評決(1982)

ALLTIME BEST

劇場公開日:1983年

解説・あらすじ

過去の一件が原因でどん底の日々を送っていた中年弁護士のポールは医療ミス事件の裁判にかつぎ出されることに。被害者を目のあたりにしたポールは正義に目覚め、病院側が申し出た示談を蹴ってしまう。やがて病院側は辣腕弁護士コンキャノンを雇い、ポールと法廷で争うことに。ポールは裁判の準備を進める一方、ローラという女性と親しくなるが……。正義を貫こうとする弁護士の戦いを描いた法廷ドラマ。

1982年製作/129分/アメリカ
原題または英題:The Verdict
劇場公開日:1983年

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第40回 ゴールデングローブ賞(1983年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ポール・ニューマン
最優秀助演男優賞 ジェームズ・メイソン
最優秀監督賞 シドニー・ルメット
最優秀脚本賞 デビッド・マメット
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映画レビュー

4.0 アメリカの陪審員裁判って色々難しそうですね。

2026年6月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

驚く

ポール・ニューマン主演の法廷劇です。
過去の事件が元で、酒浸りの生活をしている落ちぶれた弁護士フランク。教会関連の病院での医療ミスの事件での示談交渉をすることに。示談を進めようとする中で、ふとした一言をきっかけに失ったはずの正義の心に再び目覚めていくというストーリーです。

私は裁判制度に明るくないので、この時代も何も、映画はアメリカだし、陪審員裁判がどんなものか、正直きちんと知りませんでした。
日本の裁判員裁判と違い、陪審員裁判は評決を下すのは陪審員だけで行うということです。なのでこの作品では、そこのところが一番の見どころとなっているんですね。つまり裁判官でも陪審員の評決はコントロールできないわけで、いくら法律の専門家があれこれ画策しても通用しない部分が陪審員裁判には存在するんですね。

それにしても気になるのは、作品通して、とにかくタバコをスパスパ吸ってるし、ウイスキーだかバーボンをしょっちゅうグラスの氷をカラカラさせて飲んでるんです。そうでなければビールとかBudweiser。しかも出てくる人が結構みんな飲んでる。まぁそういう時代でもあったのかな?演出上の狙いなのか、スポンサーの問題なのか、私には分かりませんが、社会としてちょっと問題があるように思えるのは、現代だからなんでしょうか。

ローラという女性がトリックスター的に出てくるのですが、どうでしょうか。存在感はいま一歩という感が否めないように私には思えました。

さて、この映画にはネコは全く出てきません。そのためネコ率0%の作品ということになります。

冒頭、フランクが泡のないビールを飲みながらピンボールをしているシーンから静かに始まります。ラストはローラからの電話のベルで終わっていきます。飲んでいるのはコーヒーでしょうか。ラストシーンのポール・ニューマンの演技、いいですね~。そんな対比も観ていてジワーっとくる余韻がある映画でした。

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よっちょマン

4.0 法廷物としては理解しやすかった 被疑者には腹立たしい思いをしたが

2026年6月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

驚く

新聞で誰かが亡くなった人を見つけ葬儀の場に駆けつけ弁護士の営業活動。落ちこぼれ弁護士とすぐわかる。
そんな弁護士ギャルビンが昔の自分を取り戻し敏腕弁護士に戻るという物語。
友人が持ってきてくれた医療事故の案件。
題材も理解しやすかったし法廷の裏の取引もわかりやすかった。
ただ、急に現れギャルビンとすぐ仲良くなった謎の女性だけはどんな役回りか見当が付かなかった。

裁判はどちらとも言えない情況だったが、というのも裁判長は完全に被告側。
被告が高名なカトリック病院だったからか?およそ公正中立から逸脱する奴だった。
最後の弁論でギャルビンが陪審員に放った言葉が陪審員に響いたのだろう。
陪審員の正しい判断をうれしく思ったし受付勤務していた彼女も報われたのではないか?
この映画を観ていると裁判長のさじ加減で本来の真実が曲げられて判決に至った事例は結構あるだろうと想像してしまう。

これでポールの弁護士活動は順調にいったのだろうか?
相変わらずピンボールに夢中になっているのか?
昔、はやったピンボール、うまい奴は羽より台を動かしまくってた覚えがある。懐かしい場面でした。あの音がたまりません。久しぶりにしたくなったけれどいまは何処にあるのやら・・・

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♪エルトン シン

4.0 リアルなリーガル・ドラマ

2026年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

ドキドキ

【概要】落ちぶれた弁護士の再起&惑い&成長の物語をスリリングに描く
【特記】ニューマンの熱演&法曹界の現実を映す良識委任劇で正義を問う
【哲学】正義とは果たすべき信条

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@SAY

4.0 “正義”よりも“真実”とすべきと思いつつも、結末に一抹の不安が…

2026年5月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

大好きなシドニー・ルメット監督の作品
ではあったが、記憶にあったのは、
仕事が無いことに起因して
酒に溺れていたり、
新聞欄で見つけた葬儀で邪な営業活動を行う
弁護士の姿が印象的だっただけで、
肝心の裁判部分の内容については、
すっかりと忘れていた位だった。しかし、
再鑑賞で評価を上げる作品となった。

ルメット監督の社会派作家としての一面は
この作品でも相変わらずで、
始動の当初は純粋な本質論を持ちながらも、
巨大組織に上り詰めると、
その維持のための方法論に陥るとの観点や、
黒人問題もさり気なく挿入し、
陪審員の良心を信じるべしと諭す黒人医師の
場面にも彼らしさを感じた。

さて、この作品で頻繁に語られ
印象的だったのが“正義”という言葉。
しかし、お互いの“正義”との主張こそが、
国家間や社会の断絶をもたらすとの論調も
増えてきている昨今ではある。
この作品、“正義”を“真実”に置き換えること
でも感動が深まるのではないだろうかと
思いつつも、
一方でその“真実”には一抹の不安も残った。

この作品の中では、そんなことでは無い
ことを明らかにしてはいるのだが、
一般論として、もし、最後に証言に立った
元看護婦に、それまでの審議を凌駕する
名俳優のような“演技”が含まれて
いたとしたら、果たして“真実”の行方は、
との一抹の不安がよぎったからだった。

ところで、私はあまり俳優の演技力で
映画を観るタイプではないのだが、
この作品では、ポール・ニューマンの
2つのシーンでの演技に感服した。
一つは、被害者をポラロイドで撮影している
最中での不条理に対する憤りからの
弁護士としての目覚めへの心理変化。
もう一点は、
重要参考人である元看護師を見つけた時の
ようやく感溢れるやつれと希望の表情。
ポール・ニューマンの一世一代の名演技
ではなかったろうか。

因みに、キネマ旬報ベストテンでは、
私が最高のユダヤ人強制収容所関連映画
と思う「ソフィーの選択」をはじめとして、
「ガープの世界」「ガンジー」が
1・2・3選出された年に、
この作品は第7位に選出されている。

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KENZO一級建築士事務所