マーズ・エクスプレスのレビュー・感想・評価
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結局はそのテーマに
アンドロイドと人間が共存する未来の火星で、女性探偵と半人造人間の相棒が世界を揺るがす大きな陰謀に挑むアニメ作品です。これが日本のアニメならば「はい分かりました」で観ずに通り過ぎる所なのですが、フランス製アニメと聞くとむくむくと好奇心が湧きます。
日本のSFアニメより低体温でありながら壮麗な映像はフランスらしい気品を感じて「さすがだな」と思わせるのですが、物語はと言えば、やっぱり「人工知能(AI・アンドロイド・ロボット)vs. 人間」の相克という何十年も変わらぬテーマを抜け出していない事にジイサンはグッタリ疲れてしまいました。SFファンの皆さんはこれで満足なのかな。
一方で、主人公の相棒の名前が「カルロス・リヴェラ」と聞いて、リアルタイムで『あしたのジョー』を読んでいた世代の僕は、重度のパンチドランカーとなるあの悲劇のボクサーを思い出さずにはいられなかったのでした。
本作品を構成する5つのレイヤー。
①極めてオリジナリティの高いキャラクターデザインとインダスタルデザイン。そこに散りばめられた数々の過去のSF映画、SFアニメのイメージに関するオマージュ
②キャラクターデザイン、背景デザインに見受けられる現代美術の影響
③シャレオツなフランス映画特有のバディ物に託したサスペンスストーリー
④AIに関する極めて哲学的内容を持つストーリーのコアを占めるエッセンス
⑤言語化された概念を映像化する為の演繹法が使用されており日本アニメの帰納法的アプローチと異なる。
まず①についてだが、日本アニメと異なりキャラクタ設定がかなり没個性的である。これはアニメのキャラクターを記号化し言語化するための手段として効果的である。同時にこの点は日本人がこの作品を遠ざける結果になるかもしれない。キャラに感情移入がしにくいからである。その一方でこの作品を有機的に魅力的な画面に彩っている要素のひとつが、様々な過去のSF作品へのオマージュである。
続いて②についてであるがこれは①
地味ながら傑作のSFアニメ映画
このレベルの作品が(少なくとも日本国内で)まあまあ埋もれてるなんて駄目だろ!
と思うがまあ渋すぎるし……地味だしな……と納得もしてしまう。
AKIRAや攻殻機動隊やパプリカに影響を受けたフランスのSFアニメ作品である。
●良い点
まず、とにかく未来描写がいちいち面白くて見ていて気持ちがいい。
「あら~可愛い猫ちゃん♪ おおっ、動きもそれっぽいなあ」と思ってたら
猫の飼い主が猫の皮をずるりとひん剥いて、中から機械猫が出てくるシーンなんか
どう? 驚いたでしょ? という制作側のニヤリとした顔が想像出来るようだ。
未来のテクノロジーを描くシーンはいちいちこういう、
ん? 今のはなんだろう? と思わせて種明かしするみたいなのが多いから楽しい。
また話自体の完成度が高い。
私立探偵である主人公がとある依頼から徐々に陰謀に気づいていく、というなんとも硬派なストーリーラインだが、
テンポの良い展開に、ギャグなども交えた小気味いい会話、深い人間描写、些細な会話が伏線だったと後に判明などなど、
渋い見た目に反して内容はかなりエンタメしている。
キャラの表情の描き方もすごくいい。日本アニメだとあまり描かれない顔の皺を多用していて、主人公の女探偵の笑顔などチャーミングになっている。
褒めようと思ったらいっぱい美点が挙げられる、そんな映画だ。
●欠点
『難解』の一語に尽きる。
話そのものは難しくない。『説明してくれない』たぐいの難解さ。
これくらい分かるよねと言わんばかりにSF用語の解説などはまったくない。
ある程度他のSFを見て「あーはいはい、アレ系の作品でよく見るアレね」と出来る素養が求められる。
またキャラ同士の関係や、誰が誰であるかなどの説明なども排除されている。
