劇場公開日 2026年9月11日

オデュッセイアのレビュー・感想・評価

全1080件中、1~20件目を表示

4.5何千年経っても、人間は同じ問いの前にいる

2026年9月21日
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鑑賞方法:映画館

すごいものを観てしまった。

自分もオデュッセウスと共に長い旅をしたかのような気持ちになり、映画の新しい境地に足を踏み入れてしまったかのような、没入感と迫力だった。

製作費405億をかけ、世界初の全編IMAXカメラでの撮影。
今人類ができる最高峰の技術を使い生まれたこの作品は、ノーラン監督の細部にまでこだわるプロフェッショナルさと、俳優陣たちの熱演で、凄まじい作品に仕上がっていた。

正直、私はノーラン監督に対して大絶賛するほどのファンではない。
監督特有の、時間軸があちこちに飛ぶ構成はどちらかというと苦手だし『オッペンハイマー』や『ダンケルク』といった、実話をベースにした作品だと、いまいち盛り上がりに欠ける印象を抱いていた。

なので今回も、とりあえず全編IMAXカメラの映像美を堪能しようというぐらいの気持ちで観に行ったら、なんてこった。

映像だけじゃく、ストーリーもめちゃくちゃ面白い。
私の苦手な時間軸飛び飛びも自然でわかりやすく、構成も良い。

そして古代ギリシャの神秘的な世界観がありつつも、西洋最古の冒険叙事詩が、見事令和のファンタジーアクションと融合し、エンターテイメントとしても満足感がすごい。

あまりの面白さに、鑑賞中のニヤニヤが止まらなかった。

そしてストーリーだけではなく、この物語から伝わるメッセージもまた現代の私たちに響く。

勝つためなら、越えてはいけない一線を越えてもいいのか。

『オッペンハイマー』を観た時にも感じた、ノーラン監督の一貫した問いを、今作でも強く感じた。

原子爆弾を生み出したことでアメリカに勝利をもたらしながら、人類を核の時代へと進ませてしまったオッペンハイマー。

そして、知略によってギリシャ軍を勝利へ導きながら、勝つために神々の掟さえ利用したことに苦悩するオデュッセウス。

世界の秩序を保つために皆が守ってきた一線を、自国の利益を理由に越えてしまった時、その一線は以前と同じものではなくなる。

そして何より恐ろしいのは、その一線を超えたことで「勝利してしまう」ことなのだと思った。

勝利とは何なのか。
正しさとは何なのか。
目的のためなら、どこまで許されるのか。

紀元前の英雄譚を観ていたはずなのに、私には決して遠い昔の話には思えなかった。

今もこうして、国際法を守らずに一線を超えてくる国がある。

世界の秩序を守るために存在する掟やルールは、誰か一人の都合のためにあるものではない

だからこそ、それを守ることには意味がある。

何千年も前の物語を通して、今を生きる私たちにその問いを突きつけられたような作品だった。

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AZU

4.5観終わってもまだ、ノーラン・ワールドから戻れない・・・。

2026年9月14日
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興奮

驚く

斬新

楽しみにしていたクリストファー・ノーラン監督の『オデュッセイア』。

感想はひとこと👇
やっぱり期待を裏切らない。巨匠ノーラン監督は健在だった。

ホメロスの『オデュッセイア』という言葉くらいは知っていましたが、ほとんど予備知識のないまま、今回は通常上映・吹替版で鑑賞しました。
まずもって、172分という大作に脱帽。

今回も水分・睡眠コントロールばっちりで臨みました。
エンドロールに並ぶロケ地の数を見て、まずびっくり。
ひとつの映画とは思えないほどの壮大なスケール。どのシーンからも、ノーラン監督のこだわりが伝わってきます。そして、その高い要求に応えきった製作陣や俳優陣の底力もすごい。
ここまで自分の作りたい映画を、巨大な規模で作り切れる。
やはりノーラン監督は巨匠だなと思いました。
キャメロン監督同様、「ザッツ・エンターテインメント」を本気で作る、獅子座の映画監督。

