「ハリー・ポッター」ドビーの「墓」を避け、英国の送電ケーブルが迂回
2026年8月12日 13:00

「ハリー・ポッター」ファンの抗議で、英国とアイルランドを結ぶ海底送電ケーブルのルートが変更されていたことが明らかになった。ウェールズの砂浜にファンがつくった、妖精ドビーの「墓」を避けるためだという。
ドビーとは、ハリーたちを助けて命を落とす屋敷しもべ妖精だ。「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」(2010)で最期の場面が撮影されたウェールズ南西部の海岸には、ファンが石を積んで「墓」をつくり、いまも追悼に訪れる人が絶えない。
明かしたのは、事業責任者のサイモン・ラドラムだ。エネルギー業界のポッドキャスト番組「エナジー・レボリューション」で経緯を語った。総事業費4億3000万ポンド(約915億円)のケーブルは、当初その真下を通る計画だった。しかし、ファンから数百件の電話が寄せられ、ルートを引き直すことになったという。
新しい経路のそばにあったのは、約3700年前に人を埋葬したとみられる青銅器時代の遺跡だった。ラドラムは「本物の遺構のかなり近くを通ることになったが、ドビーの墓は避けた」と話している。