるという現実

2025年11月12日
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現実では、立冬を過ぎ、肌寒さを感じる時期になっている。それでも、映画の中からは、何とも言えない暑さと渇きが漏れ出してくるようだった。

戯曲が原作ということだが、舞台のニュアンスではなく、ガツンと映画らしさが伝わってくる。全編長崎ロケというリアルさゆえだろう。

登場人物たちの喪失と再生に重なるのは、長崎という街自体の喪失と再生でもあって、時折挿入される高台からの風景は、観光地的な清々した美しさより、寂寥感や閉塞感などの「イタミ(痛み・傷み・悼み)」を感じさせられた。

心にとまったセリフ。
「小指と親指は残っとるよ」

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sow_miya

3.0失われ続ける現代人の肖像

2025年9月22日
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こひくき

3.0独特なゆったりとした空気感は好き

2025年9月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

癒される

私は良くも悪くも別にという感じだったが、この登場人物達のダークな展開は好き嫌いの意見分かれそう。。でも良い所上げるとすればこのフィルム全体のゆったりとした空気感、時間の流れ方はボーっと見てて好きかも。長崎弁も良し。オダギリさんが実際に子供を亡くしているとの事でこの映画とリンクしているのかな。

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涼たん

3.0映像が美しい

2025年9月7日
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鑑賞方法:映画館

ちょっと思っていたのとは違う感じでしたが、とにかく映像が美しかったです。

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ランキル

4.01人でひっそりと

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

脚本が良かったように思う。
ジワジワと盛り上がるこんな地味な映画がいま映画化されるのは時代錯誤だと思ったが、結構良かった。
意外にも森山直太朗の演技が良かった。最初森山直太朗に似ている人だと思っていたのだが、なかなか良い演技しているなと思って映画のエンドクレジットで森山直太朗と出てとても驚いた。演技できるやんと感心した。
雨が降った直後のシーンが素晴らしかった。全てを洗い流して新たな人生を歩んでいくリセットされた感が心を揺らされた。
今日見た映画館で客は僕しかいなかったが、映画を独占できた感が強く贅沢な時間だった。
客が入らなかったのは完全にプロモーションの失敗だといえる。もっと多くの人に観てもらいたい映画でした。

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やまねっと

3.5良い意味で観客に考えさせる作品かと。

2025年8月22日
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「また男やろ!男が出来たとやろ!」なかなかに子どもには見せたくない出だしではある。
ケガしそうだなぁと思って見てたらやっぱりケガした。親指と小指だけが残った、というのは父親と亡くなった我が子の比喩なのか?とか。また別れた妻があれほど固執していた筈の位牌を置いて行くと言い出すところとか。

カラカラに乾いた夏の空、降り注ぐ雨。

重き荷を負いて坂道を登るが如く、それが人生なのですね。

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ケンドー鹿児島

4.5「夏の砂の上」←このタイトル天才すぎる

2025年8月18日
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nnr

3.5地味だけど

2025年8月17日
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悲しい

癒される

すごく良かった
高石あかりさん
旬な感じしますね

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むーらん

3.5ぼやーっと

Nさん
2025年8月14日
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した映画。やや濃い目のやや暗めな日常。オダギリジョーの雰囲気には合ってる。松たか子がこんなにも嫌な感じの普通のおばさんで終わる映画も珍しい。高石あかりの顔は別に好きではないんだけど、なんか惹かれてしまう不思議な魅力。

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N
PR U-NEXTで本編を観る