鑑賞後、興奮冷めやらぬ私がまずやったのは、
『オデュッセイア』の叙事詩についてYouTubeで復習すること。
さらにクリストファー・ノーラン監督について調べ直し、
極めつけはNetflixで『オッペンハイマー』まで再鑑賞。

気づけば、丸一日ノーラン漬けに……😅
家には帰ったはずなのに、ノーラン・ワールドから戻れない。

出演陣も豪華絢爛。
マット・デイモン、アン・ハサウェイ、トム・ホランド、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン……。
日本映画でいえば、まるで『キングダム』状態(笑)。
中でも、やっぱり主演のマット・デイモンは素晴らしかった。
いい歳の重ね方をしてるなぁ、としみじみ。

復習して分かったのですが、『オデュッセイア』は西洋世界では何度も語り直されてきた、とても有名な物語。ストーリーそのものは、意外なくらいシンプルです。トロイア戦争を終えた英雄オデュッセウスが、さまざまな困難を乗り越えながら、妻と息子の待つ故郷へ帰ろうとする。

ただ、家に帰る物語。

でも、その「帰るまで」に何を見るのか。
神に逆らうのか。誘惑に負けるのか。仲間を失うのか。それでも帰るのか。
物語がシンプルだからこそ、その解釈には大きな余白がある。
だから何千年もの間、さまざまな作り手がこの物語に挑み続けてきたのだと思います。

そして今回、ノーラン監督が選んだひとつの答えが、長編映画として史上初となる、全編IMAXフィルムカメラでの撮影。2000年代初頭、『トロイ』の監督候補だった頃から、トロイの木馬をどう見せるかというイメージを20年以上温めていたそうです。映画として結実するまで、本当に長い旅だったのだなと思います。
日本でIMAX独自の1.43:1画角を体験できる劇場は東京と大阪にたった2館しかありません。超貴重~✨
Dolby CinemaやScreenXなど、少し贅沢な映画体験のできるスクリーンもありますが、
私はまず、いつもの見慣れたスクリーンで作品そのものを受け止めるのが好きです。
通常上映でも、映像の迫力は十分。
まずは物語をしっかり味わう。
そのうえで二回目に、“贅沢スクリーン”で浴びる。
私はその見方が好きです。
そして次は、ぜひIMAXで観たい🎬

どんな時も、人間は大いなる自然や神には抗えない。
もし抗ったとき、そこにはどんな罪と罰が待っているのか。
神話の世界でありながら、人間の欲、慢心、愛、そして「帰る場所」への執着がずっと流れている。
そこが、この物語が何千年も生き残ってきた理由なのかもしれません。
ちなみに、今ちょうど別作品でも話題のセイレーンも登場します🧜
古代ギリシャでは、人魚というより「人と鳥を合わせたような姿」で描かれることが多かったそう。
……いらん豆知識(笑)。
音響だけは、少し私の好みではなかったけれど、それ以外は見応え十分!!
洋画の中では、今年いちばん面白かった作品です。
『オッペンハイマー』に続き、またアカデミー賞を賑わせそうな勢いまで感じました。
これぞ、ザッツ・エンターテインメントな映画🎬

本作は配信まで待たず、ぜひ映画館の大スクリーンで観てほしい一本です。
……と、ここまで書き終えて、私のノーラン熱もようやく平熱に😅

やっと、お家に帰れます♪

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ななやお

4.5古典の懐、ノーラン監督の信念

2026年9月8日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.5Smartly Disguised as Hollywood Fanfare

2026年10月5日
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鑑賞方法:映画館

Nolan winds his brooding spin around one the world's longest surviving tales in this belief-suspending fantasy. The film muses on the evolution of morality, almost as if it is pretending its an ancient Greek religious drama. The film reminds that flawed humanity is older than any state. As a technical spectical, the IMAX presentation of the epic is as eventful as spacetime folding back on itself.

