罪深き少年たちのレビュー・感想・評価
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罪深き警察組織
警察権力の恐ろしさ…
ヤクザよりも何よりも、彼らを敵に回すと怖い。実話ベースをどこまで元にしてるか分からないが、事件解決のため、拷問で自白を強要し、犯人に仕立てる、この様な冤罪が世界各国で幾つあったのだろうか。映画のように真犯人の告白はあったのだろうか。食らいついたら離れない狂犬ベテラン刑事をソル・ギョングが好演。16年前後の役をきっちり演じ分けており、見応えあった。
【”僕たちは殺人犯じゃない!”今作は、韓国司法の暴走による無実の罪を被せられた3人の少年の人生を取り戻そうと奔走する警官の姿を描いたポリティカルサスペンスである。】
■1999年。韓国、参礼のウリスーパーマーケットで老女が死亡した強盗殺人事件が発生する。警察は”迅速”に動き、3人の少年を逮捕する。
2000年。参礼警察署に異動して来た“狂犬”の異名を持つ敏腕刑事のファン・ジュンチョル(ソル・ギョング)のもとに、ウリスーパー事件の真犯人に関する通報が入り、彼は再捜査を始めるが、警察内で力を持つチェ(ユ・ジュンサン)等の執拗な妨害が始まり、捜査途中でファン・ジュンチョルは、地方に飛ばされるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・監督が社会派のチョン・ジヨンであるので、冒頭から警察の少年達に対する違法捜査が描かれて行く。そして、ファン・ジュンチョルは、捜査資料と獄に入った三人の少年と会い、一人が文盲でありながら、供述書を書いて居たり捜査結果の矛盾に気付いて行くのである。
だが、ファン・ジュンチョルは真相に迫りながら、地方に飛ばされるのである。
■韓国映画界が、自国の負の近代の政治的歴史を描いた映画には「ソウルの春」を始めとして傑作が多いのは周知の事実であるが、未解決事件を描いた映画も「殺人の追憶」「あいつの声」など複数製作されている。
今作もその一本である。
・韓国は儒教の国であり、且つ組織構成のヒエラルキーがことさらに強い国である。故に組織の”秩序を乱す”今作のファン・ジュンチョルのような、”はみ出し者”は、嫌われるのであろう。それは、当然日本でもそうなのかもしれないが。
・再審の法廷で、真犯人のイ・ジェソク(ソ・イングク)が、ファン・ジュンチョルが彼の妻ヨンに近づいたことで、彼女が夫の過去の罪を疑い、姿を消していたイ・ジェソクが真実を告げるシーンは、チョン・ジヨン監督の創作である。何故ならこのウリスーパーマーケットで老女が死亡した強盗殺人事件は、実際には未可決事件だからである。
そして、このシーンが感動を覚えつつも、少し残念に思ってしまうシーンにもなってしまっているのも事実である。
すんなりと行き過ぎている感があるからである。
・又、刑法を学んだものとしては、法廷であそこまで違法捜査の証拠が出されて要るにもかかわらず、罪に問われないチェ次長や、オ検事(チョ・ジンウン)が罪に問われないのが腑に落ちないのであるが、再審の裁判官側が”司法の正当性”を守ろうとしたと思えば、納得が行くのだが、そのような描かれ方がされていないのだなあ。
・とは言え、ファン・ジュンチョルに対し、悪態を尽きながらも応援する妻ギョンミ(ヨム・ヘラン:この女優さんは本当に上手い。)と警官になった娘ヘミが、出世を棒に振ってでも、司法の闇を暴いた夫であり父に対する姿は、観ていて沁みるのである。
<今作は、韓国司法の暴走による無実の罪を被せられた3人の少年の人生を取り戻そうと奔走する警官の姿を描いたポリティカルサスペンスなのである。>
ソル・ギョングは明石家さんまと大杉漣のどちらがより似ている?と考えながら観た
2000年と2016年のシーンが交互に描かれていたため、ちょっと置いてけぼりを食らってしまったけど、3人の少年ビョンウォン、チャンホ、スンウが大人になって登場して初めて分かった。事件は1999年。1年経ってからの真犯人が登場だったが、「狂犬」の異名を持つファン・ジョンチョル(ソル・ギョング)が情報を得た。異様な雰囲気の捜査課。ウリスーパー事件が早期解決したため課員は皆昇進し、チェ・ウソンが出世頭となっていた。
ファン班長の相棒となったパク・ギョンギュがいいキャラしてたし、2016年になってからは食堂を経営するファンの妻や警官となった娘もいい。実際には弁護士がずっと動いていたのだろうけど、いきなりの出現で面食らった。過去の捜査で、字が書けなかったり年齢も幼かったり、シンナーをやっていたり盗みも働いていたことから罪の意識があったのだろう。しかし、殺人罪となると話は別だ・・・
事件検証映像や真犯人のチョ・ヒョンスのテープが出てきたのは偶然なのか?再審までの証拠集めは呆気なかったし、本来なら被害者遺族ユン・ミスクに謝罪してきたイ・ジェスクだけだったのだろう。それでも証人そして出廷するのを妨害する警察と検察。敵が多すぎ!
