原作は、現代医療のセーフティーネットといえる療養病棟を舞台にした沖田×華氏の人気コミック。死の一番そばにある療養病棟で、看護師・辺見歩(岸井)と医師・広野誠二(松山)らが、ふたたび患者やその家族とともに“その人らしく最後まで生き切る”ための魂のドラマを繰り広げる。脚本は前作に引き続き、27年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」も担当する安達奈緒子が手掛ける。
「お別れホスピタル2」は、4月4日午後10時~10時45分に前編、11日午後10時~10時45分に後編をNHK総合で放送。BSP4Kでは、3月22日午後6時45分~7時30分に前編、3月29日の午後6時45分~7時30分に後編を放送。NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定。追加キャストの役どころとコメントは以下の通り。

役柄:100歳で傾眠と部分的な認知症がある。ここ週数間で急に衰弱してきた。元県議会議員。いつも家族やかつての支援者に囲まれ、穏やかな人柄が うかがえるが、看護師の辺見にある頼みごとをする。
【コメント】
現在八十八歳の私に入院患者で演説好きの役が飛び込んできた。無論引き受けましたよ、だって面白そうだもの。若先生とのやりとり、 隣のベッドの患者との確執、等々。是非見て下さーい!

役柄:スナックのママ。かつて安斎正助さんと知り合いだったようで、 なにか訳ありらしいのだが…。
【コメント】
本読みの時に号泣してしまいました。共演者たちに演劇仲間が多く出演していて、根岸さんから「柄本さん演じるの辛いだろうね」と本読みの前に声を掛けられていたこともあり、本読みの声を聴いたら涙が止まりませんでした。柄本さんの亡くなった奥様の
角替和枝さんのことを思い出したからです。
逃れられない「死」と「別れ」納得できない心情とその中から絞り出していく希望の道。すべての登場人物がいとおしくなる作品です。
私の役も切ない役です。
伊東四朗さんとは「
おしん」の時の共演からもう42年も経ってしまい、これまでも色々な番組で共演させていただいていますが、変わらぬジョーク。生き生きとした役作り。昔から尊敬しています。
そんな伊東さんとかつて縁のあった美枝を演じさせていただきました。
私が演劇をやるためにアルバイトをしたのがおでん屋さんでした。そのママさんが昨年の12月15日に突然亡くなってしまいました。83歳でした。そのママをモデルに演じさせていただきました。主演の
岸井ゆきのさんと
松山ケンイチさんが自然体で人柄の良い、そして面白い役者さんでとても楽しかったです。もし突然戦争が起きて役者ができなくなったらどうするか?質問したら「田舎に帰って農業に徹する」と答えた松山さん。「お寿司屋さんでのアルバイトにもどる」と答えたのが岸井さん。「戦争になったらそれもできなくなるとおもうけど」と私。「そうですかねえ」とすごくまじめな顔で答えてくれた松山さん。二人のことが大好きになりました。二人とも迷いながら心をいつも揺らしているのがとてもすてきですね。
二年前のこの作品も泣きながら拝見しました。二作目に出演できて光栄です。一人一人が懸命に生きていて、ひとつひとつの命が大切に光っていること。誰にでも訪れる老後の問題を視聴者とともに一緒に考えていくドラマですね。

役柄: 末期のすい臓がん。ベストセラー作家で、かつてはテレビでも毒舌キャラで人気だったが、今は訪ねる人もいない。「死にたい」と訴え、辺見をよく「アッキー」と呼び間違える。
【コメント】
素晴らしい演者さんたちに囲まれて、緊張いたしましたが、演じながら、その時を迎える気持ち、看護師さんたちの心の奮闘など、深く考えさせられました。自分にとって、全く他人事ではないこの物語は、とても大切なものになりました。感謝いたします。

