劇場公開日 2026年6月26日

四月の余白のレビュー・感想・評価

全193件中、1~20件目を表示

4.0人は変わることができるのか。そしてそれを信じることはできるのか。

2026年7月5日
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鑑賞方法:映画館

人間の複雑で不器用で醜い部分を描きつつも、決して絶望だけを残さず、一筋の光を残してくれる作品が多い吉田監督。

そんな吉田監督の新作は、

人は変わることができるのか。
そして、それを信じることはできるのか。

そんな問いを、ひたすら考えさせられる作品だった。

非行に走る若者たちと真正面から向き合う主人公・西を演じる一ノ瀬ワタルが、とにかくハマり役だ。

強面な見た目とは裏腹に、人間味や温かさを感じさせる彼だからこそ、「元半グレ」「元受刑者」という過去を持つ西は、本当に心を入れ替えた人間なのか、それとも演じているだけなのか。その境界を巧みに揺さぶる演出に、観る側も翻弄され続ける。

そして、非行少年・海斗を演じた上坂隼人の存在が、この作品に大きな深みを与えている。

ふてぶてしく、生意気で、何をしでかすかわからない怖さがある。それでいて、どこか危うさも抱えている。

倫理観が欠け、言葉も想いもなかなか届かない。そんな彼とのやり取りは、観ているこちらの心まで折れそうになるほど手応えがない。

もし現実に彼のような少年と向き合うことになったら、「もう関わりたくない」と距離を置いてしまう人の方が多いだろう。

「彼は変わらない。」

そう切り捨てることは簡単だ。

しかし、その先に待っているのは、再び犯罪へと向かう未来かもしれない。そして、その犯罪には必ず被害者が生まれ、新たな不幸の連鎖が始まる。

だからこそ、この作品は「変われるか」という問いだけでは終わらない。

変わろうとする人を、社会は信じ続けられるのか。
見放さず、根気強く寄り添う覚悟を持てるのか。

簡単に答えの出る問題ではないからこそ、この作品は重く、観終わったあとも長く心に残り続けた。

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AZU

4.0答えの出ない問いに向き合う誠実さよ。

2026年6月30日
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村山章

4.0力強く骨太な視点で社会の余白を見つめる

2026年6月29日
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鑑賞方法:試写会

本作には得体の知れない凄みが漂う。手のつけられない生徒、荒れる教室、責任を取りたがらない教師たち。教育現場は緩やかな絶望で溢れている。この網目からはじき出された一人の生徒と、彼と向き合う頑強な施設スタッフが本作を奏でるわけだが、二人の対峙はさながら社会実験のよう。片や他者の痛みが全く分からぬ、手のつけられない個性を持ち、片や更生のためなら鉄拳制裁を辞さない覚悟を持つ。ある意味で「似た者同士」な両者の仕掛け合いから目が離せないし、いつしか生徒の表情にわずかな変化が生じる過程は、それが長いトンネルの入り口だと分かっていても、胸に迫るものがある。何が正解だとか、何かを批判するとかではなく、二つの魂が生々しく衝突する様は圧巻。時に笑いや豊かな人間描写を交えつつ、抜け出せない不条理、社会の余白を見据える語り口も見応えあり。𠮷田監督が描く「それでもなお歩みを止めない人」の映画に新たな秀作が加わった。

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牛津厚信

4.0人間の余白

2026年8月14日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

斬新

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まこやん

4.0罪と罰‼️❓

2026年8月13日
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少年犯罪について真正面から取り組むこの映画は貴重なものです。
ただ、物事には順序とゆうものがある、まず、被害者の保護、今後の被害の防止、贖罪、加害者の確保、最後が加害者の更正と人権、あくまで最後です、それ以前のものが不完全なら、議論の余地すらあり得ない。
原少年法なら、殺人ですら、数年で無罪放免、これなら、トクリュウや、強盗殺人、イジメ殺人、性加害、は、無くならない。
犯した罪は、謝罪しても賠償しても、無くなること無い。
恨んでいたら前に進めない、そんなことは断じて無い。
それでも、主人公のように前向きに、世の中に貢献しようとする、それは評価に値する、ただ、死ぬまで罰を受ける覚悟で、生きて欲しい。
それぞれが生き方に応じて観てください、是非、ありがとうございました😊😭