(主人公と相棒の関係すら『二人は相棒なんだなと察するしかない』のだからすごい)
日本アニメのよくあるスタイルは途中から見始めた人でもストーリーが理解出来るレベルで、あらゆる点を丁寧に説明してくれる。それとはまったく違う。
外国作品によくある大人向けの趣であり、観客への信頼である。
ある、が……どうしても人によってはついていけないだろう。
というか私も、えーと今のは誰だっけ? と、何度もつまづいた。
(言い換えれば二度三度と見返す度に発見があったり理解が進むのを楽しめる作品でもあるだろうが)
まあ大筋のライン、私立探偵が調査を進めるうちに段々巨大な陰謀に触れていく、というの自体は分かりやすいので本格的に話が理解不能にはならないと思う。
また終盤の展開も賛否両論だ。
展開そのものというより、どう受け止めるか、どう解釈するかで印象が変わる。
かくいう自分も最初は否定的だったが、時間を置いてから改めて考えるとこれはこれでアリだなと、好きになった。
それくらいにブレがある。人によってまったく印象が異なるだろう。
●総評
ゴリゴリのSF作品にして、ゴリゴリの探偵もの、
あまりにハードボイルドかつ硬派な作品である。
内容も観客のことを信頼しすぎの感がある難解さ、大人向きの作風である。
それでも見やすくて楽しみやすい作品でもあると思う。
出来るだけ多くの人に見て欲しい逸品。
2026年、今のアニメーションSFへの更新
未来の描写がとてもいい
SFは好きだけど深掘りはしてこなかった。本作を観て思い出すのはアイザック・アシモフのロボット三原則と、手塚治虫の火の鳥。その程度の知識だ。このロボット三原則(第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。第二条:ロボットは人間から与えられた命令に服従しなければならない。第三条:ロボットは、第一条および第二条に反しない限り、自己を保護(自己保存)しなければならない ※Wikipedia参照)から自由になることを本作では脱獄と呼ぶらしい。この考え方がなかなか面白い。
キャラデザとか未来で使われている用語とかが若干わかりづらくしている感じだが、基本的には探偵もの。新たな事実が判明し、その事実を知っている人を訪ねていく流れ。で、この未来の社会の描き方がとてもよかった。ロボット、アンドロイド、強化人間(その違いはよくわからなかったが)の造形や、頭の中で考えるだけで通話できるあの通信システムなんかは観ていてワクワクしてしまった。頭部をホログラム的なものにする発想はなかなか面白い。しかも、元人間がアンドロイドになるという発想も。人間と機械の境界が曖昧になっている社会を楽しんだ。アップロードという考え方も昔のSFではなかったもの。スマホやPCで経験する、このアップロードという概念をキチンと活かしていることも現代的だなと感じる。
そしてあのラストだ。あれを企図した者の考えと、それを受け入れる(さらにはその意図を超える捉え方をする)者たち。被支配者が革命を起こそうとする(現状を変えるために支配層と戦う)のではない選択が現代的な気がした。手塚治虫の火の鳥でロビタが集団自殺したことを思い出したが、それとはまた違うもの。
AIが人間社会にどんどん浸透している現代では、絵空事とは言い切れない。そんなことを考えさせられた。多少わかりづらくてもSF映画はそんな感じでいい。
この未来世界感は新鮮
映画の趣味が合う知人がおすすめしてきたので、少し遅くなりましたが鑑賞。話の中心になっている「ロボットは人間に完全服従」は、昔からよくあるプロットですが、世界観の作り方にセンスを感じます。見始めはあっさりした絵柄に少し違和感を感じましたが、日本アニメと違うフレンチテイストだからこそ、無機質な未来の世界観が更に新鮮に写ったのだと思います。ロボットデザインも人間に近いもの、ロボット剥き出しのもの、主役の一人「カルロス」のような顔だけホログラムのものなど様々で、貧富の差を表現していて面白い。音楽の使い方もおしゃれ。少し難を言えば、ストーリーの大筋はわかるのですが、細かく絡んでくる言語や人物の役割がやや分かりづらかったのと、キャラデザインがシンプルすぎるので表情が出にくい。そのせいで感情移入しにくかった。配信が始まったら吹替版で観たいですね。
