劇場公開日 2026年2月20日

センチメンタル・バリューのレビュー・感想・評価

全246件中、1~20件目を表示

4.5その余白、その視線の先をじっくり味わえる、一度で二度美味しい映画

2026年3月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

癒される

この時期になると、アカデミー賞云々という言葉が飛び交う。映画業界はさぞ神経をピリつかせているに違いない。洋画は私の主戦場ではないが、そこはミーハーな私。基本は押さえておきたいので、本作も例に倣って鑑賞。

近年、作品賞を受賞(しそうな)作品にはあまり縁がなかったのですが、久しぶりに「好きかも」と思える作品でした。ここは玄人映画の感性にほんの少しだけ自分の感性が近づけた瞬間と、素直に喜びたい…😅

無駄のない(少なくとも私にはそう感じた)余白が、あり余る想像力を掻き立てる。
その視線の先、その無言の奥を、つい覗き込みたくなる映画とでも言いましょうか。

「あの映画の監督さんね、はいはいはい」「主演もあの女優さんね、はいはいはい」なんて、少し知ったかぶってみたい病も発動🫣
洋画はあまり詳しくないけれど、「わたしは最悪。」あの時ちゃんと押さえておいて良かったわ…と密かに思う瞬間🤫

家族という、一番センシティブで難しい問題に、繊細にして鋭く切り込んだ作品。ラストまで観ても、大団円のスッキリ感は全く得られません⚠️

でも、そこが私は好き。

その後、この父と娘はどんな一年を過ごしたのだろう?
この家族の真のカタルシス(和解、浄化)はいつ訪れるのだろう?

持ち帰った余白をじっくり味わう。
映画が二度美味しくなる瞬間です。

人の感情というのは、「許す」「許さない」の二択ではない。それほど複雑で、いくらでも形を変えるもの。その生の感情がリアルに伝わってきて、一瞬ドキュメンタリーなのではないかと疑いたくなるほど。

嫌いだった父親に、実は一番似ているかもしれないと気づく娘。
映画監督の父が、最愛の娘にほんの少し近づけたかもしれないと感じた瞬間。

そしてそれでも家族の蟠り(わだかまり)は続いていく。
永遠にずっと。多分…。

一番愛している人が、一番嫌いなあなた。
そしてその嫌いな人は、自分の中にも住んでいるかもしれない。だから複雑で難しい。

さあ、矛盾に満ちた世の中を愛でよう🥳

あかん、想像と創造が止まらなくなる…。
これが、私の好きな映画の基準。

余白を持ち帰って、もう一度味わう。
そんな映画でした。

好き嫌いの分かれ目は、余白や曖昧さを許せるかどうかになりそう🤫
何事も白黒はっきりつけるのがお好きな方には、あまりお勧めしません。

加えてファミリー向けではないかもしれませんが、興味のある方はぜひ映画館でどうぞ♪

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ななやお

3.5佳作だとは思うが……

2026年2月21日
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ニコ

5.0なぜセットで撮影したのだろう

2026年3月31日
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大変すばらしい作品だった。今年はこれ以上の作品に出合えるとは思えない。
俳優の娘と著名映画監督の父親。かつて家庭を捨てて出て行った父親に、娘は心を開くことができないでいる。母の死をきっかけに再会した2人だが、父親は娘を主演に映画の企画を検討している。自らの家族の物語をなぞるようなその内容に、娘の気持ちはざわつきを抑えられない。俳優の長女と家族を持つ次女の対比、映画監督の父が娘の幻影を投影するアメリカ人人気俳優を巻き込んで、心のひだを丁寧に描く。
新鮮な題材ではないし、強烈な今日性を宿した内容でもない。しかし、確実にしっかりと観客の心を捉えるその人間模様の丁寧な描写に心奪われた。
どうして、家族を捨てた父親は、娘のことをあんなにもわかっているのか。すごく残酷なような救いがあるような、何とも言えない感情がこみ上げてくる。
いくつかの、考えがいのある謎を残して終わるのもすごくいい。映画監督の父は実際に家族が過ごした家での撮影に当初はこだわっていたが、最終的にはセットでの撮影を選んだ。あれはどうしてなのか。どうしてなのかわからないが、何かしっくり来るような気もするのだ。答えが欲しいわけじゃなくて、なぜセットにしたのかを考えている時間が至福なのだ。