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Dan Knighton

4.0構成のぎこちなさを超えてくるIMAXの臨場感

2026年9月30日
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村山章

4.5圧倒的な映像体験に息を呑む。もうその言葉に尽きる

2026年9月30日
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鑑賞方法:映画館

視覚的体感とはまさにこのこと。IMAXスクリーンが放つ海洋の獰猛なうねりをはじめ、各場面がもたらす映像の豊かさとスケールに息を呑んだ。非線型のストーリーゆえわかりにくいという向きもあろう。だがそもそもホメロスの原作からして非線型。もしやノーランはこの構造を、自分がよく用いる語り口の原型のようにすら感じたのではないか。そして時系列でないからこそ、この過酷な旅路は圧倒的な体験となって我々の胸を軋ませるのかもしれない。世界の果てまで赴き撮影された数々の映像もさることながら、こういったリアリティの渦中に一つ目巨人などの異形の者たちが違和感なく入り込むのだから興奮はひとしお。と同時に、これは現代に向けて勢いよく放たれた一矢でもある。科学の世紀を描いた『オッペンハイマー』から人類最初期の叙事詩の世界へ。いずれも悲惨な戦争と言いしれぬ悔悟の念が絡み合い主人公の生き様を陰影深く織り上げている点が印象的だ。

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牛津厚信

4.0スケールは大きいが内省的な内容

2026年9月30日
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鑑賞方法:映画館

全編IMAXフィルム撮影であることを全面的に売りにしている作品だが、意外と会話している登場人物を切り返しで見せるみたいなシーンも多い。こうしたシーンをIMAXの画角で見せるというのは、果たして映画鑑賞としてどういう体験なのだろうと考えた。
一つ目の巨人など、スペクタクルなシーンではもちろんIMAXのスクリーンの大きさが活かされる。巨人はとりわけ縦にデカいわけだし。でも、172分の上映時間の中でそうでないシーンもいっぱいある。2人の人物が緊張感を持って会話しているみたいなシーンでは、むしろ大きな画角じゃない方が緊張感が生まれやすいのでは、などとも思ったりもした。とはいえ、この画角の映像は映画館でしか味わえないので、劇場体験という点でとても貴重なものではある。しかし、万能ではないよな、とも思った。
作品自体は面白かった。英雄の帰還は、物語の王道の一つ。なぜこんなに長い間帰ってこなかったのかを、単なる冒険譚にせずにトラウマからの回復期間として描くのはなかなかユニークだ。スケールはでかいが意外と内省的な内容になっている。

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杉本穂高

4.0ノーランは古典から現代を紡ぎ出した

2026年9月14日
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鑑賞方法:試写会

怖い

知的

斬新

クリストファー・ノーランの最新作は古代ギリシャの詩人、ホメロスの叙事詩をベースにしている。この素材選びはノーランとしてはかなりチャレンジングなように思えるが、映画の構成とテーマは意外に一貫している。

主人公であるイタケの王、オデュッセウスがトロイア戦争を戦い終え、長い年月をかけて故郷を目指す過程で、ノーランは過去、現代、そして、未来と時間軸をシャッフルして、まるでトランプの神経衰弱ゲームみたいな楽しい混乱を観客にもたらす。その手法は『ダンケルク』で見せた"陸の1週間、海の1日、空の1時間"の交差ほどは設計的ではないかもしれないが、過去作との類似点を発見するとなぜかホッとする。

目新しさでいうと、強い影響を受けたという特撮の巨匠、レイ・ハリーハウゼンの作品に寄せたクリーチャーの登場がけっこう衝撃的だ。まして、I MAXフルスクリーンに手作り感満載の怪物が悲しげな表情で現れると、思わず身をすくめてしまう。ノーランがこんなことをやるなんて。

