THE MONKEY ザ・モンキーのレビュー・感想・評価
全103件中、1~20件目を表示
お猿のバナナを食べたら
オズグッド・パーキンス監督。
前作「ロング・レッグス」がとっても上手い映画だった。今回は原作スティーブン・キング、製作ジェームズ・ワン、という布陣。
予告と特報は、「死に過ぎちゃって『笑える』ホラー」ということなのだが、キングとワンにその要素はあまり感じられないが、「ロング・レックス」をこき下ろした面々がこぞって、「今年一番笑えた」「こっちのほうがセンスある!」とまあ、手のひら返しで大激賞。
いいのか?たかがホラーだぜ、お祭り気分じゃなくて、ちゃんと期待していいのか。
「THE MONKEY ザ・モンキー」
・
・
・
少年期から大人へ物語が進行する、「IT」、「ドリームキャッチャー」(これは大好き)などのキングのお決まりのフォーマット。少年期のトラウマが大人になっても克服できず、どう対処するか。というもの。
パーキンス監督自身が話すように、彼の両親は紙面を飾るような死因で亡くなっている。本作を監督するにあたり、
「両親の、こんな非常識な死は誰にでも起こる。その考えにアプローチする最良の方法は、笑顔で取り組むことかもしれない」
とコメント。(映画では「踊る」と表現してたね)
前作でニコラス・ケイジも母の苦しむ死に際の姿を役作りにした、ということが思い出された。彼らのその生き方、そして「ホラー」という低俗な映画に捧げる姿勢に感服する。
ところが、残念なことに「お笑いシーン」が笑えるものになっていない。
本作のテーマがパーキンス監督自身が気負ってしまいそうなものだから、逆に力を抜きすぎた感もあるが。
「オーメン」、「ファイナルデスティネーション」シリーズに代表される「ピタゴラスイッチ」な葬り方は細かい描写があってこそ、笑える。「過程」があるから笑える。「あり得ない」で片づけるのは一緒だが、あれが転がって、ああなって、と製作陣は真剣に考えているのが分かるから、ドキドキし、笑えるのだ。「ファイナル」シリーズなんて、こっちが、と思ったら、あっちが昇天した、という外しもあるし。
双子の少年期からの仲たがいとか息子との関係とか、キングにはあるあるだが、全然要らない設定。前半はまだこの双子の関係が面白かったのだが、後半こっちに引っ張られ、お笑い要素をさらに引っ込めてしまう。
ちぎれた足を明らかにスタッフが投げている、という舞台裏が見えるのは面白かったりしたが。蜂のシーンとか、うまくやれるのって、サム・ライミぐらいじゃないか。また街の遠くで煙が立ち上がっているのも、急に世界を終わりっぽい感じ(この辺もキングっぽい)もいいんだけど、うまくエスカレートしていない。
ただし、一番マジで声に出して笑ったシーンがある。いじめっこの女子たちが大量のバナナを運んでくるところ。
バナナをsuckしたら、いつでも、どこにでも、どんな形でも「死」が見守っていることに気づく。
追記
主役ももう少しかな。ニコラスがもうちょい若かったらなあ。
いつ死ぬかわからない現実を戯画化
人間、いつ死ぬかわからない、という、当たり前だがあんまり目を向けていたくないことをとにかく不謹慎に戯画化してみせた映画だと思う。実際、死が悲劇なのかどうかは生者であるわれわれにはわからないし、喜劇というのも皮肉がすぎる。監督のオズグッド・パーキンスが自身の両親の死に囚われて生きてきた結果、死を達観するようになり、シリアス調だった脚本に手を入れてブラックコメディに仕立てた、という製作背景を知ってより納得したのだが、誰もがこの映画に深い思索があると思わなくて当然だし、別に実は深い映画ですよと信号を送っているわけでもなく、ただ、一見バカバカしいようで、なんだかちゃんとしてるな、と感じたことを監督発言が裏付けてくれた気がしている。母親とのくだりとラストに結びつける伏線回収なんて、マジでいい映画じゃないかと思えてくる。
まあ、ピタゴラスイッチ的な死に様100連発みたいなのは「ファイナル・デスティネーション」シリーズの亜流というか、堂々とやってのけた二番煎じだと思うが、景気よくボンボン人が死ぬBムービーという体裁を守っていることも、楽しいし愛らしい。
これまであまりちゃんとしたイメージを持っていたなかったテオ・ジェームズの一人二役は面白かったし感心したが、子供時代の役者も一人二役だったことには観ている間は全然気づいていなかった。撮影も安っぽさはなく、サルのおもちゃの呪いホラーという看板だけではわからないクオリティが、いろんなレイヤーで宿っている作品だとも思う。
賞狙いだろ。
ひき肉、バラバラ、陥没等など・・・
ドリフのコントのような、皆様の死にっぷりが今作の見所かな。
流石に笑いを狙っているだろ。
これはモロに感じた。
個人的な死にっぷりNo.1は、ベビーシッターだったか。
鉄板を使った演出。(笑)
とまぁ、ここだけかなぁ〜
普通、サルのおもちゃに隠された謎やら背景とか、何故、その人が死ねのか等を描くのではないかなぁ?
