ペリリュー 楽園のゲルニカのレビュー・感想・評価

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4.5この作品が戦後80年の最後の月に公開された意味

2025年12月6日
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鑑賞方法:映画館

原作は今年完結した外伝まですべて既読済み。
だからこそこの素晴らしい原作が2時間で描き切れるのか、伝わるのか、楽しみ半分不安半分で鑑賞しました。

まず先にお伝えします。原作既読勢のみなさん、急いで観に行ってください。救われます。私はふいうちの改変に涙腺が壊れたのかというぐらい泣き崩れました。
同じ根から生えた別枝の物語と捉えましたが、この改変なら喜んで受け入れます。

原作は11巻もあり、さまざまなキャラクターの視点やエピソードもあるので、さすがに全ては描ききれず、主役に絞ったエピソードと、ペリリュー島の戦いの始まりと終わりを知れる内容になっています。

しかし、脚本に原作者の武田先生が携わっていることもあり、しっかりとこの作品で伝えたかったメッセージや、どちらの国にも偏りせず、そして御涙頂戴の悲劇としても、美談しても描いていない点が素晴らしかったです。
悪いのはアメリカ兵でも、日本兵でもない。戦争なのだと、戦争が悪なんだと揺るぎない強いメッセージが込められています。

私がエンドロールを観て驚愕したのは、生き残った34人全員にフルネームで名前があったこと。
よくある日本兵Aとかじゃないのに泣けました。
観賞後にパンフレットを読んだら、一人一人“何かを考えていた個人”としては描きたかったと、武田先生と監督が協力して、全員分のフルネームと出身地を決めて映像に反映したと書いてありました。

戦争のリアルさや悲惨さは過激な描写が多いほど印象に残りますが、R12オーバーの描写は全部無しにして、より多くの若者が観れるようにしたのは、戦後80年の今年の作品として相応しいと思いました。まずは観てもらわないとはじまらないので。だから可愛らしい3頭身キャラクターにしたと武田先生はおっしゃっていました。
その願いが届いて、戦争映画が苦手でも、観てみようと思う人が一人でも多くいてほしいと思います。

また「火垂るの墓」「はだしのゲン」「この世界の片隅に」と戦争を描いたアニメ作品は数あれど、戦場を舞台にしたアニメ映画はほぼ無いに等しいので、その意味でも「ペリリュー」はとても貴重で価値のある作品だと思います。

ペリリューで多く散っていった彼らの多くは20代で、まだ何者にでもなれる若者たちでした。そんな彼らが誇れる国でいることが、現代に生きる我々の使命だと思います。

当たり前のように「ただいま」と言えることの幸せを、心の底から感じられる、日本人全員が観てほしい価値のある作品でした。

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AZU

5.0冒頭のエピソードが肝

2025年12月31日
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鑑賞方法:映画館

原作マンガは既読。その上で見事に映像化したなと思った。
もちろん、省略されたエピソードはある。映倫審査を意識してか、残酷な描写も(これでも)控え目にしている。しかし、作品の本質的な重要な部分は余すところなく映像化出来ていると思う。

やっぱり、僕は冒頭のエピソードが秀逸だと思う。功績係に任命された主人公が、上官の命令で勇ましい戦死のエピソードに「脚色」するくだり。戦争を知らない世代が戦争を学ぼうとした場合、当時の資料であってもこのような捏造があるということを頭に入れておくべきで、同時に、このフィクションのアニメ映画を見る時にも同様の態度を持つべきだ。
実際、これはフィクションで、漫画とも異なる結末を与えている。この映画を見ただけで当時のことを知った気になってはいけないと、冒頭で戒める作者の姿勢が素晴らしい。
同時にフィクションでないと迫れない戦争の残酷さと真実もあるということを同時に達成してもいる。今、戦争をいかに伝えるのか、手法も姿勢も考え抜かれている。

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杉本穂高

4.0この絵のタッチだからこそ表現しえたこと

2025年12月30日
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鑑賞方法:試写会

ゲルニカという副題にふさわしく、この可愛らしいキャラたちを待ち受ける状況は地獄絵図のごとく凄まじい。人はあっけなく死ぬ。先ほどまで普通に喋っていた若者が気がつくと凄惨な肉片と化す。怯える暇さえ与えられず息絶える者もいる。血に染まった波が引いて、また絶え間なく打ち寄せる。そこに栄光や尊厳はない。ディフォルメされた絵柄だからこそこれらの表現が可能なのは言うまでもないが、重要なのは凄惨さそのものでなく、この描写を超えた向こうにさらに伝えるべき物語があることだ。戦闘の果てに散り散りとなった兵士らはどんな運命を辿ったのか。その視点として漫画家を志す青年を置くことは非常に大きな効果を生んでいる。良くも悪くも戦場で事実を歪曲するために求められた才能が、またいつしか「目の前の日常を描く」という本質へ回帰していく感動。人間性を回復させるもの、それは銃ではない。彼の筆先がもたらす豊かさ、尊さに強く胸打たれた。

