劇場公開日 2024年9月27日

憐れみの3章のレビュー・感想・評価

全234件中、1~20件目を表示

4.5ランティモス監督が久々のオリジナル脚本で、相変わらずヘンテコな不条理コメディなのが嬉しい

2024年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

ヘンテコで不気味な異色作を撮り続けているヨルゴス・ランティモス、と「女王陛下のお気に入り」のレビューで書いたけれど、原作物の「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」がヴェネチアやオスカーの主要賞をいくつも獲ったあとにオリジナル脚本で臨んだこの「憐れみの3章」でも、ぶれずにヘンテコさをさらにパワーアップさせた映画を見せてくれるのが嬉しい。

ジェシー・プレモンスは過去の出演作ではあまり注目していなかったが、「憐れみの3章」での情けない感じは見事にはまっている。彼がマット・デイモンとフィリップ・シーモア・ホフマンに似ているのはこれまで大勢に指摘されていたようだが、今作で似具合がさらに増したのではないか。ホフマンが存命だったら3人で家族役(歳の離れた兄弟か、歳の近い親子)をやってほしかったが、実現せずに残念。彼が警察官を演じた第2話、同僚とその妻と3人で家飲みをしてから鑑賞する“ホームビデオ”で、一瞬唖然としたあと、品がないと自覚しつつ爆笑してしまった。

出演陣はいずれも素晴らしいが、3話で死者の蘇生を試みるアナ役、エキセントリックなムードを漂わせる美女ハンター・シェイファーが特に印象に残った。今年8月に米公開されたホラー映画「Cuckoo」で主演したようで、日本でも早く鑑賞できるようになるといいなと願う。

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高森郁哉

4.0「後味の悪さは自分の弱さを実感するからだ」

2026年1月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

驚く

斬新

 「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」の続く、ヨルゴス・ランティモスとエマ・ストーンが3度目のタッグを組んだ本作。今作も不気味さが根底を流れています。

 この映画は3章からなるアンソロジー映画です。はっきり言ってどの章も見終わった後の後味の悪さ、気持ち悪さしか感じませんでした。どこかあっけにとられる、こんなことがおこるかという不快な気持ちが続きました。

 1章目は、ある男が上司に依存して生きているストーリーです。いや依存というより上司から人生をコントロールされているのです。上司の依頼を断ったときから、すべてを失っていく悲惨さが情けなさをうんでいきます。そこで男が最後に取った行動は・・・。

 2章目は、事故で数日後に帰還した妻が、今まで妻が嫌っていたことをするので、夫が妻を別人と疑い、信じ込むというストーリーです。妻であれば証明せよという、夫の残忍な命令にも妻は夫への愛情から従います。それでも夫は妻が別人と疑い、信じ込む姿は変えません。そして・・・。

 3章目は、夫と娘を捨てて、一種の宗教じみた共同体に積極的、真剣に活動する妻の姿が、なんとも単純だなという心持にさせます。ところが共同体から排除されたとき彼女は待ち望んでいた女性を手に入れます。そして・・・・。

 3章とも前述したとおり、後味の悪さと気持ち悪さが強烈に残ります。ありえない作り話ではなく、誰にも起こりうる可能性が「人間」なら誰しも持っているという怖さからです。

 1章目の男性のように、強く依存したり、コントロールされていなくても、誰かを頼り、言うことを聞いて生きている人は多数いると思います。つまり「人間の弱さ」を持っているのが、まさに人間だからではないでしょうか。それを見せつけられるから後味が悪くなるのです。

 2章目の夫のように、数日ぶりに帰還した妻が以前とまった違う食生活や言動をされると「疑い」は誰でも抱くでしょう。夫が以前の完璧な妻を愛していたからこそ、「疑い」が強くなる、愛と現実の反比例が自分に起きたらと思うと怖くなるから。後味が悪くなるのです。

 3章目の妻も自分が信じる道を見つけ熱心に共同体の活動にいそしみます。それはこの妻が今まで自分が信じるに足ることが、何もなかったことを意味していないでしょうか。あることで共同体から排除されても妻は家族のもとに帰らず、1人で活動を続けます。ここに「自分が信じるものの強さ」という、何かにすがりつきたい人間の「弱さ」が見えるから後味が悪くなるのです。

 ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが目指した映画作りは、人間なら誰にでも陥ることが可能な事象を受け手に見せつけることです。受け手はあまりの偏執的な表現に後味の悪さと不気味さを抱くだけでなく、見終わって時間がたつにしたがい、「自分にも起きること」と理解していくのです。それこそが作り手の狙いであり、受け手はただ受け容れることしかできなくなります。そして改めて人間の深淵さや滑稽さ哀れさ、みじめさ、弱さを思い返し、自分事としてこの映画を振り返るのです。

 不気味な映画ですが、これが「人間」という作り手のメッセージは、はっきり伝わりました。決して楽しいし映画ではないです。それはリアルな自分を見るからです。

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かな

3.0訳がわからなかったが…

2025年10月7日
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みている間は訳のわからなさで苦痛だったが、終わってみるとなんだかもう一度見たい気もする…不思議な映画だった。

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まるまる

3.0Kindnessの意味するところ

2025年10月3日
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鑑賞方法:映画館
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ordinal

5.0ドリフト

2025年9月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

斬新

作中に意味もなく登場するドリフト。
しかも物語が進むにつれ、大きくなってゆく。
何の意味があるのか?
意味なんてなくていい。
故に美しい。
無駄や無意味に惹かれる人間もいるのだ。

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ベンゼマ

3.0コメディ…?

Yさん
2025年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

コメディと聞いていたけどちょっと難しい
よくわからず見ていたけれども、映像で見ると同じ顔がいてびっくり
説明を聞くよりも、映像を見る方がすごい
物語の話をすると3つ目の物語が個人的にはわかりやすくて、憐れみというのかはわからないけれど、心に残った

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Y

2.0怖いよう

2025年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

いや、これ登場人物みんな頭おかしいやろ笑
おもんなくはないけど、3つとも頭おかしい人だらけで怖い😱

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りう

4.0相変わらずの "キモさ" と "不穏さ" が ✖3で表現される異色...

2025年6月23日
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鑑賞方法:VOD

相変わらずの "キモさ" と "不穏さ" が ✖3で表現される異色サスペンス。
作り方が上手くて、観てて「何の行動だ?」と思った後に「さっきの行動」の意味や動機がきれいに繋がって行く。理解したつもりで「なるほど!」と繋がるのだが、しかし大元の行動原理が解らない。
そんな3本のオムニバスで、3本の話に直接繋がりは無い。だけど同じ俳優達がそれぞれに別の人物として登場する。しかし繋がりが無い様に感じるがR.M.Fと言う人物だけは同じで、3本のタイトルは「R.M.F.の死」「R.M.Fは飛ぶ」「R.M.F.サンドウィッチを食べる」なのでキーマンなのである。
結局監督の言いたい事は私には解らない。
原題『Kinds of Kindness』は「優しさ(思いやり)の種類」といった意味だろうか。ヨルゴス・ランティモスの考える "優しさ" は理解出来ない。

ランティモス監督作は俳優達の演技が静かで淡々としてる作品と、俳優達が表現豊かに演じる作品とに別れると勝手に思っているが『憐れみの3章』は俳優達が演技するタイプの『ロブスター』的な雰囲気が感じられる。

冒頭に流れる1980年代のEurythmicsの♪Sweet Dreams(Are Made of This)の歌詞に意味が有りそう。

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ナイン・わんわん

3.5いろんな憐れさ

2025年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

上司に服従する男と、
妻が別人になって帰ってきた男と、
治癒能力を持つ女を探す女の話。

なかなか難解でしたが、人間の持つ憐れさが
おもしろ不気味に描かれてました。

求めるためになんでもしちゃう憐れさ、
信じてもらうためになんでもしちゃう憐れさ、
苦労して手に入れたものを自分のせいで
手放しちゃう憐れさ、
そんな人間の憐れさを物語として描くって
シンプルにすごいなあって思いました。

解説を読むともっと楽しめそうです。

オムニバス形式なんだけど
キャストが全員同じなのも面白かったです!