映像の組み合わせによって、おもちゃの責任になっているとしか思えん・・・
死にっぷりの部分に力を入れすぎた為か、肝心のお話が、スッカラカンカン。
兄弟の確執はいいとしても、ラストのハルマゲドンは意味不明。
最初っから、ラジー賞狙いの作品って印象しか残りませんでした。(涙)
語り口の「間が圧倒的に悪い」コメディ・テイストのお猿さんホラー。
今年観ながら感想を書き損ねていたもう一本。
理由は簡単で、とある伝手で試写会にお呼ばれして観させてもらったのだが、あまり褒めたくなる要素が見当たらなかったので……(笑)。
せっかくタダで見せていただいたのに、悪しざまにいうわけにもいかないし……。
公開したら改めて忌憚のない感想をそっと書いておこうかなと思っていたのだが、そのうち完全に失念してしまった。
結果として、ここでもあまり支持を集めていない様子で、むべなるかな、と。
まあ、『ファイナル・デスティネーション』みたいに殺し技がスッとぼけてるの自体は、別に構わないんですよ。明らかにやりすぎの演出とピタゴラスイッチ効果で「ギャグ」としてやってるのは十分わかるわけで。
ただね、とにかく「間が悪い」。
それに尽きる。
肝心のサルの動きや音楽に締まりがない。
緊迫感も恐怖感もないわりに、
じゃあコミカルかっていうとそうでもない。
そもそもサルが叩いてるのが
原作通りのシンバルじゃない時点で、
なんか「これじゃない感」がヤバい。
タイコを叩くのはたいていクマじゃないの?
殺しに入るまでの「手順」が盛り上がらない。
物事が起きる「タイミング」の間が悪い。
観ていて、怖くもなければ、面白くもない。
シリアスとコメディの塩梅が絶妙に悪い。
感情の誘導とナラティヴが素人くさすぎる。
全体にこぎれいに仕上がっているし、こだわりも感じるが、エンタメ・ホラーとして最低限必要とされる「客をわくわくさせる技術」が圧倒的に欠けている気がする。
べつにサービス精神が足りないわけじゃなくて、そこはうまく説明できないんだけど、「語り口」にぜんぜんわくわくさせられないんだよな。
ありていにいうと、「すべりまくっている」感じ。
●なんでサルの「得物」がシンバルから太鼓に替えられたかについて、ネットで監督がディズニーの版権を気にしたからだというのを読んで、なるほどそうだったのかと。
僕はてっきり、シンバルのサルのままだと、1998年のロメロ映画『モンキー・シャイン』とポスターがまるで同じになるから変えたのかと思ってました(笑)。
ていうか、『サウンド・オブ・サイレンス』(23)のポスターが『ドント・ブリーズ』(16)の丸パクリだった時も笑ったが、今回の『ザ・モンキー』のポスターも、ほぼほぼ『モンキー・シャイン』の丸パクリで、びっくりする。いいのかこれで??
