トム・ヒドルストン「エネルギーが伝播して“魔法の瞬間”が起きる」 「サンキュー、チャック」ダンスシーンをまとめたスペシャル映像とオフィシャルインタビュー
2026年4月20日 09:00

人気作家スティーブン・キングの原作を、トム・ヒドルストン主演で映画化した「サンキュー、チャック」(5月1日公開)より、主人公チャックのダンスシーンをまとめたスペシャル映像(https://youtu.be/ABYLtRT62v4)が披露された。併せてヒドルストンがダンスに込めた思いなどを語ったオフィシャルインタビューが公開された。
本作は、キングが2020年に発表し、読者の人生観を変える新たなる傑作の一本と称される原作を、「ジェラルドのゲーム」「ドクター・スリープ」に続き、キングと信頼の絆で結ばれたマイク・フラナガンの監督・脚本で映像化したミステリー。キングの小説を映画化した作品群では、「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に次ぐ、恐怖をくぐり抜けたその先で出会えるからこそより深く豊かな愛と希望を抱く感動作となり、トロント国際映画祭では最高賞の観客賞に輝いた。
© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.そして、ヒドルストンの脇を、「それでも夜は明ける」(14)のキウェテル・イジョフォー、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのカレン・ギラン、「ルーム」(16)のジェイコブ・トレンブレイ、「スター・ウォーズ」シリーズでおなじみのマーク・ハミルら豪華キャストが固めている。また、ヒドルストンのエモーショナルなダンスシーンの振付は、「ラ・ラ・ランド」(17)の振付師マンディ・ムーアが担当している。
物語の舞台は、異常気象などで崩壊寸前の世界。絶望する人々の前に突如現れたのは「チャールズ・クランツ 素晴らしい39年間!ありがとう、チャック!」という大量の感謝広告だった――チャックとは一体誰なのか? そして、ありがとうの意味とは? チャックの人生を遡りながら、すべての謎が解ける時、衝撃と感動が押し寄せる。
© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.スペシャル映像は、ベンジャミン・パジャック演じる少年期のチャックから、トム・ヒドルストン演じる大人のチャックまで、その39年の人生と共にあった本作の核心でもあるダンスシーンを捉えている。映像冒頭、少年期のチャックが、キッチンに立つミア・サラ(「フェリスはある朝突然に」)演じる祖母から、82年にリリースされたワン・チャンの「ダンス・ホール・デイズ」にノッて「ほら 一緒に踊ろう」と、手を差し出される、まるで“世界”の始まりを告げるかのような魔法の言葉からチャックのダンスの幕が上がる。
© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.続いての舞台はダンスパーティーのシーン。本作で少年チャックを演じたベンジャミン・パジャックは、ヒュー・ジャックマンと共演したミュージカル「ザ・ミュージック・マン」でブロードウェイデビューを果たし、2022年にシアター・ワールド・アワードを受賞した逸材。ミュージカル上がりのダンスが本作でも一際印象的な名シーンを演出している。また、チャックと共に華やかなプロムでダンスをしたキャット・マコイを演じるトリニティ・ジョー=リー・ブリスは、「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」のトゥク役として映画デビューを飾った新星。スペンサー・デイヴィス・グループの66年のヒット曲「ギミー・サム・ラヴィン」で踊る若手2人による瑞々しいダンスは本作の必見シーンのひとつだが、見つめ合う2人の身長差もトキメキのポイント。
© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.学校のダンスパーティーで披露した“ムーンウォーク”は、大人チャックのムーンウォークへと繋がり、今度はチャックが「Let’s dance」と、観衆の一人であった女性(アナリース・バッソ)へ手を差し出す。2人の華麗で秀逸なダンスのリズムを支えるドラマー、テイラー・フランクを演じるのは、「The Pocket Queen」ことテイラー・ゴードン。ニューオーリンズ出身で、グラミー賞にノミネートされたほか、ビヨンセやハリー・スタイルズのステージにも立つドラマーだ。2歳の頃からドラムを叩いてきた天性が光るパワフルでエッジの効いたリズムとサウンドを奏でるエネルギーに満ち溢れたオリジナルの伴奏がチャックたちのダンスを一層盛り立てている。
そのダンスシーンを本作の宣伝アンバサダーを務める斎藤工は、「今という生を豊かに感じると言う意味ではダンスシーンは、生きる喜びのような第2章」と表現。続けて「『大道芸人最高』という章は、本当に最後まで『生きるってなんだろう』ということを、セリフではなく感覚的に教えてくれる。これは映画館で体感することによって感じられる、本作の生きる喜びなんじゃないかなと思います」と熱を込めて語っている。