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牛津厚信

4.0想像以上

2026年1月20日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

太平洋戦争についてはそれなりに知識があるので、ペリリューに限らず多くの島で悲惨な戦闘が行われたことは知っていました。
ですから、ストーリー的には目新しいものでは無いです。
可愛らしいキャラクターで悲劇性が弱められるのではとも思いましたが、兵器がリアルに描かれているためか、見続けるのがつらくなるほどでした。
何故、降伏しようと思わなかったのか?玉砕が国を守ると信じられたのか?
考えさせられます。
もしかしたら、ITの発展した現在では起こりえないのでは?そんなことも考えました。

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BUJI

5.0ペリリュー島の戦いについて初めて知った

2026年1月18日
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鑑賞方法:映画館

1万人皆殺しで生き残った人は34人か。そこまでやるのか?戦争は怖い。ペリリュー島の戦いについては何も知らなかったので、勉強になった。戦争を主導するのは国のトップで犠牲になるのは国民。ペリリュー島で亡くなったのは20代の若者が多かったという。再び戦争が起こらないようにしなくてはいけないと思った。エンドロールで流れる上白石萌音の優しい歌声も、漫画の顔が分かりやすいのも、板垣李光人や中村倫也の声も良かった。

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のん

3.0物悲しくとも、良かった

2026年1月18日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

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かみちゃん

3.5激戦地での生きる希望

2026年1月18日
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ムービー好き

3.5大日本帝国狂気の沙汰

2026年1月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

神国日本の愚かな指導者達の犠牲となり“無駄死に“させられた多くの若者達を思うと、もう悔しくて悔しくて。自国の利益だけを求め欧米の風潮にも流され右傾化する日本人必見の良作!
戦争という殺し合いの無益さを再認識しました。

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映爺

「ゲルニカ」と「ペリリューの戦い」は全く違う事を認識せよ❤

2026年1月14日
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チネチッタ

3.53頭身の絵からは想像できない世界観

2026年1月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

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安田晃大@元高校球児の歴史好きエンジニア

4.5【顔】のある兵士たちの物語

2026年1月13日
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鑑賞方法:映画館

映画の中で印象に残ったのは、主人公田丸が手帳に書きつけていたたくさんの「顔」である。

戦場で、人を殺そうと思えば、相手の人の顔や名前なんでないほうがいい。相手を自分と同じ人間だなんて思ったら殺せない。顔のない関係のない心のないものだと思うから殺せるのではないか。じっくり顔を見ながら殺して平気なんてことは【ごく普通】にはない。この戦場に送られるのは、故郷で家庭を持ち仕事をしている【ごく普通】の若者たちなのだ。
仲間や現地の人の顔だって、無ければ苦しまずに済む。縛られずに済む。

だが、漫画の得意な彼は、仲間たちの顔を描いて描いて描きまくる。
明日にでも、いや、一瞬後にでも失われる顔を、その恐怖に耐えながら。まるでその、戦地のなかにあっても「一瞬の幸せや生命の高揚」がある、その瞬間を刻みつけておこうとするかのように。友人の故郷の家族たちの顔を、彼らの理想の女の顔を、描き続ける。そして、殺す時に見てしまったアメリカ人の兵士の顔を、ずっと己に刻みつけてしまって、忘れられない。
出会うひとりひとりの顔を見つめ、仲間たちの言葉と声と生き方を宝物のように胸に抱え続ける、それは田丸の「強さ」そのものだったのではないか、と思う。
間違いを認め、弱さを認め、負けを認める強さと同じように。
あの「顔」たちの描かれた場面を見たときに、「この顔が全て失われていくのだ」と思うと、涙が出てきた。戦火で、病気で、餓死で、又は歴史の闇のなかで。

【功績係】については、残酷な嘘を強いられる一方で、物語の本質を考えさせられる。
物語とは、語る者が伝える言葉であり、それは一つの【世界】を作る。それが事実であろうとなかろうと、語られた時点で一つの【事実】として、あるいは【事実である可能性】として存在するのだ。
確かに国策で嘘をつかされることは恐ろしいし、全ての情報はそういう怖さを含んでいる。【歴史】など、強者たちの物語の暴力と言っていいくらいである。
日本軍が撒き散らした嘘の物語のために、どれほどの命が散ったかと思う。(そして、その撒き散らした誇張された殺戮数などのために、逆に戦後、事実よりも重い罪や非難にさらされることになる、という一面もある、とも)