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杉本穂高

3.5とっちらかった家族に歴史あり。

2026年2月25日
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村山章

4.0単なる家庭内ドラマ、業界内ドラマではない理由

2026年2月23日
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泣ける

悲しい

知的

かつて家族を捨てた映画監督が、あろうことか舞台俳優をしている実の娘を主役に据えた自伝的作品の撮影を始めようとしている。色々予感させるきな臭いプロローグだ。

その後、物語はこじれまくった父娘関係の橋渡しをしようとする次女の視点も加えて、芸術家としての老いを痛感している父親の焦り、舞台俳優なのに舞台恐怖症に苦しんでいる娘の複雑怪奇なトラウマ、そして、父親がどうしても描きたかった家族の歴史、等々が浮かび上がって、ちょっと想定外の面白さを見せ始める。

シルフィルにとっては、随所に挿入されるフェリー二やベルイマン、またはウディ・アレンから影響を受けたと思しきショットが気持ちをウキウキさせる。監督のヨアキム・トリアーが肌感覚で感じているはずのストリーミングサービスの台頭もさりげなく描かれていて、目新しくはないが映像業界の現実にも配慮した脚本に抜かりはない。

とある北欧の街で生活を営み、その後別れ別れになったとある一族のヒストリーは、何かを作ることでしか前に進めない芸術家の宿命に言及することで、凡庸な家庭内ドラマの枠からはみ出ている。でなければ、きっとオスカーの主要候補には挙がっていないのだ。

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清藤秀人

4.0愛着と喪失

2026年2月22日
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悲しい

知的

レビューを書く前の下調べで知ったのだが、英題「Sentimental Value」と意味的に一致するノルウェー語の原題「Affeksjonsverdi」は一語、つまりノルウェーでは「愛着や思い入れのあるもの」という文脈でごく日常的に使われる単語なのだそう。そんな言葉が生活に根差していることを、ちょっといいなと思う。

この映画で主人公ノーラたちにとって愛着のあるものといえば、やはり建物としての「家」だろうか。ただ、擬人化された家がそこで暮らす家族たちについて語るナレーションを挿入するセンスは、万物に神が宿るとする日本的感性にも近い気がする。

舞台女優のノーラ、妹で主婦のアグネス、2人の父で映画監督のグスタヴ、グスタヴが新作映画の主演をオファーする米女優レイチェル、以上4人を軸にさまざまな要素を盛り込んだストーリーが展開する。親から捨てられた子の喪失感、姉妹の絆、老監督が自伝的映画を撮るということ(映画作りについての映画でもある)、ナチスドイツによるノルウェー占領時代のレジスタンスに参加したグスタヴの母、戦争のトラウマと自殺などなど。語りのテンポはゆったりしていて本編尺133分が長いと感じる人もいるかもしれないが、これだけ多くの要素をこの時間によくまとめたものだと感心。

監督・脚本のヨアキム・トリアーと共同脚本エスキル・フォクトはともに1974年の51歳。中堅どころの世代だが、高齢のベテラン監督が描くような話であることに驚かされる。トリアー監督は長編全6作の脚本をフォクトと共同で担ってきたが、「自殺」を繰り返し扱っているのも気にかかる。身近な人を自殺で亡くしたとか、なにか執着する背景があるのだろうか。

グスタヴの新作のオリジナル脚本はノルウェー語だったが、米女優を主演に起用することになって脚本が英語に翻訳され、レイチェルはノルウェー語訛りの英語発話を試みる。この一連のエピソードで、ハリウッド映画の文化帝国主義的傲慢さ(非英語圏を舞台にした映画で米国のスターを起用し英語劇で作る)をさりげなく批判しているのも個人的に好きなポイントだ。

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高森郁哉

4.5父と娘の人間模様を突き抜ける深度で描いた傑作

2026年2月20日
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これは『わたしは最悪。』を凌ぐヨアキム・トリアーの最高傑作と言っていい。父娘の人間模様を扱った物語でありながら、しかしそこには映画監督の父と女優の娘という、まさに”表現者”ならではの葛藤もあり、各々のプロフェッショナリズムが炸裂する場面では、舞台芸術、劇中映画のワンシーンなど、ハッとするほどの格調高さが充満する。と同時に、これは視線の物語だ。「わたしを見てくれてる?」という思いを抱えたまま大人になった女性と、それに対してきちんと返せぬまま時が経ってしまった父。目線は今なお絶えず交錯する。そして面と向かって言葉にできない思いは一冊の脚本の中に。繰り返されるセリフや場面、家の成り立ち、一族の歴史といった要素すら織り交ぜつつ、傷つきながらも懸命に答えを、帰るべき場所を模索する二人の姿はリアルで感動的だ。それを支える妹、外からの新鮮な風を吹き込ませるファニングといい、全てが完璧に機能し合っている。