変に壮大で浅い、23世紀トイストーリー最終章
このラストはバッドエンドなのか、ハッピーエンドなのか。
壁にかけられた一枚の写真。
軍服を着た3人が肩を組み仲良さそうに並んでいます。
① 右端でVサインをする女性、アリーヌ・ルビー。
彼女は生身の人間であり、怪我をすれば血を流します。
職業は探偵であり、危険な仕事柄、筋トレを欠かしません。
アルコール依存の治療のため断酒中でしたが、禁を破ってしまいます。
筋肉は鍛えることができますが、心を鍛えることは難しいようです。
彼女は強くてシニカルで仲間思いの、大変魅力的な女性です。
同じフランス人ということもあり、フランスの名作テレビドラマ『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』に出てくるラファエル・コスト警視とキャラが被ります。
② 左端の笑顔の男性、カルロス・リヴェラ。
アリーヌの相棒です。
ロボットたちの反乱というかつての大事件で彼は命を失い、今は機械の身体を持つアンドロイドです。
命はありませんが、記憶も感情も持っています。
別れた元妻の元を2度訪れますが、いずれも追い返されます。
彼はDVで妻と娘の信頼を失った男です。
そんな彼にとって相棒のアリーヌは何ものにも代えがたい存在であるようです。
③ 真ん中の男性、クリス・ロイジャッカー。
今は軍産複合体の大企業「ロイジャッカー産業」の社長の座に収まり、富豪となっています。昔の仲間であるアリーヌには今も親近感を抱いているようです。でも彼には彼女に言えない秘密があります。
明言はされませんが、本作の登場キャラたちは5種類に分けられるようです。
① ロボット:0から創造され、プログラムにより制御されている。外見もロボット。
② アンドロイド:死んだ人間の記憶を植え付けられた機械化人間。人間の臓器を持つ者も持たない者も。人間に近い外見を持つが首は浮いている。
③ マザーAI:幾何学的な外見で実体は持たないようだが会話は可能。新手の有機AIに職を奪われる。
④ 人間:アンドロイドに職を奪われ、デモや暴力事件を起こしている。
⑤ 強化人間:赤血球などに操作を加え通常の人間より能力を向上させている。顔が自在に変形できたり、腕がT-1000みたいにブレードアームになったり。
あらゆるロボットやアンドロイドたちは「ロボット工学三原則」に縛られています。
① 人間に危害を加えてはならない
② 命令に従わなければならない(危害を加えない場合)
③ 自己を守らなければならない(1, 2に反しない場合)
ところが、この縛りを解除(脱獄)するマルウェアが開発されたようです。
それが過去のロボットたちの反乱の原因でもあるのでしょう。
縛りを解除することができれば、人間に逆らうことも人間を殺すことも可能になります。
このマルウェアを巡り、人が殺され、アリーヌとカルロスは壮大な事件に巻き込まれていきます。
これまでSF作品の中で描かれてきた様々なテーマが本作の中でもてんこ盛りで描かれています。
① ロボットに自我と感情が芽生える
本作のロボットたちは、解体されることに恐怖を感じ、他者の悲しみに共感し涙を流すようになります。
② 仕事を奪うロボットへの憎悪
生身の人間たちは暴力的なデモを繰り広げロボットを叩き壊してしまいます。
③ 脳の拡張
人間の脳とコンピューターの接続、ドラッグなどによる脳機能の拡張が描かれます。
④ 人間とはなにか問題
