劇場公開日 2006年6月17日

「時代が描けていない、のっぺりした映画」ジャスミンの花開く バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 時代が描けていない、のっぺりした映画

2026年7月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

カワイイ

1930年代から80年代の上海を舞台に、母娘3世代に渡る女性たちの愛と人生を描いたオムニバス映画。チャン・ツィイーが3パート全てで娘の女性を3世代に渡って演じている。

最初のパートが日中戦争前夜、次のパートが文化大革命、最後のパートが改革開放路線の時代をそれぞれ舞台としているが、時代背景がいずれも描き割り以上の何物でもなく(予算のせいもあったのかもしれないが)、そのためそれぞれの時代が描けていない。あるいは時代が違っても女の苦難は同じということを描きたかったのかもしれないが、それにしたって時代の違い自体は描くべきだったんではなかろうか。チャン・ツィイーもそれぞれの時代の女性像をどう演じ分ければいいのか戸惑っているように見え、監督もしくは脚本に問題があったように思えた。似たような題材のホウ・シャオシェン監督『百年恋歌』に比べるとだいぶ稚拙な映画に感じた。

良かったところというと、最後の80年代パートで現代に近い時代(といっても公開当時より20年ほど前だが)の女性を演じるチャン・ツィイーが、当時は非常に珍しくて可愛かったというくらいかな。ちょっと退屈な映画でした。

バラージ