カイロの紫のバラのレビュー・感想・評価
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発想は面白いが・・・
発想は面白いが最後ハッピーエンドでなかったのがちょっと不満でした。
最後のミア・ファローの映画を見つめる表情が、カビリアの夜のジュリエッタ・マシーナの表情と同じような感情を抱きました。つまり、彼女にとっては、裏切られても捨てられても、映画を見てるだけで、明日もまた生きていけるのではないかと思いました。
ウディ・アレンの非現実的路線作品としては、タイムスリップして過去の著名人と遭遇する「ミッドナイト・イン・パリ」があるが、この映画からステップアップして完成していったという感じかな。
ウディ・アレン監督による映画へのラブレター
映画は夢の世界。映画を観るひと時、私は自分を取り巻く現実をすっかり忘れ、スクリーンの向こうの世界の出来事に一喜一憂する。主人公が好みのタイプなら尚更だ。だから、もう全然、夢でいいから、この作品のようなことが起こったらいいなぁと思う。w
この映画の主人公の夢の結末はとても切ない。主人公は結局一人、元の辛い生活に取り残されてしまう。どうしようもなくて、その足で映画館に向かう。映画館では新しい作品が上映されている。そして、今度はその映画に夢中になり、涙を忘れる。きっと映画館を出る時には彼女の足取りは少しは軽くなっているはずだ。
ミア・ファロー演じる、映画好きの可愛らしい女性主人公になんだか癒された。
ずっと若い時に観た作品なのだが、再見しても味わい深かった。
スクリーン・ファンタージー
観客が映画の世界に入ったり、スクリーンのスターが現れたりする映画はシュワちゃんの「ラスト・アクション・ヒーロー(1993)」や「今夜、ロマンス劇場で(2018)」を観ていたが本作が先駆けとは知りませんでした。熱烈な映画ファンなら誰もが憧れるでしょうからウッディ・アレンさんが代弁したのでしょう。本作を観て好きな映画に5回通う人が出てくるかも・・。
映画の登場人物と演じる役者双方が出てくるところが夢と現実の対比で実に面白い、彼女が役者の方を選択するが振られてしまうのも実に皮肉っぽい。風変わりなスクリーン・ファンタージーでした。
良い映画だな
ウッディアレンの顔が嫌いなので、 本人が出演してる作品は見たくなかったのだが これは本人が出てないということなので見てみた。 見てみてよかった
ネタバレ注意
まず冒頭部分から。働けない亭主に寄生されてる気の毒な主人公がうまく描けている。それと同時進行で、主人公の映画にのめるこみすぎ、そしてちょっと飛んでるキャラが上手く描き出されている。さらには仕事がうまくいってなくてクビになりそうな伏線まで上手にはれていて、導入部分がとてもうまく描けていたと思う。
その後に映画からキャラが出てくるという、とんでもないシーンがある。このシーンは引き続き映画の中の人物たちと客とが会話し出したり。ますますとんでもないことになる。ここはとてもこれで、とても面白いのだが、こういうのはだいたい続かなくて、途中で空中分解する・・と思って見ていたのだが。最後まで話をうまく持っていったのは、ウッディアレンの脚本家としての実力であろう。見せつけられた感じがする。なんのポテンシャルもない主人公をこんなに魅力的に描いたなんて!
で、終わり方がよかったんじゃないかな。変に引っ張ろうとせず、 83分で切なく終わらせた。これがよかった。
この映画を見て、私はあらためて彼女を大切にしようと思った。彼女ができたらの話だけどね。
切なさ100% * 幸せ100%
切ないけど幸せな映画
好きだから信じられる
流石ウディ・アレン
舞台は1930年代、この頃のハリウッドはエキゾチックなアフリカに夢中な時代でもあった。ちょっとドタバタ系のこの映画は劇場で観た。スクリーンの中の女性は、スクリーンの向こうに恋をしていた。そのうちスクリーンの向こうと、あっちと、そっちの世界が重なりあった。女性は夢と思うよりも一瞬で信じた。恋と愛と裏切りの物語に、乙女心の切なさと幸せが入り混じる。ドタバタだけど、騒動を起こした彼女の気持ちの強さに驚いた。
ミア・ファローだから
彼女らしい感情が生まれ
夢中になることができた
同じ映画を何度も観れる人
その人はきっと分かるはず
夢中の意味を
何が幸せで、何が不幸なのか
それは本人が決めるべき
スクリーンの中の彼女は決めた。
だからハッピーエンド。
映画に惚れている人なら分かる
彼女は悲しくは無いってことが
※
映画好きの夢なのかもしれない
主演女優のミア・ファーローは制作当時監督の恋人。
写真だけで観ますとがりがりで特に美人でもないのになあ?
