ソング・サング・ブルー

劇場公開日:2026年4月17日

ソング・サング・ブルー

解説・あらすじ

ヒュー・ジャックマンとケイト・ハドソンが初共演し、アメリカの国民的歌手ニール・ダイアモンドのトリビュートバンドとして活動した夫婦ミュージシャンの実話をもとに描いた音楽ドラマ。

かつて音楽の夢を追っていたマイクは、今では誰かの“歌まね”でしかステージに立つことができず、人生のどん底にいた。そんなある日、マイクは同じ情熱を胸に秘めた女性クレアと出会い、敬愛するニール・ダイアモンドのトリビュートバンドを結成する。小さなガレージから始まったふたりの歌声は、やがて街の人々の心をつかんでいく。しかしそんな矢先、突然の悲劇が彼らを襲う。

「スイート・キャロライン」をはじめとするニール・ダイアモンドの名曲の数々をジャックマンとハドソンが圧倒的なパフォーマンスで歌い上げ、テレビドラマ「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」のマイケル・インペリオリ、「ガラスの城の約束」のエラ・アンダーソン、シンガーソングライターのキング・プリンセスが共演。2008年の同名ドキュメンタリーをもとに、「ハッスル&フロウ」のクレイグ・ブリュワーが監督・脚本を手がけた。第98回アカデミー賞でハドソンが主演女優賞にノミネート。

2025年製作/133分/G/アメリカ
原題または英題:Song Sung Blue
配給:ギャガ
劇場公開日:2026年4月17日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第83回 ゴールデングローブ賞(2026年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ミュージカル/コメディ) ケイト・ハドソン
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映画レビュー

4.0 大人の青春

2026年4月18日
iPhoneアプリから投稿
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ニコ

3.5 今現在ピークに達しつつあるケイト・ハドソンの魅力

2026年5月31日
PCから投稿

ニール・ダイヤモンドの音楽にあんまりピンときてない自分がどこまでこの映画を評価していいのか疑問に思ったりはするのだが、スコセッシ&ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』に登場したダイヤモンドの場違いさをものともしない迫力を覚えていて、妙な興味はずっと持っていた。それを満たしてくれる作品とまでは言えないが、ニール・ダイヤモンドのポピュラリティを知るいい機会になった。そしてやはりこの映画はケイト・ハドソンが凄い。ミュージカル映画経験はあったにせよ、ここまで場末のミュージシャンらしく見えるものかと驚いたし、この主人公の数奇な不沈を繊細に表現していて、目が離せない。ヒュー・ジャックマンはとなると、どうしてももっとイカれた人に演ってほしかったと思ってしまうが、まあそれは自分のジャックマンの評価が固定化してしまっているせいでしょう、たぶん。

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村山章

4.0 ケイト・ハドソンにとって『あの頃、ペニー・レインと』以来の当たり役

2026年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

トリビュート・バンドとは、単なるコピーや物真似ではなく、敬愛するミュージシャンへのリスペクトを込めたパフォーマンスに徹するバンドのこと。とは言え、その線引きは微妙なのだが、アメリカを代表する伝説のシンガー、ニール・ダイアモンドのトリビュート・バンドがいたことに少しも驚きはない。なぜなら、ダイアモンドは"スウィート・キャロライン"や本作のタイトルにもなっている"ソング・サング・ブルー"等のヒットソングで、アメリカ人を勇気づけ、癒した特別な存在だからだ。

1989年にマイク・サルディーナとクレア・サルディーナによって結成されたダイアモンドのトリビュート・バンド"ライトニング・アンド・サンダー"のヒストリーを紐解く映画は、マイク(ライトニング)が妻のクレア(サンダー)に支えられながら、ダイアモンドへの敬意を込めたパフォーマンスで人気を獲得していく過程を描いて、憧れを追求することの至福と、夫婦の険しい道程を伝えてくれる。決して順風満帆ではなかった2人が、それでも寄り添って舞台に上がる姿は、結果的に、演奏されるヒットソングよりも心に染み渡るのだ。

ダイアモンドそっくりのルックで持ち前の歌声を披露するライトニング役のヒュー・ジャックマンがさりげなく魅力的だが、ライトニングを独特のおおらかさで包み込むサンダー役のケイト・ハドソンが、演技以前の個性を発散している。これはハドソンにとって『あの頃、ペニー・レインと』('00年)以来の当たり役なのではないだろうか。

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清藤秀人

4.0 圧巻のパフォーマンスと再起のドラマに心震える

2026年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

ブリュワー監督は過去にも音楽を題材にした数々の映画を手掛けてきた。多くは特定の音楽ジャンルのルーツ的な状況が主人公の身に巻き起こり、迸った感情や衝動が人生を突き動かしていくというもの。その過程を時に力強く、時に傷ついた心をいたわるように繊細にストーリーへ昇華させるのが真骨頂だ。そんなブリュワーが、ジャックマン&ハドソンという重厚な起爆剤と共に満を持して高らかに紡ぐのが本作。そこには、演者たちが「せーの!」で音を発した瞬間、その波長に互いの目の色が変わり、全身の鐘が勢いよく打ち鳴らされていくダイナミズムがまたも克明に記されている。このジャンルや楽曲についてあまり縁がなくとも、二人の圧倒的なパフォーマンスと体現する人生は、観る者の魂を揺さぶるはず。とりわけ後半の苦難と再生のドラマは、まるで干からびた砂漠にもう一度、音楽の泉が湧き出していくかのようだ。ブリュワーが戻ってきた。彼の復活を祝したい。

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牛津厚信