ミステリー・アリーナのレビュー・感想・評価
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ミステリが楽しめると勘違いしていました
原作は未読なのだが、これはもしかして文章で表現してこそ切れ味が発揮される話なのでは? 漠然とそう感じた。的外れだったらすみません。
デジャブによる小説のイメージ再現シーンで、叙述トリックなどミステリの手法あるあるが出てくるが、あの辺が原作小説でどのように描かれているのか、映画の展開よりそちらの方が気になってしまった。
大まかに言うと「バイブル」の小説を再現する芝居と、その犯人を当てるクイズ番組のスタジオ、2つのステージが並行して進んでゆく流れだ。序盤は再現芝居のウエイトが大きめで、密室殺人のトリックを解くのだな、ということが見えてくる。
いきなりバイブル本文を延々と朗読し始めたのにはちょっと引いたものの、どんなすごいトリックなんだろう、ふむふむと注視していると、バイブルの内容はAIでいじられて、正解者が出ないよう結論を変えられる、という秘密が明かされる。え?!
じゃあこのバイブルのトリックを観客として真面目に解こうとするのは、ほぼ無意味ってこと? この劇中劇の尺が、演技的な見どころのない割に(バラエティーの再現VTRのような雰囲気)まあまあ長かっただけに、ちょっと肩透かしを食らった気分になってしまった。
最終的に犯人は樺山という、ミステリの種明かしとしては邪道だろと言いたくなるような結論で、ああこの映画にはミステリ小説のメタな小ネタはあるが、面白いトリックそのものは出てこないんだなと思った。
タイトルから勝手にミステリの面白さを期待していたのと、それなりに長い再現VTRに耐えた後だったので、これはかなり残念だった。
ではそれ以外の、樺山や回答者の面々を主軸としたサスペンスあるいは人間ドラマ的な部分がどうだったかというと、正直どの人物も描写が中途半端なように見えて、引き込まれなかった。
唐沢寿明は熱演ではあったものの、私が元々バラエティー系のノリが嫌いなせいもあるだろうが、ハイテンションな挙動が終始滑り倒しているように見えた。あのノリの源流は欧米のクイズショーとかなんだろうと思うが、日本人がやるとあまり様にならない(個人の見解)。
ミステリー・アリーナというショーの設定も引っかかるところが多かった。バイブルをAIで書き換えてまで正答者を出さないようにして、大穴というカモフラージュまで出す一方、優勝経験のあるレジェンドが存在することや、年1回の番組でたった6人分しか体液が取れなくて、体液製剤の実用化に足りるのか、といったことなど。序盤で話に乗り切れなかったので、力技的設定の方に気を取られた。
結果、ミステリものとしては設定が原因で途中で瓦解し、サスペンスか人間ドラマか、とにかくミステリ以外の何かとしては刺さるポイントが見つからない、宙ぶらりんな作品という印象になってしまった。
芦田愛菜は安心と信頼の演技ではあったが、キャスティングのせいで既視感が強かった。
彼女の出演作を完全制覇したわけではないのだが、大人になってからの役柄に広がりがないような気がする。「成長した天才子役」の枷が外れていないというか。本作の一子を見て、また正しいことを言う賢い子かあ、と思ってしまった。最近観た出演作「はたらく細胞」「俺ではない炎上」でも、雑に括ればそんな感じの役だったので……
個人的にはもうちょっと違う芦田愛菜を見たい。やればできるのでは? キャスティングで彼女が損しているように思えた。
一方で、三浦透子やトリンドル玲奈は自由に演じていてなかなかよかった。最近Netflixドラマ「地獄に堕ちるわよ」で島倉千代子を演じる三浦透子を見たばかりだが、本当に色々な顔のある人だなと思う。
モンテレオーネ怜華は、本作で一番おいしい役では? 前半と後半で、振る舞いもビジュアルもがらりと変わる。キャラクターとしては一番わかりやすくて面白かった。
イカサマクイズ
人気司会者・樺山桃太郎(唐沢寿明)による生放送推理クイズ番組・ミステリー・アリーナで、ある難問に正解者が現れず、賞金は100億円までキャリーオーバーされていた。今回出題される問題は、嵐の中、孤立した洋館で起きた殺人事件、で、閃きの天才少女・一子(芦田愛菜)、直感の勝負師・ギャンブル(鈴木伸之)、伝説の初代王者・レジェンド(玉山鉄二)、データ分析のシン人類・仏滅(奥野壮)、理論の先駆者・エジソン(野間口徹)、博識のミステリー女王・あのミス(浅野ゆう子)という、激戦の予選会を勝ち上がった6人の解答者が挑むことになった。6人はそれぞれの推理力を生かし、ミステリーの謎を解き明かしていくが、この番組はただ賞金を懸けて争うだけではなく、推理を外した出場者には恐ろしいリスクが待ち受けている、というものだった。さてどうなる、という話。
司会者がはしゃぎすぎ。
このクイズイカサマだろう、って誰もが思うんじゃないかな。
出演者も地味だし、盛り上がらない。
アシスタントのトリンドル玲奈が可愛かったくらい。
イマイチ。
唐沢寿明さんの怪演?
