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北村匠海が声を失った青年演じる内山拓也監督作「しびれ」 若い観客集う大会場から拍手沸き起こる【第76回ベルリン国際映画祭】

2026年2月16日 13:00

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北村匠海(左)、内山拓也監督(右)
北村匠海(左)、内山拓也監督(右)
(C)佐藤久理子

ベルリン国際映画祭の開催4日目、パノラマ部門で内山拓也監督の「しびれ」が披露され、内山監督とともに主演の北村匠海が登壇し、大きな注目を浴びた。

夜9時半からと遅い上映にもかかわらず、866席の会場は若者を中心に9割近く埋まった。エンドクレジットが流れ始めると、まるで作品の持つパワーに応えるかのように会場から拍手が湧き起こった。

本作は内山が20歳の頃に初めて脚本を書いたという自伝的な物語。家族を捨てた暴力的な父のトラウマゆえに声を失い、水商売をしながら荒んだ男たちに振り回される母への愛憎を抱えながら生きる孤独な主人公、大地(だいち)の、少年期から20年間の旅路を見つめるもので、子役の榎本司、加藤庵次、穐本陽月、そして北村の4人がリレーで演じる。

画像2(C)佐藤久理子

上映後のQ&Aでは、本作の自伝的な側面、リアリズム的な要素、クローズアップやサウンドの効果、北村の役作りなどについて話題が集中した。

内山監督は、「物語の舞台は新潟で、自分が東京に出るまでずっと過ごしていた街です。この物語の着想は自分の個人的な経験に根ざしている部分と、もう半分はそれを映画的に再解釈して客観的に構築していく部分があったんですが、いま世界中にいろいろなことが起きているなかでどう未来に向かうのか、その希望をどう手繰り寄せるのか、というところを、小さな世界から大きな物語に転換しようと意識しました。その背後には社会や政治というものが密接に絡んでいて、それは日本だけでなく世界中認識し合えることではないかという思いがあり、主人公に寄り添いながらその世界を見てみようと思いました。また生きている現実と映画の現実は必ずしも同じではないので、映画のリアリティをどう積み上げるかという点で、感情ではなく感覚を大事にしました。それは題名にも表れています。感覚を大事にするために動きを入念にリハーサルして、そこからこぼれ落ちるところに感情が追いついてくるのではないかと思っていました」と語った。

北村は開口一番、「僕の声を聴くのは皆さん初めてだと思いますが」と語り、会場に笑いを誘った。「僕はこの映画にある膨大な余白が、邦画の良さだと思っています。大地は声を出さない、見ることしかできないというところで、その余白をどう泳ぐかが課題でした。何を感じ、何を手に取って、どこを歩くのか、日々撮影するなかで監督と一緒に掴んでいったような気がします。じつはスケジュールの都合で一度も(大地の子ども時代を演じた)彼らと会うことができなかったので、それは自分にとって大きな不安になっていました。でも撮影の初日に、スタッフ全員がこれまでの大地について愛おしそうに語ってくれて、それによって大地が歩んできた時間というもの知ることができました。それは本当にスタッフのおかげだと思っています」と明かした。

画像3(C)佐藤久理子

またQ&A後にふたりは日本のマスコミ向けの取材に応じ、ベルリンに来た感想を語った。

内山:「どちらかといえば自分が持っていたイメージに近かった気がします。観客に開けていて、世界の3大映画祭でもそこが特徴的なところだと聞いていたのですが、本当にそう思いました。質問をしてくれたお客さんも、もしかしたら映画を作っている人なのか、みたいな熱心な眼差しを感じた。街にアートが溢れていて、それがアートだろうと娯楽だろうと、メッセージがあればキャッチしてくれそうな気がしました」

北村:「ぼくも持っていたイメージとあまり変わらない印象で、すごく映画が好きなんだ、という空気をあらためて感じさせられました。日本にいるとその空気をなかなか生で感じることができないので、すごく新鮮でした。美しさのキャッチの仕方もとても敏感だと思いました。たとえば音に関してもそうですし、映画を総合芸術として受け止めているような印象がありました」

内山監督のパーソナルな思いの丈と、それに応えた北村の渾身の熱量が詰まった本作は、国境を超えてベルリンの観客にも届いた印象だ。(佐藤久理子)

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