映画のテーマについて考えると、トロイアまで遠征し、多くの人命を犠牲にし、帰路に就くオデュッセウスを介して、個人、または国家の野望がいかに秩序を破壊するかを描いている点が重いと感じた。それはそのまま、今の時代を覆う危機感に繋がるからだ。これは前作『オッペンハイマー』とも共通する。

さらにノーランは、ゼンデイアやルピタ・ニョンゴやジョン・レグイザモ等、様々な血統を持つ俳優たちに重要な役を振ることによって、古代ギリシャの叙事詩、に対する観客のハードルを上手に下げている。また、トランスジェンダーの俳優として再スタートを切ったエリオット・ペイジを勇猛果敢な男性兵士役に起用するバランス感覚も絶妙だ。結果的に隅々にまでオールスター・キャストとなったのには理由があるのだ。

クリストファー・ノーランは再度のオスカー受賞も期待される『オデュッセイア』で、古典から現代を紡ぎ出した、と言えるのではないだろうか。

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清藤秀人

4.5英雄の冒険と苦悩をIMAX絵巻で展開させるノーラン活劇の円熟味

2026年9月13日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

興奮

知的

振り返ると、クリストファー・ノーラン映画の主人公たちは英雄としての栄光の影で深い苦悩を抱えていた。正義や勝利のため、天賦の才と並外れた勇気で仲間を率い鼓舞し、幾多の試練を乗り越え冒険やミッションを輝かしい成功へと導く。だがその過程で、敵も味方も大勢死なせ、悲劇をもたらして恨みを買い、自身の存在意義さえ疑う。

冒険活劇の源流ともされる古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」をノーラン監督が映画化したのは、古典の英雄譚を自らの手でよみがえらせる行為を通じて、自作で描き続けてきた英雄像を総括する意味があったはず。さらには、特撮映画の初期作品「シンバッド七回目の航海」などを最初に観た時の興奮や感動を、ノーランが得意とするIMAXフィルムカメラ撮影を経て大スクリーンに再現する、原点回帰の心持ちもあっただろう。

映画「オデュッセイア」で描かれるのは、トロイの木馬で有名なトロイア戦争や王位をめぐる争いといった歴史上あり得たであろうリアルと、神々や怪物が人間と関わったり戦ったりするファンタジーが地続きの世界。ノーランはこれまでもSFや戦争物でIMAX大画面を活かした迫力のアクションシーンを生み出してきたが、巨大なモンスターが同監督のIMAXスクリーンに出現する画力のインパクトは圧巻だ。戦争と怪物退治と権力闘争をシームレスに共存させるストーリーテリングにノーラン監督の円熟を感じた。

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高森郁哉

2.5暴力装置

2026年10月8日
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鑑賞方法:映画館

テーマ的に暴力侵略的なことが入っていて加害側が抱えるべき思考を促すようなものなのに、結果報復は容赦なく行う。とか、加害による残虐性が映像で現れていなくてラストに向けての爽快さを加え続けていて、割合としてパワーで最大成果を上げました。となっちゃわない。
王子が特訓したことは全く生かされず。
トラウマの象徴としての亡霊の付き纏いとか、うーんって感じ。
エンタメの作家なのに思考することを主体とするような音楽とかミスマッチな時間が続いた。
IMAXで視聴したけど、途中あまりに激しい光の場面は眩しすぎて見れなかった。
なぜこの作品がこんなに評価が高いのだろう。ううむ。