原作未読。樺山役の唐沢寿明さんの悪のりブリが、際立った作品。派手なパフォーマンスが笑えました。
バイプレイヤーの宇野祥平さん、この作品でも良い味出してました。
キャリーオーバーが、100億。あんなイカサマミステリー謎解きだったら、賞金は誰もゲットできません。
映画を鑑賞しながら犯人捜しをまじめにしていた鑑賞者の私はおバカさんでした😭
変な話だけど面白いよ
ミステリー映画ではないことに注意。
ミステリー✖SF✖デスゲームという怪現象的な組み合わせを映像化しようとした結果、カオスになっているが、これはこれで自分は面白かった。
ミステリー自体は「狂言回し」であるため、非常にスタンダードな洋館ミステリーが採用されている。近未来の話だが、無限回廊トンネルとかロボットと人間が入り混じるとかそんな癖強ミステリーではない。(この作品自体がわりとカオスなので、出題ミステリーまで癖強にしてしまうとバランスが完全崩壊するからではないだろうか。)しかし「早押しクイズ」であり、さきに回答した人に権利があるのと、出題がいつ終わるかわからず、しかも出題が終わった瞬間に未回答だと失格となるというルールのプレッシャーのために、一流の回答者でも簡単に正解することはできない。そして、そこにはさらなる仕掛けがあった⋯⋯。
筆者又は監督からの、最近流行りのAI小説への警笛や憎悪も感じられるこの作品。トリックはともかく、文章を読んだ人物が想像した絵図を即座に映像化し、みんなが見れるようにするという仕掛けが面白い。そんなことをすれば、目の前に出されている出題映像に、すでに出題者の主観が混ざってしまい、客観的ではなくなる。当然、意図的に映像にミスリードを仕込むこともできる。それを承知の上で、手元に絶えず更新される原文と読み比べて穴を探し、破綻のないように論理をつなぐという考え方が面白い。また、ミステリーの質とは関係なく、ミステリーの考察試合の面白さを感じさせてくれる作品でもある。回答者たちの回答を聞いているうちに、「そんな読みある?!」というような勝負を繰り広げたり、発想をぶつけ合ったりする喜びを感じることができる。こじつけだろうとなんだろうと、理屈があってれば「不正解とは言わせない」。その楽しさを教えてくれるところに、この映画の妙を感じた。
ここまでの文からわかるように、私はミステリーをあまりよく知らない。ただ、「ひぐらしのなく頃に」「うみねこのなく頃に」のファンで、夢中でプレイしていた私は、この喜びとスリル自体を題材のひとつにしてくれたことに対しては、良かったと感じた。
が、話はこれで終わらず、デスゲームであることが判明してからは現実の事件を暴きながら、題材のミステリーの謎を解くという二窓状態となり、さらにSFアクションが入ってくる。そして主人公的な立ち位置の少女に隠された秘密などいろいろ分かってくるが、この辺がまた、チープだけどもデタラメとは言い難いものを含んでいる。そんな馬鹿な、ファンタジーだろう、とは言いきれない。内臓移植で記憶が移るというのもデタラメではないように、人間は微生物と細胞との集合体であるし、記憶細胞が全身に点在しているという説もあるし、そもそも分からないことがまだたくさんある。
そういうところを、上手くより合わせている設定も愛らしさを感じる。チープでトンデモだけど否定はできない、そういうものへの愛らしさだ。
キャラクターの人格設定も、類型化されているため総じて雑だが、唐沢演じるアフロ樺山だけは、なかなか良いキャラしている。
欲深くて冷酷な人物に見えるが、魔王みずから前線に立つかのような振る舞いは、人間の感情と運命を歪んだ形で自ら愛し、ミステリーも好きなんだろうな、と思う。派手な表現とわざとらしい喜怒哀楽で人の感情を引っかき回し、その実、何も感じていなさそうなサイコパスっぽい言動が端々に現れるが、怒りだけは本物なのかと思うところもあり、見応えがある。アフロ樺山の一番ラストの場面はいらない。もっと気持ち悪い終わり方がいい。
主人公は可愛い顔して思いっきり自分のエゴを押し通す、魔王に匹敵する強欲な人物と言うこともできる。原作版「風の谷のナウシカ」のラストシーンにも見られる、圧倒的な強欲だ。その純粋に輝く欲望が、魔王の欲望に打ち勝てば、魔王の救済とはまた違う形で、世界が救われる。そんな話にも見える。悪いことではないと思う。結局はほとんどのことは正義と悪の衝突ではない。エゴとエゴとの競い合いなのだ。