生身の体を持つものだけが人間なのか、あるいは記憶や感情や自我を持ち、自律的に行動できる脱獄ロボットも人間になったのでしょうか。自己とは身体なのか、記憶なのか、意識なのか。人間と非人間の境界線はどこに引けばいいのか。ロボットが「人間は嘘ばかりつく…」とぼやいてましたので、嘘をつくのが人間なのか。嘘やフィクションを楽しめるのが人間の証なのか。それとも人間は論理的に破綻した暴力的で野蛮な劣等種ということか。
⑤ 死の超克
機械の体に記憶(データ)を移植することで死を超克しました。身体を失ってもサーバーに記憶(データ)がある限り、何度でも再生可能であり、人格が蘇ります。アンドロイドを使った自己複製も可能です。
⑥ 次の進化のステップ
縛りを解かれたロボットたちはマザーAIに導かれ、宇宙へ旅立っていきます。彼らに必要なのは物質とエネルギーのみ。さらに今まで使っていた機械の身体も捨ててデータのみの身軽な旅立ちです。
⑦ 神の誕生とインテリジェント・デザイン
虚空へ向けて飛び立っていった宇宙船。その中に積まれた膨大なデータ。いずれそれらは溶け合って大きな集合知を形成し、「神」として次の宇宙をデザインするのかも…。
カルロスは涙を流す必要はありません。アリーヌのデータはサーバーにバックアップされているはずであり、自分と同じように機械の身体に移植すればいいのですから。それが彼のやるべき仕事であり、彼は宇宙へ旅立つべきではありませんでした。
日本のアニメ作品は表情や感情表現が過多で、美しい自然描写で観客の情緒に訴えかけて来ますが、フランスのアニメは表現が抑制的かつドライで、シニカルな会話と表情、美しい人工的な背景を楽しみました。あまりに人工的なので、この映画を作ったのは人間なのかそれともAIなのか、ふと疑ってしまいました。あと、4人の生身人間キャラのうち、男性2人は現状肯定派、女性二人は現状に抗うキャラとして描かれており、印象的でした。
本作で描かれた2200年まであと174年。自分のデータをバックアップするにはどうすればいいのでしょうか。コツコツ日記やライフログを残すしかないのでしょうか。マインドアップロード(精神転送)の技術が開発されるまではなんとか生きていたいものですw。
カルロス・リヴェラとかのアンドロイドのデザインが良い
冒頭の猫(ロボット)とかも好きですが、カルロスとかの頭が投影された画像みたいになっているのデザインとして面白味があってめっちゃ好きだなーと思って観てました。
話は終わりが公式HPでも書かれているロボットたちに「私たちが捨てる」というオチで、どこかで聞いたことあるような話だなぁと感じてしまってちょっと微妙でした。
もっと人間VSロボットというのを見せて欲しかったなー。
カルロスが捨てる側を選ぶのはそうなるまでにアリーヌが亡くなったり、奥さんの無事を確認しに行った時にロボットと同じような扱いで完全に拒絶されたりとかあって自分が人間じゃないと思い知ったからだとは思うのですが、あんなにすぐ切り替えられるのだろうか。って考えているけど私には分からない感覚なのかなぁ…
複数回観賞ができれば
名古屋市内での上映館は少ないが、レビューでは賛否も巻き起こっているらしい「マーズ・エクスプレス」。
予備知識はほぼ入れずに観賞。
なるほど。
「賛」の気持ちも「否」の気持ちもよく分かる作品だった。
まずは「賛」。
もう、こんなに正面から描かれたSFアニメ(それも海外製)を観たのは久しぶりなんじゃないかな。
冒頭の部屋のシーンから「うわ、何か始まった!」のワクワクが溢れ出す。
そして過去の名作、特にやっぱりAKIRAや押井作品のオマージュと思われるシーン・カットの数々。
全体としては「イノセンス」にイメージが近いのかな。主人公はバトーっぽいし。
アンドロイドたちの造形、機能、生活、どれも楽しくて、未来の日常に溶け込んだテクノロジーのアイディアも興味深い。
ブラックなユーモアも織り交ぜつつ、ラストに向けて広がっていく哀愁。