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まるのすけ

4.5ディオニューソス祭の再演

2026年10月7日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ドキドキ

原作のホメロス『オデュッセイア』についてAIに問うてみると、 「神の不興を被った英雄が、知略で困難を乗り越え帰郷を果たす──人類三千年来の物語構造のアーキタイプ」 といった説明がだいたい出てくる。
なるほど、ではあるが、そもそもアーキタイプとは何なのか。
その辺を本気でほじくり出すと、「昔話の形態学」から『英雄の仮面』まで十年ぐらいは勉強しなくてはいけないし、そんなことをしていると寿命が尽きてしまう。なので、以下は素人の独自解釈。
天罰を受けながら事を成し遂げるのは、人間が自分の意志で生きられるという宣言であり、知略で困難を乗り越えるのは、神から与えられた「力」に頼らないという意味で、これも人間の主体性を表す。さらに、神ですら彼から故郷を奪うことはできない。 ヒューマニズムの物語として受け取っておきます──で、「構造」には納得。
同じ帰郷の物語である『雨月物語』は間に合わず、オデュッセウスは間に合った。 オリエントである日本人は神に贖いきれず、オクシデントたるギリシア人は勝利する。 また、女性であるボヴァリー夫人のトロイア戦役は不倫の妄想の中でしかなく、しかも帰郷することもできなかった。 西洋の男だけが帰郷に成功するのだろうか──この辺はいろいろ議論されていくだろう。
『オデュッセイア』の功績は、物語のもっとも重要な形のひとつを提供したという点にある。 もっとも形式としては滅んだジャンルだから、私たちが見るとかなり不思議な物語にも見える。
長大な物語なのに、オデュッセウス以外の登場人物は彼の障害や目標に過ぎず、自律的に存在しない。 ペネロペも部下たちもオデュッセウスを補完するための存在であり、エピソードも有機的につながっていない。 同じような物語が並列につながった、いわゆる「団子の串刺」である。 オデュッセウスには行動と感情と策略しかなく、内面が不在。
だから、この叙事詩を再生させるときは換骨奪胎するのが常道で、映画だけでもざっと見ただけで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『2001年宇宙の旅』など、いろいろ成功例がある。
ギリシア神話をそのままの形式で映像化して成功したのは、パゾリーニぐらいだろうか。 この仕事は古代の物語を「今」がのぞき込めるように注力したものだから、観客の共感をあさる必要はなく、その分「難解」のレッテルを貼られたりする。
それなのにクリストファー・ノーランは直球で原作ホメロスなのである。
観客を古代人の共感へと引き込むための仕掛けは恐ろしく緻密だ。 カットバックを縦横に使った作家得意の時間魔術はここで最大の効果を発揮し、単調な物語を立体的に浮き彫りにしている。 主人公に「トロイアを攻めた自分たちが、実は暗黒時代をもたらす海の民の一派であった」(歴史的事実ですね)と語らせて反戦のテーマを織り込み、そこかしこの役柄に自然に多様な人種を配置して白人の物語としてみられることを避けている、さらにアン・ハサウェイに「私は20年女王として君臨してきた」と語れせて男性主体のストーリーを中和する。このように現代人が反発する要素を注意深く取り除いたうえで、音楽や特撮描写で異世界を描き切る。 ありとあらゆるテクニックを使って、おそらく三千年前にホメロスの語りを聞いたギリシア人の高揚を現代に再現してみせる。
圧巻としか言いようがない。
難解といわれる作家だが、いわゆる芸術家ではなく、見る者が言葉にできない感興をまるごと提供してくる天才エンターテイナーなのだと強く感じた。 同時に、あの『オッペンハイマー』も反戦ではなく「神の力を手に入れた男」の恐怖と高揚を観客に味わわせたエンタメだったのだと思うと、やや複雑な気持ちにもなる。

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ざむざむ

4.5IMAXで観るのでは無く、IMAXで体感せよ‼︎

2026年10月7日
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【追記①】2026.10.7
2回目を観た…。
良かった…。。なんという事だ‼︎
ギリシャ神話を勉強して観たら、全然最初と違ったのだ!感動して涙迄出てきたのだ…。

オデュッセウスの苦悩と贖罪が良く分かり…
自分が犯した数々の罪… ゼウスの掟を破った事… 街を破壊した事… 罪なき人々を残虐した事… 味方迄騙した事… 亡くなった沢山の部下の事…