唐沢がかなりいい仕事しているし、芦田愛菜さんも安定のいい仕事してるし、玉山鉄二の顔芸も結構好き。
100億円を賭けた推理ゲーム。その先に待つものは。
今回は、知的好奇心を大いに刺激してくれる、なかなか挑戦的な作品を鑑賞してまいりました。
本日、2026年6月17日に足を運んだのは、映画『ミステリー・アリーナ』。
まずは、簡単にあらすじをご紹介します。
舞台は、全国民が熱狂する生放送のド派手な推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」。ここに、激戦の予選を勝ち抜いた精鋭のミステリーマニアたちが集います。スタジオで次々と読み上げられていく「連続殺人事件」のストーリーを聴きながら、解答者たちが早押しで犯人を指摘していくという、まさに頭脳の格闘技。
なんと賞金は、キャリーオーバーによって100億円という破格のスケールにまで膨れ上がっています。しかし、出題される連続殺人事件のストーリーには、誰もが想像し得ない“重大な秘密”が隠されており……。
この作品、何と言っても役者陣の贅沢な競演に深く魅せられました。
番組の司会者を演じる唐沢寿明さんの圧倒的な存在感。あの、絶妙に視聴者を「イラッ」とさせる高慢で煽り立てるような空気感の作り方は、なんとも素晴らしいの一言に尽きます。
あそこまで計算された芝居を見せつけられると、その巧みさに唸らされます。
そして、ひらめきの天才少女を演じた芦田愛菜さん。
彼女が子供の頃から抜群に芝居が上手だったことは誰もが知るところですが、今作ではさらにその演技に磨きがかかり、もはや「大女優の風格」さえ漂わせていました。スクリーンのなかの彼女の立ち姿を見て、思わず「本当に、綺麗になったなあ」と親心のような吐息が漏れてしまったほどです。
ただ、映画ファンとして、あえて冷静な視点からお伝えしたいことがあります。
それは、演出面において少しテンポが早すぎるあまり、ミステリーとしての「ロジックをじっくり愉しむ時間」が削られてしまっている点です。
息つく暇もないほど次々に状況がひっくり返る展開は現代的で飽きさせない魅力がある反面、あまりに目まぐるしく状況が変わるため、観客が伏線を整理しながら推理を深めるための「間(ま)」が少々不足しているようにも感じられました。映画としてのスピード感を重視した結果、本格ミステリー特有の重厚なカタルシスがやや薄まってしまった点は、一人のミステリー好きとして少し惜しく思ったところです。
それでも、堤幸彦監督らしいスタイリッシュな映像美と、実力派俳優たちの熱演がぶつかり合う新感覚のエンターテインメントとしては見応え十分。これぞ邦画の娯楽作品の底力、とでも言いたくなります。
梅雨のジメジメした空気を吹き飛ばすような、刺激的な117分間を過ごさせていただきました。
それと、ミステリー好きの性でしょうか。私は鑑賞中、ずっと「ある可能性」を頭の片隅で警戒しながら観ていました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、往年の名作ミステリーが用いた有名なトリックをふと思い出し、「もしや、この作品も……?」と勘繰ってしまったのです。
その予感がどこまで的中していたのかは、これから鑑賞される方の楽しみを奪わないためにも伏せておきます。ただ、観終わったあとに「なるほど、そう来たか」と感じる方もいれば、「もう一歩先で驚かせてほしかった」と感じる方もいるかもしれません。
そして、この物語には原作小説が存在します。聞けば、小説版では映画では描き切れなかった数多くの推理やロジックの応酬が展開されるそうです。
映画で味わった興奮を胸に、次は原作小説でじっくりと謎解きの迷宮を歩いてみようと思います。
盛り上がりには欠けるが、そんなに悪くない。よく出来ている方だと思う。近未来SFややホラー系ミステリーかな?気になっている方はぜひ観に行ってみて下さい。
予告で面白そうだったし、YMO「ビハインド・ザ・マスク」主題歌で気になっていたけど、こちらでの評価の低さから遠のいていた。