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牛津厚信

3.0家族の肖像は苦手じゃ

2026年7月21日
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家って不思議ですよね.ただの建物なのに,何十年,時には百年近く人が住むことによって色んな変化が生じるんですから.ニュータウンでよくみられる画一化した建売住宅なんて特にそうで,同じ外観同じ間取りであっても住む人の生活様式で違って見えてくる.そしてある家には「呪」が溜まり,ついには人の魂を喰らうようになるんでございましょう.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.
本作はそんな「呪」とは一切無関係ですが,そのかわり家族というやっかいなものの物語でした.家族,そう.私が苦手なヤツです.しかもパパちゃんは巨匠監督で家族を捨てた人.どうしたって義父である師匠が頭をよぎります.それが雑音となって,作品に入り込めませんでした.困ったもんであります.こうなってきますと私の場合は家族そのものが「呪」と言ってもいい気がします.実家なんざぁ,はなっから家族なんて思っちゃしませんですしね.あぁでもね,これは前にも言ったかもしれませんけど,あぁみえて意外を師匠は,家族の事考えてらっしゃったんですよ.かれんさんもそれはわかってた様子でしたけど,結局拗らせたまま師匠も鬼籍に入りましたんでね.本作の場合は間に合ってよかったですね.

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三遊亭呼延灼

3.0親子という近い存在だからこそ、相容れない要素に対する拒絶感がより強...

2026年7月12日
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親子という近い存在だからこそ、相容れない要素に対する拒絶感がより強くなることが手に取るように分かる作品。作品の中で父子関係には常に一定の緊張感があり、第三者的にははらはらもさせられるが、ふと自分事として振り返った時、子側、父側、いづれの側の感情もなにがしかの共感を覚える。後半、父が監督する新作映画の主役の代役に抜擢された、アメリカ人俳優の気の利かせ方がとてもいい。

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シラモリジャバテ

4.0「情景を映画で写す」

2026年5月22日
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知的

今年87本目。

お父さんと娘さんの会話。「集中しているか?」「疲れただけ」。中盤に作品見ていてもう一度集中したい、と思っていたので覚えているシーンでした。歌劇に出る時の情景を映画で写す、こんな景色が登壇者からは見えているのか感動でした。お父さんが自分が書いた映画のシナリオを娘さんに読んで欲しいと言った時の、彼女の表情が素晴らしかったです。

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ヨッシー

4.0人生に誠実に向き合う人に見てほしい一作

2026年5月19日
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人生に誠実に向き合う人に見てほしい一作
物語の本質を捉えた非常にいいタイトルです。人生の重要な部分を占めているのに、これに相当する日本語がない。Affeksjonsverdiはノルウェー語。言葉があるということは、こういう価値を大切に生きているのでしょう。
家族を捨てた父に長女は反発するが、この2人は似ている。情緒が不安定な長女と異なり、過去に折り合いをつけた次女は、家族を持ち表向きは幸せだが、必要な言葉が交わされない夫婦の薄寒い孤独が重い。どのように生きても人生には乗り越え難いもの、困難があることを監督は伝えている。前半で異なる生き方をする姉妹を見せておき、終盤に姉妹の似た点が描かれる。説明はないが困難な人生を受け入れ、支え会う姿が感動的で映画の力を感じた。最後の姉妹の笑顔は運命を受け入れた者の表情で美しい。
主軸となる家族(娘2人、父)3人の抑制の効いた演技が素晴らしい。また、もう一つの物語の軸となる俳優(エル・ファニング)の演技もよく存在感も抜群。演技は満点!
人のすれ違い(親子、夫婦、恋人など)がさまざまな形で丁寧に描かれ味わい深い作品でした。
作り手の人生に対する真摯な姿勢が伝わってくる、こういう映画が私は好きだ。

