「ファンも初めての人も各々のスタンスで堪能できる一作」スター・ウォーズ マンダロリアン・アンド・グローグー 牛津厚信さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンも初めての人も各々のスタンスで堪能できる一作
待望のSW映画シリーズ最新作とはいえ、ジョン・ウィリアムズ的なファンファーレが響く壮大なタイプとは趣きがやや異なるかも。孤高の賞金稼ぎと小さな相棒(どこか「子連れ狼」のよう)が織りなすこの冒険譚は、過去の配信シリーズを観ておくに越したことはないが、プロットは明快だし、登場人物も多すぎないので、未知の状態で飛び込んだとしても十分に楽しめるはずだ。かつて『アイアンマン』を手掛けたファヴロー監督がここでもまた別の特殊メタル系鎧戦士の作品に取り組んでいるのは興味深い限りだが、本作は縦横無尽な身のこなしで彩られた小気味よいアクションで魅了しつつ、主人公ふたりの親子のような所作や間合いで言葉を超えた幸せな笑いを生み出すことも忘れない。これまたファヴローのヒット作『シェフ』を思わせるフードトラックの場面も面白く、思いがけない巨匠スコセッシの声の出演が楽しい。肩肘張らず気軽な気持ちで体感できる良作である。
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