なんて思うのですがこの映画での、彼女の魅力といったら!
どんどんスクリーンの中で輝いてみえてくるのです。
しかしまあ、映画の中から彼が出てきたら…なんて夢のある話じゃないですか!
映画好きならこたえられないはず。
ラストもあれだけ泣いていたくせに、映画を観ているうちに没頭してしまう主人公。
いやもう、やられました。
この映画に惚れました。
ウディ・アレン監督が映画に送ったラブ・コール‼️
ウディ・アレンの映画は傑作揃いですが、「アニー・ホール」や「マンハッタン」といったいかにもウディ・アレンみたいな作品と違い、ちょっとファンタジーの要素が入ったこの「カイロの紫のバラ」や「ミッドナイト・イン・パリ」が私のお気に入りです‼️ある日、銀幕からジェフ・ダニエルズ演じるヒーローが「君はこの映画がそんなに好きかい」なんて話しかけてくれて、銀幕を飛び出して客席へやってくる‼️ついでにヒロインのミア・ファローは彼と恋までできる‼️なんてミーハー魂を骨抜きにしてくれるんでしょう‼️主役が出て行った映画の中の騒動や映画会社の困惑ぶりも笑えます‼️挙句にヒーローを演じている本物の俳優ジェフ・ダニエルズまで出てきて、ヒーローを説得する始末‼️結局、ヒーローは映画に戻り、残されたヒロインはとぼとぼ映画館へ。上映されているアステア&ロジャースの「トップ・ハット」の画面を見つめるヒロインの瞳が徐々に輝き始めるラストのなんという素晴らしいことでしょう‼️結局、映画は夢であり、幻想に過ぎないという事を教えてくれたウディ・アレン監督‼️だからこそ芸術としても娯楽としても映画は素晴らしいものなのでしょう‼️彼こそは映画監督である前に本物の一映画ファンであり、そんな彼が世界中の映画ファンに送るラブ・コールがこの「カイロと紫のバラ」なのです‼️
【”第4の壁を越えた恋・・。夢には惹かれても現実で生きるしかない・・。”映画設定の妙と、若きミア・ファローの映画を観ている無垢なる表情に魅了される作品。】
ー 映画館で映画を観る際には、仕事の悩みなどは全て忘れて、漆黒の中、スクリーンに映し出される世界に没入する。
そして、客電が上がった後に、リフレッシュした気分で映画館を後にする。-
◆感想
・今作は、映画大好きなウディ・アレン監督の、”現実と映画で描かれている事は、似て非なるモノなんだよ・・”という優しいメッセージに満ちている。
・景気が悪いという事を理由に、仕事もせずに酒ばかり飲んでいる夫を持つセシリア(ミア・ファロー)は、ダイナーで働くも、要領が悪く馘になってしまう。
だが、彼女には楽しみがあった。それは、映画館で映画を観る事。
・ある日、何度も観ていた”カイロの紫のバラ”を鑑賞中、端役の冒険家トム(ジェフ・ダニエルズ)が、セシリアの方に眼をやり、画面から出て来て彼女に語り掛ける。
ー このシーンは、今でも覚えている。-
・トムは色のついた現実世界を楽しみ、セシリアは憧れの映画スターとの逢瀬を楽しむ。
・混乱する”カイロの紫のバラ”の出演者達。オロオロする映画関係者の姿も可笑しい。
・だが、トムを演じていたギルの言葉を信じ、セシリアは家に戻るのだが・・。
- ここは、可なり切ない・・。ギルはハリウッドにセシリアに一言も告げずに戻っていたのだ。-
<ギルに見捨てられ、家にも戻れないセシリアはいつも通う映画館に行き、銀幕の中で繰り広げられる物語をハンカチを目に当てながら観ている。
涙を流しながらも、その表情は映画を観る喜びに溢れている・・。
今作は、映画って、矢張り良いモノだなあと思わせてくれる作品である。>
スクリーンから
ウッディ・アレン監督・脚本
随分前に観た 奇想天外な作品
ミア・ファローが演じる
ウエイトレスのセシリアは