そうこうしているウチに一日1回の上映になり、やっぱり観とくかと週末の朝イチ9時台で鑑賞。お客さん4人でした。
素直な感想は、言われてるほど悪くなかった。単純明快な悪(唐沢敏明)vs善(芦田愛菜)がちゃんと成立していた。この二人の豪華共演を、劇場で観て良かった。
回答者6人みんなクイズ番組出演の意味があったし、俳優陣も十分に上手く、脚本もうまく出来ていると思うので☆4にしました。
アシスタント(トリンドルさん)がカツラを脱ぎ捨てたところや、最後の一人となった仏滅(奥野さん)が回答権をイチ子に譲った場面はテンションが上がった。仏滅が涙ながらに「こんな難しい問題は僕には解けない。僕はいつも死にたいと思っていたけど、彼女の言う事が本当なら、こんなとこで死にたくない」と、知恵を振り絞ってイチ子(芦田さん)を再登壇させたのは良かった。
イチ子とサンゴ(三浦さん)のブランコのシーンもぐっときたし、サンゴを自然に演じられる三浦さんは本当にいい役者だと思う。芦田さんは適役で、イチ子にぴったりハマってました。サンドイッチマンとMCをしてキラキラしている芦田さんが、パーカーにズボン姿でクイズ番組に出演した素人感を出せるって、やっぱり凄いよ。
なのに、前半で盛り上がらなかったのが勿体ないと思った。番組スタジオのセットにもっとお金を掛けられたら良かったかもしれない。
効果音やBGMを工夫し、音でこちら側を煽ってみるとか。番組のLIVE中継の表示はあったが、臨場感(ライブ感)があんまり伝わって来なかった。
視聴者目線でMC側の振り付けを大きくスクリーンに映して、音ハメと共にテンポ良く見せた方が没入出来たかもしれない。
スタッフ側の影ダンスも含め全体を引きで映した演出がビミョーだった気がする。
終盤ではイチ子やギャンブル(鈴木さん)に追い詰められた樺山桃太郎の悪あがきが炸裂して、正解が書かれたホンを焼き払い、次はイチ子が指摘したミステリーの禁じ手という答え。
それを見てる私は「今や現実世界に“あってはいけないこと”が蔓延しているしな」…と思わされる。今の空気を皮肉ったそういう脚本だ。
ミステリーというより近未来SFホラーみたいな話だけど、最後は明るい希望が見えた。捏造疑惑が晴れたエジソン(野間口さん)が正しく薬を開発出来そうだし、サンゴも成仏?出来たし、ほしくず園も番組の影響で復活して仏滅も園で働いているし、伏線回収もバッチリだった。
耳にはめて脳内の映像を共有出来るアイテムが効果的に使われていたのは、ポイント高い。
本作のパンデミック設定が、現実のコロナとワクチン後遺症を連想させるものだった…。そう考えると、もしもクイズ番組が臨場感たっぷりだと本格的なディストピア映画として真に受けてしまい、暗い気持ちで映画館を後にしたかもしれないですね。
そう感じさせず、気楽なポップコーン映画として届ける為に堤監督はあえて外してきたのかな!?私は実際ポップコーンを食べながら観てたから。
クイズ番組の安っぽい作り物感や、樺山桃太郎のキレの無いターンに実は救われたかもしれない。(唐沢さんはもっと上手くターン出来るはずだし、悪を一人で引き受けて面白くやり遂げる力量は流石でずっと見ていられた!拍手しかない)
樺山が留置場で一人で大声で盛り上がって隣の囚人にドヤされたのは面白かった。自死ラストは、あのミス氏(浅野ゆう子)が「ミステリーアリーナという病」を書いたのと繋がるので違和感は無い。映画.comの、どなたかのレビューでネタバレを喰らってしまい、そのオチを知っていたのが残念だった。
最初の方に流れた一社提供のクレジット映像が、昔のTBSのクイズ番組を思い出したり、懐かしく感じたりした。日テレの映画なのに(笑)。もの凄く多い系列会社の中に、クラウンビック自動車沖縄を見つけてちょっと笑えた。
トリンドルさんのセシルカットなベリーショートが激的に似合ってて本作のめっけもん。可愛いだけじゃなく演技も良かったし、パワハラクソ司会者にやり返すのとかも最高だった。
あと、玉山さんはVFXとはいえあの姿は大丈夫なんですか?そして回答の際の手振りは松本まりかさんへのオマージュですかね(^^)セリフは忘れてしまいましたが。
宇野祥平さんは助かったのかな?
