柄本佑「木挽町のあだ討ち」反響に安堵の表情 長尾謙杜の“ヒロイン宣言”に場内大盛り上がり
2026年2月27日 20:30

第169回直木賞・第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子氏による時代小説を映画化した「木挽町のあだ討ち」の初日舞台挨拶が2月27日、TOHOシネマズ日本橋で行われ、柄本佑、渡辺謙、長尾謙杜、北村一輝、瀬戸康史、滝藤賢一、高橋和也、正名僕蔵、イモトアヤコ、源孝志監督が出席した。
芝居小屋「森田座」を舞台に、仇討ちの裏に隠された真実を描く本作。飄々としながらもどこか謎めいた主人公・加瀬総一郎(柄本)が、「森田座」の個性的な面々と触れ合いながら、仇討ちの全貌を探り当てていくさまを描き出す。

満員の観客を前にした柄本は「映画ってどんなに自分が面白いと思っても不安があります。でもここにきて、皆さんの表情、劇場内の湿気、熱度で、ご満足いただいているのかなと思い、ホッとしております」と安堵の表情。周囲の反響についても、「時代劇だと思ってちょっと緊張したけど、普通の映画と同じく楽しめた、という感想があって。時代劇のハードルが下がるきっかけになる作品になったという感想を読んで。とても嬉しい気持ちになりました」と手応えを感じている様子。

渡辺も「『国宝』みたいな映画に出ておいてなんだけど、最近はドーンと重たい映画が評価される時代だと思うんです。でもこんなにスカッと劇場を出られるタイプの映画って、本当に久々だなという気がするんですよね」とアピール。その言葉通り、源監督も「往年の東映のチャンバラ映画の復権を果たしたいと思ってつくりました。東映らしい華のある、それでいてスカッと気持ち良く劇場を後にできる時代劇になったと思います」と自負した。

一方、「(ステージに)出る直前に緊張してきました」と告白した長尾は、「今日は初日を迎えることができてうれしく思います。こんなにもすてきな作品に出させていただいて。こんなすてきなキャスト、監督と一緒に並ばせていただいて、とても緊張してますし、うれしい気持ちです。今日は僕の人生の中でキーとなってくる日なのかなと思っています」と晴れやかな表情。正名からは「たまたまネットニュースで拝見したんですが、長尾くんが他にやってみたい役は? という質問に対して(正名演じる)九蔵だと答えていたのがうれしかったですね。でも正名僕蔵にはなりたくないんでしょ?」と長尾をからかってみせて、会場を笑わせたが、長尾は「そういう人生もありかもしれないです」と笑顔で返答。会場を感心させるひと幕もあった。
会場には若い世代の女性が多く来場していたが、長尾も「時代劇と言うと、ご年配の方がよく見るというイメージを持たれていると思うんですが、僕のファンの方々もたくさん見ていただいているみたいで。ここから時代劇の沼にはまっていただけたら嬉しいなと思います」と呼びかける。
本作の“仇討ち”シーンでは、敵を欺くための女装姿を披露している長尾だが、SNSでその写真が披露された時に大きな反響があったという。長尾自身も「たくさんの“いいね”をいただいて。綺麗にしてよかったなと思っております。僕の中では、この作品のヒロインだと思ってますんで、よろしくお願いします!」と宣言。この日、唯一の女性の登壇者となったイモトからは「嫉妬です。ジェラシーだよ。でもきれいだったよ!」と呼びかけられ、会場は大いに盛り上がった。
そしてその仇討ちシーンについて長尾も「殺陣はすごく大変でした。初めて刀を持ったので。しかも少し刃が短いものだったので、刃と刃を合わせるのもすごく難しくて。北村(一輝)さんにすごい助けていただきながら、たくさん練習して挑みました」と裏側を振り返った。

劇中に登場する芝居小屋「森田座」に集う面々を「森田座アベンジャーズ」と呼んでいたと明かした源監督。そんな彼らのまとめ役として、渡辺の存在は大きかったという。柄本も「テスト前に。謙さんがたまに森田座アベンジャーズの誰かのところに行って、そそっと耳打ちをする姿を何回か見たんです。あれは何かお芝居のことを言われてたんですか?」と質問。「なんだったっけ? いや、大したことじゃないね」とこともなげに語る渡辺だったが、正名からは「真正面に行くよりは、少し斜に構えた方が絵が綺麗に収まるよ、というアドバイスを受けた」という証言も。
その言葉を聞いた柄本は、「僕はアベンジャーズの中に入ってはいけない役だから、傍から見てて『なんかいいな』と思ってました」とうらやましそうな顔を見せるひと幕もあった。
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