遊んでばかりいる
失業中の夫から暴力を受けたり
日々の生活にうんざりしている主婦。
唯一の楽しみと言ったら
大好きな映画を劇場で鑑賞すること・・・
そのセシリアが、毎日のように通い
夢中になっている作品が
『カイロの紫のバラ』
ある日、その、登場人物の
トム・バクスター(ジェフ・ダニエルズ)が
スクリーンの中から話かけてきたと思ったら
なんと、白黒のスクリーンから
抜け出てきちゃうという驚きのお話💦
さぁ、大変、セシリアもびっくりだけど
劇場内やスクリーンの中の役者までも
物語が進行できないと揉め始める。
現実の世界で起こす騒動も面白いし
劇中のトムを演じる
ギル・シェパード(ジェフ・ダニエルズ)
(二役)も加わって
セシリアと不思議な三角関係
セシリアが、トムと
スクリーンの中に入って行ったり
とにかく、前代未聞の物語・・・
映画好きな人間は、
こういう夢のあるお話しが
好きかもですね(^^)
ラストは、ひとりになるセシリア
映画館で上映されてる作品は
「トップ・ハット」
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの
優雅なダンスシーン♪
過酷な現実に疲れたセシリアが
映画を観ているうちに
目が輝き、微笑みを浮かべるシーン
その、表情が、ステキです。
ミア・ファロー
「ローズマリーの赤ちゃん」
「ナイル殺人事件」
「ハンナとその姉妹」等
有名ですね。
2006年の「オーメン」リメイク版でも
インパクトある演技をされていました。
ジェフ・ダニエルズは
ディズニーの「101」で
ダルメシアン犬ボンゴの主人
ロジャー役です。
独特の設定 軽妙な展開
生と死の境界。
「ミッドナイト・イン・パリ」まで25年待とう!
予告編で、映画の中から登場人物が出てくる
なんて荒唐無稽過ぎて観ることもなかった
ウディ・アレン作品だが
「ミッドナイト・イン・パリ」が、観る度に
好きになってきていた関係で初鑑賞。
しかし、現実と映画の中を行き来する
“第四の壁を壊す”手法としても
余りに直接的過ぎて「アニー・ホール」の
レベルにも到底及んでいなく、
最後まで没入出来ない作品だった。
だから、この映画がキネマ旬報の
1986年第2位とは驚いた。
この年は「エイリアン2」がベストテン内に
入る等、現代にも名を馳せる名作の少ない
公開年の中での上位選出と、他作品に比べ、
恵まれていたような気がする。
「アニー・ホール」や「ミッドナイト…」等
を上廻る作品とは思えないのだが。
観客の映画の世界への憧れや、
俳優の実像と役の上での虚像のギャップを
同じ人物で描く狙いは分からなくはないが、
二人が同じ場面に存在する違和感
の方が上廻った。
私だったら映画の世界を演劇物に変えて、
舞台の中の世界に完全に洗脳された俳優が、
毎日のように観劇に来ていた女性に恋をして
舞台から降りて騒動を巻き起こす、として、
同じ人物を同じ空間に置く手法は
採らないだろう。
その方がもう少し違和感なく、この作品に
入り込めたと思うがどうだろうか。
しかし、ウディ・アレンも
色々な手法にトライをした結果、後に
クラシックカーや馬車でのタイムスリップ
という理屈を超えたファンタスティックな
名場面を創造した
「ミッドナイト・イン・パリ」を我々に
届けてくれた。
この映画は、
それまで試行錯誤過程の作品と理解したい。
映画って本当にいいものだと思える作品
ミア・ファローのラストシーンの表情が、本作のテーマであり結論です 素晴らしい見事な表情でした これほどの美しい表情は観たことありません
セシリアは私達です
こんな会話がトムとあります
皆、年とって体こわして、恋をする余裕ないの