なるほど
原作未読です。予告編を観た時は「面白そう、これ観たい」と思う作品でした。でも、公開後の皆様のレビューなどを拝見しているうちに「こ、これは観ない方がいいかも…」と二の足を踏んでいました。が、逆に?怖いもの観たさ的な感情もあり(失礼💦)期待値を思いっきり下げて鑑賞しました。
最初は、「あれ?面白い?」と思いました。でも、話しが進むにつれて…。なるほど、評価が高くない理由も分かるような。近未来の世界?なら、AIが物語を展開していることはすぐ分かりそうだし、ワクチン云々の話しはあまりにも乱暴な展開に感じました。ラストも私は後味悪く感じました。
とは言え、演者の皆さんが悪いとは思えず。芦田愛菜さん、唐沢寿明さんの熱演は評価したいです。
一体いつの時代の何の話?
次々現れる設定を飲み込むのに忙しい。
中盤、明らかにコロナを連想させる話が出てくるが、別人格、体液抽出、AIによる即席台本、視覚共有技術、公安による潜入捜査、武装した部隊、昭和平成感満載のテレビ番組、白々しくワイプで繋ぐ年末年始番組、億万長者=ハワイ旅行の感覚…
一体いつの時代の方々なの?と言いたくなる。
技術だけやたら発展した昭和なの?
この世界の常識が分からない。
芦田愛菜さんが頑張られていたので、それだけで持っていました。むしろ登場人物というより、芦田愛菜に感情移入していたといっても過言ではない。
それにしてもクイズ番組を題材にした作品はたくさんあるが、毎度司会者がキラキラした服を着て、何かお決まりのフレーズいって、コテコテの変な踊りをするこの感じ。いつまで続くんだろう?
B26021 推理小説でのメタは大嫌い
2026年公開
原作は未読なんだけど
あらすじを読むとある法律はオッケーだそうで
こういう手法がなかりとおるとな(と読めた)。
ただ現実的にテレビ局での武装集団の存在は
どうなんでしょうね?
あっという間に炎上するの間違いなしだわな。
それと20年ずーっと正解者なし、といっても
そんなやり方アカンのちゃうの!と文句言うやつ
誰もおらんかったんかね?
まあ話自体は悪くないよ。
玉山鉄二、それでいいのか?とは思うけど。
それとYMO曲なんやったっけ?
何でここで使う?
60点
鑑賞 2026年6月7日 ユナイテッドシネマ大津
配給 松竹/MGM(ってこの組み合わせどういう流れ?)
本格ミステリのフェアとアンフェアに切り込むエンタメ
原作はまだ未読ですが本格ミステリは大好きです。
評価があまり高くないなと思いながらの鑑賞、個人的にはとても面白かったです。
本格ミステリでは、作者がいかに周到に、且つ読み手に対してフェアに、手がかりを散りばめることができるのか、様々な工夫が成され、意外性のハードルもどんどん高くなっています。
そういった過去の名作で使われた様々なトリックを、多重解決の形でミステリ好きの回答者たちが解いていく、という手法で見せる面白さがあります。あー、このトリックはあの作品でも使われたなーと楽しみましたし、読み手の視点を司会者に担わせているところにも、伏線回収への仕込みがあり、そうかなるほどという面白さを感じました。
原作は細かな設定に違う部分はあるようですが、オマージュをふんだんに盛り込んだ作家さんの本格愛をとても感じますし、本格ものの禁じ手に対して非常にシニカルに切り込んだメタミスの秀作だと映画でも感じられました。
唐沢さんのとことんクズな奴っぷりが最高。
テンポも良く、作中劇の作りも良かったですし、堤さんの作品ではかなり好きな一作になりました。
私は結構好きでした!!