■秋山しのぶ役 /
広岡由里子役柄: 若い頃、編集者として桜田美々さんと二人三脚で ベストセラーを生み出していたのだが…。
【コメント】
まず台本を読み1つのエピソードごとの年月の流れがすっと伝わり面白いと思いました。監督がシーンごとに区切らず、なるべくワンカットで撮ります。と言いギョッとしましたが1カットで撮ったからこそ時の流れ、年月が台詞を言いながら流れて行くのを感じました。あー、このために監督はいくつかのシーンをまとめ1カットにしたのかなと感じました。
出会い、共に過ごし、裏切られ、他の場所で生きた秋山。どのように出来上がっているのか私自身オンエアが楽しみです。

役柄: 間質性肺炎を8年前に発症。終末期の緩和ケアを希望して転院してきた。 動くとすぐ息が切れるが、夫の前では酸素マスクを外してしまう。延命治療を希望 しているのだが、娘は反対している。
【コメント】
たった二日間の撮影ではありましたが、重症の間質性肺炎を患う角川千代子さんになりました。
知り合いにも間質性肺炎と戦っている方がいらして、間近でその苦しみを拝見したことはありませんが、演じてみて、普段、当たり前のように繰り返している呼吸が、こんなに貴重なものだったかとその働きの偉大さを知り、撮影が終わったあと、深呼吸のできることに心から感謝の気持がわきました。
夫の角川三郎さんが、
柄本明さんに決まったと伺ったときは、緊張のあまり泣きそうになりましたが、演技とはいえ、サブちゃんが、こんなに私(千代子)を必要としてくれているとわかり、加えてしっかりとした、でも心優しい娘役の
松岡依都美さんに目の前で泣かれたとき、千代子は幸せ者だなあと、浅い呼吸で感動しました。
主演の
岸井ゆきのさんは本当の看護師さんのようにテキパキと的確に心を込めてケアしてくださり、難しい医学用語も医療対応もさらりと熟知され、すごかった!
松山ケンイチさんには、「アガワさん、本当に息が止まっちゃうんじゃないかと思った」と、感心されたのか不気味に思われたかわかりませんが、ボロボロの千代子に声をかけてくださって、嬉しかったです。

役柄: 千代子さんの夫。幼なじみの千代子さんが重篤であることを 認められず、「いつ退院するの?」と尋ねてしまう。
【コメント】
脚本を担当している安達さんの作品は「海の見える理髪店」以来です。
今回の「お別れホスピタル2」も素晴らしい脚本でした。
一生懸命やらせていただきました。

【「お別れホスピタル2」物語】
みさき総合病院の療養病棟。入院したら元気になって退院していく人のほとんどいないこの病棟にも朝が訪れ、日常が始まる。看護師の辺見歩(
岸井ゆきの)は人工呼吸器を付け眠り続ける水谷さん(
田村泰二郎)に話しかける。妻の強い希望で人工呼吸器を付けたが、その妻が先に亡くなってしまった。医師の広野(
松山ケンイチ)はそんな水谷さんを複雑な思いで見守る。
隣の病室では、100 歳の安斎さん(
伊東四朗)が目を覚ますと決まって始める演説にみんなが聞き入ってしまう。そんな声に触発され、「俺も100歳まで生きる」と言う患者さんもいれば、「死にたい」と繰り返す桜田さん(
YOU)もいる。
患者さん一人一人と向き合いながら辺見はふと「生きてる意味っているのかな?」と考える。桜田さんは時折「アッキー待って」と叫びながら辺見の腕にすがる。悪夢に出てくるらしいその人が、ある時訪ねてくるのだが…。
安斎さんは思い残したことが一つだけあると言う。その願いをかなえようと辺見と広野は奔走するが…。
また、緩和ケアを希望して入院してきた角川さん(
阿川佐和子)は、夫(
柄本明)の前では酸素マスクを外してしまう。妻の深刻な病状を受け入れたくない夫のために、夫婦は「延命治療」を希望するのだが…。
患者さんの心の声に耳をかたむけようと、その人の最善を求めて、迷いながらも辺見たちはそれぞれの「限りある生」に向き合っていく。