ハワの手習いのレビュー・感想・評価
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女性の権利や自立を巡る問い
声高な告発ではなく「一人の女性の手」を通して物語られます。教育を奪われた人生と、それでも学びに向かう意志の重みが伝わってきます。13歳で30歳年上の夫と結婚させられ、出産についてすら誰にも教えてもらえなかったハワの半生は、女性への優しさや配慮がいかに欠けていたかを静かに突きつけてきます。権利は「与えられるもの」ではなく、本来当たり前にあるべきものだったはずなのに、それが奪われてきた歴史がここにあります。
孫娘ザハラーが支配的な父親のもとから逃げてくるエピソードは、家庭内における「男のプライド」が女性をどれほど追い詰めるかを浮き彫りにします。体面や支配欲のために娘や妻を縛りつける構造は、決して過去の話でも遠い国だけの話でもなく、普遍的な問題として迫ってきます。
2021年8月のカーブル陥落以降、個人ではどうにもならない力が容赦なく生活を押し潰していきます。ナジーバが兄にカメラを託して国を離れざるを得なくなる展開は、報道の自由も、女性が学ぶ自由も、政治の暴力の前ではいとも簡単に奪われてしまう現実を突きつけます。無力感が確かに漂います。けれど同時に、それでもカメラを回し続けた家族の選択そのものが、無力さへのささやかな抵抗にもなっている、と思いたいです。
10代前半での強制的な結婚と理不尽な家父長制、教育へのアクセス制限...
しんどい
「バグダッド・メッシ」と同日鑑賞。
知るべき現実だが、正直しんどい。
こちらはドキュメント。
幼少時から女性であることを理由に、教育も受けさせられず30歳も上の相手と結婚させられた、監督の母ハワの話。
アフガン戦争を受け、アメリカの統治下でようやく女性の権利が認められ、娘である本作監督は教育を受けジャーナリストになったし、ハワ自身も読み書きを学び商売を始めた。
そこにやってくるアメリカ撤退とタリバン支配の足音…
ハワが数十年の忍従の末にようやく手に入れたものが、すべてのアフガニスタン女性の手から奪われる絶望感…
我々はその後の顛末を知っているし…
タリバンに対する「学のないクソ男どもが!」という言葉がすべてを語っているとも言える。
唯一の対処法は(いかに愛しているとしても)そんな国からの脱出なんだと思う。ハワ一家が選択したように。
宗教を人をコントロールするために使うすべての人間に呪いあれ。
ハワさんの存在感
やはりタリバンは…
何の思想的背景も持たないごく市井のアフガニスタン市民の生活がタリバンによって破壊されていく様子をハワと言う女性(母親)を娘がドキュメンタリーとして描きながら、想像もしていなかったタリバンによりアフガニスタン社会が奈落の底に突き落とされる様子を描く作品になってしまった。そもそもは、13歳で30歳年上の男と結婚させられた母親を対象にしたドキュメンタリー作品が、図らずもタリバン支配の実態を描く作品になってしまった。なので、私も当初の期待とは全く異なる展開に目を奪われながら且つ目を離せなくなってしまった。全ての日本人が本作を観て何かを感じて欲しいと思います。
中村哲先生の活躍を思い出しながらアフガニスタンに住む人を想う
最後は「難民」とはなんだろうと考えさせられた
彼らは普通に生きていたいだけだ
我々と大きく価値観が違うわけではない
年老いた親の問題、愚かな親や風習に悩み苦しむ女性たち
学びたいと願う純粋な心、夢をかなえたいと思う心を持っているだけだ
画面から伝わるリアルさは、それを静かにつきつける
「無知でバカな男たち」と吐き捨てる、バイタリティあるお母さんの言葉が
すべてを言い現わしている
2020年前後、アフガニスタンが再びタリバンの支配下に置かれるかもしれない
そんなニュースを当時見聞きしていたことを思い出しながら見た
当時の日本でも、タリバンが復権したら学校で学べなくなる
自由が失われるという懸念を国際ニュース越しで見ていた
大国の都合で、もうアフガニスタンを見捨てる決断をする過程は
詳しく状況を知らない私でも、暗い気持ちになったことを思い出す
アフガニスタンという国名は、ランボーの映画で最初に知ったかもしれないが
興味を持って意識したきっかけは、医師、中村哲先生の現地での
献身的な活動をニュースや本で読んだことだ
先生が、「国が貧しいから争いが起きるのだ、豊かな国にして
争いをなくしたい」、とおっしゃって医師としての救済と並行して
砂漠を森に、畑に変える事業を自費を投げうって何年も行っていたことを知る
そして、アフガニスタンの人々から「先生」と慕われていた彼は
ちょうど映画で記録されているあの時期に、タリバンの「無知でバカな男たち」に
殺害されてしまった
中村先生でさえ、あなた方のために生きた先生さえ殺してしまう無知でバカな男たちに
彼女たちが抗えるわけもなく、映画の中では重苦しいリアルに包まれていく
それ現実だ
日本国内でも難民、移民というキーワードをよく聞くようになった
これらの言葉は決してポジティブな意味を持たせられていない
日本のニュースでは彼らは「悪」であるという立ち位置で描かれがちだが
この映画を見た後も、ほんとうにそんな短絡的な答えでいいのだろうかと
考えずにはいられなかった
8月15日から公開の「撃たれた自由の声を撮れ」も見に行こう
まずは知ることから、アフガニスタンの女性の現状。
あらすじを知るなり「見逃してはいけない映画」と直感あり、有楽町へ。
『アフガニスタンは世界で唯一、女性が教育を受けられない国』
女性の自由が、権利が奪われている。
まずはこの映画で現状を知ることができ、本当によかった。
尊敬すべき母娘、観て応援!
すべての人にみてほしい
原題:Writing Hawa
めったにみた映画にコメントすることはないのですが、いろんな方にみてもらいたいので、レビューしてみます。
わたしに言語化する力があまりないので、どういう感情なのか表現できないのですが、終盤から涙がとまらず、でした。(加えて鼻水も...)
今も思い出すと涙が出てきます。どういう感情なんだろうか・・・
映画自体は無駄な言葉がなく、とても静かに進みます。
後半、監督である娘さんがフランスに避難して撮影できなくなってからは、ご兄弟の方が撮影してくれているのですが、その撮影も違和感なくとても良かったです。
アフガニスタン(タリバン政権)についてとても考えさせられるので、ぜひいろんな方に見てもらいたいと思いました。
特に年齢が若いかた(10~20代の方)にみてもらいたいです。
予告編をみて気になった人であれば、みて後悔はないと思います。
<メモ>
・映画本編はハワさん52歳からスタートしているとのこと。
・舞台挨拶があったのですが、あらためて監督(ナジーバ・ヌーリさん)ですが、とてもお綺麗な方でした。
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