という感じで、好き嫌い分かれる作品かなぁと思います。
私としては「どうでも良い所が酷い出来」で「ここだけは抑えておかないといけない所が良い」と思えたからの高評価ですね。
例えば、推理物で「こんな所に居られるか、俺は部屋に籠る!」ってシーンがあったとして、オイオイそこは全員で固まっとけよって私はツッコんじゃうタイプですが、それはそれとしてこのシーンだけで冷めたわーとか、つまんね、とかはならないんですよね。
逆に、ホラー物で主人公が暗い家に入って電気も付けずにズンズン探索とかされると、とりあえず電気付けろよ、そして緊急性が無いなら1人で入らないで2人以上で明るい時間に入れよありえん。と、かなり冷めます。
そんな感じで、“ここがつまらないと感じるともう作品を評価できない”というツボ次第なのかなと。
ハッキリ言って、つまらないというかしょうもないと感じたパートはそこそこあったんですが、
(ネタバレに配慮してかなりざっくり言うと、バトルパートや一部演出)
本筋のミステリーパートが勢いも込みでワクワクさせられ面白かったので、トータルで満足する映画だと感じられました。
また、感心したのがその“勢い”ですね。
演技、脚本、画面いずれも飽きさせないようにしてるようで、(この台詞、カメラワーク、音楽としてるから映画に没入できるんですと説明できるほどの分析力はありませんが)上映中飽きずに楽しめました。
基本、私は映画を監督を理由に観ることって無いんですが、堤監督作品は今後観に行く理由になるかもしれません。
稀代のエンタメ傑作だが、ミステリー好きは要注意
まず、二重構造のミステリーエンタメ映画である。エンタメ作品である、ということを忘れずに観てほしい。
THE平成な「ミステリークイズ番組」に参加する主人公一向が、劇中で提示される洋館ミステリーの謎を解く、という形式で、舞台装置がとかく斬新である。
その時点で、主人公にとってのメタフィクション的な要素をふんだんに盛り込んでいるので、ミステリー作品であってミステリーではない。
ミステリーのタブーを軒並み踏んでいく。
これはあえてやっているのだ。二重構造のデスゲームのせいで、その裏側へ入っていくので、自然そうなるしかないのである。
だからだろうか。ミステリー好きへ向けられた作品のように見えて、どうしてもミステリー好きを小馬鹿にしたような展開になってしまう。
評価の難しい作品になってしまっているのは、構造のせいなのだ。原作者も、監督も、間違いなくミステリー好きなのだが、そもそもの構造のせいで、ミステリーファンこそアレルギー反応を起こすかもしれない。
僕は、新たなエンタメの傑作が生まれたと思った。溢れ出る平成感もまた良い。
しかし、それはミステリー作品としての多くの欠点に目をつぶった場合で、
この構造を乗り越えられない人が低評価を押してしまう。ミステリーに矜持を持っている人ほど認めるべきじゃない、と感じているのかもしれない。
二時間弱の映画尺だから、二つの舞台を同時並行で進める物語を納めるために急ぎ足となってしまったのだろう。前半で丁寧に進めたはずの舞台を壊す後半パートに入っていくスタイルであるため、
僕も「ああ、この前半部をたっぷり1クールで観たいなあ」とか思ってしまった。
出題編と解答編をきっかりわけてやればまだ評価は違ったかもしれない。「ミステリー・アリーナ」という番組は今の時代にこそやってほしいし、その舞台評価を作り上げた、という発明は大いに評価したい。評価すべきだ。
あと、芦田愛菜の芝居が素晴らしい。いよいよ堂に入ってきている。観ると、芦田愛菜が好きになる。
唐沢寿明も、もう還暦過ぎているんだってね。びっくり。誰よりも熱が入っている。良い役者。
傑作だと思います
あの演技は悪ふざけか怪演か
近未来のクイズ番組って「国民クイズ」ってマンガでも使われたことのある設定だ(今回調べて知ったがネトフリでドラマ化されてるんだね)。しかもミステリー小説の犯人とトリックを当てるという番組。これは面白そう。ただ、予告編で見た唐沢寿明の演技がちょっとやりすぎな感じがして不安だった。
始まると「ミステリー・アリーナ」というテレビ番組の面白さがわかってくる。これは、「本格ミステリー」小説の手法をいじる面白さだ。人を殺した犯人とそのトリックを探偵が解き明かす。本来ミステリーとはそういうものだったが、作家たちが謎解きを突きつめていく中、現実味がない物語になったり、小説の表現がいかにミスリードを作り出すかに変化していった。性別、年齢、人種や国籍、様々なものを覆い隠すための表現の工夫が作家たちによって研究されてきたとも言える。その手法の数々を暴いて犯人を当てようとする解答者たち。このあたりは面白かった。映像は映し出されるが、それは脳内のイメージを映像化するガジェットのおかげ。読んでいる人間のイメージだから真相とは違うことがあるという強引なミスリードの作り方も小説の実写化と考えれば仕方ないと納得できる。