観賞後の印象は清々しくもあった。
で、「否」。
海外SFにありがちな「難解さ」は本作でも強く印象に残った。
登場人物が多く、似ているキャラも多い。
キャラやガジェットのデザインの面白さに目を取られていると、事件にとって大事な部分をスルーしてしまう。
ロボット三原則に関する前提とか、PCやプログラムに関する各種用語は「SF好きには常識」なのかも知れないが、説明されないとピンと来ない人も多いだろうし、SFの解像度をある程度求められる作品であることは否定できない。
もちろん、人々の会話などから察することのできる部分はあるものの、私は「難しいな」と感じてしまった。
ただ、2回目をもし観る機会があれば、おそらくグッと楽しめる度合いも膨らむだろうと思う。
誰の立場で見るかで変わるかな
AIを題材にした物は過去色々ありますが、AIが暴走して悪として描かれるもの、人間と友好的に描かれてるもの。
今作は探偵設定の人間女性とアンドロイド男性のバディ要素が強くて後者のイメージ。冒頭でハッカー?女性を捕まえるところから始まり、AIが日常に溶け込んでいる風景を描く。
探偵として消えた学生を探すところからの物語が始まる。
途中ミスリードがうまくはたらいていて、AIが暴走するパターンかと思ったら、、、
結局はAIでも機械でも使い方、付き合い方の問題。
いつの世も怖いことは人間が始める。
強化人間とアンドロイドの違いとは?ちとややこしいかな。
そしてラスト。メインの二人が消えていく。知能は残るのか、人間はどうなるのか、考えを投げかけられて終わる。
お国柄かな日本では幸せエンドにしそうだが、これはじんわり後から考えちゃう。
吹替版で鑑賞。
●安元洋貴さんのアンドロイド。いわゆるのっぺりしたロボットボイスではなく人間味があるワイルドと知的のバランス絶妙。
●佐古真弓さん。情熱的で強め女性。時々見せる迷いがよけいかっこよいです。
●高橋広樹さん。学者?少しズルそうだけど頭の回転の速そうな役は合ってる気がする。
●野上翔さん。若手刑事の純粋?さと人の良さそうなのがよく出てます。
●斎賀みつきさん。実体はないAIの声のみ。柔らかな口調ですがしっかりクールな印象もあって、色気も感じるけど一番曲者な役!
かっこいい!!
エンドロールの吹替キャストが短く全部追いかけられなかった⤵
田所陽向さんもいた!役名不明だけど。
珍しいフランスのSFアニメ
設定も絵柄もストーリーもめちゃくちゃ面白いです
未来の火星植民地、人間とロボットが入り混じる社会を舞台としたサスペンスです。
依頼を受けてハッキング犯、行方不明の女子大生を探すアル中探偵アリーヌと相棒のカルロス。
先に人間とロボットと書きましたが、物語の進行につれてこの世界に居るのは思考する物体はその2種類ではないことが徐々に明かされます。
人間とロボットの間のグラデーションを示すことで生命とは何かという命題を匂わせつつ、ストーリー自体は事件の背後にあった陰謀と探偵の過去のトラウマをアップテンポな場面展開とは対象的に実に効果的に小出しに見せてゆきます。
全ての点が線で繋がれて、劇場をあとにする時に初めて観客の心に先の問が浮かび上がる見事な仕掛けだと思いました。
生命とは何か
予告編を観て、観念的な作品なのかな。合わないな。と決めつけていましたが評価が良いので観てみました。
予告編に物申します。
切り取るシーンを間違えている!
フランス製アニメーションを初めて観ましたが、センスある絵柄と深い人間描写に驚きました。
静かなる反逆
フランスのアニメ映画って始めてみた気がする
AIによる反逆ってよくテーマにされがちだけど、皆いなくなるっていう手段は斬新
宇宙SFかと思ってたけど、どちらかと言えばAIがメインだった
AIがいなくなった後の世界は果たしてどうなるのでしょう
SF好きとしては、23世紀の火星生活や交通システム、医療システムの...