だから女神カリュプソによって留められたのも実は自分自身を許す事が出来ずに意図的に留まったのでは無いかと迄考えてしまう。。(だから意図的に花を食べ続けたのでは⁉︎)彼は直ぐには帰れなかったのだ。罪の意識により帰りたいが帰れない…

そんな事を考えた。そして西の果てに贖罪の旅にでるのだ。沈む夕陽を追いかけて…。。 弔いの旅だ…。。

【レビュー】2026.9.5

(この映画はめちゃくちゃ期待していた……)
(しかしあまり期待してはいけませんね……)

IMAXシアターのみの先行上映をこの近場では1番良いとされている映画館で観て来た。席は殆ど満席に近かった。。 チケットは事前に購入していた為、最高の席で鑑賞出来たのだ。

作品はタイトルも出ずいきなり始まる感じであった。

IMAXの画面は縦に長く僅かな曲先の為、迫り来る巨人や一回りも二回りも大きな騎士団との戦いが画面いっぱいに広がる。また音圧も相当なものでビリビリ感が椅子までくるのだ。まさしく没入感と体感は半端ない‼︎ 今迄IMAXを体験した事が無い方は是非!味わって欲しい!違いなくIMAXで体感するための映画だ‼︎

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えーじ

4.5これぞ劇場映画!ただ簡単なあらすじ知ってからの鑑賞をすすめます!

2026年10月7日
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ネトフリ、アマプラ等配信全盛の時代、足を運んででも劇場の大画面、大音響で体感したい映画、それがクリストファー・ノーラン映画。
しかも今作はいよいよ全編IMAX撮影という、監督のIMAX撮影の拘りと気合いが到達したとも言える記念碑的作品として劇場で観ない訳にはいかない!ということで109シネマズ大阪エキスポシティシネマ(IMAXレーザーGT)で鑑賞。
今作が史実ではなく、神話が織り交ぜられた古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を映像化したということで、日本人には馴染みが少ない神話要素がテーマにもなっている為、Wikipediaとかで簡単なあらすじを知ってから鑑賞した方が楽しめると思います。(結末までは読まない方が怒涛のクライマックスを楽しめます。)
個人的にあらすじを読み、ストーリーを楽しむというより、この神話をノーランがどう映像化してるのか?という点に興味を持って鑑賞しましたが、IMAXの迫力も相まって期待を裏切らない映像クオリティーで、上映時間170分超えの長尺を感じさせないあっという間の体験でした。
映像の迫力、美しさもさることながら、ストーリー的にも2800年前に書かれた叙事詩(「オデュッセイア」は人類最古の物語と言われている)とは言え、戦争がもたらす対価、代償など、現代も続く大国による戦争がもたらす代償、愚かさを考えさせられます。現代の戦争を主導する指導者たちにも神々の裁きを与えて欲しいと思いました。
ぜひ劇場での鑑賞をオススメします!

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それもどうかなあ。

5.0すごい

2026年10月7日
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難しい

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ポチ太郎

3.5日本人には馴染みのない話なので、海外との評価は違うと思う。

2026年10月7日
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難しい

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凄く良く出来ているのですが、ホメロスの叙事詩は西洋人には、豊臣秀吉の話ぐらいメジャーな話ですが、日本人には、あまり馴染みがない。実際、レビューにもトロイの木馬しか知らない人が、なんで一つ目の巨人とか出てくるの?昔の戦争話なのに意味が分からんとか書く人もいるくらい。なので、個々もエピソードも西洋人には、あーあの話はこうしたのね とか分かるが日本人にはうーーん。先の豊臣秀吉の話だと草鞋とか一夜城とか備中大返しとか日本人なら知ってるけど、西洋人知らんよね。そこいらが、かなり丁寧に表現されているとはいえ、知ってるよね前提の脚本が所々感じたので、そこいらが若干、低めになりました。出来れば、事前に予習してから見る方が良きと思います。