僕たちの世界では皆、張り切ってるけどな
こっちは弱い人間ばかり
君も架空の人物なんかにかまってたら損するよ
実在でなけりゃ意味はないさ
でも映画を観てしまう
だってどうにもならない現実
映画みたいに上手く行かないんだもの
そう映画は逃避、代償行為
そんなことわかってる
でも現実だって記憶は映画みたいなものです
都合よく編集してつまらないシーンはどんどんカット
映画のような大恋愛に仕立てて繰り返しロングラン上映
ヒロインはCG 顔負けで修正して超美人
だから元ネタが要るんです
沢山映画観て引き出し増やさないと
記憶の作品がつまらなくなる
記憶の次回作の用意も必要です
こんなロケ地いいな
こんな台詞いいな
こんな脚本で、こんな演出で
妄想を膨らませるにはいい映画を沢山観てないと
ミア・ファロー 40歳
ロースマリーの赤ちゃんは23歳、ジョンとメリーは24歳、フォロー・ミーは27歳、華麗なるギャツビーは29歳
どの役も素敵な新婚さんか、結婚したい対象でした
34歳のナイル殺人事件では、まだまだ若いけど微妙な感じになった女性を見事に表現していました
その彼女も40歳の中年女になってしまいました
40にもなると誰でもオバサン体型になってしまうものです
たまにガリガリになって干からびてしまう女性もいます
ミア・ファローは後者ぽいですがそれは昔からのこと
胸はペッタンコ、尻に肉は無くて、腰も張ってないし、口悪く言えば鶏ガラぽい身体つき
それにお肌はカサカサしてそう
でもでも干からびてなんかしてはいません
痩せていても柔らかい曲線があるんです
かわいいのは40歳になっても変わらず
まるで少女のまま40歳になったかのよう
性を過剰に主張しない女性
でも中性的でも、男性的である訳でなく女性の優しさ愛らしさを人一倍持っている女性
一言で言えばキュート
それが少女の面影をいつまでも残している女性です
だから、トムが隠れるのは休業中の遊園地です
トムは彼女の満たされない心の産み出した妄想
休業中の遊園地とは楽しかった少女時代の記憶
つまり少女が反芻する記憶と妄想の世界
トムの実存はギル
映画の中ではなくて現実の世界
そうなるとやっぱり現実の恋なんて上手くいかない
そんなことわかってる
ミア・ファローでなければ、他の女優には絶対表現できっこありません
私達は少女の心を抱きしめてあげるしかないのです
傷つきまくった古い革のバッグみたいにクタクタにくたびれはてた心
中にはガラクタしか詰まってない心
それは私達の心です
映画が逃避でも代償行為でも何が悪い
恋人がいなくても、ポケットにお金が無くても、心が豊かになるのは確かなのだから
ミア・ファローのラストシーンの表情が、本作のテーマであり結論です
素晴らしい見事な表情の演技でした
これほどの美しい表情は観たことありません
撮影が何気に素晴らしい仕事をしています
特に劇中の「カイロの紫のバラ」の白黒部分はセット、書き割りの窓の外の夜景、照明、レンズやフィルムの感度の味まで再現していました
カラーをそのまま白黒に変換したところで、平べったい映像にしかなりません
昔の様な白黒映画の撮り方のノウハウがなければこのような絵にはならないと思います
そしてそこに登場する役者達のメイクやかつら、仕草言葉遣いまでもが、見事な再現具合なのです
簡単にできる?そんなものではありません
白黒映画を沢山観て愛している各部門のスタッフが総掛かりでやったとしても無理
往年のメイクさん、ヘアメイクさんとか、もうとっくに引退しているベテランの人たちを連れて来ないとこんな再現はできないはずです
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