米ソニー・ピクチャーズが数百人規模のリストラ 成長領域に集中するため
2026年4月8日 20:30

米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)が、映画部門・テレビ部門・本社機能を対象に、段階的な人員削減を開始したことがわかった。今回の措置は数カ月にわたって進められる見込みで、対象は最終的に数百人規模に及ぶとみられている。
米Deadlineによれば、同社の従業員は全世界で約1万2,000人以上にのぼるが、今回影響を受けるのは主に若手から中間管理職層。関係者によれば、今回のリストラは単なるコスト削減ではなく、戦略的かつ選択的な組織再編の一環だという。
この動きは、会長兼CEOのラビ・アフージャの主導によるもので、今後の成長に向けて事業の重点領域にリソースを集中させる狙いがある。具体的には、アニメ配信サービス「Crunchyroll」や、それ以外のアニメ関連事業、さらにPlayStation IPの映画化・ドラマ化といった分野を強化する一方で、成長性の低い非中核事業(Pixomondoなど)の整理も進めていく。
アフージャは社内メールで、今回の決断について「この1年で、我々は戦略を研ぎ澄まし、最大の成長機会がどこにあるかを明確にした。その優先事項に集中するため、より高いスピードと一貫性をもって組織を運営する必要がある。事業の進む方向に合わせて組織を再編する必要がある」と説明している。
そのうえで、「一部の領域では人員削減を行い、将来にとって重要な分野には投資を強化する。これは困難な決断であり、会社に貢献してきた多くの優秀な人材に影響が及ぶ」と述べ、従業員への影響に理解を示した。
今回の再編では、ゲームショー事業の統合や、ノンフィクション部門の再編なども進められる見通し。また、マーケティング領域でも投資効率を重視したリソース配分の見直しが行われる。
一方で、ソニーは成長領域への投資を積極的に拡大する方針を明確にしている。とりわけ、ゲームショーIP、アニメおよびその周辺展開、体験型コンテンツ、プラットフォーム特化型コンテンツ(YouTubeなど)といった分野が重点領域とされ、新たなクリエイティブ職の増員も検討されているという。
さらに、同社はスヌーピーと仲間たちで知られる「ピーナッツ」の取得や、YouTubeキッズ向けコンテンツの制作拠点となるビッグ・ショット・ピクチャーズとの提携など、IP戦略を軸とした拡張も進めている。映像作品としても、「ザ・ボーイズ」最終シーズンや新作「スパイダー・ノワール」シリーズ、「ゴッド・オブ・ウォー」のドラマ化など、多数のプロジェクトが控えている。
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