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トリエラ

4.0久々に映画らしい大作を見ました。

2026年10月7日
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ドキドキ

原作についての予備知識はなく、冒頭でストーリーについていけるかちょっと不安になりましたが、どんどん引き込まれました。神話としての、当然のように怪物や魔女、1.5倍ぐらいの体格の人が出くる展開が、全く不自然でないところがよかったです。そういうのが映画らしくて、久々に見た感じです。日本でも「古事記」をこういう規模で映画化したら、おもしろいものができそうな気がします。
「千と千尋の神隠し」みたいなところがあったり、正体を明かさずにひと暴れするところが「水戸黄門」みたいだったり。
IMAXの大画面だったので、没入感はありましたが、なるべく隅々まで見てみましたけど、周囲の映像には、あまり重要なものは映っていませんでしたね。
ハリウッド映画では、出演者の人種バランスみたいなことを求められるようですが、戦士にアジア系の顔の役者さんが出ていたのは、違和感がありました。
「ニュー・シネマ・パラダイス」で、途中夕立で中止になる野外上映の時にかけられていた「ユリシーズ」も同じ原作の映画。なんとなく既視感があったのは、そのせいですかね。こちらも改めて見てみようと思います。
長編なのでトイレが我慢できないのは理解できますが、頻繁にスマホでSNSをチェックしていたヤツがいて、同伴者も注意していませんでした。そんなにSNSが気になるのなら、無理に映画館に来なくていいのに、と思いましたね。

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豊島区のはずれ

5.0久しぶりにハリウッドの凄さ感じた

2026年10月7日
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驚く

ドキドキ

トロイア戦争からオデュッセイアが帰還する内容で、ノーラン監督作品にしてはわかりやすいので万人受けする。
上映時間は長めだが見どころシーンが沢山あるので、ダレずに観る事が出来た。

今回見たのはIMAXでは無いがワイドスクリーンではなく、画角がスクエアなのが実写映画では珍しく斬新に感じた。

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ふさをちゃ

3.0正直お腹いっぱいです。

2026年10月7日
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久々ノーラン!IMAX!!豪華キャスト!!
素晴らしいショット、重厚な音楽、マッドディモン渋くなったな、いつまでも綺麗なアンハサウェイ、トムホとバーゼルのデジャブ感、ロバートパティンソンのクズっぷり、ルピタ可愛い、サイクロプスきもい、キルケーのシーン怖い、エリオットペイジやはり男になったのね、静かなセンディアは似合わない、最後の決闘開始の弓のシーン激熱!、いやいやマッドもトムホも刺されすぎじゃね、とか見どころたくさん、いいシーンが続くのですが正直お腹いっぱい。ご馳走はやはり食べ過ぎてはいけません。
やはり古代からの昔話がベースなので、物語の疾走感や爽快感、少々の突っ込みどころもなく、いい映画をみた!とはなりませんでした。ノーラン特有の、細かいリズムを刻みながらの音楽は相変わらずでしたが、この物語には不必要かと。音楽なりすぎです。
やっぱり私の中ではダークナイト、インセプションがピークだったかなー
トロイア戦争だけなら、2004年のブラピとエリックバナの「トロイ」の方はずっと面白いです!!

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monmonshi

4.0苦しい父親と、不憫な息子

2026年10月7日
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ドキドキ

一言でいうと、父親の帰宅がとにかく険しい映画
その険しい道のりは、ともに窒息するような苦しさを感じるレベルで大画面、高音質だとより苦しく、映画館で見る価値のある内容だった。
それまでの苦しさを最後につき崩すカタルシス、大暴れはスッキリした。

武器の進化による時代の転換期、幼い息子に新たな価値観を求め引き継ぐところは、
スマホなどオールインワンや地続きの進化ではなく、AIというゲームチェンジャーが出た今こそ過去から学び、新たな価値観を持ち、受け入れて進化する必要がある部分と重なった。

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pekepeke

4.0圧倒的な戦いのリアルさと、帰りを待つ家族の物語

2026年10月6日
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はだしのけん