オークストリートの異変のレビュー・感想・評価
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時代設定だけではない懐かしさの漂う恐竜パニック映画
恐竜がきちんと姿を表すまでの焦らされる時間が結構長く感じられて、100分しかないのに!とそわそわしていたのだが、恐竜が大暴れし出してからはしっかりパニックを楽しめた。この隣人、早めに死ぬな……とか、行方不明のわんこは肝心なところで活躍するはず!など、お約束をいい意味で守ってくれたのも痛快。
恐竜映画の金字塔と言えばもちろん「ジュラシック・パーク」なのだが、「パーク」シリーズから「ワールド」シリーズへと進むにつれて人間と恐竜の関係性描写が、悪く言えば説教くさく、人間の奢りが感じられるものになっていった(個人の感想です、すみません)。
ちっぽけな人間がただただ恐怖で逃げまどってしまうような圧倒的な恐竜のパワーを、久しぶりにしゃらくさい理屈抜きで観ることができて嬉しかった。
また、土地建物ごと別の時代に飛ばされるという設定で「漂流教室」を思い出したりした。
今年出ずっぱりのアン・ハサウェイだが、彼女の顔はパニックホラーに向いているのではないだろうか。デニースが最初に恐竜を認識して叫んだあたりなど、「シャイニング」のウェンディ(シェリー・デュヴァル)を連想した。こちらに恐怖が伝染してくる感じ。
ユアン・マクレガーはじめ他のキャストも恐怖のリアクションがみんなよくて、展開は結構典型的なのに、ずっとハラハラさせられた。
唯一意外性があった展開は、夫のグレッグが中盤で恐竜に食われてしまうというくだりだ。序盤に夫婦の不和が描かれていたから、家族で危機を乗り越えることによって愛が復活するという鉄板展開じゃないの!?と驚いた(結局ラストの力技でそういう方向に持っていくが)。 悲しむデニースが眺める夫の写真が恐竜の交尾を背景に撮った一枚、というところでちょっと笑ってしまった。
恐竜のVFXはILM(インダストリアルライト&マジック ジョージ・ルーカスが設立し、スター・ウォーズシリーズやジュラシックシリーズなどに携わった会社)が手がけているので折り紙付きだ。
恐竜の多くにはホワホワした羽毛が生えていた。そ、そうだよね、最新の研究ではね……(いまだに慣れない古い人間)。
私は恐竜に詳しくなくて気づかなかったが、パンフレットのプロダクションノートによると、「あえて異なる時代の恐竜を登場させている」そうだ。超自然的なタイムポータルによって、地球の数百万年にわたる歴史から様々な生物が同じ住宅街に引き寄せられてきたという設定とのこと。
わんこのスターバックは、雑種かなと思っていたが、オーストラリアン・キャトル・ドッグという品種の牧羊犬だそうだ。バズとブリスケットという2匹で1役をこなしたという。犬は有能だよね。猫は食われてたけど……(私は猫派です)。
真剣にツッコまないのがお約束という部類の映画だとは思うが、一応少しだけ書いておく。
ラストで1982年に戻ったデニースはピザを注文することで異変直前のグレッグを呼び寄せて救うが、その時彼らの家には異変直前のデニースたちもまたいたはずで、彼ら家族はグレッグ抜きで恐竜の時代に飛ばされたのでは?
戻ってきたデニースはこの時周辺住民にも電話して数人を救っており、その中に図書館司書のバルコートさんも含まれていたが、彼女は恐竜に追い詰められたデニースたちを身を挺して(本人にそのつもりはないようだったが)救っていた人だ。
そのバルコートさんがいない世界にグレッグ抜きで残された、ラスト時点で「これから飛ばされる」方のデニースたちにはバッドエンドが待っているのではないかといらぬ心配をしてしまった。
あと、息子のブライアンを殴るだけ殴って消えたいじめっ子(?)はストーリー上の必要性がわからなかった。80年代の映画か何かのオマージュだろうか。
デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督は、自身が子供時代を過ごした1980年代への思い入れから「大切なあの時代に戻ってみたい」と本作の時代設定を決めたそうだ。
カセットテープやヘッドフォンのデザインなど、ちょっとしたアイテムの懐かしさがいい。そして、ネットやスマホのない時代を舞台にしたパニック映画のダイナミズムが、これまたなかなかいいものだなと思った。誰かが勝手に家の外に出たら、他の家族は自力で探し回るしかないという状況が生むシンプルな不安。
(設定が現代だったら、まず息子のスマホに電話するなどして、通信できない環境になっている旨の説明台詞が必要になる)
設定や展開のざっくりした部分もまた、好意的に解釈すれば80年代風で、「こまけえことはいいんだよ」的なノリがなんだか味わい深く思えてくるのだ。
何故そんな軽装で。。?