●突然ステーキ屋でかかる牧葉ゆみの「悪魔か天使か」。
「住所不定の悪魔がいたずらを仕掛ける」歌詞との連想か? なんで担当者はこんな曲を知ってる??(笑) ちょっと『Perfect Days』で下北の中古店でシティ・ポップ買いあさってた外人を思い出した。
●木の前に座るお母さんと左右の双子。ピーター・グリーナウェイの『ZOO』を想起させるシンメトリー構図だ。双子の確執というテーマはクローネンバーグっぽくもあるが、キングにもドッペルゲンガー・テーマの話がいくつかあるので、そこから得た影響の可能性もある。
●原作との関連性で言うと、前半の少年期の回想篇はおおむね原作をなぞった作りだが、後半は大分話が違っている(というか過去篇でも現在篇でも家族構成が原作から変えられていて、話の主題が「父子」の物語から「双子」の物語にすり替わっている)。
●壊しても壊しても、捨てても捨てても戻ってくる呪いの人形って、やってることは矢口史靖の『ドールハウス』と一緒やね。
●ただし「呪いの人形」とは少し違うっぽい。どちらかというと「運命の人形」。そこに恣意的な殺意の方向性や明確な悪意の対象はなく、「スティックが降りれば、とにかく近くのだれかが唐突に死ぬ」というわかりやすいルール。人形はそのルールに従って動いているだけで、神のご意志というか、「人はおしなべて死ぬ運命にある」ことの象徴として機能している。なかで大人になった主人公が「黙示録の青騎士(ペイル・ライダー)」について言及するが、ちょうどサルがそういう役割を果たしているといっていい(太鼓はさしずめ、七つのラッパの音か)。
ここの専門家さんのレビューを読んで、監督自身が幼いころに両親を亡くして、ずっと「肉親の唐突な死」の恐怖に取り憑かれていたことを知った。だからこそ、監督は敢えて人の死を「笑いのめす」スタイルにたどり着いたということか。
●主人公がサルの人形を破壊しようとして、腕だけ包丁でぶった切って血が噴き出している描写があるが、明らかにあそこは「猿の手」(W・W・ジェイコブズの名作ホラー短篇)を意識したシーンだろう。
●終盤戦に入って、それまで家族の危機を描く局所的な物語だったのが、唐突に「世界の終焉」の黙示録的なテーマへと膨れ上がっていく感じ(原作はまるでそんな話ではない)は、シャマランの『ノック 終末の訪問者』や今年観たアルゼンチン・ホラー『邪悪なる者』を思い出させる。
●大人になった主人公が一人二役なのには気づいていたが、子役も一人二役で合成していたことには全く気付いていなかった。なんて芸達者な子役!
― ― ― ―
今年は、あまりに仕事が忙しすぎて、趣味の領域はいずれもあと一歩、年始に掲げた目標に至らず、残念だった。
クラシック鑑賞は98本どまり(11月と12月に多忙すぎてチケットを持っていたのに行けなかったコンサートがあったのが痛かった)。ベスト5はドゥダメルの復活、カーチュンのマラ6、アルミンクのマラ4、上岡のタコ11、オラモのマラ5、かな?(マーラーばっかりw)
登山も九重、甲斐駒、上州武尊山の3座のみ。バードウォッチングも新しい鳥種との出逢いは9種にとどまった。天然記念物は九重周辺の3つのみ、国宝も3つのみだった(毛詩鄭箋残巻の出展があったのは僥倖だった)。仏像めぐりのほうは、重要文化財の仏像20体を追加できたし、即身仏もあと一体でコンプできるところまで来て、実り多い一年だったけど。
映画は、ここ4年は年間劇場100本をクリアできていたが、今年は86本しか映画館で観られなかった。この本数でベストを決めるのもおこがましい限りではあるが、
(洋画新作)
1 サブスタンス
2 ミシェル・ルグラン 世界を変えた映画音楽家
3 アノーラ
4 F1「 エフワン」
5 クンストカメラ
(洋画リバイバル未見)
1 シリアルママ
2 スキャンダルシート
3 殺しの分け前 ポイント・ブランク
(洋画リバイバル既見)
1 荒野の用心棒
2 デリカテッセン
3 ファンタスティック・プラネット
(アニメ)
1 ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス
2 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来
3 JUNK WORLD
(邦画)
1 でっちあげ
2 国宝
3 ドールハウス
今年最後の更新となります。
