TOKYOタクシーのレビュー・感想・評価
全533件中、1~20件目を表示
銀河鉄道の夜
公開からずいぶん経ってから、やっと見ました。見て良かった。見たいアニメとか沢山あったし、人間ドラマはしんどいかなと思って食指が進まなかったけど、見ておいて良かったと思いました。やっぱり重たかったけど。
直感的に「銀河鉄道の夜」だったと思います。物わかりの悪い私の感じ方が正しければの話ですが。特に次の入居先、老人ホームに近づくにつれ、夜がとっぷり暗くなる、その様がまるで「銀河鉄道の夜」の「石炭袋」の様。そう気が付いてからは、結末まで「銀河鉄道」のイメージのままに雪崩れ込んだと思います。
単純に「山田洋次監督」版の「銀河鉄道の夜」を描いただけでは無いと思います。それはラストの遺産を譲り受けた下り。正にお伽話の様で、めでたしめでたしで話を閉じるための魔法に見えるのですが、「それだけでは終わらせない」という仕掛け。これは「銀河鉄道の夜」だから、「遺産相続のお伽話」ではないんだよ、よく考えなさい、というメッセージだというのは考えすぎでしょうか。
「自分は人のために何が出来るのか」というのが「銀河鉄道の夜」の大切なテーマだったと思います。そのツボは、あのタイタニックに乗っていた女の子が語っていた「蠍の火」のエピソード。詰まらない死に方をしてしまった蠍の話。せめて自分が喰われてやれば、あのイタチ(だったかな)も一日、生きながらえただろうに、という教訓。
まさしく、ラストで「俺は間違っていた。望み通り、ホテルに泊めてやるべきであった」の嘆いていたキムタクさんこそ、その蠍の姿であり、自分が後悔しないようにと思い立ったのが、遺産を譲ったスミレさんだったのではないでしょうか。
そしてキムタクさんは涙する。後ろに眠る妻と娘を乗せて。妻のことを「ちゃんと愛していると云え」と諭されて、非道い夫のエピソードを聞かされ、その夫の股間を焼いた女の恐ろしさ、そして息子を失った悲しさも聞かされ、さあ運転手さん、あなたは何が出来るの? そう考えると譲り受けた遺産は余りに重い。正に母親のための牛乳を抱えて走るジョバンニそのものでは無いでしょうか。
映画自体、何気ないようで凄いですね。運転しながらの演技のシーンは流石に合成だと思いますが、運転手さんの妻との馴れ初めを語るシーンで、車の外ではタイミング良くウェディングドレスの姿がちらり(たまに見かける写真撮影しているモデル達だと思いますが)。わざわざモデルさん用意したのかな。名監督には「あの山をどかせ」とか言い出したりするから、それよりは簡単だけど。雑踏の映画撮影なんて、適当にカメラ回して出来るもんなんだろうか。「腕組んでいい?」ってところで、ちゃんとカップルのエキストラで印象づけるとか、色々と気配りが凄い。
オープニングの小ネタも良いですね。明石家さんまと大竹しのぶさん。スマホに映るしのぶさんと「姉」との表示には吹き出して笑ったw テロップ付きの登場みたいで。
余談ですが、「遺産を貰えたお伽話」の「めでたしめでたし」について。やっぱり絵に描いたお伽話の様ではあるけど、必要で重要なことだと思います。そりゃトゥルーエンドやバッドエンドにすれば渋くて格好いいとも思われがちだけど、やっぱり「めでたしめでたし」の方が気分が良い。なんで「童話」「お伽話」は「めでたしめでたし」「いつまでも幸せに」で締めるのか。それはやっぱり子供達に、登場人物の行く末は心配要りません、安心して本を閉じてください、というおまじないだと思うからです。
ただし、(繰り返しますが)キムタクさんが受け取った遺産は「夫の股間を焼いて」「子供を失って」それをバネにしたのかどうか「アメリカに単身で飛び込んで」稼いだ遺産です。重い、重すぎる。お金持ちになったと遊びほうけるなんて許されないでしょう。なんか心配してしまうけど、あの運転手さんなら大丈夫でしょう。とりあえず本は閉じますが、どうかお達者で。
車内で数時間だけ交差した2人の人生が、静かに交わりながら、観るものの心を揺らす。
名匠・山田洋次が、倍賞千恵子と木村拓哉を主演に迎え、2022年製作のフランス映画「パリタクシー」を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマ。
まず、キムタク。
抱えている家庭の不安も、仕事の疲れも、
「普通のお父さんの普通」をほんまに自然に演じていて、
久しぶりに“等身大の木村拓哉”を見た気がした。この普通が、めちゃくちゃ良い。なんならもっともっと、しがないキムタクでも良かった。でも、今までのキムタク作品の中では一番好きかもしれない。