そんな中でもジェスクの妻やファンの家族たちが真実を明らかにするよう動かしてくれた。さすがに主犯格が自殺したとなると再審も厳しい気がしたけど、ちょっと泣けた。支援してくれる人たちがいることが強い。実際にはテレビ局で扱ったことも大きいだろうし、冤罪を覆すという勇気が必要だったのだろう。刑事のキャラは多分架空の人物なのだろうけど、誰かが身を削らないと難しいんでしょうね。
冤罪の闇‼️
まぁ韓国映画だし、ノンフィクションなので、痛快なカタルシスを期待すると肩透かしを喰います‼️ラストで3人組の無実が晴れたのは良かったけど、検事や警察に何のお咎め無しというのはどうしてなのか⁉️暴力を伴う自白の強要に恐怖していたとはいえ、3人組が頑なに自分たちの有罪を訴えるのはどうしてなのか⁉️過去と現在が交錯する物語構成が時々混乱を招く‼️いろいろ言いたい事はありますが、やはりソル・ギョングは上手いですね‼️
「頭が良くて力のある奴ら」
1999年、韓国のスーパーマーケットで強盗殺人事件が発生。近所の少年三人が逮捕された。翌年、狂犬とあだ名されたファン刑事に真犯人の情報があり、彼は独自に再捜査する。そこで、ずさんな捜査だったことが判明。そして16年後。
事実を元にした物語、ということに驚きました。いわゆる冤罪事件で、ここまで悪質なのは、あまりに許しがたい。しかも全くの現代の事件、恐ろしいです。でも被害者家族が、少年たちの無罪のために努力していた姿、そしてかつての狂犬の衰えていない執念に感動です。
これは実話なのか。 韓国警察が腐りきっているのも実話なのか。 かな...
韓国警察の闇
ソル•ギョング特集
警察の仕事とは何だろうか?
1999年、
韓国🇰🇷の全羅北道の参礼にあるウリスーパーで起きた
強盗殺人事件を元にした作品。
直ぐに近くに住む少年3人が逮捕されたが、翌年管轄署に
赴任して来た敏腕刑事に真犯人が他にいると告げて来た者の話から再度調べ始め捜査資料の捏造や逮捕された少年たちの実像とのギャップから真実を見極めて行く姿が描かれている。
特に映像で出て来るのは、
当時の不当な取り調べというか少年たちへの拷問シーンと
担当刑事や検察の無茶を押し通す強気な姿勢。
この二つは観ていて腹立たしい💢
また、被害に遭ったスーパーの被害者の娘も
ショックが大き過ぎてまともに当時を振り返ろうとせず、
見たかどうかはっきりしないのに逮捕された少年たちを
犯人だと警察の言うがままである。
結局、やっと真犯人たちと逮捕少年たちと対面させても、
強面の刑事や検事の睨み効かせた表情に真実が
引き出されず再度有耶無耶に終わり敏腕刑事は転勤。
2016年、
定年間近となったあの刑事の勤務する署に
被害者の娘が弁護士連れてやって来る。
刑事にも直接会いに来て当時の捜査資料を見せて欲しいと
頼みに来る。
あの少年たちは出所してそれぞれ働いていたが、
殺人犯というレッテルを貼られたまま。
どうにかして無罪にしてあげたいと思う
被害者の娘と弁護士。 加わる刑事。
犯人3人のうち1人は漁船乗船、1人は亡くなり、
あと1人、イ•ジョンスに証人を頼むが、姿をくらます。
その妻に一切の罪や事件を話さない刑事だが、
妻はなぜか知りイ•ジョンスを呼び戻し、裁判に行くよう
説得。
妻に事件のことを知らせたのは、
異例の出世のチョン•ウルス。
検事や警察の横暴な捜査も暴かれ、
元少年たちの無罪が確定した。だが、17年の歳月が。
ソル•ギョング扮する刑事が、少年たちと刑務所で
少しの時間しか会っていないのに、17年後に再会してあれだけ盛り上がるだろうか、と、不思議に感じる。
被害者の娘が人が変わったかのように、
元少年たちの名誉を回復しようと動くのにもビックリ‼️
ソル・ギョング氏シブいw 腐った警察官と正義の警察官との戦いの描き...