皆様、良い年をお迎えください。
回すなよ回すなよ…
キング原作だなぁって視聴しながら感じたかな。
軽快な音楽に合わせてドラムを叩く不気味なお猿という最高のアイテムがあるのに活かせてなくて非常にもったいない。
ハルが願ったのはビルの死。
まぁ、子供の死んじゃえよ〜なんて言葉遊び程度のものだろうけど、ベビーシッターがいきなり…
そんであまり関係のない周りの人達がドンドコ死んで行くので、後半までその理不尽な人々の死がさっぱりわからない。
今度は俺がネジを巻いてやるよ!とビルを止める瞬間に食い気味に叔父が死ぬのは笑った。
ママが死んだあたりでビルは壊れてた様で、封印したはずのお猿の鍵をゲット。
そこから長い年月の恨み節人生が始まる。常に喪服ってのが良かった。
何がどうなって、ママの死の原因がハルがお猿に願ったからであったのかをビルが知るのかはほぼ明らかになってないし、なんならお猿のネジを巻いたからハルは生きているとの事実を突き止めたのかわからない。
なんとなくそれらをすべて後半にまとめて持ってくるので「??」が止まらない。
それに合わせる形で町の人々がどんどんグログロと死んでいくので余計に絡みが薄味になっていき、プールでバビュン!の女性とかまるで接点もない人物だったんで逆にノイズ。
グロければグロいほどいいのかい?みたいに見せつけてくるけど、こっちはピタゴラ系ファイナルディスティネーションシリーズで存じておりますだし、腸が飛び出すようなゴア表現もうん知ってる知ってるって感じで個人的に良きだったのはハチの巣シーンかな。
兄弟仲に関しても2人はいじめいじめられな対等ではなかった様でビルはママの胎盤を喰ってやるとか気持ち悪いくらいにマザコンなのが分かる。
ビルは何十年もママを引きずるほどのマザコンだし、ハルも自分の呪われた血を思い人と関わらない様にしようと生きながらもちやっかり結婚して息子までいて、親権が取られる事にしょんぼり。
この双子をなんとかしてよ…
呪いの人形なのか、悪魔的なものなのか双子やハル親子の家族愛が絡むのか全てが中途半端。
最終的にお猿がいたことで不動産女性は楽し気にグロ死にした住民のこと語り、町は狂ったように死を喜び歓迎し始めるようになっていたし、ビルは大好きなママのボウルで一打ちだったので本望と思えばいいと思うよ。
ネジを巻いて生き残ったのはハルとビル。
ビルはお猿で復讐を選んだのか、息子にネジを回させて因果に巻き込む形で復讐をしようとしたのか…
お猿と双子と息子で団結して戦うとかではなく、そもそもそんな絆もないし、結局双子は手を取り合う事もできずハルも親権は奪われる。
できることは謎の封印しかない。埋めるか沈めるか、骨董品屋か。完全封印不可能は決定。
最後の青白い人と馬が横切るシーンで、悪魔だったのかな?とも思う。
ホラーだけでなく様々な作品において謎が謎のまま終わってもいいと思うのだけど、今作は肝心な謎を散りばめすぎて終わってるのでいかがなものかと。
エンドロールの音楽できっと親子は踊ってるんだろうなとは思ったけど、謎の呪い的なやつは消えてないからね!
ベビーシッターが受け取るはずのあのハートの形のやつはなんだったのだろう…まさか…ライス…?ここも謎。
意外と考えさせられる
身体が四散する派手な死に方が印象的だが、全体的にコメディというか喜劇に近い作品である。監督のオズグッド・パーキンスは、前作「ロングレッグス」でも独特な演出が光っていたが、本作はそれを更に派手にした様だ。シリアスな展開でも台詞1つでニヤッと笑える形であり、人が死ぬと現れて全力で死をパフォーマンスで表現するチアリーダー等、現実味を帯びたシリアスな展開だったり、死に打ちひしがれる様な情に訴えかける様な演出は皆無であり、物凄く人の死や人生を軽く扱った様にも感じる作品だ。
観る人によっては不快だろうし、面白く感じないかも知れない。恐らくだが製作サイドはそれを狙ってやっているだろう。
ニュースや新聞で見る他人の死に対し、我々は食事をしながら「気の毒だね〜」なんて他人事の様に感じていないだろうか。それが自身の身内だったり、はたまた自分自身だったりすると変えることの出来ない事でも抗おうともがくはずである。本作に登場するサルの人形も、他人の死は他人事である。別に人が死ねば死ぬほどサルが力を付けて巨大化したり、命が与えられる事は無く、淡々と誰かが巻いたゼンマイの動きに従っているだけであり、目の前の惨状を無表情で見つめているだけなのだ。"今観てるお前たちもどうせ自分に振りかからない他人の死はどうでも良いんだろ?"と製作サイドがこちらに投げかけている様に感じてならない。それがこの喜劇で描かれているのではないだろうか。