ただ、徐々にこの謎解きクイズの側面は薄くなり、誰が犯人をあてるのか、賞金を手にするのかは重要ではなくなっていく。それがこの映画の面白さと言えばそれまでだが。代わりにクローズアップされるのがこの番組の裏の姿。小説で読むならこんな展開もありだとは思う。未来の話だし、少しくらい現実味がなくたって平気だ。ただ、これは映画。ところどころで設定の甘さや司会の悪ふざけが目につく。あのアフロとか妙な顔のアップの多用とか必要だったのか?と思ってしまう。番組の犯人あても、あれはミステリーとしてアリなのかも疑問だ。腹を立てるミステリーファンも多いかもしれない。
でも、いろいろ文句があるわりに個人的には嫌ではなく意外と面白かった。こんな変な設定の話が好きなんだよな。観終わってみると唐沢寿明の演技のくどさもこの映画の世界観ならありかもなと。堤幸彦監督はこんな変な設定で撮らせたらうまい。絶妙な監督選定だったと思う。
堤幸彦の暴走と唐沢寿明の怪演。
以前のレビューでも記したように私は堤幸彦は映画監督としてやや厳しいと感じていた。しかし本作は「堤幸彦はまだ終わっていなかった」と感じさせる作品であった。
近年の堤作品にはテレビ的な演出の過剰さや古さが先に立ち、映画としての緊張感を削いでしまうケースも少なくなかった。しかし本作のように、そもそも世界観そのものが常軌を逸している作品になると話は別。大仰な演出、悪趣味すれすれのテンション、観客を置き去りにするスピード感。そのすべてが「やりすぎ」ではなく「作品のエネルギー」として機能している。堤幸彦という監督はリアリズムの職人ではない。むしろルールを壊しながら突き進む祭りの演出家なのだと改めて実感させられる。
そして、その中心にいるのが唐沢寿明である。
近年の日本映画界には珍しいレベルの怪演だ。単に狂気を見せるのではなく、知性と不気味さ、滑稽さと恐怖を同時に成立させている。彼が登場するたびに画面の重力が変わる。作品の温度を一段階引き上げる存在感であり、本作最大の見どころと言っていい。
そして前半は実に面白い。
閉鎖空間で展開される謎、参加者たちの駆け引き、次々と提示される情報。観客は自然に「真相は何か」というゲームへ引き込まれる。ミステリーとしての推進力はかなり強力で、展開のテンポも良い。
だからこそ後半が惜しい。
問題は、「結論そのものが書き換えられる」という設定が前面に出てくる瞬間だ。その時点で、この作品はミステリーではなくなる。
ミステリーの快楽とは、どれほど奇抜な真相であっても、提示されたルールの中で論理的に回収されることにある。観客は作者との知的な勝負を楽しんでいる。しかし結論自体を書き換えられるのであれば、もはや推理は成立しない。ルールはありません、という宣言そのもの。
もちろん作品側は現実や真実の不確かさを描こうとしているのだろう。しかしその瞬間、前半で積み上げてきたミステリーとしての興奮は別のジャンルへ変質してしまう。驚きはあるが、腑に落ちる快感は薄い。
結果として『ミステリーアリーナ』は、「前半は極上のミステリー、後半は堤幸彦らしいカオスな寓話」という二つの顔を持った作品になった。
完成度という意味では惜しさが残る。しかし、最近の日本映画では珍しいほどの熱量と異様さを持った作品であることも間違いない。整った秀作ではなく、荒々しい怪作。だからこそ記憶には残る。
そして何より、唐沢寿明が暴れ回る姿を見るだけでも十分に入場料の価値がある。堤幸彦の暴走と唐沢寿明の怪演。その二つのエンジンが全開になった瞬間、本作は理屈を超えた面白さを獲得している。ミステリーとしては不満が残る。しかし映画としての"勢い"だけなら素晴らしいと言っていいかと。
あの本が気になる
その出来上がった小説、私は読みたいですよ。
理不尽にずっと書き換えや改ざんが行わているようだったけども、
最後にそれが止まって完成するその小説。
読みたいですよ、私は。
犯人について
その推理小説に干渉できてたらどのようなものになるかっていうのを全部やったみたいな感じだった。
なんでそこまでしたのかはずっと動機も分からないままだった..