罪深き警察と検察
この作品を観て『マミー』の公開が待ち遠しく思う。
タイトルからは想像出来ない熱い作品
作られる犯罪と正義。
Gilded
実話ベースの韓国映画で、申し訳ないことに事件のことは何も知らないまま鑑賞。
中々に胸糞なお話で、多少の脚色はあれど警察内部の汚い部分が全開で、これが実話って末恐ろしいなと思いながら観れました。
事件発生直後と現在を行き来する作りでしたが、混乱することなく観れましたし、役者陣も演技分けがうまくて観やすかったです。
早期に解決して昇進をしようとする警察たちや、さっさと仕事を終わらせたい検察の行動になんとか抗おうとする狂犬と呼ばれた刑事の葛藤と狂犬としての牙を再び研ぐ物語で、罪のない少年たちを犯人として仕立て上げ、独房にぶち込み、拷問をして、犯人だと思わせる卑劣な行動には観ているだけの自分も手が出そうになりました。
主人公周りの人物が良い人が多かったのが救いでした。
奥さんはもうめっちゃ良い人で、無茶する旦那に喝入れて厳しくも応援してくれる様子が最高でしたし、娘も父親の背中を見て警察になり、あまり描かれてはいませんでしたが、警察署を異動になった際も父親を責めずにやんわり受け流していて、孝行娘だぁってなりました。
恰幅のいい部下は今も昔もめちゃ元気で、主人公に振り回されつつも、ついていっては助けてくれて、時には軽く悪態ついてみてと、誇張はあれど良いキャラしていました。
裁判シーンではまだ逃げようとする警察や検事たちに、青年たちが声を上げて闘い、本当の事件の犯人が出廷して告白する、既視感こそあれど王道の展開に胸が熱くなりましたし、よく出廷してきてくれたなぁと拍手したくなりました。
警察のお偉いさんや検事の悪態のつき方や、逃げ切ろうとする様子は役者が上手すぎるのもあるのか、ちょっと実話であったリアルないやらしさとは離れちゃったんじゃないかなと思いました。
役者という仕事の難しさがここで出るか〜ってなりました。
実際の事件がこんなに杜撰なのか?と思ってしまうくらい雑なところもありましたが、権力でねじ伏せてしまえばこれくらいチョチョイのちょいなのかもなと思えてしまうのが怖いところです。
エンドロール前に流れる事件のその後で、やはり罪には問われなかった警察たちにはヤキモキしましたが、3人は無事に家族と暮らしていると表記があったので、そこは一安心しました。
なぜこうも隠蔽したがるのか、偉い立場になったことが無いので、そこんとこ全く分かりませんが、少しでもこういう事件が減っていってくれと願っています。
立場ってこうも人を狂わせるんだな…。
鑑賞日 6/17
鑑賞時間 20:10〜22:20
座席 H-6
実話ベースですって。
気分が重苦しくなるので何度も観たいかという作品では無い。
韓国映画の実話ベースってどうしてこんなに良い作品が多いのかな…
本国でどう思われてるかは知らないけど、実話ベースの作品好きな私はいつも感心してしまう。
拷問とか少年たちを恫喝したりする場面は胸が苦しくなるし
自分の出世のことしか考えない警察や検察どもにはムカつく
バチーンってビンタのシーンも苦しいけど仕方ないって思えたり
ラストも綺麗ごとにしないよね
しかーし!!ラストの一文「警察も検察もなんの罪にも問われてない…」だったかな、で最後まで胸〇ソ悪かったです
いやいや…これぞ実話ベース
どこの国でもあるあるなお話だからこそ、たくさんの人に観て欲しいと思いました。
ユ・ジュンサンが嫌な役をやるようになってるのね~としみじみ
イケボで優しく気弱な旦那さんのイメージだったから時代を感じます
被害者遺族の違和感を置き去りにしたために、設定に無理が生じているように見えるのが残念
2024.6.20 字幕 アップリンク京都
2022年の韓国映画(124分、G)
1999年に実際に起きた「サムレ・ナラスーパー強盗事件」を基に描かれる犯罪映画
監督はチョン・ジヨン
脚本はチョン・サンヒョプ