予想外にスペシャルゲストが登場するが、登場人物が誰も彼もがクセ者であり、終始怖いよりも面白いが勝っていた。だが、ただのブラックコメディ等ではなく、劇中でも語られる、"どんな形であれど、誰にでも死は訪れる"という事だ。皆自分が主人公だと思い生活しているが、そんな事は無く、事故、病気等でも突然未来が失われるのも皆平等であるのだ。こんなバカバカしい作品かも知れないが、そんな事を考えさせられる体験が出来た。
僕も太鼓を叩きたい
ブラックコメディ
凄まじい殺戮の仕方。
さりげなく始まった兄弟の確執。
お互い憎んでるのは分かる。
そこが根幹なのであと少し深掘り
しても良かったのではと感じた。
まあ、スティーブン・キングだし
皮肉たっぷりのブラックコメディ。
ある意味楽しかった思うと人柄が
疑われそうだけど、其々の感想で
良いのでは。
つまらない
スティーヴン・キング原作「猿とシンバル」の映画化
お猿さんには、「ドラム」ではなくて、「シンバル」を使ってほしい。
ホラー映画、特に、シンボリックなキャラクターが出てくるホラー映画に関しては、どうしても気になってしまう性格なので鑑賞はしたものの、結果は、ただただ、「お猿さん」が、「かわいいな」、と思うだけだった。
「不条理系」殺人ホラーだったので、正しい鑑賞の御作法は、殺害場面を楽しむことだが、この「キモ」となる、殺人シーンについては、映画「ファイナル・デスティネーション」系の既視感アリアリだったので、正直、真新しさはない。
そして、その死へのいざないは、まず、最初に、お猿さんがドラムを叩くのだが、このドラムを叩いている時間もそれなりに長いし、そして、叩き終わってから、死に至るその瞬間を迎えるまでの時間も、間延びしているので、何と言えばいいのか、「緊張感がない」というか、「ダルい」というか、「リズムが悪い」というか、あまり楽しく「感じて」いない自分を「感じて」しまった。
特に、車の後部座席にいた、警察官モドキが、蜂に殺されるシーンなどは、前段階から、ある程度、想像できてしまうし、そして、前述したとおりの「リズムの悪さ」なので、驚きやドキドキ感などを、もはや、全く感じない。
映画鑑賞中の、合間、合間に、私自身は、一見、無差別(「不条理」)に行っているように見える、お猿さんの殺人は、実は、そこには一定のルールや法則があり、そして、それを発見していく過程で、兄弟間の確執やわだかまりが溶けていく、みたいなストーリーを自分勝手に想像していたのだが‥‥‥ 。
まぁ、想像どおりの展開も、それはそれで、「つまらない」とも言えるが、結果「不条理系」ホラー映画だったので、もう少し、殺害シーンで「恐怖」「ドキドキ」なるものを感じられたらなぁ、と思った。
私は、鑑賞中に、なぜ、お猿さんに「ドラム」を持たせたのか、お猿さんといえば、「シンバル」じゃないかと、ずーっと考えていた。「ドラム」を長々と叩いて、「これから人が死にますよ」と告知されても、あまり驚きはない。むしろ、「シンバル」の破裂音一発で、即、死亡みたいな、リズミカルな流れを見せてほしかった。
音楽が楽しい、笑えるホラー🐵
ファイナル・モンキー・デスティネーション
双子の兄弟ハルとビルが父の所持品から見つけたゼンマイ仕掛けの猿のおもちゃは、背中のソレを巻くたびに周囲で惨劇を引き起こす呪物だった。家族や周囲の人々が次々犠牲となり、兄弟は猿を井戸に放り込んで平穏を取り戻すが、それから25年が経ったある日、恐怖が戻ってくる…という映画。
ホラーの帝王こと、スティーヴン・キング原作の本作品は王道的ホラー要素を押さえつつも、ブラック・ユーモアを感じさせるコメディへと大胆に舵を切っています。全体的には「ファイナル・デスティネーション」シリーズを彷彿とさせる死の連鎖を楽しむタイプの作品で、「次は何が起こる?」と身構えつつも、あまりにもド派手でシュールな人々の死に様に思わずニヤケさせられます。
ホラー好きなら楽しめる一作です。シリアスに怖がるよりは、ポップコーンを片手に死のドミノ倒しを眺めましょう。
全103件中、1~20件目を表示