この後半も、ロビン・クック好きなら楽しめる
[60代男です]
ここでの低評価を読んでハードルが最低まで下がっていたこともあったのだろうが、とても面白かった。
まったく退屈しない。
まず前半の、嵐の山荘ミステリーのドラマを見ながら、回答者たちがそれぞれ、まったく違う視点の推理を展開していくところ、これはもう文句なく楽しい。この部分だけで最後までいくテレビシリーズを作ってくれないかと思うほどだ。『毒入りチョコレート』に始まる、この複数の推理が出てくるパターン、好きなんだよ。
(僕の歳だと、小学生の頃に熱中したテレビドラマ「快刀乱麻 新十郎捕物帳」を思い出させてくれる楽しさ!)
そのまま結末までいってくれても充分良かったのだが、後半、まったく予想もしなかった方向へ話が変わっていく。
前半とは別種のサスペンスになるので、あくまでミステリー小説内の謎解きに集中して楽しんでいたい人は唖然となって、楽しめなくなるのは分かる。
僕は、『コーマ』『マインドベンド』などのロビン・クックの陰謀サスペンス小説群が大好きだったので、それらを思わせるこの展開は、充分ストライクゾーンだった。
しかし前半での嵐の山荘ミステリーの推理も投げ出されることなく、終盤ではちゃんとその小説の意外な真相もハッキリさせてくれるのが良かった。想像しなかった形でだけどね。
この部分も、こんな真犯人は納得できない、とコナン君レベルのミステリーだけが好きな人なら怒るのだろう。
しかしこの映画が題材として取り上げているのは、ミステリーではあっても、映画でもアニメでもない、小説なのだ。観た人ならだれでも分かるように、あくまで小説の文章による表現にこだわってる作品なのだ。ミステリー小説あるあるをパロディにしていると言っても過言ではない。
どんどん橋…とかロートレック…などといった、小説でしか通用しないことをやったミステリー小説に接したことがなかった人には、ここに出てくる推理など邪道すぎてバカバカしいと感じるかもしれない。
でもそんな邪道ミステリーも小説で楽しんできた人なら、ここで展開される推理は全部楽しめると思う。
推理物として観に行くとギャップがある
色々な筋を用意するもいずれも中途半端な感じで終わってしまった感。
いっそのこと最初に用意された正統な推理要素のみで勝負すればもっと面白く出来たのではと思う。
実際、別の筋道に逸れ始めるまではこれは面白そうと思いながら観ていたので。
クライマックス手前の司会者が答えの書かれた本を燃やした時点で話はもう終わりでしょう。
最後の推理に挑む必要性がまるで感じられない。
司会者の自死も含めて胸糞要素が最後まで残る感じ。
ミステリーではない
謂わゆるツインフィルム?
星の数で少し敬遠しましたが観て良かった、エンタメ満載で素晴らしかったです。
三浦透子さん、「ドライブ・マイ・カー」からのファンで存在感ありました。
芦田愛菜さん、神木隆之介さんと甲乙つけがたい熱演でした。
キャストもバイプレーヤーの存在感が高い印象です。
「君のクイズ」の後に鑑賞しました。どちらも主役級のキャストが子役出身で、どちらが仕掛けたのやら. . . 。
邦画でこれが起きると興醒めしますね。キャストの被り方が友情出演みたいに見えます(偏見)
監督が堤幸彦さんだから、司会進行役が唐沢寿明さんだけど、福田雄一監督だったら、司会は佐藤二朗さんでしたね(嫌味ですみません)
今回のツインフィルムは(決め付け)個々の作品が独り立ちしていて良かっただけに、相乗効果は少ないと感じました。
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