予告では「恐竜怖いね~」だけの映画かと思い、見なくていいかなとも思いつつ、アン・ハサウェイが出演してるので見て見ましたが。。
うーん、どんなオチかと思ったらワープホール?ワームホール?だかが出現することもある、あ〜この世は摩訶不思議で怖いですね~~というだけの、
特に深みの無い恐竜ホラー映画なだけでした。。
*****
アン・ハサウェイは魔女の映画もイマイチだったけど、どうにも駄作にも出演することが多くて残念。。
劇中では暑い気候になっているようだけど、いつ襲われるかも分からないのに周囲の探索でも短パンだかとにかく足がけっこう出てて、後半ではやっと長ズボン履いても上はタンクトップで。。いやもう少し身体を守ろうよ。
で、何故か戻れる光のホールで当初の20分前に戻れたから、あっさり恐竜にやられてしまったパパをピザの配達で呼び出し(確かに前半デリバリーしてたけど、ここで伏線回収したのはまぁ良し)
パパも、図書館職員のおばさまも、隣人も電話して救ってあげる。。そして何事も無く日常に戻れてあ〜めでたしめでたし。。
うん??いいのか?あそこで亡くなった人達が生き延びられたなら。。何か未来変わっていかないの??影響全く無しでいいんだっけ?こういう時。
なんか大雑把なハッピーエンドで逆にモヤモヤ。
*****
奇しくも今日は時空移動モノの「あの星が〜」を先に見ていたので、
国が変わるとどちらも
「あっさり人が亡くなっていく恐ろしい時代」
への移動と、
奇跡的に元の時代に戻れた物語を表現していても、
ここまで深みが異なるのか、と驚愕。
日本版では「だから今を大事に生きよう」ってメッセージもあったのに。
そして恐竜達も、その時代ではそれぞれ懸命に生きていた素敵な生き物なのに、単なる怖いモンスター扱いされててだいぶ悲しかったです。ま、隣にいたらそりゃ恐怖ですけど。。途中、2頭が一緒に居るところをなんかバカにしてて、あぁ人間をこう傲慢に表現しちゃう国の人なんだな、ととても残念でした。
とりあえず、こちらは無理に見なくていい作品でした。
ホント、残念。
ヒロシとミサエ。
どうしたD•R•M !?
デヴィッド・ロバート・ミッチェルは個人的には「イット・フォローズ」で注目し、「アンダー・ザ・シルバーレイク」で完全に虜になった監督。
何となく通ってきたエンタメ体験が似ているのかなと思うほど自分にはピッタリとハマった感じがしたので本作にも期待に胸を躍らせ鑑賞に臨んだが、プロデューサーのJ・J・エイブラムスの強い意向か、こんな毒にも薬にもならない様な映画は撮って欲しくはなかったというのが正直な感想。
まさかスピルバーグになりたいとか?