しかし、それゆえに物語は、嘘と真実の間に、だれにも救うことのできない者を救うことができる。
活躍したかったのに、滑って転んで死んだなんて、それが事実と言われるよりも、【物語】のほうが人を救ってくれることもある。
例えば「マッチ売の少女」。あの話は、父親に虐待された貧しい家の女の子が、ただ冬の日に凍え、マッチで温まろうとするも敢え無く死んでしまっただけの話である。
おそらくそれが事実であり、マッチの燃えかすに囲まれて死んでいる少女を発見した人々は、「かわいそうに、マッチで温まろうとしたんだね」と話す。
しかし一人だけ、彼女を「幸福」にしたいと願ったのが作者ではなかったか、と。作者は「そうでない、彼女はマッチの光のなかにごちそうや、美しいツリーを見て、最後には先に天国にいった優しいおばあさんに抱きしめられて、幸せに死んだのだ」と書いた。ただ、虐待の末に凍死したその事実を救うことはできなくても、物語のなかで一瞬でも、彼女を幸せにしようとしたのではないかと自分は思う。

田丸は上官に言われて友人の嘘の戦死話を書いたが、彼は同じように友人を幸せにしたかったのだと思う。物語の中だけでも、彼を英雄にしてあげたい。憧れていたものにしてあげたい。そう思ったからだろうと思う。(もちろん、その後、そのことの恐ろしさに打ちのめされるのだが。)
そんな人間の心を利用して戦争させる国家、そんなものに二度と私たちは自分の国をしてはならないと、深く思った。

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yuki*

3.5太平洋戦争の悲劇がここにも

2026年1月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

戦後80年を迎えた2025年、最後の12月に公開になった太平洋戦争をテーマにしたアニメ映画です。人命を軽んじた無謀な作戦の一つがこのペリリュー島の持久戦です。補給線が絶たれた後、飢えと病気に苦しみながらジャングルに潜伏するという太平洋、東南アジア各所で発生していました。生きて虜囚の辱めを受けずという精神論と、戦友が死んだのに、または戦友が死を覚悟して戦おうとしているのに自分だけ生きている、自分だけ生き残ろうとしていることに甚大な心苦しさを覚えることによって、生き残ることよりも死んだ方が心が楽であると考させるに至るのだということを見せつけられました。

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むっ、むいちろう

4.0風景・兵器・人物のバランスが良い

2026年1月12日
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泣ける

怖い

興奮

風景の美しさ、兵器のリアルさ、3頭身の人物キャラ、、そのバランスが興味深い。
実際の幾つものエピソードをまとめて作り上げた物語、ということでリアリティは大きい。
音楽も良い。
日本的メロディと南国的リズム・楽器が調和している。

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マヤクロ2

5.0印象深い目の形(><)の物語る饒舌

2026年1月12日
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泣ける

斬新

癒される

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giantsteps

5.0NHKあさイチでの紹介もっと早くして欲しかった。・三連休イオンシネマ休映・バルト9でも一回だけ上演、前日から満席

2026年1月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

以前からペリリューの壮絶な戦いについては知っていました。漫画本は読んでいません。普段行くイオンシネマで12月に上映していましたが、わざわざ見ることもないだろうと見送っていました。
年が明け、2026年1月9日(金)NHK総合 あさイチでこの映画が紹介されました。
これを見てこの映画をとても見たくなりましたが、近隣のイオンシネマでは、3連休は本作は休映、平日も夜になってから1回だけの上映。近隣のTOHOシネマズでも夜しか上映していない。
(シネコンで上映の映画は、封切りから9日間に見ないと見逃しますね。)
朝型の私、早起きは平気な私、映画を夜に見に行くのは苦手です。早寝なので眠くなることと、作品の内容によっては寝つきにも影響する。
新宿のバルト9では、11時15分から一回だけ上映しているのを見つけましたが、1月10日はほぼ満席、11日も空席が減っていました。急いで会員になり予約しました。前日夕刻には満席になっていました。バルト9のスクリーン1は座席数69、直前にテレビで紹介しておいてこれでは、キャパシティ不足でしょう。
イオンシネマは、なぜ3連休だけ休映したのでしょう? この理由がわからない。
映画館は機会損失をしました。
客層は、年配の人が多いのかなと思いきや、意外にも若めの人が多い。
NHKもNHKです。もう少し早く紹介したほうが良かったのではないでしょうか?
以前、作品は別の映画でも、公開終わりかけであったり、都心部のミニシアターでしか見られないものを紹介し、見たいと思っても見そびれています。
(私は、家では気が散って2時間画面に集中できないので、DVDや配信の映画は見ません。)
愚痴が長くなりましたが、これは早く見るべきでした。
この作品を、リアルなタッチの作画や、実写で制作したら、私は見られません。
3等身のアニメだから、何とか最後まで見ることができました。
しかしそこで起きていたことは実際には、壮絶な血なまぐさいものです。
戦後80年の年、2025年 もう実際に戦場に行った人は減ってきました。
また、これだけの壮絶な思いをした人は、何も語らない、語りたくない人も多いでしょう。
作品中で田丸も悪夢にうなされるようなつらい思いを持っています。
PG12ということで小学生にはきついかもしれないが(もっと残酷なものを最近の小学生は見ているかも?「鬼滅の刃」も私は苦手です。)、子供にはぜひ見てもらいたい、見せたいと思う作品です。島田少尉の葛藤の視点で、見るのも面白いでしょう。