映像の披露に合わせて、トム・ヒドルストンのオフィシャルインタビューが公開された。先日、ヒドルストンは日本のために時間を縫ってオンラインインタビューを受け、メディアに向けて元気な姿を見せた。2年前に参加した大阪コミコンの思い出を語り、「日本が大好きだ」と言ってくれたヒドルストンのインタビューは、以下のとおり。
1番重要だと思っていたのは、あの瞬間におけるチャックの「両面性」を表現することです。チャックは周りから見れば、ビジネスマンらしいスーツを着て、バッグを持って仕事に向かっている、何か特別なことがないような、ただの中年の柔和な男性会計士のように見えると思います。
でも、ある何気ない午後に、ストリートパフォーマンスをしているドラマーの横を通る時、彼が子供の頃に持っていたもの、つまり、ダンスがほんとに好きだった頃の自由とエネルギーを思い出すんです。バッグを置いていきなり、爆発的に踊り始める。あの瞬間に彼の“生きる力”が爆発するんです。
そして、その自由はもしかしたら、子供の頃よりもはるかに超えたエネルギーや、自由、生命力といったものを持って踊っていたと思います。彼の魂や、魂の深みというものが、身にまとったスーツから溢れ出し爆発的に表現される。それは喜びに溢れていて、ドラマーや一緒に踊るダンサー、周りで見ている観衆にもそのエネルギーが伝播して、「魔法の瞬間」が起きます。外見はある種平凡で静かだけれど、内面は自由で、炎とその命と、そして喜びに溢れていなければいけなかったんです。そんな「両面性」を特に意識しました。
© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.素晴らしいシークエンスですよね。マンディは本当にもの凄く腕のいい振り付け師で、彼女がダンスシーンの振り付けをしてくれたんです。僕はマンディーとロンドンで集合して、アナリースとテイラーがロスの方で準備していたのですが、離れて練習をするのには限界があって、やっぱり一緒に同じ空間でやらなければいけなかったんです。
当時、僕は父になったばっかりで、マンディやアナリースたちがみんな1週間ロンドンに来てくれたんです。そして、ダンスシーンを作るために、ロンドンのスタジオで1週間リハをやりました。9月の月曜日の朝でした。夏季休暇がちょうど終わった時期で、子供たちは学校に戻って、みんな仕事に戻っていく中、アナリースと私はそのダンスのスタジオで、朝の9時に空を飛んでるような感じだったんです。窓の外には、通勤してる人たちや、ロンドンのバスとかが見えて「僕たちの人生はこの人たちと全然違うんだ』って感じました。バスに乗ってる人たちからはダンススタジオが見えるらしくて、あの人たち何やってんのかなって思われたと思うけど、本当に楽しかったですね。
でも、挑戦でもありました。いろんなダンスが組み合わされていて、サルサもあるし、サンバもあるし、ポルカ、ボサノヴァもあって、ジーン・ケリーや、アステア、ロジャーズ、マイケルジャクソンたちのステップのオマージュもありました。4日間撮影して、38テイク、途中からはできないので最初から最後まで全部やりました。
監督がずっとカメラを動かしていて、ダンスを撮影する時に、昔のミュージカルみたいなカメラワークで撮ろうとしていて、それで時には私たちの周りをカメラが踊るように動いたり、あるいは間に入ってきたり、一緒に僕らと踊っているような感じで、8月のアラバマの暑い中、4日間ずっと頭からお尻までのテイクを撮りました。そして、スタッフがお昼へ行っても、食べてしまうとお腹いっぱいで踊れないので、アナリースと僕は食べる食欲も全くなくて。アナリースは足を氷のバケツに突っ込んで、僕は一生懸命背中を伸ばしていました。そして2人で目が合って「なんかほんとにダンサーみたいだな」って思ったことを覚えています。
© 2024 DANCE ANYWAY, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.ベンジャミンはほんとにすごい才能ですよね。圧倒されました。オープンで、正直で、勇気があって、自由で。とにかく彼のもって恵まれた天性の才能を、とてもオープンな心と好奇心を持って表現する本当に生き生きとした男の子で、パフォーマンスも本当に秀逸でしたね。
そして僕をほんとに見てたんだなって思いました。“チャック”としてのパフォーマンスが繋がっていくので、僕の動きを、僕自身全く意識してないところまで彼は模倣してくれたんです。ダンスの中で僕がやったちょっとした動きを自分のパフォーマンスに持ち込んでいて、若いチャックと大人のチャックを組み合わせてくれて、成熟した1人の職人技だという風に思いました。あんなに若いのに、本当にスマートでそしてすごく才能がある。本当に美しいパフォーマンスでした。
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