古代へ街ごとタイムスリップした家族が恐竜からのアタックを避けながら生き残ろうとするというプロットはそれほど斬新なものとは思えず、どういった味付けで差別化をするのか期待して観ていたがどストレートな展開にかえって驚かされた。
一方で面白ポイントがないわけではなく、考えればわかるはずなのに大量の糞を犬のせいにする神経質な隣のおじさんや、あの状況で弟の仇を取ろうとする錯乱状態の兄ちゃん、そして自分の命を顧みずに愛犬を探しに行く弟くんなどおバカさんキャラ達は愛さずにはいられなかった。
弟くんはヘロヘロで頼りなさ120%の弓矢でも近距離でしっかりと大蛇に刺さっちゃったり、時空の歪みに飛び込んだらタイミングが悪くただ落下し足を痛めただけだったりと一番笑わせてもらったw
そして、結局は自分達を助けてくれた人達だけ?が助かり、ジャネットが自分の家族を助けに行っても手助けすることなくただ見送るだけ、というドライな感じもある意味リアルで好みっちゃあ好みw。
アン・ハサウェイの真っ直ぐで長く美しいおみ足はプラダを着た悪魔(パート1の方)の時と何も変わることがなく素敵だったことと、オビワンで冷静な人格者を演じたが本来のイメージであるダメ男っぷりがやっぱり似合うユアン・マクレガーのハンマーでTREX?をぶっ倒しながらも途中退場してしまう無様さは非常に良かった。
ピザの宅配が伏線になったが、時間がないならピザ屋ではなく直接旦那に電話すればいいのにとか思ったりするのは野暮ってもんですかね。
途中まで何じゃコレ、最後の15分で何とか持ち直す
過去にタイムスリップして、恐竜相手にサバイバルというC級映画感たっぷりのプロットを名優2人とJJエイブラムスがどのように料理するかと思ったら…
そうだよね。やっぱり無理だよね
そりゃあ、材料が悪いとどんな名コックでも難しいよね
ETなどを彷彿させる80年代郊外の住人と子供たちの暮らしぶり
アン・ハサウェイのアップの多用
唐突なワームホール説と、どこかで見たようなサバイバルシーン
正直、途中までは何を観てるんだっけ?と思い
そして、
こうなると分かっていたはずなのに何で映画館に来てしまったのかと後悔
で、この映画をどのように終わらせるか不安しかない状態で進んでいく
ただ、ラスト近くのユアン・マクレガーの退場で少し襟を正して見つつ、
タイムパラドックスなどを無視したオチで
何とか家族もこの映画も救われました
ファミリー向けの映画なのにやりたい放題大丈夫?楽しいけど!!
うしろー!て叫ぶだけの応援上映とか出来そうなぐらい、うしろー!て心の中で叫べる、とても楽しい恐竜パニック映画!
もう、大好きなんよこういうの。
アン・ハサウェイにユアン・マクレガーのギスギスした夫婦が子供を守るために戦ううちに息が合ってくる感じとかも、夏休みのファミリー映画としてとてもよろしくってよ。と思うけど、お子様大丈夫です?恐竜の種類も量も多いけど、結構食われますし死人も多いんですよ!
ジュラパよりしっかり死体出てくるし!
あとワンコー!心配させてくれるけど、めちゃお利口さんだ!可愛い!犬だけは死なない!
細かいこと気にしたらダメなタイプの設定なので、ただただ恐竜を浴び、うしろ〜!て心で叫び、ラストはハッピーエンドだと受け止めましょう!夏だし!おおらかにいこう。青姦ハメ撮り上等はマジでやり過ぎやて!(大袈裟)
【動物注意!】
猫らしきものが遠目にですが喰われてました。
ヘビが好きな人、可愛いヘビが痛い目に遭います。
【パンフレット】
まだ読めてないけど情報量多そう。キャストインタビュー山盛りの頁の後に同じ感じで犬の写真と名前出てくるからインタビューあるんかとおもたw
恐竜は容赦ないのに、映画は最後に容赦した
途中まではかなり好きだったんですよ。1982年のアメリカ郊外。子どもが自転車で住宅街を走ると、もう条件反射で「E.T.っぽい」と言われる世界であります。80年代の街並み、子ども、自転車。この三点セットを出されたら仕方ない。そこに恐竜をぶち込む。『ジュラシック・パーク』では人間が恐竜のいる場所へ行きましたが、本作では住宅街の方が恐竜時代へ飛ばされる。郵便受けの向こうに恐竜がいる。これは絵として強い。
しかも恐竜の造形がちゃんと今っぽい。近年の研究を反映して羽毛の生えた個体も多く、昔ながらの「全部ツルツルの巨大トカゲ」という描き方から少し距離を取っている。とはいえ全身モフモフにして一般客を置いていくほど尖ってもいない。従来の恐竜映画らしい格好良さと、現代的な復元イメージの落としどころはかなり上手い。