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アサシン5

4.5人は変われても、過去の罪は変えられない。

2026年8月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

知的

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みんみん

4.5なかなか見応えのある力作だ。見て良かったです

2026年8月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

斬新

ドキドキ

吉田監督作品は「ヒメアノアール」「空白」「ミッシング」と見応えのある佳作揃いで日本映画の監督の中でもお気に入りなんです。今回の「四月の余白」も期待に応えてなかなか良かったです。
今回は学校に必ずいる不良生徒の厚生にどう向き合ってどう行動するのか、話自体ハッピーエンドで終えたわけではなかったけどわずかな希望を信じて映画自体は終えました。
夏帆が演じた同窓会の話はそうだなって共感しました。不良をやんちゃとかで片付けないで、わからせることの重要性を当事者の子供にわからせるかですね。
今年のベストテンには必ず入れます。入る作品ですね。

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芭蕉翁

3.0外れ無き吉田恵輔にして及第点。

2026年8月9日
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着地が甘い。
外れ無き吉田恵輔にして及第点。
巧いがベタ。
教育諸問題アルアル掘り下げ浅く、
昭和金八な情愛に寄せて物語ったことにした感。
夏帆一ノ瀬好演もタイプキャストの想定内。
一点のみ執拗に掘った激辛
「許された子どもたち」
「システムクラッシャー」に軍配。
次作を待つ。

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きねまっきい

3.0いつもの絶妙さが後退している

2026年8月8日
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鑑賞方法:映画館

良かったけど、『空白』『ミッシング』にあった絶妙さというか余白感が薄かったように感じた。現在のタイムラインの一ノ瀬ワタルが善人というか聖人にしか見えないのが大きな要因かもしれない。

『空白』『ミッシング』と"折り合いのつかなさにどう向き合うか"を巧みに描いてきた吉田監督にしては、結構分かりやすい解だったなと。結局対話するしかない。だが作中の対話とここで言う対話は少々違う。

「対話で解決できない子もいる」と作中では言うが、一ノ瀬ワタルのしていることこそ対話である。学校のしていることは対話"風"であり、本気で向き合う気のない奴らが綺麗事を並べ立てる。「ちょっと表情良くなった?笑」じゃねえよ。俺の何を知ってんだよ。

そういう"分かった風な口利き"に子供は非常に敏感だ。まずはそれをやめて相手と向き合えば、向こうも聞く耳を持ってくれる。明快だ。
しかし先生もリソースがない。聖人にしか見えない一ノ瀬ワタルも社会的信用が無く施設を続けられない。これは世間やマスコミの負の側面だ。前2作ではそこに踏み込みつつ、完全に突き放しかけたところで一握りの善意や繋がりを提示し、敵か味方かの二面ではない複雑さを見事に描いていた。しかし、今作では明らかに敵である↓

つまりこの映画は、子供との向き合い方に解は示しつつ「でも構造的に難しいよね」と構造を悪にする安易な着地で終わらせていると感じた

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Jongo

4.5ひとは変われるかもしれないけど ひとを変えることは至難の技−−教育現場の荒廃、非行からの更生等の問題提起を誠実に行なう良作

2026年8月6日
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Freddie3v

4.0考えされられる

2026年7月27日
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鑑賞方法:映画館

相変わらず考えさせられる映画を撮る吉田監督凄いわ。
一ノ瀬ワタルのあの笑顔とフィジカルに裏付けられた強さには納得感しかない。
ただ、不良少年たちの線が細すぎるかな。もっとごつい、強そうな子でも良かったのかなと思うが、そこもよく考えられての演出なんだろうね。
面白かった。