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マスノブ

3.0そこそこ楽しめた。

2025年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こういうキリスト教っぽい寓話はきついかなと思ったけど、まあ楽しめた。それぞれ時間が短いので、長いけど飽きずに観れました

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khapphom

3.0訳わからない

2025年3月27日
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鑑賞方法:映画館

訳のわからない映画が観たくなり観賞。
期待通りに訳のわからない映画でしたので満足しました。

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はりすん

1.5日常の狂気と暴力性

2025年2月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

エマ・ストーンが主役だと思って観に行ったら完全にジェシー・プレモンスの映画でした。びっくりしました。正直言って何を描いてたのか、何を描きたかったのか、僕にはさっぱりわかりませんでした。
大人の寓話ではあるけれど、あまりの意地の悪さにやっぱりこの監督のテイストは僕には向いてないなと確信しました。
でもエマ・ストーンはカッコよかったし、何にでも出てるウィレム・デフォーの相変わらずの怪演ぶりは面白かったし、やっぱりなによりジェシー・プレモンスの圧倒的なキャラクター変化には終始感動させられました。役者の魅力を限界まで引き出しているという意味ではやっぱりすごい監督なんだと思います。

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ちょんまげ

4.0ロブスター、籠の中の乙女が好きな人は気に入るのでは

2025年1月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

ヨルゴス・ランティモス監督の映画は奇妙な世界に閉じ込められた人を題材にしてるイメージが強い
今回は三つの話で1と3章は元々は囚われていた奇妙な世界に心酔してしまった人々を描いていた
2章は単純に解釈できない 笑

どの話も次に何が起こるんだって予測できなかったし、いろいろと考えることが多くて長さは感じなかった

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NOSTOS3

2.0珍しく邦題が原題よりマッチ

2025年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

原題は「Kinds of Kindness」。
前後の文脈なしに訳すと「様々な優しさ」「親切のかたち」となるのか。
暖かな印象のセンテンス。

だけどこの作品から、微塵も温もりの感情を抱かなかった。
マインドコントロールされた人、優しさを失った人の「憐れな3章」だった。
邦題をつけた方も、「Kindness」を見つけられなかったのだろう。

「女王陛下のお気に入り」「哀れなるものたち」に比べて、救いようのないプロットにゲンナリしながら最後まで鑑賞した。

※邦題って誰がつけてるの?知っている人教えて!

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ピッポ

5.0ヨルゴス・ランティモス

2025年1月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

去年に引き続きランティモスは傑作を送り出した
パワフルで無骨なのに繊細なランティモスの演出はこの時代の他の映画作家を寄せ付けないパワーを感じる

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悠

4.0ランティモス節全開な3章

2025年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.9
狂った世界を見せ続けられ、慣れてきた頃には、その世界のルールと脳みそになっている。
今作もたまらなく中毒性のある一本。
魅せられました。素晴らしい監督だ。

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映画BARシネマーナ

3.0ランティモスの不条理の中に

2025年1月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

難しい

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近大

2.0退屈

2025年1月2日
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鑑賞方法:VOD

長尺、ストーリー退屈
エマストーン頑張ってるが最近は似た作風ばかりで不憫。

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koo

3.5同じ俳優で3つの物語

2024年12月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ヨルゴス・ランティモス監督の不思議な3つの物語。
それぞれ物語は不思議であるが面白い。
同じ俳優で3つの物語を作り出しそれぞれが個性的。
1つ目の物語が私のお気に入り。
なかでもジェシー・プレモンスはいい味出してました。
でもこの3つの物語それぞれは面白いものの
3章の映画作品になるのはよく分からん。
ヨルゴス・ランティモス監督のことを好きな人は
いい映画だと思うんでしょうが
私はそこまで行ってないので???となりました。

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tom

2.5もう一つの「ボーはおそれている」

2024年12月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

長尺、難解、ブラックコメディ、R指定。
なんだか「ボーはおそれている」を彷彿とさせる映画だった。

選択肢を奪われながらも自分の人生を取り戻そうとする男、海難事故から生還した妻を恐れる警察官、ある能力を備えた特別な人物を探す女を巡る三つのストーリーで構成される。

まさに怪作中の怪作。

個人的に好きなのは、「R.M.F.は飛ぶ」の例のビデオ鑑賞会。
なんだよ思い出のビデオくらい見せてあげろよ、旅行で観光地を楽しむ映像でも映ってるのかなー、あーでも奥さんを思い出してしまうから諌めているのかなーと、思いきやからの、あの地獄のビデオ鑑賞会。
でも、どこか苦笑してしまうという、やはりランティモス監督の露悪性は健在だ。

それにしても「哀れなるものたち」と同年に公開というのも驚きではある。

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ガッキー