一方で、町の描き方には妙なところがある。冒頭では住民たちが外に集まり、地域のお祭りをみんなで楽しんでいる。少なくとも「隣に誰が住んでいるかも知らない住宅街」ではない。ところが恐竜が出た途端、このコミュニティがほぼ消滅する。水も電気も止まり、道路は崖になり、巨大生物が人を食っているのに、安否確認も物資の共有も情報交換もほとんどない。昨日まで一緒に祭りをやっていた皆さん、どこへ行ったの?映画としては一家だけを孤立させた方がサバイバルの緊張感は出る。でも冒頭でわざわざ地域のつながりを見せた以上、もう少し住民同士が協力してもよかっただろう。
そして本作、意外と容赦がない。町には死体が転がり、それを恐竜がついばんでいる。デニーズが逃げ込んだ家から一緒に飛び出した猫も、その後、小型翼竜に食われているらしき死骸になる。映画脚本には「Save the Cat」という言葉がありますが、本作はCatをSaveする気があまりない。一方、飼い犬スターバックはちゃんと生き残る。犬派なのか。
さらに、カマラサウルスの交尾まで堂々と見せる。夏休みの子ども向け恐竜映画として日本では売られているようですが、アメリカではPG-13。そりゃそうだろう。恐竜の交尾を見せ、町には死体があり、子ども同士は笑えないレベルの暴力沙汰を抱え、ついには父親グレッグまで家族の目の前で普通に食われる。
グレッグが足を失い、頭から食べられた瞬間に映画が一段上がった。
「あ、これ主要人物補正ないんだ」と思ったんですよ。グレッグが食われた瞬間、それまでの「まあ家族4人と犬は最後まで助かるでしょ」という夏休み映画の安全装置が外れる。
だから、その後ブライアンがポータルへのダイブに失敗して足を痛めた時には、本気で「家族2人目の犠牲者か」と思いました。ところが違った。愛犬スターバックの見せ場でした。犬、颯爽と登場。いや、いいんですよ。犬はかわいい。
しかしグレッグを殺してまで作った「誰でも死ぬ」という緊張感を、ここから大急ぎで映画自身が回収し始める。そして最後には時間まで巻き戻してグレッグを救う。
ここで時間移動を整理すると分かりやすい。
事件前のデニーズ、オードリー、ブライアンをAとする。恐竜時代を経験し、ポータルから事件前へ戻ってきた3人をBとする。ラストで私たちが見ているのは、恐竜世界を経験したデニーズB、オードリーB、ブライアンBです。
一方、グレッグは違う。グレッグB、つまり恐竜世界で失業を告白し、妻と和解し、家族を守るために恐竜と戦って死んだグレッグは、そのまま死んでいる。ラストで救われるのは、まだ異変を経験していないグレッグAです。
つまり最終的な家族は、デニーズB+オードリーB+ブライアンB+グレッグAなのである。
ここ、結構大事です。「家族4人が試練を乗り越えて再生しました」ではない。3人は地獄を経験して変わった。しかしグレッグだけは何も経験していない。まだ失業の事実も告白していないし、妻を守って死ぬ覚悟も知らない。恐竜世界で成長したグレッグは戻ってこない。
だから「全部を知ったデニーズBが、まだ何も知らないグレッグAをもう一度選び直す物語」と読めば美しい。ただし、その読みをすると別の問題が出てくる。では事件前のデニーズA、オードリーA、ブライアンAはどうなったのか。
ラストではジャネットが2人いる。つまり過去に戻っても元の人物が消えるわけではない。ならばAの3人はオークストリートに残ったまま、グレッグAだけをピザ配達で町の外へ逃がされたことになる。
すると、デニーズA、オードリーA、ブライアンAの3人だけが、父親不在で再び恐竜時代へ飛ばされた可能性がある。
何そのハッピーエンド。地獄か?
救われた家族の裏側で、もう一組の家族がさらに厳しいサバイバルに投入されているかもしれない。
さらに気になるのが、腕を骨折した幼い弟と兄。両親を探しに行くと言って恐竜だらけの町へ消えたきり、その後は何も描かれない。猫もそう。助ける人物と放置する人物の線引きが妙に雑なのである。
とはいえ、映像はかなりいい。住宅街の奥から羽毛恐竜がじわじわ近づいてくる構図、人物だけが危険に気づいていない見せ方、カマラサウルスの交尾を見て夫婦が笑った直後にグレッグを殺す緊張と緩和。このあたりは本当に巧い。
だからこそ惜しい。子ども向け恐竜映画にしては残酷すぎる。大人向けサバイバルにしては最後が甘すぎる。途中までは「夏休み映画の皮をかぶった容赦のない恐竜映画」だったのに、最後はその容赦のなさまで時間を巻き戻してしまった。
グレッグBが死んだ瞬間、この映画は面白くなった。
グレッグAが助かった瞬間、普通の映画に戻ってしまったのである。
古き良きエイティーズ
細かいことはもういいから、次はどうなるんだ?
トワイライトゾーン×家族愛
アンハサウェイ♡
異変
だから仕方ないけど、結局あの状況はなんだったのでしょう?あと、あの親子は2人存在する事は無いのでしょうか?亡くなった父親が出てくると言う事は他の人間も存在すると思うのですが?