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映画愛好家

5.0心に沁みる一本

2026年5月16日
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間合いや場面展開や穏やかに丁寧に言葉を選びながら語られるセリフなど、全編を通じて、映画館で鑑賞しているにも関わらず、良質な小説を一人で読んでいるような味わい深さがあった
年齢を重ねることの意味を問い続けて暮らしている善良な人々の思いが、美しい映像で表現されているような、得難い感覚と深い余韻を残す心に沁みる一本の映画でした
この監督の作品は初めて観せてもらいましたが、他の作品も味わわせて貰おうと思います。

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Toshiya

3.0父も長女も結局どう思ったのかなぁ

2026年5月12日
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悲しい

知的

難しい

ノルウェーのオスロで俳優のノーラと、夫や息子と暮らす妹アグネス。ある日、幼い頃に家族を捨てて以来、長らく音信不通だった映画監督の父現れ、15年ぶりの新作となる自伝的映画の主演をノーラに打診した。父に対し怒りと失望を抱えるノーラは断固として拒絶し、ほどなくしてアメリカの人気若手俳優レイチェルが主演に決定した。やがて、映画の撮影場所がかつて家族で暮らしていた思い出の実家であることを知ったノーラは、再び抑えきれない怒りが・・・さてどうなる、という話。

ノルウェーの自然の美しさを映像で見れて良かった。
結局ノーラは父のことをどう思ったのか、父は・・・どちらにも共感出来なかったし、何を思ったのかよくわからなかったが、そういう作品なんだろう。
アグネスには共感した。

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りあの

3.5父娘ともナイーブなアーティストなだけに

2026年5月6日
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難しい

なまじ同業者だけに、ナイーブな父娘はやっぱ衝突しがち。

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wcitbn?

4.0絶望していない人は祈らない

2026年4月23日
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「血を分けた家族なんだから…」的なしょーもない話ではなく、家族史を通じてアイデンティティや人格の拠り所について考える佳作。
ラスト、撮影場所が家ではなくセットであるところがミソで、家族として崩壊したのなら血縁に頼らずリセットして対等な人間同士として再構築する、という姿勢が良い余韻を残す。

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ひろちゃんのカレシ

3.5話の流れは予想通りで新鮮さはなかったです。

2026年4月19日
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miso

4.0徹頭徹尾ある種の静謐さが貫かれている…

2026年4月18日
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Rosalind

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2026年4月18日
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りゃんひさ

4.5多幸感を映像、演技から感じられる秀作

2026年4月18日
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ミニシアターにて鑑賞。

主演女優さん、本当にいい表情するんですよね。心の機微を表情仕草で本当に豊かに演出。脇を固める、他3人も素晴らしい。

物語としては悲しい過去を掘り起こすストーリーなんですが筋書きも一色でなく心地よいです。

あと、この監督の映画って、本当に光と影の演出がキレイで、いつも美しい朝を見ているよう。

鑑終わった後の多幸感は、パーフェクトデイズを観た後に感じたものと重なります。

この映画を映画館に観に来る人に悪い人はいないはず‥。

2026年(日本公開)を、代表する素晴らしい1本となりました。

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ちはや

4.0しっかり作り込まれた作品、役者たちの卓越して演技が光る

2026年4月15日
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泣ける

愛憎入り混じる親子をテーマにした家族ドラマ。

舞台俳優として活躍する長女ノーラ、夫と息子のいる家庭を築いた妹アグネス。そこに家族を捨てた映画監督の父・グスタヴが、母の葬儀後に突然現れる。

そして久しぶりに撮る映画の主演をノーラに頼むも、父に対し怒りの強いノーラは拒絶。代わりに人気女優のレイチェルを主演に据える。

映画の撮影場所は、家族で暮らしていた家、そんな中で、ノーラの心は大きく揺れ、父グスタヴ、妹アグネス、レイチェルも、それぞれに思い悩みながら展開していく。

主人公ノーラをレナーテ・レインスベが演じ、名優ステラン・スカルスガルドが映画監督の父グスタヴ役、妹アグネスのインガ・イブスドッテル・リッレオースらの好演が光る。

地味めな映画ながら、役者の演技、映画としての作り込みが卓越している作品。父と娘の関係を描く中、家族それぞれの不安や葛藤、心の機微を繊細かつ見事に描いている。

見る者の家族構成や家族観により、揺るがされる心の琴線が異なる作品に仕上がっている。シーンの切り替えが絶妙で、じんわりと心に響く映画。

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Toru