そして倍賞千恵子さん(84)。
存在がもう 神✨「男はつらいよ」シリーズなど半世紀にわたり日本のトップ女優として作品に出演し続けているその事実だけで優勝🥇拝んでスクリーンを観るべし🤫人生の重みと気品と、老いてもなお揺るがない意志。声のひとつひとつが、観客の胸に直接届く。存在感がレベチ。
そしてその若き日のすみれ役を演じた蒼井優さんも見事。彼女の繊細かつ大胆な演技が、倍賞さんの“人生の深さ”と美しくつながる。
キムタクの妻役・優香も良すぎる。
ただ優しいだけじゃなく、
“働く母としての現実”も“家族を支える芯”も、全部にじむ。だから家庭シーンの描写が自然で温かい。
ひとつだけツッコミ入れておきたい😎
お金がない普通の家族に最新iPhoneはいかがなものかと😅キムタクも妻も…カメラの数が気になって仕方なかった。
で、内容はというと🤫
出会うべくして出会った2人が起こす、静かな奇跡。タクシーで東京の街をゆっくり巡りながら、ふたりの人生が少しずつ交差していく。
ラストは……まあ、想像通り。
原作は知りませんが、かなり早い段階で、予想はつきます。はい😎
正直、“棚ぼた”みたいな展開。
でも、これがいいし、これでいい。
まるで水戸黄門の印籠のように、
「はいはい、ここで持ってくるんやろ?」と分かっていても、
出された瞬間に“やっぱり泣いてしまう”。
この安心感こそ山田洋次ワールド。
これぞ日本映画が持つべく“人”と“情”の美しさ。
最後は報われるべき人が報われる。
衝撃ではなく、
静かなやさしさと余韻で泣けるタイプの映画でした。
人情映画好きのあなたには、ピッタリおすすめの映画です。ぜひ映画館で🎬
優しくあたたかく人との出会いが楽しみになる作品
「パリタクシー」の日本リメイク版
山田洋次監督らしく優しくあたたかな気持ちになる作品。意外性とかは特に無いけれど、カロリー高めなエンタメを摂取し続けていると、こういう優しいおじやみたいな作品を摂取したときポカポカと心が温かくなる。
映画を通して、一期一会の大切さとか、1人の女性の生き方とか、人と人との繋がりから生まれるあたたかさとか、様々な思いが過ぎる時間だった。
倍賞千恵子さんが演じるすみれさんは、可憐さもありながら深みもありとても素敵だった。(あとお召し物が素敵!)
木村拓哉さんはタクシー運転手にしてはかっこよすぎてしまい、どうしたって彼のイメージがあるから、素朴さや一般人感は出せてはいないけれど、もうそれだけ木村拓哉という人間が強すぎるので仕方がないのかなと思う。
しかし最後のシーンは人間味と優しさが溢れていてすごく感動した。思わず涙が出てしまった。
人と人との関係性が希薄になってきている世の中だからこそ、もしかしたら私も勇気を出して他者と距離を縮める努力をすれば、一生忘れることが出来ないような、素敵な出会いがあるかもしれないと思わせてくれる素敵な作品だった。
このキムタクに悩み相談したい
受け身の芝居で、包容力抜群の木村拓哉が素晴らしかった。娘の入学費用や車検代に悩むごく普通のお父さんでタクシー運転手という役どころで、老婦人の孤独を優しく受け止める役目。こんなキムタクなら、僕も悩みとか相談したいと思ってしまった。
物語は、東京を舞台に人情劇を作り続けてきた山田洋次監督による、時間旅行のような味わいがあった。タクシーという限定空間で倍賞千恵子が滔々と過去を語る。戦後から経済成長の時代を経て現代に至るまでの、女性が生きていくことの大変さを語り続ける。回想シーンの蒼井優の、時代と対峙する女性像が素晴らしかった。
東京の街並みをたくさん見られるのも楽しい。葛飾柴又から始まり、横浜に至るまでの寄り道含みの旅がちょっとした小旅行気分。海外の人から見たら、ここもかなり魅力的ななんじゃないかと思う。
変わる東京(風景)と変わらない東京(人情)が同居する素敵な作品だった。山田監督でないと作れない作品だ。
二人の間で醸成されるなんとも言えない心地よさ
かつてオリヴェイラが105歳で新作を撮った時も凄いと思ったが、94歳で新作公開を迎えた山田洋次にも恐れ入る。本作は彼が撮り続けてきた人間ドラマを基軸としながら、ストーリー構造は「固定」と「移動」を組み合わせたたもの。互いに目線を合わせることのない二人芝居は、その緩急や起伏の付け方や台詞のタイミングなど、シンプルに見えて実は難しい要素が満載だったのではないかと想像する。もっとも、一台の車を駆使した「動く密室劇」という観点で言うと『幸せの黄色いハンカチ』こそジャンルの代表作であるわけだけれど。ちなみに原型となっているのは仏映画『パリ・タクシー』。しかし最初の乗車地があの場所ならば、これはもう山田作品以外の何物でもない。山田作品ならではのあの人この人の登場も楽しい。そして木村と倍賞の間で醸成される空気感の心地よさ。腕を組む瞬間、双方が浮かべるまるで初恋どうしのような恥じらいの笑みが心に沁み渡る。