原題は『소년들』、英題は『The Boys』で「少年たち」という意味
物語の舞台は、全羅北道完州郡のサムレ(参礼)
映画は、1999年の事件発生の一幕を描き、2000年にファン・ジュンチョル(ソル・ギョング)が当地の刑事課に配属される様子が描かれて始まる
事件はスピード解決し、それによってチョ・ウソン(ユ・ジュンサン)一派が昇進したと告げられる
だが、その一年後に「真犯人を知っている」というタレコミによって事件が動いていく
通報者のイ・スイル(イ・ジョンヒョル)は、友人ヒョンス(ペ・ヨラム)が犯行に加わっていることを知っていた
ジョンチョルは少年たちが収監されている少年院に出向き、事の真意を問いただすと、暴力的な尋問にて自供させられ、調書も捏造されていたことがわかる
そこでヒョンスたちを警察に招き、そこで自白をさせるものの、ウソンと当時の検事だったオ・ジェヒョン(チョ・ジンウン)らの狡猾な体質尋問によって無に帰してしまう
それから16年後、様々な島流しを受けたジュンチョルは地元に戻り、定年までの2年間をそこで過ごすことになったのである
映画は、2000年と2016年を行ったり来たりする内容で、犯人とされた少年たちを被害者の娘ユン・ミスク(チン・ギョン)が保護している中で、再審請求をしようと動いている様子が描かれていく
だが、16年もの時が経ち、犯人たちは時効を迎えていること、少年たちが対質尋問にて2度目の自供を行ったことで、ジュンチョルはそれを覆すのは難しいと考えていた
それでも、少年たちが今でも人殺し呼ばわりされていること、昇進したウソンらの横暴さを見かねて、狂犬は噛みついてしまうのである
16年前の事件を冤罪だと認めされるのはかなり難しく、たまたまジュンチョルが自宅に持っていた資料とか、遺族が撮影した犯行再現のビデオなどがあったことが決め手となっている
とは言え、あの少年たちと青年たちの体格差、声などを考えると、被害者側の供述の方にも手が加えられていた可能性がある
当時の裁判にて、犯人たちと被害者遺族は会っていると思うが、その段階でミスクは犯人像に違和感を覚えていたはずである
当初は混乱し、手の甲の写真だけを見せられて犯人だと断定したが、面通しをしていないとか、していてもその違和感を無視されたという経緯があるので、そこもきちんと描いていれば、ミスクがその後に彼らを保護していた経緯というものが明確になったように思う
被害者遺族が贖罪の意味を込めて殺人犯を保護しているという経緯は無視できぬものであり、それが引っ掛かりとなっていたので、ウソンたちのもう一つの「嘘」というものをしっかりと暴露する必要があったように思えた
いずれにせよ、韓国の警察捜査の闇にスポットライトを当てていて、実際にこのような誤認逮捕および冤罪事件を起こしているのは事実だったりする
裁判でそれが覆っても、人事考課に影響がなかったとか、処分がなかったという方が気持ちが悪い側面がある
そのあたりはサラっと字幕で紹介されるだけだが、そっちの方が事件全体としては気になってしまうので、そこもきちんと描いた方が良かったのかなと感じた
狂犬は喰らいつく
1999年、とあるスーパーにて強盗殺人が発生。程なくして3人の少年が捕まり、罪も認めているようだが、この事件には不可解な点があり…といった物語。
珍しくアジア映画の鑑賞。
しかし、どこの国でも結局は権力のあるやつが都合よく真実を捻じ曲げるのかな。
捜査モノの作品は好きだけど、こんなことが横行しているという現実は辛いですね。
ツッコミどころもまぁ無いこともないが、時系列も行ったり来たりする割にはそんな混乱させられることもないし、比較的見易いサスペンス作品として面白かった。
キャラとしては奥さんと娘さんが良かったかな。
強き女性といった感じで、見ていて心強かったですね。
んで、あと一人は結局どうなったのかな??
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