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khapphom

5.0今、見るべき映画でした。

2026年7月27日
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知的

斬新

ドキドキ

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スミソニアン

5.0非常に考えさせられる作品であった

2026年7月25日
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悲しい

難しい

斬新

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ともやん

4.5保てない

2026年7月25日
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なかち

4.0上阪隼人君のこれからに期待

2026年7月23日
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怖い

難しい

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元祖浮遊人

4.0過去は消えないが

2026年7月22日
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疑う人もいるだろうけど

ポスターのキャッチコピー

『救えないが見捨てない』 その姿勢その言葉に

今の現場を言い表してるのではと思いました

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かざ

4.0自分の弱さを感じる映画だった

2026年7月21日
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悲しい

怖い

言葉では偉そうな事を言って実際に行動を起こせる人はどれくらいいるのだろうか?
他の人と同調出来無い人または、子供がいる時に自分が率先して止めることが出来るのか?ましてや暴力行為で向かって来る人に正面から向かえる勇気は俺には無い 気持ちはあっても力では押さえきれないからだ 話し合いでとよく言われるが 痛みがわからない人には通じないと思っもてる まさにこの作品で共感するところばかりだった 少年の両親にしろ 先生しろ 寮長しろ メディアにしろそれぞれの立場になると 理想と現実にガッカリするし
だからと言って逃げる訳には行かないし コレは人間にとって永遠のテーマの様な気がする 戦争は無くなってないのだから…

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えびぷり

4.0誠実さと信頼と真実は残酷であり、一筋の希望でもある。

2026年7月20日
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一ノ瀬ワタルが体当たりで挑んだ作品。
何度も刑務所に入る罪を犯しながらも、今は更生施設で中学生くらいの子たちと向き合う。

カイトの父と西が若いころのいざこざもあり、カイトも人を傷つけることに対して感情を持たない。途中まで、そういう病も抱えているのかも、と思いながら。

新聞記者の上っ面だけ調べたことでウソだと報道する。これこそ、犯罪者が本当のことを言っても、誠実な態度で臨んでも、過去は消せないという裏付けになってしまった。
ジャーナリズムは大切であるが、その危うさもはらんでいるということを知らされた。

最後の若葉は希望の象徴だね。ベンツのこと覚えてくれたという信頼が生まれた瞬間、そして更生への1歩へ。

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キッスィ

4.0めちゃくちゃ充実した新しいドラマだっま

2026年7月20日
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鑑賞方法:映画館

観に行ってよかった。吉田恵輔は本当にもうずっとこのラインで作品を作り続けていて凄いな。呉美保監督と共に、逆に必ず一定のクオリティを保ちつつ、なんか凄い場外ホームランが出るわけではないけれど、やっぱり充実感はたくさんある。本気でこういうことを考えているんだろう。

まずどこに着地するのかまったく見えない脚本と、前後をぶった切って音楽を入れるのでもなくグイグイ進む展開が緊張感をかなり作る。人間とか、人生とか、あるドラマを伝えるために配置されたわけではないキャラクターと、全員が善人か悪人かもわからない世界をうまく配置してる。

それ故にドキュメンタリーのような興味でも見れるが、そういう手法のものではなく、あくまで演技としてそれを見せているのでこれは脚本としての特殊さなのかもしれない。

何も情報を知らないのでこれは何かのレファレンスがあってやってるのだろうかわからないが、やはり見応えがある。

劇中、全く脈絡なく、理由もなく全てをぶち壊してしまうということを伝えたり、寮長の顔に鳥のフンがかかったことで車から飛び出していく女の子だったり、そういった「言葉で伝えられない何か」にリアルを感じた。寮長の過去を探るライターも「あれ?」というところで終わらせてるのもいい。そしてラストの電車のシーンはまたよかった。

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ONI

4.0四月の余白

2026年7月20日
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最初からドキュメントタッチで引き込まれました
登場人物みんなが悲哀感あって共感できます
それぞれがいいあじ出してます
とても良かったです

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寅次郎