やだ、ウソでしょ!🔞
あれがこうしてこうなって、
主人公が危機的状況・絶体絶命に追い込まれ、
そこからサバイバルがはじまる。
最近の作品は、肝心のあれがこうしての部分がなく、
いきなりその状況に放り込まれ、
ゲームみたいに、こういう設定です、
さぁサバイバルスタート!
みたいな作品が多くなってきたような気かするけど、
この映画も、なぜか、なんて考えてはいけない。
オーク・ストリートに異変が起きたんです。
恐竜がいるんです。
アン・ハサウェイと恐竜の追いかけっこを楽しんでください、ってことです。
でも主人公一家は外に出て行っても喰われなし、ギリギリのところで毎回助かるし、全然怖くないや、と思っていたら、あ、喰われちゃった。
夏休みだから県内の劇場は大きなスクリーンは全部ちいかわに占領されちゃってて、結構遠くの劇場まで出かけたけど、大きなスクリーンでアン・ハサウェイを観られたから遠出した甲斐がありました。
最後も、なぜかなんて考えちゃいけないんだな。
奇跡の逆大どんでん返し‼️❓
アン・ハサウェイの恐竜映画は不思議な味わいでした
昨年公開の「ジェラシック・ワールド/復活の大地」が良くも悪くもスカーレット・ヨハンソン(「夏帆」のネコじゃないよ)の恐竜映画であったように、これはアン・ハサウェイの恐竜映画。夫役のユアン・マグレガーの熱演(◯◯られるところまである)にもかかわらず。
アン・ハサウェイというひとは不思議な女優さんで、43歳になった今でも愛らしく妖精のような外見なのだが何か奇妙に歪んだ印象を作品にもたらすことがある。「プラダを着た悪魔」や「マイ・インターン」のように共演者が大物だとその不思議感は後ろに引っ込むのだが、そうでない作品、例えば「レイチェルの結婚」や「ブルックリンでオペラを」みたいな小粒な作品になると、その奇妙な存在感が映画自体のトーンに影響をもたらす。これは多分、本人が天然というかかわり者であるところに由来しているのだろう。今、彼女は三人目の子供を妊娠中なのだが数日前にはこの作品のワールドプレミアムでお腹を出してデベソを見せてました。普通はそんなことせんで。
さてこの作品は、異変が起こり小さな恐竜がうろつき始めたあたりまで、いかにもアン・ハサウェイの作品らしい奇妙な感じが充満していて実に良かったのです。家族中心に観せていくという狙いはよくわかるのですがそれにしてもほかの家の人たちや公的機関などの動きが極端に登場しない。タイムスリップして恐竜の時代に移動したというよりも、街の人々が消失したという流れなのかと途中まで思っていたくらいです。そうそう、予告編ではアン・ハサウェイ演じるデニースが「この街はどこかおかしい」と言っているシーンがあったのですが本編ではカットされてましたね。
ところが、段々と恐竜のサイズが大きくなるとともに事情も分かってくる。他の家の人たちも少ないながらもちらほら出てくるようになり、親をなくした女の子が一家に合流することともなる。こうなると、最初の方の味というか不思議な感覚は失われ、段々と通俗的なサバイバルものになってくるのです。そうなるともうあんまり面白くないよね。特に最後の取ってつけたようなオチは今ひとつでした。まあJ・J・エイブラムスのプロデュースだからね。こうなるのは見えていたけれども。
家族愛サバイバル
恐竜の威を借る映画
家族で楽しむ80sジュブナイル恐竜パニック。怖さよりもノスタルジーと家族愛が主役の快作
『イット・フォローズ』のデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督が描く、1982年を舞台にした恐竜サバイバル。
本作の最大の魅力は、最新の羽毛恐竜描写と80年代レトロな世界観の融合です。日常が徐々に崩壊していく導入から、街中に解き放たれた恐竜たちの猛追まで、王道のパニック映画としての見せ場がしっかり用意されています。特に会話の背後から静かに忍び寄る恐竜のサスペンス演出は見事。アン・ハサウェイとユアン・マクレガーという実力派の演技が、極限状態における家族の再生ドラマに説得力を与えています。
残酷描写控えめのG指定ということもあり、純粋な捕食ホラーとしての恐怖やSF設定の緻密さを求めるとやや物足りなさは残るものの、かつての『E.T.』のような「夏休みの冒険映画」として家族や友人とポップコーン片手に楽しむには最適な一本です。
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