マテリアリスト 結婚の条件

劇場公開日:2026年5月29日

解説・あらすじ

「パスト ライブス 再会」のセリーヌ・ソンが監督・脚本を手がけ、現代の婚活市場を舞台に男女の三角関係を美しい映像でつづったラブストーリー。

ニューヨークの結婚相談所でマッチメーカーとして働くルーシーは、クライアントの高い理想や細かい条件をマッチングさせる婚活のプロで、彼女自身も恋愛を感情だけでなく資産価値で判断するマテリアリスト(物質至上主義)だ。仕事一筋の多忙な日々を送っていた彼女は、マッチングさせたカップルの結婚式で出会った裕福な投資家ハリーから情熱的なアプローチを受ける。その一方で、ルーシーはその披露宴でウェイターをしていた元恋人ジョンと再会。ジョンとは互いに愛し合っていたが、俳優を目指してアルバイトを転々とする彼との貧乏な暮らしに耐えきれず破局したのだった。家柄も人柄も学歴も完璧なハリーとの交際に踏み出すルーシーだったが、夢を諦めないジョンへの思いも再燃してしまう。そんな中、クライアントが事件に巻き込まれ、ルーシーは仕事でも恋愛でも岐路に立たされる。

「フィフティ・シェイズ」シリーズのダコタ・ジョンソンが主人公ルーシー、「キャプテン・アメリカ」シリーズのクリス・エバンスが売れない俳優ジョン、「エディントンへようこそ」のペドロ・パスカルが投資家ハリーを演じた。

2025年製作/116分/G/アメリカ
原題または英題:Materialists
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2026年5月29日

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映画レビュー

4.0 落ち込んだ時に思い出す顔、その人を大事にして下さい。

2026年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

ドキドキ

セリーヌ・ソン監督・脚本の前作「パスト ライブス/再会」がかなり好きだったので、今作も楽しみに鑑賞しました。

主人公ルーシーを演じるダコタ・ジョンソンは、何を着てもお美しい。仕事もできて見た目も完璧。そりゃあ大富豪からも、夢を追う元恋人からもアプローチされるでしょうよ。本人の価値を分かっていないのは、本人だけなのかもしれません。

映画全編を通して感じたのは、ニューヨークという街の気高さとクールさ。そして同時に、そこで生きていく窮屈さや息苦しさでした。

驚くような展開はありませんが、テンポの良いストーリー運びで最後まで飽きることなく楽しめます♪

家柄も人柄も学歴も完璧なハリー。彼は物質至上主義の象徴ともいえる存在です。

一方で、俳優を夢見る元恋人ジョンは決して恵まれているとは言えません。お金さえあれば高身長という「条件」すら手に入れられることを示すハリーがいるからこそ、指輪ひとつ満足に買えないジョンの存在が際立ちます。

何もなくても、「愛」だけはある。
しかも、それは簡単には変わらない愛です。

落ち込んだルーシーが無意識に思い出し、選んだ相手こそが、本当に大切な人だったのだと気付かされます。

とはいえ、結婚の条件は人それぞれ。お金がなければ続かない愛も、現実には確かに存在します。

個人的に一番好きだったのは、ルーシーがハリーに別れを告げるシーン。相手を傷つけることなく、それでいて嘘もつかない。とてもクールで印象的でした。

あんなイケてるニューヨーカーに、
生まれ変わったらなってみたい🫣

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ななやお

3.5 愛と結婚をロジカルに掘り下げるアンチロジカルなラブストーリー

2026年6月30日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 1件)
村山章

3.5 ダコタ・ジョンソンのファッショニスタぶりにうっとり

2026年5月29日
PCから投稿

笑える

楽しい

結婚相談員の主人公をメインに、理想の相手を見つけて結婚したい相談所会員たちの現実が綴られていく。女性が相手に求めるのは、年収、身長、ルックスetc、一方、男性は主に年齢とルックスにこだわる傾向があるようだ。とは言え、みんな自分のことは棚に上げている。舞台はニューヨークだが、男女が結婚を考える上で相手に求める要素は日本と似たり寄ったり。まあ、そんなものだろうなぁとは思う。

『パストライブス 再会』の監督、セリーヌ・ソンの最新作で面白いのは、主人公の相談員、ルーシー自身が愛情と年収や地位を天秤にかけながら、他人の結婚を成就させようと奔走しているところ。相談員から届くクレームに対処しつつ、ルーシーは貧乏でも今も愛している俳優志望の元彼と、パーティでアプローチして来たハンサムな金融家の間で揺れ動いている。誰が見ても、元彼の方がいいに決まっているのに、商業柄なのか、一歩前に踏み出せないルーシーのマテリアリスト(物質至上主義者)ぶりが歯痒い。

そして、ルーシーが最後に下す決断は見てのお楽しみとして、自分はルーシーを演じるダコタ・ジョンソンの、まるで摩天楼を服に落とし込んだようなファッションと、完璧な着こなしにうっとりしてしまった。服のレベルは『プラダを着た悪魔2』以上かもしれない。プロセンザ・スクーラーに始まり、ヴェルサーチ、バナナリパブリックと、価格幅も大きいワードロープが楽しいし、何せ、ジョンソンがめちゃイケているのだ。

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清藤秀人

4.0 愛について前作とは別角度でアプローチした意欲作

2026年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

セリーヌ・ソン監督が『パスト・ライブス』に続き、またも愛や結婚について探究した本作を面白く観た。一見、ハリウッド的ロマンティックコメディのようでありながら、その実、序盤から「愛の原風景」が描かれるなど意表を突く演出も多い。それでいて芯にある問いかけは普遍的。すなわち、愛や結婚とは感情に基づくべきものなのか。はたまた、富や容姿、性格、趣味、性癖を細かくマッチングすることでアドバンテージを得ることは可能なのか。NYを拠点とする結婚相談所に焦点を当てた物語ゆえ、顧客の金銭感覚や格差意識、それに人の商品価値を見定めるようなやりとりはかなりドラスティック。だがその反面、3人の主演俳優に至っては各々の悩めるキャラをカリカチュアすることなく真摯に演じ切っていて非常に好感が持てる。しみじみと胸に沁みる前作に比べると語り口がだいぶ異なるものの、このギャップはむしろソン監督の今後へ繋がる可能性と言えるだろう。

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牛津厚信

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