ザ・スクエア 思いやりの聖域

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劇場公開日:2018年4月28日

ザ・スクエア 思いやりの聖域

解説・あらすじ

「フレンチアルプスで起きたこと」で注目されたスウェーデンのリューベン・オストルンド監督が、2017年・第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンドラマ。アート界で成功を収めた男性がさまざまなトラブルに見舞われる様子をエレガントかつ痛烈な笑いを込めて描き、他者への無関心や欺瞞、階層間の断絶といった現代社会の問題を浮き彫りにした。現代アート美術館のキュレーターとして周囲から尊敬を集めるクリスティアンは、離婚歴があるものの2人の娘の良き父親で、電気自動車に乗り、慈善活動を支援している。彼が次に手がける展示「ザ・スクエア」は、通りかかる人々を利他主義へと導くインスタレーションで、他人を思いやる人間としての役割を訴えかけるものだ。そんなある日、携帯電話と財布を盗まれたクリスティアンは、その犯人に対して取った愚かな行動によって予想外の状況に陥ってしまう。出演にテレビシリーズ「マッドメン」のエリザベス・モス、「300 スリーハンドレッド」のドミニク・ウェスト。

2017年製作/151分/G/スウェーデン・ドイツ・フランス・デンマーク合作
原題または英題:The Square
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2018年4月28日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第90回 アカデミー賞(2018年)

ノミネート

外国語映画賞  

第75回 ゴールデングローブ賞(2018年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第70回 カンヌ国際映画祭(2017年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール リューベン・オストルンド

出品

コンペティション部門
出品作品 リューベン・オストルンド
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(C)2017 Plattform Prodtion AB / Societe Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS

映画レビュー

5.0 現代社会への痛烈な皮肉

2018年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

前編にわたって、現代社会に対する痛烈な皮肉に満ちたブラックコメディ。現代アートの美術館を巡る物語だが、そこだけにとどまらず、インターネットの発展によって、社会の全てがメディア化した現代社会の闇を見事に浮かび上がらせている。

本作に登場する広告代理店の炎上商法は、今日では毎日のようにネット上で繰り広げられているものだ。そして主人公のような、高い理想を掲げてことを言う一方で、全く正反対のことを現実では行動している人もたくさんいる。

この映画で描かれていることは、全てムチャクチャだと感じるが、たしかに我々の生きる社会は今、こうなってしまっている。そのことの説得力がものすごい。

もとは監督が手がけたアートプロジェクトが発端だそうだが、小さな街で行ったので、映画のような結果にはならず、とても意義深いものになったそうだ。社会は構成員が増えれば増えるほど、コントロールが難しくなるとのだなということも考えさせられた。

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杉本穂高

4.5 本音と建て前、偽善……思い当たるからこその気まずさ

2018年4月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

知的

squareには「正方形」のほかに、「公明正大な、正々堂々の」といった形容詞の意味もある。映画に出てくるインスタレーションは、正しい行い、正しいあり方とは何かを考えさせる装置であり、それがそのまま映画のテーマとも重なる。

主人公クリスティアンは現代美術館のキュレーターで、成功者にして良き父親だ。だが街角で人助けをしようとしたら財布と携帯を摺られ、取り返すためにとった行動から泥沼にはまっていく。また、利他主義を訴えるはずのアートが、PR会社の炎上手法により非難の的になってしまう。

本作は観客が気まずくなるシーンで満ちている。この気まずさは、自分自身にある本音と建て前、偽善的な部分を鋭く突かれるからだ。それは鏡を見て自分の醜さに気づかされるようなもの。実によく“刺さる”社会風刺劇なのだ。

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高森郁哉

3.5 映画とはアートかエンタメか

2026年6月28日
PCから投稿

画角がおかしい。
いや、おかしいというほどではない。
最もポピュラーで見慣れている三分割構図は少なめで、
人物は中央に配置される構図が多い。
スクエア(1:1)の画角では、安定感や力強さが
表現される一方、孤独や狂気を感じさせる画角だ。
会話の切り替え、声の種類と方向、鏡の構図など
”説明のつかない違和感”を感じさせる。

「ザ・スクエアは、信頼と思いやりの聖域です。
そこには、平等の権利と義務があります。」

逆に言えば、ザ・スクエアの外側は
信頼も思いやりも無い凡俗の現世で、
そこには不平等と差別と無関心しかありません。

このメッセージを映画を観ていてどの段階で
気付くかでこの映画の面白さがだいぶ変わります。
冒頭で気づいてしまった聡明な方は、
胸が痛くて見ていられなかったでしょう。
最後まで気づかなかった人は、
この映画を不可解で退屈と思い
明日も不平等と差別と無関心の世界で生きるのでしょう。
ほとんどの人は、ちょうど中間あたりの
少年からコンビニへ荷物が届き、
店員が電話越しにメモを読むところで気づくでしょう。

前半はブラックユーモアとして笑って鑑賞し、
途中から度が過ぎるブラックに耐えられなくなります。
しかし前半で笑ってしまった贖罪で最後まで
観ずにはいられなくなってしまいます。

”美術館というスペースにただのハンドバッグを置くと
それはアートと言えるのか”

映画と言う”枠”のなかで起きている出来事は、
すべて作り物のフィクションなのか?
映画とは芸術なのか娯楽なのか?
リアルとフェイクの境界線は?
観る人によって感じ方は違う…。
そんな生易しい考えを持ってはいけないよ。
映画を観ている間、ずっとそう言われている気がする。

だって、”ザ・スクエア”の外側で観ている私たちの世界は
信頼も思いやりも無い凡俗の現世で、
そこには不平等と差別と無関心しかないんだから。

おまえは明日からも、そういう世界で
生きていくつもりなのか?

そういう映画。

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共感した! 0件)
にゃろめ

3.5 あなたはどう思った?

2026年4月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

斬新

観客へ問いかけられていた気がします。痛烈な社会風刺の作品です。ザ・スクエアとは、現代社会の比喩だと思いました。再生時間が少し長いので、中途半端な鑑賞をしていたことを後悔しました

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あかんやつ

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