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WAI

4.0反戦でも好戦でもなく

2026年1月11日
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悲しい

ペリリュー島の戦いを描いた映画。ペリリュー島の戦いは太平洋の島嶼戦で初めて日本が善戦した戦いとして有名ですが、今回の映画は主戦の描写は少なく、部隊が壊滅した後の生き残った人々のゲリラ戦がメインとなっています。どこまでが史実でどこからが脚本か分かりませんが、誇張されている部分はあるにしても戦争の悲惨さと日本のために戦われた皆さんの心情と姿を描けているのではと感じました。反戦でも、好戦でもなく、時代の流れの中で必死に生きられた方々の姿と思います。

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FormosaMyu

4.0被害者性と加害者性

2026年1月11日
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戦争は悲惨であり、悲劇である。当たり前である。
しかし、戦争は捉え方が複雑になる。日本兵は国のために頑張れといって戦地に送り出され、家族は万歳という。その狂気があまり描かれた映画は観たことがない。ペリリュー島で、勝ち目のない戦争で死ぬまで戦うというのが幸せであり、男の本懐というのも狂気である。その狂気も全面に出た映画を観たことがない。
最後まで負けを認めないというのも狂気である。負けを認めるなら死んだほうがみんなから尊敬されるからそっちを選ぶという。しかし、そのみなから尊敬とはその人が勝手に思い込んでいるだけの都合のよい話である。皆がそんなふうに思っていたのは主体的にそう思っていたのであり、決して強制されたのではない。そう思わないとダサいと思っていたからそう思っていた。嫌なものは嫌、負けたものはすんなり認める、それこそが通常の精神であるが、戦争は勝つために狂うしかなかった。しかし、それは多くの人が主体的に狂いを選んでいたのであって、強制されたのではない。
被害者として見ることのできる兵士たちは、たしかに相当つらい思いをした、死んだ、餓死した。しかし、それは彼らが被害者だったからというのは短絡であって、そういう国の在り方を主体的に選び、狂い、ペリリュー島の侵略までした。つまり被害者として描かれる彼らは加害者でもあるのであって、パラオの人たちが真の被害者である。そこを見落とすと戦争は自分は悪くない、国が勝手にやったことという発想になる。そんなことは全くなく、皆が勇気を起こさず、死を選んでまで狂い殺し続けることを選んだ。本当の勇気は、負けを認め、悲惨なことをやめ、狂うことをやめ、平常に戻ることだったし、皆がそうするべきだったのにそれができなかったという狂いが被害者性として描かかれているが、被害者ではなく、加害者として狂い続けたかったのが多くの日本人だった。軍人さんは可哀想で済む話ではないのが戦争である。

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屠殺100%

5.0こんな死に方はしたくない

2026年1月10日
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怖い

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Mrs.怪しい

5.0アニメの世界観

2026年1月10日
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泣ける

悲しい

戦争を体験した人がほとんどいなくなる中、リアルの劇ではしらじらしく見えることもアニメとしての表現に戦争を伝える未来を感じた。
これからも戦争を伝える。感じる世の中であってほしい

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morick

5.0みんな“人”、そんな当たり前のこと

2026年1月10日
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鑑賞方法:映画館

雨の後の湿気、土の匂い、洞窟の澱んだ空気、
腐敗の匂いまでもが感じられるようだった。
血の色に染まる海を見て、視覚的な恐怖だけでなく、血の匂いが漂ってきたような気がした。

瀕死のアメリカ兵が「ママ」と呼ぶ場面。
そして、ペリリューの人たちが島に帰ってくる場面。
あの描写によって、
悲劇の主人公は“こちら側”でも“あちら側”でもなく、
ただ、すべての“人”なのだと思い知らされる。
それぞれに大事な人がいて、帰りたい場所があって、夢がある。
そんな当たり前のことを。

主人公が任された“功績係”。
仲間の人となりや絆、背景を知っているのに、語る権利を奪われ、嘘を強要されるという役割はあまりにも辛い。

終始考えさせられたのは、「刷り込みや同調圧力ほど怖いものはない」ということ。
人格も感情も歪められ、命の重さや人の尊厳さえ、忘れたふりをさせられてしまう。

戦争の悲惨さと人間の尊さだけに留まらず、深く考えさせる作品だった。

noteではYouKhy名義でもう少し詳しく書いています。

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YouKhy
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