『男はつらいよ』を思い出す、同じ空気感を持つ作品
この作品は、公開前からぜひ観たいと思っていました。
キムタクが出演する作品は、どの作品もとても面白く、また一定のレベル以上の
作品になっていると思っているため、ドラマだけでなく映画もできるだけ
観るようにしています。
なかなか都合がつかず、公開が終わってしまうのではと毎週心配していましたが、
ロングラン上映となり、ようやく観る機会に恵まれました。
昔、よく『男はつらいよ』を観ていました。
その中で主人公・寅さんの妹「さくら」を演じていたのが倍賞千恵子でした。
その印象が強いため、倍賞千恵子を見ると、今でもどうしても「さくら」という役柄を思い浮かべてしまいます。
しかし、その倍賞千恵子も年を重ねられ、見た目の変化には本当に驚かされました。
一方、キムタクは、どの作品に出ても良くも悪くも“キムタクらしさ”があり、
それがこの作品でも自然にハマっていて、観ていて違和感がありませんでした。
また、脇を固める俳優陣の中に優香が出演しており、
最近はドラマなどで見る機会がなかったため、久しぶりに見たという印象でした。
映画の中では、背景として登場する人物たちが意外とよく声を出しており、
登場人物の数も、他の映画に比べてかなり多いように感じました。
こうした雰囲気や空気感は、まさに山田洋次監督ならではで、
『男はつらいよ』と変わらない世界観だと感じました。
倍賞千恵子がタクシーに乗り、キムタクが運転するという設定は、
観る前からある程度予想できていましたが、
物語の焦点は倍賞千恵子演じる女性に当てられており、
その内容には意外性があって、とても面白かったです。
観ている側も「どうするのが正解だったのだろうか」と考えさせられ、
そうした余韻も含めて、最後まで楽しむことができました。
期待して観に行ったかいのある作品でした。
安全・安心な山田節。
女性向けのなろう系映画
山田洋次監督から倍賞千恵子さんに対するケジメの映画だな、と。
原作の「パリタクシー」は観てません。でも、寅さんとか山田洋次監督の作品は何作も観ています。その上での感想。
だから、”途中で最後が読めちゃう”とか”パリタクシーと比べて・・・”ってのは、ちょっと違う気がする。それに、映画の細部に対して重箱の隅をつつくようなことをいう人も同じ。だったら、山田洋次監督の映画を観るべきじゃない、と。だって、これまでだって人情とか家族愛とか人の優しさとか、そういうのを観てほしくて作品を作り続けてきている監督さん。そして、やっぱりハッピーエンドが待っている、っていう安心感があるから観たくなる。そういう映画だと思う。・・・もちろん、最後で泣きましたよ。
一緒に観に行った人が話していたが、「亀山千広プロデューサーや本広克行監督が、柳葉敏郎さんに対するケジメとして「室井慎次・・・」の映画で終わらせたように、山田洋次監督が倍賞千恵子さんに対するケジメとしてこの映画を作った」、との感想を聞いた時、なるほど、そうだな、その通りだよな、とスッと気持ちが落ちついた。
これの、どこが「良い話」なんですか?
まず、殺人未遂で被害者が死ななかったのは結果であり
最初から殺意があったのなら、罪は軽くない。
さらに、相手が死ななかったから「殺意が低かった」という
証明にもならない。
現実の裁判でも「被害者が死ななかったのは結果であり、
殺意が無かった理由には、ならない」との判断が出ている。
劇中で「判決が重い」と語っているが、全然俺は「重い」とは
思わない…むしろ「軽い」とさえ感じる。
一人息子が、不良で暴走族に入り交通事故で死亡というのも
一人親である母が、刑務所に入った事での「結果責任」だが、
それでも母親の罪は軽くない。
そもそも母が、そんな暴挙に出なければ息子の人生も、
そうはならなかったろうに…
自分の息子が死亡して、たった1日だけ知り合ったタクシードライバーに
多くの遺産を分けて、その人の娘を私学のエリート高校に進学させる…
自分の子供を死なせ、赤の他人の子供をエリート校に入れる…
それの、どこが良い話なんですか?