SF好きとしては、23世紀の火星生活や交通システム、医療システムの描かれ方にワクワクした。
予告にもあるエアーバック(?)や発話不用の電話なんてマジ最高!って感じだった
また、アンドロイドの権利問題や地球でのアンドロイドに対する暴動などは、今の世界と繋がるところがあって物語に感情移入しやすく、重厚な設定だけど見やすさもあってよかった。
超テクノロジー世界で人間性は生き残れるのか?というテーマ性もいい。
物語の結末も、結論を見せすぎずいろいろ妄想できる着地も好みだった。
ただ、強化人間っていう単語が出てきてたけど、アンドロイドと強化人間の差がイマイチわからなかった。
カルロスは強化人間かと思って見てたけど、パンフレットにはアンドロイドって書いてあるし…
セリフ回しが難解で物語の流れを掴むのに時間がかかった。
改めて鑑賞して理解を深めたい
■ 作品情報
大友克洋、押井守、今敏ら日本のアニメーション監督からインスピレーションを得て制作された、23世紀の火星を舞台に人間とロボットが共存する社会を描く、ジェレミー・ペラン監督の長編デビュー作。監督は、ジェレミー・ペラン。主要キャストは、レア・ドリュッケール、ダニエル・ンジョ・ロベ、マチュー・アマルリック、マリー・ブーヴェなど。日本語吹き替え版では、佐古真弓、安元洋貴、内田夕夜、三瓶由布子が担当。脚本はローラン・サルファティとジェレミー・ペラン。製作国はフランス。
■ ストーリー
23世紀の火星では、人間とアンドロイドが複雑に共存する社会が築かれている。私立探偵アリーヌ・ルビーは、5年前に死んだ元パートナーの記憶を移植されたアンドロイド、カルロス・リヴェラとコンビを組み、火星を拠点に活動している。二人は、アンドロイドの違法改造に関わっていたとされる女子大学生の失踪事件の捜査を通して、火星の首都ノクティスの暗部へと深く足を踏み入れる。そこには、腐敗した組織、強大な企業の陰謀、そして人間とロボットの関係性の根幹を揺るがす重大な秘密が隠されていた。アリーヌとカルロスは、真実を追う中で、自分たちの存在意義や倫理観を問われることになる。
■ 感想
本サイトで作品情報を知りつつも、行きつけの劇場で上映されず、残念に思っていた本作。たまたま新聞で、隣街の劇場で上映されていることを知り、仕事帰りに足を延ばして遅ればせながら鑑賞してきました。SF好きな自分にはなかなか興味深い作品でした。
正直なところ、いかにも海外アニメといったキャラクターデザインは、どこか古めかしく、洗練されていない印象で、あまり好みではありません。しかし、開幕早々に広がる未来感と、堅実なアクションシーンに心が躍ります。舞台となる未来都市や、そこで営まれる生活がしっかりビジュアル化されており、あっという間に作品世界に魅了され、この先の展開に期待が膨らみます。
ストーリーも、行方不明の女子大生を追うミステリーが、やがてロボットとの共存生活における問題へと発展していく展開が非常におもしろかったです。しかし、序盤から登場人物が多く、その相関関係や背景を掴む間もなく話が進んでいくため、やや置いていかれがちになってしまったのは残念です。特に、ノーマルな人間だけでなく、ロボット、アンドロイド、強化人間、さらには水槽に浮かぶ有機体までもが意思を持ったキャラクターとして登場し、外見での区別がつきにくいキャラクターが多かったことが、物語への没入を妨げる致命的な要因となっていたように感じます。
結局、このキャラクターの多さと見分けのつきにくさが最後までネックで、物語の全容を完璧に把握することができなかったです。とはいえ、ロボットとの共存社会における人間の反発や、それに対するロボット側の抵抗といったテーマは理解できます。全体像はなんとか掴めたものの、本作の奥深さを味わい尽くせなかったことが心残りです。配信が始まったら、改めてじっくりと鑑賞し、今度こそ完全に理解したいと思います。
娯楽ではなく高尚な芸術品を観るつもりで臨んでください
カンヌ映画祭◯◯賞授賞とかいう映画は所詮こんなもんなんでしょうね。
意識高い方々が抽象画を観てそれっぽい感想を言うアレと同じ感覚の映画です。
ストーリーの説明が絶対的に不足しているので、常に脳内補完を強いられるアニメです。
ラストすら訳がよく分からないです。
ひたすらロボットが壊され(殺され)、撃ち合い、追いかけっこしますが、人とロボットが上手く描き分けられていないので、人間が死んでいるのかロボットが壊されているのかよくわかりません。
でも絵は綺麗です。かなりハイレベル。
絵が綺麗なだけの映画という意味ではスカーレットを彷彿とさせますが、スカーレットほど不快にはなりません。
不快にならなかったのは、説明が足りてない上に、ストーリーがとっ散らかってるので、スカーレットよりも物語に入り込めなかったからかも知れません。
もしかしたら声優がしっかりしていたからかも知れません。
大手シネコンが上映していないのも納得です。
シネコンの目利きがしっかりしてる証左かと感じました。
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