ついでに言えば、結婚できなかった男で在日朝鮮人が
韓流スターのイケメンが演じ、息子を育てる日本人の夫が
ブサイク俳優というのは、日本人に対しての『逆差別』である。
都市の中の静けさ、移動する心の余白。
東京の街を走る一台のタクシー。
その車内には、今日も誰かの人生の断片が乗り込んでくる。
山田洋次監督の『TOKYOタクシー』は、2022年製作のフランス映画『パリタクシー』を原作に、日本という都市の風景と人間模様を静かに描き出す。
運転手のまなざしは、ただ前を見ているようでいて、乗客の心の奥にまで届いている。
交わされる言葉よりも、沈黙の中に流れる“気配”が、観る者の胸にそっと触れてくる。
信号待ちの間に映る街の風景、ふとしたまばたき、ため息――そのすべてが、都市の孤独とつながりを静かに語っている。
原作である『パリタクシー』を観たとき、私はその物語に徐々に引き込まれていった。
終盤、シャルルにサプライズが訪れる場面――あの瞬間、私はまるで当事者のように胸が熱くなった。見返りを求めない行為が、思いがけない形で報われることの美しさに胸を打たれた。
まるで自分がその場にいたかのように、温かさが胸に広がったのを覚えている。
『TOKYOタクシー』にも、そんな“さりげない贈与”の精神が流れている。
都市の中で、誰かの一瞬の“移動”に寄り添うこと。
それは、ただの運転ではなく、人生の節目にそっと寄り添う“詩的な時間”なのだ。
映画を観終えたあと、私は思った。
自分もまた、できる限り心に余裕をもち、人のために何かお手伝いができる存在でありたいと。
都市の中で、誰かの小さな旅路に寄り添えるような、そんな静かな優しさを持ち続けたい。
TOKYOタクシーは生き様を運ぶ
「夢のような一日」の終わり方
これは
倍賞さんの施設に入る道中、寄り道しながら人生を振り返る。
幼少から結婚、子供、最低な夫。
苦労話から成功話、それを聴くキムタクも決して立派な役ではないのだけれど。
打ち解ける二人。最後はわがままを聴く聴かないで分かれるキムタクの判断
同じくらいの年の両親がいると、孝行したくなる作品。手元に置いていてもいいかもと思えた。
でも親子供とは見れない布団シーンあり。
山田洋次の世界
キャスティング、監督で観ることを決めました
公開日までの宣伝活動で聞く、撮影エピソードは、観る前野気持ちを程よく温めてくれました
拓哉くんは「なにをやっても木村拓哉だ」といつも批判ぎみに言われます
でも、その拓哉くんの演技、お芝居をそれとわかっていて、「タクシー運転士も悪くない」と思わせる、そういうものを持っているのを否定できないと思います
木村拓哉倍賞千恵子コンビの掛け合いも良かったですが、何気に優香さんとの夫婦間のやり取りも、好きなシーン…
久しぶりに優香ちゃんのお芝居を観ましたが、ちゃんと俳優でした
山田洋次監督がキャスティングしてるんだから、当たり前か
もうそろそろ、映画館では観られなくなりそうなので、もう1度、山田組の皆さんに会いに行こうと思います
パリ→TOKYO
大まかなストーリーは「パリタクシー」と同じ
日本(TOKYO)ならでは、うまく変換されていた部分も良かった😊
後日会いに行く、という最後の部分
TOKYOタクシーの方が丁寧に描かれていたように思う
人生の最後に良い人に巡り会えて良かったね、と言ってあげたい
キムタクも良かったけど、やっぱりカッコ良さが出るね
少しイライラするシーンは良かったけど。。。
もう少しダメダメが際立つ役者さんでも観てみたいかな
じんわりと胸に染みたー
新春1本目にぴったりだった
人に対して、誠実に接しているつもりでも
思いがけず裏切られたり、傷つけられたり…
…って、よくあることだとわかってる
それでも!
やっぱり誠実に、優しい気持ちで
人に接していきたいな…と思わせてくれる作品だった
ラストで、じんわりと胸が熱くなり、
涙がこぼれた
ストーリーの結末の予想はつくのに
それでも一気にラストまで連れてってくれるのは
大女優・倍賞千恵子の実力なんだろう
キムタクも倍賞とのほぼ二人芝居で
気のいい普通のおっちゃんを熱演していた
東京のロードムービーにのせて
戦中から現在へと一人の女性の人生をたどる
人生ってこんなにも深くて長いんだ
そして、時代も変わってゆくんだなぁ…
作中に、昭和と現在のヴィジュアルが
うまくミックスして取り入れられているのも
興味深かった
ラストシーンで
すみれが亡くなったのが最新の施設で
その遺言を聞いたのがレトロな昭和っぽい
司法書士事務所なのも印象的だった
全533件中、1~20件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。













